emu
6 件の小説それから
また君の助手席に乗ることができた。 そして君の新婚生活の話が聞けた。 まだ家が建ってないから今までと変わってないよって。 でも明らかに嬉しそうで、その横顔を見るのが辛かった。 マスク越しからでも伝わってきた。 ああ、すごく幸せそう。 そして、プロポーズの話になった。 花火大会の日に車の中でしたらしい。 けど悪天候だったみたいで、雷がうるさかったって。 多分だけど、その花火私も見てたと思う。 あの時だったんだね。 君に失くしちゃいけない大切な人ができた瞬間は。 俺は震えてたし、彼女は泣き崩れて、 お互い感情がぐちゃぐちゃで その日のこと2人ともよく覚えてないから なんて言ったか分かんないんだよねって。 あーあ、1番聞きたかった言葉聞けなかった。 そして学生時代の恋愛話や、元カノの話もした。 私にとっては辛いのに思わず色々ときいてしまった。 でも彼の話が大人すぎて、幼稚な私には重かった。 そして改めて気づいた、私と彼は似合わない。 恋愛経験豊富な彼はきっと心の中で私のことを笑っていたと思う。 君がくれた「可愛い」も「美人」も「好き」も あれは全部嘘だったんだね。 舞い上がってた自分が恥ずかしい。 2人でご飯に行こうって誘ってくれた時は、 死にそうなくらい嬉しかったのにな。 君よりいい人を見つけて、君より幸せになって、 そしていつか君の事を忘れる日が来ますように。 こんなこと願ってる時点で、 まだ君を忘れることが出来ないって言ってるみたいだけど。
結婚
好きな人が結婚した。 分かってた。 いつかこの日が来るって分かってた。 分かってたけど、心の中で来ないでくれと 何度願ったことか。 2人で車に乗って話した時に 彼女がいるときいて 同棲してるときいて そりゃそうだよなと思いながら 君の横顔を見てました。 嬉しそうに惚気話しちゃって、 顔真っ赤にしながら恥ずかしそうに、 でも、幸せそうに話す君が大好きでした。 結婚おめでとう。 心の底からのおめでとうは きっと一生出ないけど。 幸せになってね。
存在
もし彼の人生が1冊の本になるとしたら その本に私の名前は載るだろうか。 出会うシーンは描かれるだろうか。 もしそれが映画化されるとしたら、私役はいるのだろうか。 名前を付けられず、少女Aとなるのだろうか。 そもそも本の時点で私の名前なんて書かれていなくて、 彼の中に“存在していなかった”ことにされるのだろうか。 もし私の人生が本になるなら、映画化されるなら、 たぶん君の名前でいっぱいなのにな。
マッチングアプリ
これは4年ほど前のお話。 ずっと女子校だった私は“彼氏がほしい”と毎日嘆いていた。 そして、友達に勧められたマッチングアプリを使って 彼氏を探すことにした。 いいねを押し、相手からもいいねがくればマッチング成立。 成立するとメッセージが送れるという至ってシンプルな仕組みだ。 ふざけた写真の人もいれば、マスク姿に片目だけの人、鍛え上げた自慢の筋肉を写している人もいた。文面は理想でも顔写真がイマイチなど、私の理想の人はそう簡単には現れなかった。 やっぱりそんなにすぐには見つからないと諦めかけていたその時、ある男性の写真を見て手が止まった。 「え…か、かっこいい」 思わず声が出てしまった。こんな気持ちは初めてだった。 おそらく人生初の一目惚れだった。 店員さんを見てかっこいいと思うことは何回かあった。 けどこんなに心が動いたことはなかった。 写真なので多少加工されているかもしれないが、彼は夢に描いた理想の顔をしていた。 翔さん。 年齢は20代前半…良いライン。 趣味はバスケ…球技は苦手分野だが、彼のバスケ姿を観る分には問題ないだろう。 そして何より、ジャニーズにいてもおかしくないくらいとても綺麗な顔立ち。 芸能関係の仕事でもしているのだろうか。 わたしはその写真が拾い画である可能性なんてことも考えず、 すぐ翔さんにいいねを送った。 この人が私の彼氏になるのかと色んなことを想像しながらウキウキしていた。 まだ彼とメッセージすら出来ていないのに。 それから数日経っても翔さんから反応は来なかった。 ただ理想を見つけただけで、彼とはまだなにも接していないのに 嬉しさと興奮で色々想像していた自分があまりにも恥ずかしかった。 普通の人なら反応がなければもう諦めて次の人にいくはずだが、 私はどうしても翔さんを諦められなかった。 『翔さんがあなたにいいねを押しました』 ーその通知を現在も待っている。 たとえ隣に彼氏がいようとも。
君には彼女がいるから
君には彼女がいるから 君は毎日幸せそうな顔で過ごしている 君には彼女がいるから 私と君との相性占い94%は嘘だったと気付く 君には彼女がいるから いつ見ても君の爪は短い 君には彼女がいるから 夜、LINEしても君から返事は来ない 君には奥さんがいるから 私の気持ちが報われることはもう無い。
自己紹介
はじめまして!emuと申します。 社会人2年目やらせてもらってます。 毎日ストレスでいっぱいです🌀 …はあ、大人ってすごいなあ〜笑 初めてこのような小説を書くアプリを ダウンロードしたので 使い方よく分かっていませんが これから少しずつ学んでいこうと思います! 不定期投稿になると思いますが、 よろしくお願いします! いいね、コメント等お待ちしております💌