Gamiflaps

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Gamiflaps

皆様、初めましてGamiflapsです。2022.6.3YouTubeにて2曲同時配信 Twitter Instagram Facebook LINEもお気軽にフォローして下さい。 gamiflaps.official 何十年と会えていない二人の時間を埋める様に、真夜中のラブメールだけが今はお互いを側に感じる術なのです。思い出だけが二人を支えてくれます。

〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜Vol.5

    真夜中のラブメール     主治医からの連絡 19時前…地下鉄のプラットホーム 仕事が終わって電車を待つ いつもの様に携帯をチェック… 立て続けに 先生からmailが入っていた 「仕事が終わったら読んで下さい」 「目が開きましたよ 首も動きます」 先生からのmailを見て 僕は一瞬 固まった 心の動揺はやはり隠せない 電車が来る… 一度 携帯を閉じた 目が開いた? とめどなく流れてくる涙よ 目深に被った帽子とマスク どうか 人に知られません様に… 早く家に帰りたい 何度も心の中でそう繰り返していた そして 家に着くなり 直ぐに携帯を開いた 「分かるか?に対して 首をコクリと  しましたよ   まだ ボ〜ッとしてますが  良かったですね」 僕の目から涙が溢れて 涙で携帯の文字が見えなかった 「彼の声が聞こえましたか?に対して  コクリとうなづきましたよ  ラブメールですか?に対して  うなづきました」 届くはずがないと思っていた  君へのラブメールが 君に届いていた? そんな事があるのだろうか? まだ 先生からのmailを読んでも 半信半疑な僕がいた… 「涙を流して 何度も何度も   うなづきましたよ  まだ 手は上がりませんので  手話は出来ませんが…  貴方の声が 聞こえたのですね  本当に凄いです  貴方が間違いなく神ですよ」 僕はようやく この現実を理解した 本当に君は目を覚ましたんだね 「先生 ありがとうございました」 今は 君が目を覚ましたと言う現実が 僕はただただ嬉しい  そう 君は今生きているんだね 「そして ミサンガを  握りしめていましよ」 僕の代わりに 君を守って欲しいと 僕が編んだ君へのミサンガ 何本も編んだ君へのミサンガ ずっと 握りしめていたんだね そして 本当に僕のラブメールが 届いていたのかを  君から早く聞きたかった 微かに聞こえる耳 でも 声を失った君 どうやって会話をしたら良い? 君がこんなサインを決めた コン1回は No コンコン2回は Yes コンコンコン3回は おやすみ コンコンコンコンコン5回は 愛してる コンの連打は 笑う 君からは話せないから 僕が話をして君が返事をする そして 僕の携帯が鳴った 君からだった… 携帯の向こうに君がいる 「僕だよ 分かるの?」 「コンコン」 「本当に 僕の声が聞こえたの?」 「コンコン」 「僕のラブメール?」 「コンコン」 「僕は君の側にいるからね」 「コンコンコンコンコン」 それは15秒程の時間だった ツーツーツーツーツー 会話をしていたら突然に携帯が切れた 「もう体が限界だったんです」 「まだ無理だったのですが  早く貴方の声が聞きたいと  少しだけならと許可をしました」 「そんなにしてまでも  貴方の声が聞きたかったのですね」 そう主治医から聞いて 僕は胸が熱くなった 愛しい君へ

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〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜Vol.5

〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜vol.4

     真夜中のラブメール       〜僕が君の神になる〜 ボクダヨ キミハマダ メヲサマシテハクレナイノ?  ボクノウタヲ ズット キイテクレルンジャナカッタノ?  ピアノデ フタリデ カタリアウンジャナカッタノ?  キミガ メヲサマシテクレナイト  ボクハヒトリボッチダヨ ヒトリジャ キミトモカタレナイ イトシイキミヘ ボクノコエハ キコエテル? ボクノパワーガ マダタリナイ?  キミニマデ トドイテナイ?  キミガ メヲサマスヨウニ  モット パワーヲ オクルカラ イトシイキミヘ ボクダヨ ボクノコエガ キコエルナラ ユビヲウゴシテクダサイ イトシイキミヘ 「人差し指が動きました」 「えっ…?」 Maria マリアサマ カノジョノ  ヒトサシユビガ ウゴキマシタ  ドウカ カノジョニ ヒカリヲクダサイ ヒカリヲクダサイ  モット ヒカリヲクダサイ アーメン Mother マザーテレササマ カノジョハ  アナタノウマレカワリナノデスヨネ? ドウカ カノジョヲ  オマモリクダサイ オマモリクダサイ オマモリクダサイ もう どうしようもなくなった時… 人は心の中で 最後には神様にお願いをする 僕も昔からその一人だった 届くはずはないけど… 言葉に書く事で 僕自身が 平常心になれるのだ ボクダヨ ボクノコエガキコエテルノ? キミノヒトサシユビガ ウゴイタトキイタ ホントウニ ボクノコエガ キコエルナラ モット ウゴカシテクダサイ イトシイキミヘ 「指 全て動きました」 えっ? 僕の声は 本当に 君に届いていた? 「瞼も動いてます」 「本当ですか?」 こんな事があるのだろうか? もしも奇跡と言うものが 本当にあるのなら 僕は信じたい でも そんな事を 誰も信じはしないだろうけど… 今はただ君が  目を覚ましてくれたなら… 心肺停止から奇跡が起きた 君は一生懸命に 生きようとしてるのですね どうか目覚めて下さい ボクダヨ スベテノユビガ ウゴイタ マブタモウゴイタ キミヲケッシテ ヒトリニハシナイカラ イマモ キミノソバニ ボクハイル イトシイキミヘ    君からの遺言 「遺言書がありました 延命装置はしないでくださいと 覚悟してたんですね」 でも 奇跡が起きてる 僕は諦めない 僕が君の神になる… 約束出来ないと言った君… 来年の春 2人で桜を見に行こうね 愛しい君へ

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〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜vol.4

〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜vol.3

    真夜中のラブメール     僕の運命が変わる 二〇二二.六.二 篭から羽ばたく準備は出来ましたか 大空に羽ばたいてください でも 私から見えるところまでよ もし もっともっと遠くに 羽ばたきたいなら 私も連れていってください 私も羽ばたきます 愛しい貴方へ 久しぶりの羽ばたきは うまく飛べるかな? 少しだけ羽をバタバタさせてみたよ ぎこちないけど…忘れていた記憶は ちゃんと体が覚えていた まだ時間はあるから 少しだけ体を休めよう 君が見える所まで舞い上がる為に… 愛しい君へ 知らない間にウトウトしてしまったよ 君には分かっていたのかな? ありがとう… これで君の所まで飛べそうだよ 愛しい君へ 貴方の寝息が聞こえたから… もうすぐだね 愛しい貴方へ 本当に後5分で深夜〇時を迎える 僕はドキドキしてるよ きっと君もだよね もう直ぐ 僕ははばたきます… 愛しい君へ 「おはよう」 何だか 今日はいつもの朝とは違った 今日は長い一日になりそうだ そして… 二〇二二.六.三 僕は羽ばたきました そんな時……君からの告白 愛しい貴方 私は隠していました 私は声を失いました 地獄の底に落とされた気持ちです 辛くて辛くて 何日も泣きました でも 私で良かったです もし 貴方ならば もっと辛いです だって 貴方の歌声が 聴けなくなるからです 私は貴方の歌が大好きです 一晩中 一生 聴いていたいからです 愛しい貴方へ 僕は彼女の主治医から 全てを聞いていた やっと 籠から飛び立てた僕なのに 心の中は複雑な思いだった 今夜の真夜中のラブメール… まさか 君自身からその事を 聞くとは思わなかった だから 何も言葉が出なかった 知っていたよ その事を聞いた時… 僕のこの声をあげたいと 神にそう伝えた でも 怒られてしまいました きっと 君からも怒られそうだね そうだよね 君が大好きな僕の歌を 君に聞かせられなくなってしまう それは もっと君を 苦しめる事になるんだよね  やっと始まった日なのに… でも今は 歌えないよ 君は どんな思いで  僕の歌を聞いていたんだろう 愛しい君へ 貴方に伝えたいことが沢山ありました どうしたら この想いを 伝えられるのか そして気が付きました 私にはピアノがあった そう ピアノで貴方に伝えれば良いと だから 毎日 弾きます 貴方との思い出の歌 そして 今 想う心 貴方にピアノで伝えます 愛しい貴方へ 僕からも伝えたい事が沢山あるよ 2人の思い出の歌? 沢山あり過ぎて どれ位の月日が必要なのさ 気が付いたら また一年が経ってるかもね 今は会えなくてもいい… 君が居てくれたら それでいい… 愛しい君へ 昨日は楽しい時間だった 君のピアノが 突然に話しかけてきたから  僕は思わず歌ってしまったよ ちゃんと歌えていましたか? ちゃんと君に届きましたか? 愛しい君へ 私のピアノで 携帯の向こう側から 微かに聞こえる 貴方の口ずさむ声 幸せです たまには 貴方のピアノも 聴かせてください 愛の交換です 愛しい貴方へ 次は僕から君へ… ピアノで愛を伝えるよ 愛しい君へ 貴方にも一つ 言わなくてはなりません 私は癌です 生きられるのかわからない 明日 手術をします 貴方と桜を見る為に 覚悟を決めました 明日に全てを懸けます 愛しい貴方へ 君の病の事は聞いていたよ 声を失って  聴力は微かにしか聞こえない 視力もぼんやりとしか見えない 闇の世界にいる君… 神はこれ以上 そんな君から まだ何を奪うと言うのだろう 僕は神を恨んだ もう会えなくなる? 来年の桜は一緒に見れないの? いや 君は居なくはならないよ 僕が生きてる限り  君は居なくなったりはしないよ でも…僕は泣いていた 愛しい君へ 周りからよく聞かれます どうして 会えないの?と… そうだよね 人はそう思うよね でもさぁ〜どう説明したら良いのか  僕には分からないんだ 真実を話せば良い? 悪魔に邪魔されてる? 実は君がスパイだったとか? そんな事を話しても  きっと誰も信じてはくれないよ 愛しい君へ そう 女スパイかもね? 愛しい貴方へ 今日 こんな詩を書いていました……… 乾いた夜空に打ち上げられた 季節外れの冬桜 僕を照らす様にヒラヒラと 光る花びらが舞い落ちる もしかしてそれは君ですか? ここにいるよと教えてるの? 触れられない君のその体を 僕のこの胸で抱きしめたいよ ずっと一緒に居られると思ってた 僕の隣で君が笑っていると思ってた もしも一つ願いが叶うなら… たまにで良いから 僕の名前を呼んで もしも一つ出来るなら… たまにで良いから  僕の夢の中まで会いに来て さよならはまだ言わないで 今聞いたら僕は泣いちゃいそうだよ 神様はいるのかなぁ?いないのかなぁ?  でもいて欲しいなぁ?心からそう思った 愛しい君へ 素敵な詞だね 愛しい貴方へ やっぱり切ないや 愛しい君へ 来年の桜は2人で‥約束だよ 愛しい君へ 約束できない 愛しい貴方へ それでも僕は…信じてるから 愛しい君へ 無理なの分かってるんだ 愛しい貴方へ 少し疲れたから もう寝るね おやすみ 愛しい貴方へ ごめん… 僕が気が付かなきゃいけなかった ゆっくり休んで 明日また会おう おやすみ 愛しい君へ そしてたった今 連絡があった 君の容態が急変し 意識がなくなったと… 主治医達がバタバタしている? 君は自発呼吸が出来なくなり 人工呼吸機に変えたと… 医師からは 「延命装置を着けました 目がさめなかったら……… このまま苦しまずに………」と 伝わるはずもない 真夜中過ぎのラブメール… 僕は朝まで君の携帯に送り続けた イトシイキミヘ ドンナニ ハナレテイテモ  イツモ キミノソバニイルヨ  スコシダケ ネムッタラ  フタリデカエロウ イトシイキミへ ボクノコエハ キコエルカイ? キミハ マリアサマヨリ  ボクガカミダト イッテイタ  チャント オボエテルヨ デモ ホントウニ イマ  キミノカミニ ボクハ  ナレテイルノカナァ? イマ パワーヲ キミニオクルカラ  キミガ メヲサマスマデ  ズット オクリツヅケルカラ  イトシイキミヘ オハヨウ コンヤモマタマタ  キミヘラブメールヲオクルヨ コンヤモマタ キミニアイニイクカラネ 明日はきっと晴れます様に… 愛しい君へ

