柳華(Yuka)

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柳華(Yuka)

活動頻度低めです。 国語と嵐が大好きな学生です。

自分らしく居たら永遠に…

この傷だらけの私の心を、どうか包んで欲しい。 道中、虎に出会ってしまったのです。 貴方に出会えて本当に幸運でした。 さあ、私のことを抱きしめてください。 「いたいっ」 どうしましたか? 大丈夫ですか? 「お前なんかを抱きしめるやつが、一体どこにいるのだ。」 あぁ、これで何度目であろうか。 私に触れる方々は皆さんこうおっしゃる。 “二度と話しかけるな” どうして私だけが、こんなにも寂しい思いをするのでしょう。 いつまで待っても私に触れる人は現れないではありませんか。 一度だけ、今だけ、ただ抱きしめていただきたいだけなのに…… 私はひとり、底なし沼に落ちてしまったのでしょうか。 見ているのなら、どうか救って欲しい。 恩返しは期待しないでください。 けれども私は貴方に助けて欲しいのです……。 「貴様は助けてと言うしか脳がないのか? どこまでもおこがましいことやつだ。 誰もお前なんかに触れるものか。」 あぁ、棘だらけの私なんか、 誰も抱きしめてくれる訳はなかったのです。 この先真っ黒な薔薇である限り、 永遠に、 私はひとりぼっち。

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自分らしく居たら永遠に…

修学旅行

あぁ、疲れた。 もう歩く気力も残ってないよね。 でも、楽しかった。 うん。 また、一緒に来ようね。 今度はもっと、ゆっくりしようか。 そうだね。 ━━━二人だけの時間。 ねぇ、ハルはさ、夢あるの? … あるよ。 ハルがハルでいるための、夢なんだ。 そっか。 ハルは、偉いね。 うん。 夢のためなら、私はどんな努力もする。 そっか。 ━━━何者でもない涙が、なぜか絶え間なく流れてゆく。 ハル、死にたいって思ったこと、ある? あるよ。 でも、今は絶対に死にたくない。 夢が、できたから? そうだよ。 夢があるから、今生きてるのかも。 ハルの夢は、すごい夢なんだね。 そう。 すごい夢なんだ。 ━━━長い沈黙が続いた。    夢がなんなのか、聞きたいけど、簡単には聞けなかった。    きっとハルにとって、とても大切なことだから。 もみじ、起きてる? … 起きてるよ。 なんか、眠れない。 私も、今日は眠くない。 眠れるまで、話そうか。 うん。 … 私、もし選べるなら、男の子にうまれたかったんだ。 知ってるよ。 ハルはハルだけど、男の子っぽいもん。 そっか。 なんか、泣きそう。 泣いていいよ。 うちもなんか分かんないけど、さっきから涙止まんないもん。 … 私の家さ、私が不登校気味になってから、変わっちゃったんだ。 いつもは優しいお兄ちゃんも、あんまり話してくれなくなった。 この前聞いちゃったんだ。 お母さんがお兄ちゃんに、 「ハルが学校休んでるのが羨ましいんでしょ」って言って、 お兄ちゃんは 「そうだ」って言った。 ハルのせいじゃないよ。 全部、ハルが責任感じなくていいんだからね。 うん。うん… ━━━少し驚いた。正直ハルのお兄ちゃんは少し苦手だが、    優しくて有名だったから。 もみじ、好きな人いる? いないよ。 うち男の子って苦手で、話したくないから。 そっか。 私さ、好きなんだ。 え? ハル、好きな人…いたの? ━━━親友として、ハルのその一言が、すごく嫌だった。    寂しくなった。 うん。 実は、結構前から好きだったんだ。 でもさ、その子のこと困らせちゃいそうで、 悩ませちゃいそうで… 怖いんだ。 そっ…か。 ハルはその子と仲良いの? てか、誰だか聞いてもいい? もみじ。 えっ…? 私、もみじのことが好きなんだ。 …嬉しい。 本当にっ?! ━━━あぁ、ハルの好きな人ってうちだったのか。    どうしよう。    ハルのこんなに弾んだ声は久しぶりに聞いた。    嬉しかったから嬉しいって言っちゃったけど、    ハルとは親友でいたいのに…    ハルから笑顔を奪いたくないのに… ごめん、ハル… 嬉しいのは本当だよ。 絶対に嘘じゃない。 でも…でもね… 分かってるよ、もみじ。 大丈夫。 大丈夫だから。 ━━━嗚咽がうるさかったから、声を抑えようとしているのに、    全然静かにならない。    ベッドから起き上がって、ふちに座った。    ハルが隣に座って、頭を撫でてくれた。 ありがとハル… 辛いのは…ハルなのに… ━━━私はハルに抱きついた。    ハルは優しく抱きしめてくれた。    温かくて、ずっとずっと、その腕の中にいたかった。 この一件があってから、うちとハルは徐々に疎遠になった。 親友を失ってしまった。 そう思っていた。 ━━━一ヶ月後、ハルが…死んだ。 自殺… 母から聞いたのは、ハルが自殺をしたということだった。 うちは… 親友を失ってしまったと思っていた。 だけど、まだ、まだ間に合ったのに。 まだ本当に失ってはいなかったのに… ハルは自殺する時、うちの事を考えていたのかな。 うちの助けを待っていたのかな… でも、どれだけ待ってもうちはハルに話しかけなかったから… ━━━ハルの夢って、私と付き合うことだったのかな。 あれから数年だって、ふとそんなことを思った。 ハルは、夢があるから生きてるって言ってた。 私がその夢を壊したから、死んじゃったの? ハルの自殺の原因は、それしか考えられなかった。 ごめん…ごめんね…ハル…

