七野まる

10 件の小説
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七野まる

初めまして、七野まる(ななのまる)と申します。 18歳の学生をしております。 以後お見知りおきを… Twitter→@iruka740

温かい存在

「家族ってなんなんだろう…」 日差しがほどよく入り、 紙とインクそれにコーヒーの独特な匂いがする部屋 相棒は、真面目な顔をして私の書斎を訪れ 家族について書かれた本を読み漁っているところである。 「またそれかい…?」 私は書斎の椅子に座り相棒の方に視線を向け呆れた顔で言った。 「なぁ……お前にとっての家族ってなんだ?」 純粋な疑問だと言わんばかりの顔で彼は私にそう言った。 少しは自問自答をするというのを身につけさせるべきだろうと私は判断した。 「それを私に聞いてしまったら意味がないだろう。」 「……」 相棒は何か不満そうな顔で黙り込んでしまった。 暫くの間温かみある優しい風が吹く書斎を春は包み込んだ。 「答えが見つからないようだね」 私は少し笑いながらそう言った。 日頃、本を読む時以外は五月蝿い彼が黙って真剣な顔をしている のが私にとっては少しおかしくみえた。 「そうだな…僕にはさっぱり分からない」 彼は本当に分からないようだ。 「そうか、では今君が手に持っている本を1度閉じてそこの ソファーに座ってお話でもしようか。」 〜 そして静かに時間は進む。〜 「では、君が知りたがっている“家族とはなにか”納得できるよう私の持論を聞いてくれるかい?」 君は大きく首を縦に振った。 「家族とはなにか…それはね…。 君が居心地がいいと思う場所を指すのだよ」 「それはどういう……」 彼は疑い問うかのように言ったが私は話を続ける。 「・何かあれば誰よりも心配してれる人 ・君に優しさを教えてくれる人 ・正しい事を正しく教えてくれる人 ・ダメな事を叱ってくれる人 ・君に興味を持ってくれる人 」 「あぁ、それともう1つ…」 いや言わないでいいか、 これは狭く広い社会が作り出したものだから…。 そう、“血が繋がっていること” これは彼にとってそして私にとったも不要なものだ、 だから言わなくていい。 「私にとっての家族とはこういう存在な訳だがどうかね?」 私はそう言い終えるともうとっくに冷めきって美味しくもない コーヒーを口につけ落ち着いているフリをする。 「僕が、ここに来る理由…お前は知っているだろ?」 相棒は俯きながら言う。 「あぁ、しかし深堀なんかはしないさ君が何故家族というのを 知りたがるのかとんと検討もつかない。」 私はとある文豪者の有名な小説の言葉を借りた。 そして彼に優しい嘘をついた。 愛というものを知らない彼にはいくら話しても伝わらない。 言葉じゃ理解できないものを…。 私がこれから彼と共に過ごしていく中で友人として 共に見つけていけばいい。 私はそう思う。 相棒は、 「ふふっ、やっぱお前と友人で良かった」と、 口元にふわりと手を当て笑いながら言った。 私は、 「飲み物が冷めてしまったので入れ直してきます」とおよそ言い 彼の意外な仕草に吃驚し、反射的に立ち上がり急いで書斎を出た。 後ろから呼び止める声が聞こえた気がしたが…“パタン”…… この時だけは無視をしてしまった。 書斎の扉は閉まり、 そしてキッチンへインスタントコーヒーを入れに歩みを進める。 「あぁ、後でしっかり話を聞かないとな。」 そんなことを思いながら コーヒーなどを入れいつもの冷静な私に戻る。 ガチャ 「すみませんコーヒーとココアを入れていたので遅れました」 私はそう申し訳なさそうに言った。 しかし彼はそんな私の謝罪はどうでも良いと言わんばかりに、 「あっ!マシュマロ入ってるさすが僕の相棒!良く分かってるな〜ありがとうな!」と…彼は言った。 お礼を言われるような事はしてないため、正直驚いた。 「いえ、ゆっくり君の話が聞きたいだけですから。」 私がそういうと、彼はまるで雷にでも打たれたような顔をした後 安心したような顔をして 「そっか……僕の話を久しぶりにしようか。」と 彼はどこか悲しそうな目をしながらでも嬉しいに見えた。

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家族の条件?