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〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜vol.3

〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜vol.2

「おはよう」 今日は久しぶりのお休みで 少し遅めの朝を迎えた 窓を開けて空を見たら 白い雲が多い… 雨は降らなさそうだけど  何だかスッキリしない天気だ 昨夜は 時間も忘れて気が付いたら 深夜2時57分を時計が指していた  始まったばかりの一日だけど もう夜が待ち遠しい… 今夜もまた 君に会いに行こう   真夜中のラブメール 今日はメールがこない ….一時間…二時間…五時間… 夜になってしまった 貴方は今何処で 何をしてるの? こんなに待っているのに でも 私からはしない きっと 大事な用に違いないから ん~でもしようかな? やっぱり止めた 二日目…メールが来た ジムに携帯を忘れちゃった だって 考えすぎて損した気分 愛しい貴方へ あの時は心配させてごめんね 何だか そんな君の表情を想像して ニヤッとした僕がいたような? 僕だけが知ってる君の表情 愛しい君へ 貴方の部屋のカウンターが大好きでした とても落ち着いた コンビニで買い物して それをカウンターに並べて 良く食べたわね 朝まで話した 始発が嫌いになった 愛しい貴方へ あの小さなカウンターには 沢山の思い出があったよ ドキドキしたり 泣いたり 君の小さい頃の写真に 大爆笑したり……(爆) 君は何者? その正体を知った時は驚いたけど  な〜んも変わらない君への想い 僕の大好きなトマトジュースと 僕の前では可愛い君と 愛しい君へ あの写真にはビックリしたよね 貴方から言われた 「君は整形してないんだね」 と大笑い 私 そのまんまだったから(笑) 愛しい貴方へ え〜っ? 僕がそんな失礼な事を君に言ったの?(汗) でも ホントそのまんまの君だったから(笑) 愛しい君へ 上野公園 鳩を避けながら歩く貴方 無邪気に感じた 愛しい貴方へ 鳩は苦手〜〜(汗) だってさぁ〜僕の所に全員集合するから 来ないでよ〜と さりげなく逃げた僕 え〜っ?そんな僕は見られてたの?(照) 愛しい君へ 僕が高熱を出して  風邪をひいて寝込んだ時  お昼過ぎ…大きなビニール袋 二つ抱えて来てくれた君 そのまま君は小さなキッチンへ… 何を作るの? でも 僕からは話しかける元気もない 「あ〜苦しい」ベッドの中からも 起き上がれない 帰り際 僕の顔を覗き込んで 「大人しく寝てるんだよ じゃあね」と そそくさと帰って行った 君が去った後の部屋には  いい匂いが立ち込めていたよ 夕方 お腹空いたなぁ〜と 鍋の蓋を開けたら  そこには野菜たっぷりの  ポトフが作ってあった 少しだけ食べた… 心が温かくなった… 「何だよ〜また熱が上がっちゃうよ」 と言って僕は泣いた 愛しい君へ 出勤途中 電車の中で貴方から  メールが届いた 熱があると…心配になった 私は行き先を変更した 今日は休もうと 買い物をして 貴方の家に向かう 貴方は辛そうにしてた 体も熱かった 私はキッチンに立った 寝ている貴方の側で お料理 なんか ちょっと嬉しかった ポトフが出来上がった 貴方は寝ていた そっとしておこうと そのまま帰る でも一言 伝えたくて 玄関先から部屋に戻る ゆっくり寝てね…と 愛しい貴方へ 仕事が終わって 喫茶店で待つ でも 貴方は 仕事中 喫茶店を出てコンビニで買い物 大きなビニール袋 二つ 貴方の家の側に着く まだ 貴方の仕事は終わらない 真夜中の公園で一人待つ 来ない まだ来ない 仕事を終えたら貴方が飛んできた ごめんね 鍵を渡せとけば良かったね でも 私 そういうの嫌いなの と答えた 心の中はすねていた 愛しい貴方へ ごめんごめん  今もあの時の公園にいた 君の姿は覚えてるよ 確かねぇ〜僕が駆け寄ったら う〜んと甘えた声で 口を尖らせてた(爆) 愛しい君へ 二〇〇七年十一月二三日 街が早めのイルミネーションで 彩られて行く頃  僕の父はいなくなった… そして その日から僕の笑顔は消えた そんな僕の側に  いつも居てくれたのは君だった 何も言わずに  ただ黙って側にいてくれたのは君だった あの時には言えなかった  「ありがとう」を 今君に… 愛しい君へ お父様の病院へ 貴方が行った日 本当は 私も行ったのよ 知らなかったでしょ 愛しい貴方へ 危篤だと連絡があって  父が入院する病院へ行った時? 