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2 件の小説“青春“ってなんだと思う?
「あー疲れたー」 今日は期末テスト最終日、やっと明日からゲームできる。 そんなことを思いながらスマホをいじる。 『今すぐ友達とやってみて!激盛れする写真テク!』 そんな内容が出てくるが私には関係ない、 私に友達はいないのだから。 「……放課後マック、したかったなー……」 なんてね! 「大体先生はこんな量!なんで1人で運べると思ってんの!しかも仮にも私は女子な訳!」 今日は日直。日直だからという理由でこき使われるのは正直どうかと思う。 とくに提出物持ってこいとか! ノートとプリント両方あったし! 「あ……」 しまった!階段のこと、すっかり忘れてた、 あぁ、地獄の始まりだ…… 私はコケないよう、カニ歩きで進んでいく。 「うわっ!」 私は落ちていた水滴に足を滑らせた。 そうだ今日は雨だった。 幸いコケはしなかったものの、みんなの提出物が床に散乱。 「こりゃ次の授業遅刻だ……」 そう思い、無我夢中で拾っていたときのことだ。 「大丈夫?」 顔をあげると天使みたいな顔があった。 そりゃそうだ、目の前にいたのは学年1の美人で同じクラスの、岡本百だったのだから。 「そっか!彩葉ちゃん今日日直か!」 岡本百が私の名前を知っていたことにとても驚いた。 彼女は変わらない声で続けた。 「それにしても凄い量……これ、1人で運んでたの?」 「はい、まぁ、仕事なので……」 「どこまで運ぶの?」 「あ!お気になさらず!岡本さんはそのまま授業へ……」 岡本さんが顔をしかめた。 「私、どこまで?って聞いたんですけど!あと、私、自分の苗字好きじゃないから、その呼び方はやめてね。ももって、呼んで!」 「いいんですか?じゃあ職員室まで。」 「まっかせなさーい!」 可愛い。これは学年1なだけある。 私とは大違いだね。 岡本さんのおかげで授業に遅刻はしなかった。私はサボりたかったのだけれど。 「起立、礼、ありがとうございました」 授業が終わる。 本を読もうと思い、手に取った時だった。 「彩葉ちゃん!」 岡本さんだった。 「百さん!さっきはどうも。」 授業が終わっても話してくれるとは思わなかった。 「ねね、その本の話してよ」 この子が人生初の友達になるとは、思っていなかった。
空、見上げて見みました
「ただいまー」 私はいつものように帰宅する。 「おかえりー」 私が帰ると母はいつも、 「今日はどんな日だった?」 と聞くのだった。 「お前デブのくせにどんだけ足出してぇんだよwww」 「ブタのくせにwww」 「ブータブータブータwww」 そう、私はいじめられている。そんなあいつらを見返したくて、ダイエットするも、1週間に1回、爆食してリセットされるから意味がない。 毎日ベッドで泣くのが日課だ。 暑かった今年の夏はすぎ、寒い秋が来た。 (もう秋だな…) そう思いふと上を見あげてみたんだ。 「あれ、空ってこんなに綺麗だったっけ?」 我に返ると頬がぬれていた。