Midori9608

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Midori9608

日暮れ

「待ってよ」 私達は日暮れの中、お互い自転車を漕ぎながら歩いていた。 上がりの坂道を駆ける私、そして彼女はそれについてくるように走ってきた。 「やっぱり足が早いなぁ⬛︎⬛︎は……」 彼女は笑いながらこちらへ近づいた。 私は歩きそして彼女は追いついた。 『昔から私は足ははやかったからね』 そう、何気ない会話をする私達は帰り道を進んでゆく。 1月もそろそろ終わり、私達の学校がいれるのも残り僅かだ。 卒業すると私は少し遠い場所に引っ越さなければならない。 「…卒業しても、私は⬛︎⬛︎のこと覚えてるから」 『……私も』 私はそう単調的な返事を返す…こんな会話でいいのだろうか、少し勿体無い気がする。 私達はお互い帰り道を歩きそろそろ夜が更けそうになっていた。 「⬛︎⬛︎ちゃん」 『なに?』 彼女は私にチョコレートを渡す。 私はそれを貰って困惑しながら『ありがとう』と言った。 「2月はみんな、登校期間じゃないし中々会えないと思うからさ。早めのバレンタイン、なんて」 彼女は「あはは…」と、笑いながら静寂な空気が流れた。 『うん、すごく嬉しいよ……ありがとね。』 そうか、彼女と会えるのももうすぐ最後か…… 『向こうにいってもいつかこっちに顔を出そうと思う。だからそれまで元気にして』 「そっか……わかった」 私達は別れ道に辿り着く、坂道も終わりだ。 彼女は私に手を振り「さようなら、また明日」と言う。 『さよなら』 そして私は帰り道に自転車を漕ぐのであった。

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日暮れ