知らなかった… その時から 僕は支えられていたんだね もう一度言うよ  君の優しさに…ありがとう 愛しい君へ 覚えてる? このお店の餃子のタレは大根おろし  二人でカウンターに並んで 食べたラーメンと餃子 普通に迷う事なく ラーメンの中に 大根おろしを入れた僕 「あれ?餃子のタレは?」 そして 大爆笑した君(笑) 愛しい君へ あれにはびっくりした(笑) 愛しい貴方 知ってる? 携帯を切るとき じゃあねと言った後 私が直ぐに切らなかったこと でも 貴方はブツッ それを聞いてから切っていたこと 愛しい貴方へ 知らなかったぁ〜(爆) でも 先に切らないと  いつまで経っても  君は切らないでしょ?(笑) 永遠は… また明日があるって事だもんね 愛しい君へ 明日は嫌いー 今日が終わっちゃうから(笑) 愛しい貴方へ 今日が永遠に続く? 君らしい(笑) 愛しい君へ 貴方のような人を 私は探していたような気がする でも何十年も会えない こんな愛の形があるなんて 愛しい貴方へ 僕の様な人で 本当に大丈夫なのですか?(爆) 何十年も会えない 愛の形? それでもお互いに 変わらないって凄いよね でもさぁ〜 心が呟いてる…僕は嫌だと 君も同じでしょ? やっぱり君に会いたいもん 愛しい君へ 僕が「フキを今日は炊いたんだよ」 と君に話したら… 「え〜っ?私も」 なんだか不思議だよねぇ〜 愛しい君へ 覚えてます 貴方からそう言われた時 びっくりして椅子から落ちたのよ 愛しい貴方へ 僕が「右上の何番目の歯が 折れちゃった」と君に話したら… 「えっ?私も」 一緒に治しに行こうねと約束して もう何十年だろうね? 僕は一人で歯医者へ行きました 愛しい君へ ごめんなさい 私もその歯を治してしまいました(笑) 愛しい貴方へ 追伸 何もかもが同じ 病気も同じ 不思議に同じ 愛しい貴方へ 片付けごとをしてたら 古いビデオテープが出てきた なんだろう?と思いながら デッキに入れてみた 貴方が映っていた 思わず涙が溢れ出した 懐かしくて 何度も何度も観た やはり 貴方は唄っていた 優しい声で 語りかけていた 貴方と久しぶり会えた 愛しい貴方へ その頃の僕は… やっぱり唄っていましたか? その頃の僕は… 笑っていましたか? 何十年も会えなくなるなんて 思ってもいなかったよね その頃の二人… 愛しい君へ 私も映っていた 仲間も映っていた 皆 若い(笑) 愛しい貴方へ 僕と君がまだ若かった時… 今は随分と歳をとりました 白髪も増えました シワも増えました ハードワークは体にこたえます(爆) こんな僕を見て 君は何と言うんだろ?  少しだけ怖いなぁ〜(笑) 愛しい君へ 時間はたっぷりあると  その日はいつも思う でも 気が付くと もう時間がないと思う 一日が 二日分ぐらい あればいいのに… 愛しい貴方へ あの頃はそう思っていた 一日が短いと何度も思った でも また明日があるからと… 今は違う  その日を必死で生きる事で精一杯… 明日が来ないんじゃないかと怖くなる 不安になる…眠れない 愛しい君へ 明日は朝早いから 今日はもう寝るね  おやすみ 愛しい君へ うん寝てね おやすみなさい 愛しい貴方へ また今日も君に会えた…

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〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜vol.2

〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜vol.1

こんな日々がずっと続くと思っていた… 何十年も会えていない 二人の時間を埋める様に 真夜中のラブメールだけが 今はお互いを側に感じることが出来る 思い出だけが二人を支えてる…    真夜中のラブメール 最後に会ったのはいつでしょうか 貴方に触れたのは いつでしょうか でも 変わらぬ愛をはぐくんで来ました 会いたい 会いたいと何度も叫んだ事か…… おはよう おやすみなさい そんな言葉で支えられて来ました でも 私は 貴方の側に いつも居ます そして今 貴方の歌で 一歩近づいた気がします ありがとう 幸せです   愛しい貴方へ 同じ事を考えていたんだね 最後に会ったのはいつ?  最後にキスをしたのはいつ?  最後に抱きしめたのはいつ?  その感触は… どんなに月日が経っても忘れる事はないよ そして僕は歌う 愛を込めて… 愛しい君へ 生まれ変わっても 貴方と出会いたい そして 絶対に手を放さないで下さい 今度は貴方が何処かに羽ばたきそうだから… だから手を放さないで下さい 愛しい貴方へ 心配しないで下さい 生まれ変わっても 僕はまた君を見つけるよ 今よりもっと強く 君の手は放さない だから 心配しないで下さい 愛しい君へ 篭の中にいる貴方は似合わない 羽ばたいて下さい 青い鳥のように 綺麗な羽根を持つ貴方は 羽ばたくべきです そして白鳥のように 世界に羽ばたいて下さい でも たまには羽根を休めて下さい 折れてしまったら羽ばたけないから  愛しい貴方へ 追伸 貴方の羽根が折れたら 私も休みます そして一緒に羽ばたきたい 絶対に置いては行きません 愛しい貴方へ 羽ばたく事も諦めていたよ 何もかもが嫌になり 鳥籠の中に いつの間にか閉じ籠っていたよ 君の言葉にどれだけ励まされただろうか 君の言葉にどれだけ救われただろうか ありがとう… やっと少しだけ 前に歩き出せそうだよ 愛しい君へ 追伸 君の声が聞きたい 君に会いたい 今すぐに… 愛しい君へ 僕が作ったミサンガは ちゃんと君を守れていますか? いつも側に居てくれますか? 笑顔にしてくれてますか? 僕が作ったミサンガは ちゃんと僕の代わりに 頑張ってくれてますか?               愛しい君へ 貴方が 作ってくれたミサンガ 悲しい時は 悲しそうに見えます 苦しい時は 苦しそうに見えます 私を守ってくれる時は 色が変わって見えます そんなミサンガ 誰も信じないでしょうね でも 私のお守りです 愛しい貴方へ 覚えてる? 深夜の真っ暗なガラス張りの古ぼけたビル  いきなり 入り口の明かりがついて  中に白い猫がいた その状況を 何も疑う事なく 可愛い〜とガラスドアに近付いたら 白い猫は 甘えて  ガラスにスリスリしたんだよね  じゃあねと 言った瞬間に  二人して顔を見合わせた  えっ? どうしてビルの中に白い猫?  後で分かったんだよね  二人の亡くした大切な宝物  誰も信じないけど 大成と奏  天使だった… 愛しき君へ 覚えてます チョコンと座っていた白い猫 二人で 見つめたよね そう 私たちの宝物だった 愛しい貴方へ 覚えていますか? 毛皮を着た君と 始発前の立ち食い蕎麦で  お蕎麦を2人で食べたのを… 入った事がないと言うから入ったけどさ  2人して浮いていたよね  そんな周りの視線も気にもせずに  2人並んで食べたお蕎麦  君はいつもわかめ蕎麦  あの味が懐かしいね 愛しき君へ 初めての立ち食い蕎麦 ちょっと恥ずかしかった でも 美味しかったね 愛しい貴方へ 覚えていますか? よくカラオケBOXにも行ったよね  朝になるまで 僕は一人で歌ってた  いや 歌わされてたよ(笑) 君のリクエストは  いつも知らない曲ばかりさ(笑)  しかし よく飽きないよね  そんなに僕の歌が好き?  