「家族ってなんなんだろう…」 日差しがほどよく入り、 紙とインクそれにコーヒーの独特な匂いがする部屋 僕は、読書家の友人の書斎を訪れ家族について書かれた本を 読み漁っているところである。 「またそれかい…?」 友人は僕の方に視線をやり呆れた顔でそう言った。 「なぁ……お前にとっての家族ってなんだ?」 ふと、気になって書斎の椅子に腰掛ける友人に尋ねた。 「それを私に聞いてしまったら意味がないだろう。」っと 迷いのない言葉を言う友人に少し戸惑った。 確かに彼の言う通りである。 「……」 僕は思わず黙り込んでしまった。 いや、正しくは考えるために黙ったのだ。 今、僕が思う答えを持っているのは先人が書いた本なんかにはない それだけは分かるしかし… なんというべきだろうか。 暫くの間温かみある優しい風が吹く書斎を春は包み込んだ。 「答えが見つからないようだね」 彼は少し笑いながらそう言った。 日頃、本を読む時以外は五月蝿い僕が黙って真剣な顔をしているのが友人にとっては余程おかしかったのだろう。 「そうだな…僕にはさっぱり分からない」 本当に分からないから素直に答えてみる。 「そうか、では今君が手に持っている本を1度閉じてそこの ソファーに座ってお話でもしようか。」 〜 そして静かに時間は進む。〜 「では、君が知りたがっている“家族とはなにか”納得できるよう私の持論を聞いてくれるかい?」 僕は大きく首を縦に振った。 「家族とはなにか…それはね…。 君が居心地がいいと思う場所を指すのだよ」 「それはどういう……」 思わず口を挟んでしまったしかし彼は、話を続ける。 「・何かあれば誰よりも心配してれる人 ・君に優しさを教えてくれる人 ・正しい事を正しく教えてくれる人 ・ダメな事を叱ってくれる人 ・君に興味を持ってくれる人 」 「あぁ、それともう1つ…やはり何でもない気にしないでくれ。」 隠した1つが気になるが深堀はしない。 「私にとっての家族とはこういう存在な訳だがどうかね?」 友人は言い終えると冷めているであろうコーヒーを一口飲んで 落ち着いている。 「僕が、ここに来る理由…お前は知っているだろ?」 僕は俯きながら言った。 「あぁ、しかし深堀なんかはしないさ君が何故家族というのを 知りたがるのかとんと検討もつかない。」 友人はとある有名な作品から1部言葉を借りて 僕に優しい嘘をついた。 「ふふっ、やっぱお前と友人で良かった」僕がそういうと 友人は照れくさそうに 「コーヒーが冷めたから入れ直す」と 早足で部屋を出て行こうとしたので呼び止めたがパタンと、 扉は閉まってしまった。 「あー行っちゃった…別の本でも読んで待つか…。」

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チッス!以後よろしゅう

どうもー僕です七野ですー。 約6ヶ月消えていましたが、なんとか帰って来れました。 一言でまとめると 学問への集中と本の虫になっていました。 んーーー モノを知るのはやはり楽しいですね! 今まで肉親からは、 「食事と睡眠を疎かにするからダメ」だの 「コミュニケーションが減るからダメ」だの エトセトラ言われ、 ストレスを溜めに溜め込んだ結果 部屋に引きこもり6ヶ月ほど勉学と本を嗜んできました。 一度ペンを持ってノートを前にしたら 漢字・現文・日本史・世界史・地理・経済・化学・生物を解いて 四六時中遊んでいました。 それと 自分の部屋にある本を丸暗記するレベルまで読めば 外に買いには行っていました。 さすがに陽の光は浴びないと脳も上手く働いてくれないのでね。 いやー本当に楽しかったです。 これから物語は時折書きますが、 基本は不定期で僕の日常を書き残したいと思います。 良かったらね、 これから僕の書く話を読んでってくれると嬉しいです。