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修学旅行

言いたいのに

言いたい。 言いたい… 言えない。 どうしたら、話せるかな。 なんて話しかければ、笑ってくれるかな。 あなたの笑顔が世界一だよ。 だから、笑ってほしいのに… だから、話しかけられないよな。 私は、あなたが好きだよ。 嘘じゃないよ。 からかってないよ。 本当だよ… 本当だけど、信じてくれるかな。 なんで好きなのかな。 あんまり喋ったこともないよね。 ただ、一方的に尊敬されているだけ。 なんで、私は優等生なのかな。 なんで、私は真面目なのかな。 バカで、明るくて、ギャルだったら、 私も仲良くなれたかな。 あなたとお友達になりたいよ。 ただのお友達でいいよ。 あなたのそばにいたいよ。 もっと、近くにいたいよ。 でも、男女の友情なんてないよな。 たぶんそれは友情じゃないよね。 だけど、言い訳だよね。 怖い。 嫌われるのが、 怖い。 でも、 だけど 言いたい… 好きだよって、 言いたいのに。

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言いたいのに

あなただから。

守りたいものがある。 手を伸ばさなければ、触れられもしないもの。 しっかりと握らないと、飛んでいってしまうもの。 触れさえしなければ、出会わなかった。 すれ違ったり、ぶつかったりもする。 一緒にいたから、我慢もあった。 傷つけ合っては、何度も立ち直ってきたよね。 私たちはその度に強くなれた。 間違って、間違って、間違って。 全く違う道にでてしまったこともあったね。 二人で手を取り合って歩いてきた道を見ると、思うよ。 あなたとここまで歩いてきて、本当によかった。 ただ、君と一緒にいたい。 これからもずっと、 ずっとずっと同じ景色を見続けたい。

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あなただから。

二人だけの誓い。

隣に並んで海を眺めるあなた。 何を想っているのかな。 真っ直ぐと夕日に向けられたその瞳は、 見ていると吸い込まれてしまいそうなほど美しい。 彼とは色んな景色を一緒に見てきたけれど、 私はまだ、彼の大部分を知らない。 きっとこれからずっと一緒にいるけれど、 私は多分、彼の一部しか知れない。 同じ感情。 同じ、“好き”という気持ちで共にいる。 だから、どうしても見えないものがある。 強がってしまう。 お互い弱さを隠してしまうから……。 それぞれ積み重ねてきた努力や、 どこかに忘れてきてしまった純粋さがある。 それぞれ培った力や、 地道に紡いできた絆がある。 それぞれ、違う人生を歩んできた。 だからこそ、これからの人生が楽しみなのだろう。 互いを知り、褒めたり、怒ったり。 これからは二人しか知らない秘密を作ったり、 二人でしか出来ないことを成し遂げたり、 沢山たくさん、幸せになろうね。 そう誓った。