うん…と笑った君が可愛かったよ 愛しき君へ そうよ 私は貴方の歌が大好き 優しく語りかける貴方の歌が大好きだった いつまでも聴いていた 時間も忘れて聴き続けてた 愛しい貴方へ 何だか 次から次へと蘇って来ます 覚えていますか? もみの手だったね ビルの階段を上がって 2階にあるクイックマッサージ  天井に頭をぶつけた君へ… あの時のコブの跡はもう消えましたか? 愛しき君へ 階段でぶつけた頭は痛かった 星が出た(笑) 消えてほしくないタンコブ 愛しい貴方へ 覚えていますか? 君の初体験はまだまだ沢山あるよ 行った事がないとマクドナルド やっぱり君は毛皮のコートで僕は短パン 周りから見たら変な二人だよね(笑) 2人して朝マックセット 窓際にいつも座って始発を待っていた  あ〜優しい時間だったなぁ〜 愛しき君へ 朝マック 初めて食べました こんなに美味しいとは知らなかった 世間知らずの私に貴方は 沢山教えてくれた ありがとう 愛しい貴方へ 覚えますか? お金を渡され煙草を買って来て あげた時のことです お釣りを渡したら 「えっ?初めてお釣りを貰ったよ」 と言った君の言葉に呆れた僕です それは その時の素直な気持ちでした 愛しき君へ はい 覚えてますよ 貴方は自販機で色々買ってきてくれた そして お釣りを手渡す 驚きました お釣りなんて知らないから 愛しい貴方へ 覚えていますか? プラットホームでのさよなら 貴方は振り向く 振り向かない 振り向く 振り向かないと占う 振り向かなかった 貴方らしい 愛しい貴方へ 覚えてるよ 振り向いたら離れたくなるでしょ  だから 振り向くのをやめんだ  でも君は知らないでしょ? 僕が泣いていたのを… 愛しき君へ 私も泣いてたのよ 愛しい貴方へ 君の涙?  そんな事はとっくに気が付いていたよ 愛しき君へ 嬉しい ありがとう 愛しい貴方へ さっきまで一緒に居たのに 家に帰って長電話 話が尽きない 愛しい貴方へ そうだったね さっきまで一緒だったのに 帰宅してまた長電話 本当に飽きない2人だね 愛しい君へ 私は怪我をして入院 深夜 貴方は病院の下に来てくれた そして 窓越しに手を振り合う 嬉しかった 愛しい貴方へ そうだよ ずっと手を振っていたよ   君が寂しくならない様にね  君の為なら 朝までずっと振り続けてあげるよ 愛しき君へ 覚えていますか? 冬の日… 明け方の公園の雪道を ぎゅっと手を繋いで歩いた日の事を… 自販で買った暖かい缶コーヒーで ベンチに座って温まった事を… 今でも君は覚えていますか? 君の初めての自動販売機 愛しい君へ 覚えてますよ あの缶コーヒーは 温かくて美味しかったね 貴方みたいだった 愛しい貴方へ 雪の日の上野公園  まだ誰も足を入れていない 新しい雪の上を踏んだ僕を覚えてる? 愛しい君へ あ~雪を踏んでたね(笑) 子供みたい そうそう 私は転んだのよ あの時 貴方が支えてなかったら 大変だったかも(笑) 愛しい貴方へ そんな事もあったよね 凍った雪で君が スッテンコロリ〜って転んだりした あの時 支えて抱き止めた僕は  頼もしかったですか? 何だか 全てが愛しい時間だね 愛しい君へ 焼肉を食べ過ぎて 無言の散歩(笑) 愛しい貴方へ それは 君がテーブルいっぱいに  注文するからだよ  あ〜食べ過ぎた 二人で無言の散歩(笑) 愛しい君へ 何だか楽しいね ずっとこうしていたいね 時間も忘れてしまうね もう寝ないと朝になっちゃうよ でも 朝は来ないで欲しいと夜空に願う 同じ空の何処からか 見てくれてるかなぁ? もしかして あの星が君? 手が届かないや いくら伸ばしても  手が届かないや 涙が出るよ 会いたい… 愛しき君へ 貴方が見つめてる その星は私よ 愛しい貴方へ 今日はもう寝るね。 また明日…。 愛しい貴方へ 君の夢でも見るかな? おやすみ 愛しき君へ

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〜愛しい君へ〜愛しい貴方へ〜vol.1