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書けなくなった私

昔から物語を書くことが好きだった 友達と遊びに行っても家族と出かけてても 外に出れば常に物語についてずっと考えてた。 そのせいで周りからは、 「あの子って何考えてるか分からないよね…」と 不気味がられていたけど正直そんなのどうでもよかった。 ここ最近の私と言えば、 好きなことをやり、そこに没頭して何が悪いのか周りと関わりを深めることができなくて何が悪いのか、自問自答をしていた。 その中で物語を書く。 ある日私は物語が書けなくなった。 全く物語が思いつかないのだ。 いわゆるスランプと言われるものなのかと思ったが、 どうやらスランプではないようだ。 物語を書ける人は観察力と集中力に長けている。 私にはそれがなかった。 短い文字を並べて終わり、 それが私の書く物語。 人のやることに興味をもとうとしなかった。 失敗することを恐れた。 人と距離を置いた。 それが私自身で首を締めていることに物語が書けなくなるまで 気づけなかった。 こうして物語は終わる。

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そういうことだ。

僕は考えることをやめる時がある。 特に死について考えるとキリがないから考えないようにしている。 いや、むしろ考えなくても僕がこの数十年間で…… 「死ぬとは何か。」 「生きるとは何か。」 「命とは何か。」 そんな些細な疑問、直感で答えが出てしまうような 環境で育ってしまったからこそ、僕なりの答えは全て揃っている。 「死ぬとは命が無くなること」 「生きるとは命があること」 「命とは軽いものだろう」 そう、僕にとっては命は軽い。 いざという時守りたがる人は多いが、 いざという時が来なければ簡単に命を捨てる。 だって…皆些細な事でこういうだろ? 「死にたい…。」 生きるとは何か死ぬとは何かそれが分かっていたら…… 今頃苦しい思いはしていないだろう。

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明日を過去のものに。

今、自分が何をするべきなのか分からないし 明日からまたやりたくないけど選んでしまった道を歩かなくちゃ 行けない。 本当に面白いと思って笑ってるのかどうか分からない上辺だけの表情と感情で、俺は今を生きてる。 友達はいる・成績は普通くらい・運動はそこそこできる。 何1つとして不満はないはずなのに… なんで、俺は死にたいなんて思ってしまうのだろうか。 学校は僕が「だるい」「嫌だ」「めんどくさい」って思う事を 強制してくるから嫌なんだよ。 でもたまにやりたいって思う事をさせてくれるから嫌いになりきれなかったりする。 俺のやり場のない気持ちを誰も聞いてはくれない。 死にたくなって辛くて病んでも誰も俺の心配をしてくれない。 「あいつなら1日休めば大丈夫だろ」って 勝手に期待されて1日以上休めば親から文句を言われ、 休んだその日は、休まずに嫌でも学校に頑張って行った人に 罪悪感を覚えて、「俺は弱くて醜くて生きる価値のない奴だ」って一日中布団の中で思い続ける。 そのうち「慣れてるから…。」って 言えるようになれればいいな。 さぁ明日を過去のものにしよう。

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憧れたりしないで

「頑張ってください!ファイトです!」 「僕もそれ好きです!」 「可愛いぃ…」 「なんか僕らカップルみたいですねw」 「僕は先輩の声も性格も好きですよ」 大好きな君が私のためにいった言葉…。 全部、全部思わせぶりなだけだった…。 なんで好きでもない人に他の人よりも優しくするの…。 意味が分からない。 辛くて1人でずっと泣いた。 彼に八つ当たりもした。 本当に私は最低だ。 だけど、 気持ちをはっきりしてくれない彼も悪いと思う…。 あー本当に嫌…。 でも、 そう思っても彼の声を聞くだけで好きが 溢れてきて大好きに変わって、むしろ愛おしく 感じるくらいに彼のことでいっぱいになる…なのに… なんで、なんで… そう1人布団の中でずっと考えてた…。 その時ずっと思い出せなかった彼の言葉を思い出し彼の先輩である自分のことを恨んだ…。 初めから彼の気持ちははっきりしていた。 「先輩!ずっと憧れてます!」

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気ままに生きたいだけの僕

めんどくさい… やる気が起きない… 寝てたい… でもやらないといけない事がある… 生き苦しい… こんな事を思っても意味が無いことは僕も知っている。 それでも… なんのために生きているのか… 今自分は幸せなのか… 正直考えたくもない。 考えたら死にたくなる事は自分でも分かっている。 もうすぐ休みが終わる。 明日から僕は何をすればいいのか… 一つ一つに時間がかかりすぎてしまう。 一日が48時間だったらいいのに、なんて…。 そんな馬鹿な事を思ってる暇があるのならやらないといけない事をひとつでも進めるべきなんじゃないか?って… その通りすぎてぐうの音もでない。 でも やる気が起きない… 寝てたい… なにもしたくない… これが現状。 これを変えられる程強くないし僕は人間初心者なんだと思う。 なんで人間に生まれちゃったんだろうか…。 ただ僕は、気ままにのんびりと生きたいだけなのに…。 現実は残酷だ。