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二人だけの誓い。

幸せ。

秋の帰り道。 私の通学路に、初めての秋が来た。 真っ暗な田んぼ道を自転車で走る。 ただ真っ暗というだけで、世界から人が消えた気がした。 なんだかとても心地がよくて、 たった十分の帰り道をどうにか引き延ばそうと、 私は最大限の小さな力でペダルをこいだ。 人目を気にせず鼻歌なんかも歌ってしまって、 すごく幸せな気分になった。 一生この時が続けばいいのに。 そうは思ったが、 それが現実になっては意味が無いことを、私は知っている。 人に揉まれて、たくさん疲れて、泣きたくなって、 その帰り道に鼻歌を歌う。 ああ、これが幸せというものだ。

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幸せ。

最初の一歩。

何も考えない日々。 ただただ過ぎ行く一日一日。 私は一人、この世界に取り残されてしまった。 いつからだろう、私はこの世界で前進する気力を失ってしまった。 考えることを放棄し、 傷つくことを恐れて、 人との関わりを絶ち、 ただ一人で毎日息をしている。 そんな日々だった。 もうこの世界になんの未練もなく、 空っぽになってしまった心の中。 そんな乾ききった私の心に、 ある日突然 嵐が巻き起こった。 私の本当の人生は、ここからこそが始まりだと思った。 朝起きると世界は輝いていて、 毎日が感動と衝撃と感謝の連続だった。 ありがとう。 私は光を見せてくれる五人に、心から感謝をしている。 返しきれない恩をこの胸に抱きながら、 きっと私はやっと、 最初の一歩を踏み出せるだろう。

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最初の一歩。

最後はそう、絶対に。

出会いと別れ。 その種類も、感情も、関係も実に様々だ。 出会った以上、別れは必ずみんなの元にやってくる。 “永遠”なんてものは、人間である限り存在しない。 どんなに強く願っても、いつかはみんな忘れ去られてしまう。 そんなことは誰だって分かってる。 でも、受け入れられない人もいる。 私は思う。 “永遠”なんてない。それは変わりのない事実。 だから、いつか来る別れの時。 せめてその時までは、全力で頑張りたい。 最後の言葉は絶対に“ありがとう”であってほしいから。

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最後はそう、絶対に。

夢。

朝が来る。 夢から覚めた。 また今日が来たんだ。 私はいつまで傷つけばいい? “今日までだよ” そう言ってくれる人がそばに居てくれたら、 どんなに楽だろうか。 でも、私はそれを望まない。 私は人生を楽に生きたくない。 それに、望んだところでそんな人は現れないしさ。 それに…。 それに、 私の周りで必死に努力している人たちに申し訳が立たないから。 私は夢を描くのが好きだ。 空想の世界に癒されたり、 キャンパスいっぱいに絵を描いたり。 だから、もし。 もし私が誰かに夢を与えられるなら。 「あなたが傷つくのは、“今日までだよ”」 そう言えたら。 夢物語だけど、私はそんな人になりたい。 誰かに寄り添って、希望を持ってもらいたい。 私に“今日までだよ”って言ってくれる人が現れるまで、 頑張ってみようかな。

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夢。

【三歳】 『お、ヒカちゃん、見て見て!虹だよ!綺麗だね〜』 【十五歳】 (あ、虹だ!綺麗…) 【二十歳】 「あ、虹だよハルくん!」 『本当だ。すごく綺麗だね。』 【二十五歳】 「ハルくん見て、虹出てる!今日はいいことあるかな〜」 『え、虹出てると良いことあんの?』 「知らな〜い!でもなんか縁起良さそうじゃん?」 『そうかなぁ。じゃあ今日言うわ。ヒカル、結婚しよう。』 【二十八歳】 「虹…なんでこんな日に。縁起良さそうなんて馬鹿だったな私。」 【二十九歳】 『お〜!虹出てる!ヒカちゃん、今日はいいことあっかな〜?』 「そうだね。」 (虹出てたらいいことあるなんて、馬鹿みたい。) 【三十二歳】 「今日こそ絶対言う。あ……虹。」 『あれ、ヒカちゃん?大丈夫、具合悪い?』 「ごめんね、ソウちゃん。」 『どしたん?』 「結婚…したい…かも。」 【三十五歳】 「ね〜虹!!最悪なんだけど。」 『あいつのことは忘れちゃえ!今日は俺との結婚記念日だろ〜?』 「あーぁ、そうですねー」 『ちょっと、花買ってきたんだけど。その態度ならあ〜げない!』 「えっちょっ、、ばーーか!!」

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虹