東方仗助、明石焼きに殴られる!?
夏のある日。杜王町から少し足を伸ばし、東方仗助は神戸の明石へやってきた。
目的は観光でもなく、スタンド使いの気配を追ってきた、ほんの「ついで」だった。
仗助:「ふぅー、ちょっと小腹空いたな……」
潮の香りが漂う商店街を歩いていると、ふと一軒の老舗屋台が目に入る。
看板には、でっかく書かれた文字――「元祖 明石焼」。
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【Scene 1:明石の老舗屋台前】
店主:「坊ちゃん、ひと舟いくかい?冷めると味落ちるから、すぐ食べなよ」
仗助:「明石焼き……って、たこ焼きみてーなモンっスか?」
店主:「似てるようで、全然ちゃう。これは”出汁で食うたこ焼き”や」
仗助:「へぇ~……じゃ、ひと舟お願いしやすッ!」
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【Scene 2:ふわふわの衝撃】
出てきたのは、黄金色に焼かれたフワフワの玉たち。
その横に添えられた、熱々の澄んだ出汁――。
仗助、恐る恐る箸で明石焼きを掴み、出汁にくぐらせて、口に運ぶ。
……
仗助:「……ッ!!な、なんスかコレ……!?」
驚きのあまりスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」が半分出かける。
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【Scene 3:魂が震える】
仗助:「外ふわふわ!中はとろけてんのに……タコの歯ごたえがちゃんとあって……しかもこの出汁!なんか優しさが……心に染みるっていうか……」
彼は本気で感動していた。
母・朋子の手料理以来の「涙腺がくすぐられる味」。
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【Scene 4:不良のプライドと明石焼き】
後ろからヤンチャそうな地元の不良二人組が現れる。
不良A:「なぁに、観光客か?明石焼きで感動しとんの?」
不良B:「オレら毎日食ってるし」
仗助:「……あ”ァ?オメーら、今なんつった?」
髪の話じゃないのに、なぜかスイッチが入った。
仗助:「このふわトロ出汁アートにケチつけるヤツはよぉ……オレが許さねぇッ!!」
※このあと、ほんの少しだけスタンドバトルがあったが、
最終的には三人で仲良く明石焼きをおかわりした。
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【エピローグ】
仗助:「……たこ焼きと明石焼き、似て非なるもんスね。オレ、どっちも好きッスけど……」
店主:「坊ちゃん、またおいでや。次はタコの旬の時期がええぞ」
仗助:「あざっす!クレイジー・ダイヤモンドでも再現できねぇ味っスからな……」
そう言って、仗助は明石の風と一緒に笑った。