向日葵
9 件の小説魔女の呪いで、“好きな人に触れたら消える”らしい。
「それ、呪いだね」 そう言ったのは、保健室にいた変な先輩だった。 ある日突然、私の体は少しずつ透け始めた。 原因は不明。 でも条件だけ分かってる。 ——“本当に好きな人に触れたら、完全に消える”。 そんなの意味分かんない。 そう思ってたのに。 転校生の男子と出会った瞬間、全部終わった。 一目惚れだった。 目が合うだけで苦しい。 近づかれるだけで心臓が痛い。 なのに彼は距離が近い。 「顔赤いけど大丈夫?」 「熱ある?」 無意識で触れようとしてくる。 そのたび私は必死に逃げた。 でも。 「避けられてる?」 そう寂しそうに笑われると、苦しくなる。 本当は触れたい。 でも触れた瞬間、この恋は終わるから。
“未来が見える力”を持つ彼は、私の恋だけ見ようとしない。
中学二年の春。 転校生として来た彼は、変な噂で有名だった。 「未来が見えるらしいよ」 最初は信じてなかった。 でも。 「次の問題、先生当てるよ」 そう小さく言われた数秒後、本当に当たった。 鳥肌が立った。 その瞬間から、気づけば目で追ってた。 一目惚れだった。 でも彼は、誰とも仲良くしない。 いつも一人。 ある日、思い切って聞いてみた。 「……私の未来も見えるの?」 すると彼は初めて困ったように笑った。 「君の未来だけは、見たくない」 「え?」 「好きになると、未来変えたくなるから」 その言葉に心臓が止まりそうになった。 でも次の瞬間。 彼は小さく呟く。 「……どうせ、お前は別の誰かを好きになるのに」
余命一年の精霊に恋をした
「人間って、そんな顔して空見るんだ」 放課後の屋上。 突然聞こえた声に振り返ると、 知らない少年がフェンスの上に座っていた。 白い髪。 透けるみたいな肌。 まるで人間じゃない。 「……誰?」 そう聞くと、彼は笑った。 「精霊。もうすぐ消えるけど」 意味が分からないはずなのに。 なぜか、その笑顔から目を離せなかった。 それが、一目惚れだった。 でも精霊は、人間と長く一緒にいられない。 感情を持つほど、消えるのが早くなるから。 なのに彼は毎日会いに来る。 「今日も来た」 「だって君、面白いから」 その言葉だけで嬉しくなる。 好きになればなるほど、終わりが近づくって分かってるのに。
失恋
「おまえ、Aに嫌われてるよ。もう好きになるのやめた方がいい」 ある日、Bに言われた。Bは私の好きなAの友達。 そんなこと聞いて欲しいなんて頼んでない。なんでそういうことするの? 私がAのこと大好きだって聞いてなんでそういうこと言うの? 意味わかんない、、、 どうしたらいいと思う?
魔法の使えない私が王子に恋をした
この国では、15歳になると全員が魔法を使えるようになる。 炎。 水。 風。 光。 みんな当たり前みたいに魔法を出せるのに。 ——私だけ、何もできなかった。 「落ちこぼれ」 そう呼ばれるのも慣れてた。 でもある日。 授業中に暴走した魔法から私を助けてくれたのは、 銀髪の少年だった。 「怪我ない?」 透き通るみたいな青い目。 制服についた王家の紋章。 この国の第二王子。 私はその瞬間、一目惚れした。 でも王子は、誰にでも優しい人だった。 苦しいくらいに。 「君、魔法使えないんだって?」 馬鹿にされると思った。 なのに彼は笑った。 「すごいね。怖いのに学校来てるんだ」 そんなふうに言われたの、初めてだった。 でも。 王子には婚約者がいる。 隣国のお姫様。 綺麗で、強くて、魔法も完璧。 私なんかが好きになっていい人じゃない。 それでも。 「また明日」 そう笑われるたび、期待してしまう。 ——この恋は、絶対に叶わないのに。
好きになった