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個人的意見1

《注意事項》 この話は僕、七野まるの考えを書いたものです 批判的意見また反論は求めていません。 また僕の口調が荒くなっている箇所があります「それでもいいよ」という方は、ぜひ最後まで読んでいってください。 「復讐なんてダメだよ!」 「復讐したら相手と同じになっちゃうよ!」 僕が小中学生の頃虐められていた時「復讐してやりたい」と、 友人に伝えた瞬間復讐は悪だと言うような口ぶりでそう言われたのを覚えています。 正直友人を殴りたくなりました。 まぁ、僕も人間だから 話したり関わったりしててこいつイライラするな気に食わねーな って思うことが沢山ある。 でも、虐める理由があっても虐める原因にはならない。 虐められて苦しい思いして死にたくなって… なんでやられてる側がいい子に大人しく 「ごめんなさい」「許してください」「やめてください」 って謝んないといけないわけ?意味わかんねぇーだろ。 暴言吐かれて、殴られて、物隠されて、金取られて、死にかけて… 死にたくなるだけ我慢してきたのにまだ我慢しろってか? 虐められた時点で性格とか考え方とか諸々変わってんだよ、 こっちは人生曲げられてんのそれなのに… 「文句言うな」 「やり返すな」 そんな人生かけた事もないやつに言われたくないね。 復讐はしたっていい。 でも、気をつけないといけないのは相手にはやられた分だけの復讐 しかしてはいけないって事。 “目には目を歯には歯を” 目を潰されたのだったら目を潰すまで。 歯を折られたのだったら歯を折るまでにしろってね(笑) 自分の手を汚したくないんだったらしなくてもいい。でも 復讐する理由は、 心がスカッとするからそれだけで十分な理由だろ。 虐めも復讐とか全くそういう経験をした事ない人からしたら どっちも「くだらない理由」なんだよ。 『復讐する理由があったら復讐の原因にはなる』って事。 初めに手を出した時点でそいつの負け。 それに立ち向かったやつの勝ち。 人生かけて凹んだ分だけ相手を凹ませればスカッとするだろう。 だから僕は、復讐をすることを悪いとは言わない。 でも満足するまで復讐はしない方がいい。 相手がやってきた事をそのままやり返せたとして、相手の満足度と君の満足度が同じじゃない可能性がある。 きっと『復讐したりない…』と思うかもしれない。その時気おつけるべきは『自分は、相手よりも酷い事が出来てしまう』って気づくことが大切。 自分の考え方や性格を戻すきっかけにはなるから、やり足りない 復讐後は、相手を反面教師にするのが1番だと僕は思う。

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当たり前は変えられる

「そうよ、それが当たり前なの…本当にごめんなさい…。」 また、お母さんに謝られた。 当たり前だと言われても私の知っている当たり前ではなかったし 謝られた事に初めは戸惑った。 だって私の当たり前はーー 色鉛筆やクレヨンは全部似た色だし 信号機はいつ行けばいいか分からないし 野菜とか魚は美味しくなさそうだし お肉を焼いても焼けてるのか分からないし お花を見てもつまらないし 「赤い文字を読んで」と先生に言われてもどれを 読めばいいか分からない。 空や海、私の日常の色はだいたい白黒で皆同じ色をしている−−。 これが全色盲を産まれもって普通に過ごしてきた私の当たり前…。 −−だから−− 私が十五歳の誕生日を迎えた時お母さんがプレゼントしてくれたメガネで初めて肌の色や服の色、花の色など… 色という色を沢山見た。 私の生きてきた当たり前の世界を色は全て否定し肯定した。 「うわぁ…凄い…色って沢山あるんだね…!」そう私が言った途端突然お母さんが泣き出した。 慌てて「大丈夫−−」と私が言い終わる前に 「気づくのが遅れてごめんね…綺麗に見える?」と お母さんは、私に聞いてきた。 私は、大きく首を縦に振りながら言った。 「空って…こんなに綺麗なんだね。」

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当たり前は変えられる