あるむみゐ

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あるむみゐ

自殺志願者

19の頃から、とある病院の精神科で 看護助手というかたちで働き始めた。 自殺未遂をし、死にきれなかった 方たちが、運ばれてくる。 今の自分とさよならするために 希望をいだきながら 最後の勇気をだして行動した その行動力があるのなら、 生きてけるんじゃないか? その時は知らずに 神様がまだ死ぬなって言ってるなどと 言っていたけれど、 今は自分が病院に通う毎日 今ならあんなこと言わないだろう、 今ならなんと言ってあげられるのだろうか 1度入院されたて退院しても、 また同じことして 戻ってくる、そんな繰り返しの日々。 どれだけの人が苦しんでいて 自分とサヨナラしてるのか 考えたことなんてなかったけれど 沢山居るって知ってる、 病院に行けば、前居た患者さんの中に 自分がいる。 そんな未来があるなんて、昔の自分は 思いもしなかった。 命を守る仕事してたってのに、 命を粗末にしてる現実、、、 いつの間にこんな風になってしまったんだろうか… いつか、笑顔で死にたいなんて思わない って言える日が来るのだろうか。 そんな未来があることを今は願うばかりだ。

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自殺志願者

失敗作

誰も何も言わないけれど失敗作だ。 だってこうなった、 考えるなと言われる、 人の気持ちが伝わってくる気がする、 こんな風になったのは 自分のせいじゃないという、 でも、それはきっと嘘で 自分は失敗作だ。 そうきっと皆、思っている。

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失敗作