くら
17 件の小説道を歩む
人生は想像のつかない日々の連続だ 私は今日、通うことになるなんて思わなかった大学の門をくぐった 想像のつかない日々の連続で 正直、怖いし、逃げたくもなる時もある そんな時、新品のカバンにつけたキーホルダーを握る。 友達とお揃いで 離れてても『大丈夫』って思えてくる そう、これは 私しか歩めない道 私が、私の物語を歩むための道だから ゆっくりでいい 1歩ずつでいい 私はこの足でこの物語を歩みたい 最後に、 このただのつぶやきが 新生活を送る誰かへ ささやかなエールになりますように。
ひとりだけの夜
今日から新生活が始まる。 慣れない街で、慣れないひとり暮らし。 夜は静かなようで 部屋の向こうから足音や笑い声が聞こえる。 部屋は持ってきた荷物で足場がほぼない。 もっと楽しいものだと思ってた。 自由気ままの生活。 本当は少し楽しみだった。 でも今は不安なんだ。 明日は朝早くから出かけないといけないのに 眠れなくて、 これからひとりでやっていけるのだろうかって 涙が止まらない。 それでも朝が来るから、 今日は寝るしかないよね。 じゃあ、 「おやすみ。」
ラストステージ
私は久しぶりにステージで演奏した きっとこれが最後の演奏となるだろう 別にあまり寂しくはない でもこうやってステージからの景色を見てて たくさんの思い出を思い出す 上手くいったこと、いかなかったこと そういえば、 最後のコンクールで 緊張しすぎて泣きながらソロを吹いたな 今ではどれもいい思い出だよ あと今日、 先生に聞かれたんだ 「進学先では続けるの?」 私、続けたいのかな 正直、分かんないや 演奏もステージも好きだよ でも、このままだとダメな気がして 音楽ばかりやっていないで 他のことも挑戦してみたくて この世界は思ってるより広いんだから だから、最後だから 悔いのないよう 私は笑顔でステージを降りた
初配信
たまに 初配信のことを思い出す。 正直、 上手くいった記憶はない。 一応、初配信までに いろんな配信者さんのところへ行って 少しだけ宣伝もさせてもらった。 それでも 最初の10分、誰も来ない。 今思えば 時間帯も悪かった。 平日の朝に初配信。 元気を届けたいと思って 朝枠を選んだけど みんな忙しくて 配信を見る時間なんてない。 それに 緊張して全然話せなかった。 とりあえず笑って 誤魔化していた気がする。 本当に スタートダッシュは上手くいかなかった。 でも そのおかげで学んだこともある。 ある意味 いいスタートだったのかもしれない。 (11話 初配信)
私の声
私は 自分の声が嫌いだ。 周りと比べて トーンが高くて ふわふわしていて 本当に幼く聞こえる。 小さい頃からずっと この独特な声に悩まされてきた。 正直、 もっと落ち着いた低い声になりたかった。 でも 配信をしていると 「可愛い」 「癒される」 そう言って 声を聞きに来てくれる人がいる。 私は今も自分の声が嫌いだ。 それでも 誰かの支えになる気がして この声を武器に 今日も歌う。 (10話 私の声)
あたしの色
「あたしの色?」 あたしって どんな色なんだろう。 この前、配信者それぞれの色の話をしたけど 正直まだ分からない。 私は 配信を始めて2ヶ月目。 この前 高校を卒業したばかり。 無所属の個人勢。 音楽は好き。 小さい頃から必死に頑張った でも 才能があるとは思えない。 気づけば 周りの方がずっと先にいた。 強いて言うなら 未熟で可愛いって 言われるくらい。 本当に ガキで、ダメダメな奴だ でも 来てくれる人がいる。 可愛いって 応援してくれる。 私はまだ あたしの色が分からない。 でも いつか見つけてやる。 見つけて あたしらしく輝くんだ。 (第7話 あたしの色)
努力の差
私には才能がない 人と比べるたびにそう思っていた。 がんばっても上手くいかないことが 悔しかった。 でも違ったんだ。 才能があると思ってた人たちは 本当は見えないところで私より ずっと努力していた。 私は今の努力に満足して 才能がなかったと 簡単に諦めてしまうだけだ。 そんな自分が馬鹿らしくて 1番悔しかった。
カラオケ
今日、友達とカラオケに行った。 普段から配信で歌うけど カラオケに行って歌うのは久しぶり。 やっぱり 配信で歌うのとは少し違う。 カラオケの方が 気楽で楽しいな。 もちろん 配信も楽しい。 でも 上手くないと 聞いてもらえない気がする。 選曲にも気をつける。 時間帯や 来ているリスナーのことを考えるのは 少し大変。 それに比べて カラオケなら 好きな曲を歌えばいい。 間違えても 笑って終わるだけ。 もちろん 配信しているからこそ カラオケを楽しめる私もいる。 歌える曲も増えたし 自信をもって歌えるようになった。 たまには 気楽に歌を楽しむのもいいね。 そう思えた1日だった。 (第8話 カラオケ)
大人への第一歩。
お昼すぎ、高校へ続く道を歩く。 卒業式ぶりの学校。 吹奏楽部だった私は、定期演奏会に卒業生として参加する。その練習のためだ。 いつも通りの道を、いつも通り歩く。 でも今日は少し違う。 染めたばかりの茶色い髪。動きやすいけれど、少しお洒落なセーターとジーンズ。 高校生の時にはできなかった服装や髪色。 まるで大人への一歩を踏み出したようで、 私は少し誇らしく感じる。 だけど、少し切ない。 「あの時には戻れないんだ」 後輩たちを見ていると、 友達と大笑いしながら無邪気に帰っていく姿が、 あの時の自分と重なる。 大人への第一歩は、 誇らしくも、少し切ない一歩になった。
それぞれの色で
配信アプリには いろんな配信者がいる。 学生、主婦、サラリーマン。 事務所に入っていたり 個人で頑張っていたり。 芸能関係の人や 作曲をしている人。 実際にステージで 演奏している人もいる。 もちろん 体や心に不安を抱えながら 配信している人もいる。 配信に疲れて 離れてしまう人も少なくない。 でも ひとつだけ言えるのは どの配信者も それぞれの色で輝いている。 みんなキラキラしてて 本当に綺麗で素敵で その色が輝いているところを見るの 私は好きなんだ。