転校してきたばかりの学校。 知らない教室、知らない人。 休み時間も、ずっとスマホを触るふりをしてた。 その時。 「消しゴム落ちた」 机の横から、男子がひょいって拾ってくれた。 「……え、あ、ありがとう」 顔を上げた瞬間。 終わった、って思った。 たぶん、一目惚れだった。 でもその人は人気者で、 クラスの中心にいるタイプ。 私とは世界が違う。 それなのに。 次の日。 「おはよ、転校生」 って笑いかけられて、また好きになる。 期待しちゃいけないのに。 ある日、友達がこっそり教えてくれた。 「え、知らないの? あの人、彼女いるよ」 その瞬間、教室の音が全部遠くなった。 まだちゃんと話したこともないのに。 失恋だけ、先に来た。
一目惚れ
入学してまだ二週間。 新しいクラスにも慣れてなくて、 友達もまだ少なくて、 毎日なんとなく過ごしてた。 でも。 「やば、遅刻する!」 朝の廊下を走ってた私は、角で誰かとぶつかった。 「っ、ごめ——」 顔を上げた瞬間、言葉が止まる。 知らない男子。 少し眠そうな目。 ぐしゃっとした黒髪。 制服もちゃんと着てないのに、なんかずるいくらい目を引いた。 「あ、ごめん。大丈夫?」 その声だけで、心臓が変になる。 「あ……う、うん」 たったそれだけ。 なのにその日から、頭の中がその人でいっぱいだった。 名前も知らない。 何組かも知らない。 でも廊下ですれ違うたび、目で追してしまう。 “会いたい”って思ってしまう。 友達に相談したら笑われた。 「え、一目惚れじゃんそれ」 ——一目惚れ。 そんなの自分には関係ないと思ってた。 なのに。 放課後、階段を降りていた時。 前からその人が来た。 うわ、やば。 そう思った瞬間、彼は私を見て少し目を丸くした。 そして。 「……あ、朝ぶつかった子だ」 覚えてた。 それだけで、息が止まりそうになる。 でも次の瞬間。 後ろから知らない女子が彼の腕を掴んだ。 「ねー早く行こ!」 彼は自然に笑って、 「はいはい」 って、その子の隣を歩いていった。 私は動けなかった。 だって、その女子。 この学校で一番かわいいって有名な先輩だったから。
恋愛知らずの、一目惚れ
中学生になって一ヶ月が経ち、ようやく慣れてきた。 私は学級委員で昼休みにほぼ毎日、来月の討論会のための集会があった。 「集会多すぎぃー昼休みもうないじゃん。青春を謳歌したいー」 「まあまあ、しょうがないよ。それに、青春は昼休みなくても謳歌できるよ?」 クラスで一番仲の良い麻有が言った。 「彼氏持ちは余裕でいいですねー」 私がいうと麻有ははずかしそうにまあねと言った。 昼休みになり、集会が行われる教室に行くとすでに先生の話が始まっていた。同じクラスの人の列に並び、先生の長話をうとうとしながら聞いた。 「次はグループで話し合いってもらいます」 何について話し合うんだろ?よく聞いていなかった私は、そんな疑問を抱えたまま指定された教室へ向かった。毎度毎度、この集会では何かくだらない議題について長々とグループで話し合うのだ。グループはランダムで決まるので友達と一緒とも限らない。 「失礼しまーす」 教室に入ると何人かの先輩が騒いでいた。 「うわ、知ってる人いない」 独り言を他の人に聞かれないように呟いた。 「じゃあ、一年はそっちね。みんなが揃うまでちょっと待ってて」 見るからに真面目そうな先輩が言った。返事をする間もなく先輩はどこかに行ってしまった。 少ししてドアが開いた。どうか知ってる人であってくれー! 「失礼します。遅れてすみません」 背は高すぎない。でも、顔を見るたびに呼吸を忘れそうになる。 さらっと髪をかき上げる仕草も、少し不機嫌そうな顔も、全部ずるいと思った。 こんな感情になったのは初めて。これって一目惚れ?
自己紹介
こんにちは! 向日葵です。簡単な自己紹介をします。 学生です。本を読むのが大好きです。小説家にずっと憧れててー、めっちゃ実力不足だと思いますが私の作品を読んでくれると嬉しいです! 日記を書いたり、ちょっと物語をかいたりしたいなーって思ってます! 他にも質問あったら書いてねー!(常識の範囲内で) よろしくお願いします!