SAI

7 件の小説
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SAI

Novelee辞めます。

 はい、えーとこんにちは。  SAIです。  今回は小説投稿ではなく、Novelee辞めるお話です。  何故辞めるの? と言いますと、  勉強が一番の理由です。  他にも色々と理由はありますが、  この度はNoveleeを辞めさしていただきます。  皆様には本当に感謝しています。  見てくれた方、コメントをしてくれた方、いいねをしてくれた方。  誠に有難う御座いました。  以上SAIでした。  今後とも皆様の活躍を、密かに応援しております。  では……。  

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運命の君とは、もう結ばれない。

 苦い過去は一つや二つはあるんだろう。  もちろん私もある。だけど私の苦い過去を話すよりは、従兄弟の『恋』とでも話していきたい。もしかしたら納得いかない部分があるかもしれない。しかし温かい目で読んでいただけると幸いです。  誰かを本気で好きになったこと、ある……? 「紅葉、久しぶり!」  春休みが明け、慣れない制服を着る。制服なんて滅多に着ないから、動きづらいし、新品なことにザラザラと肌が敏感になっていた。  だけど小学校時代からの大親友である、美湖が話しかけてくれたおかげで、不安も緊張も、ザラザラと感じる制服も、砂嵐のように消えた。 「ひ、久しぶり……。なんか、制服ってなれないね」 「だよねぇ! 春休み過ぎるのもあっという間だし。最悪」  美湖も私と同様に同じ気持ちを抱えてる。新しい学校生活を過ごすというわけだから、体は疲れるものだ。 「ねぇねぇ何組だった?」 「わたし一組」 「えぇー! そんなぁ……。うち三組だよ」  美湖とクラスが離れたことに正直ショックを受けた。今まで一緒だったからっていう面もあるし、またクラスは一緒なんじゃないかと期待していたから。 「紅葉がいないと不安。友達作れるかな……」 「平気だよ、美湖は明るい子だし、話しかけてくれるって!」 「だといいなぁ。……あ! あれって凛花じゃない? おーい、凛花ー!」  すると不安な様子を浮かべる、これまた小学校時代の親友、凛花がいた。美湖の声に反応して、こちらに視線を向ける。すると凛花は嬉しそうに顔色を変えた。 「凛花! 会いたかったよぉ」 「私も!」  美湖は凛花に抱きついて、満開な笑顔で笑う。  そしたら凛花が「紅葉、おはよう」と、微笑みの表情。 「うん、おはよう」  挨拶を終えて、凛花に何組か聞くと。三組と応えた。美湖は明るい表情で「私も私も!」そう伝えている。  凛花とクラスが離れたことにまたショック。  本当は二人と同じクラスがよかったけど、神様は手を貸してくれなかったみたいだ。 「平気だよ、紅葉。なんなら休み時間一緒に話そ!」  二人の優しさが心に響き、泣きそうになった。でも泣けない、仕方がない。こういう時だってある。それに、今の親友ばっかに頼ってはダメだ。   たまには自分の力で頑張らなければと心を強くした。  不安はいっぱいあるけれど、この一年間頑張ろう。そして、学校生活を満喫させようと、心の中で決めた。  つづく。  

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風鈴

どこかで風鈴が鳴った。 そしたら水をかけられた。 どこかで風鈴が鳴った。 そしたら「死ねよ」と言われた。 どこかで風鈴が鳴った。 そしたら蹴られた、殴られた。 どこかで風鈴が鳴った。 そしたら私が笑ってた。 どこかで風鈴が鳴った。 そしたら「死にたくない」と叫いてた。 どこかで風鈴が鳴った。 そしたら屋上にいた。 どこかで風鈴が鳴った。 そしたら君が救ってくれた。

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私は目が見えません

私は目が見えません。 全然わからないんです。 目の前にいる人が、 どんな顔をしているか私には全くわかりません。 表情が見えないって、結構難しいです。 「あれ……っ」 財布を落としてしまった……。ど、どこだろう。 目が見えないと、 落としてしまった物が、どこにあるかわかりません。 心臓が激しく鳴って、焦ってしまいます。 「ど、どこ……?」 泣きたくなるくらい、目が見えないと困るんです。 やっとの思いで見つかり、安心しました。 そして、また歩き始めました。 “私は目が見えません。 だけど頑張って生きてみたいと思います“

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大人の考え

大人と子供って、誰が見ても違う。 大きさも、考えも、楽しさも、感情も。 僕は子供だけど大人の考えが全くわからない。 だってね。 テストで頑張って五十点をとったのに。 大人は。「そんな点数とって恥ずかしくないの?」とか言うの。 子供は。「すごいじゃん!」って褒めてくれるのにね。 もしかしたら社会の五十点は、必要のない人材なのかな? だとしたら、大人の世界は辛いね。 大人だって頑張ってるのにね。大人だって精一杯生きてるのにね。 大人だって夜遅くまで、お仕事してるのにね。 誰にも褒められないんだよ。 辛くてたまらない、どこかではきっと疲れてるのに。 でも大丈夫。もし、辛いことがあったら僕のところへおいで。 子供の世界で一緒におはなしを聞いてあげるから。 誰がみても、大人と子供は違うけど。 僕たちは同じ人間だから。 辛くなったらいつでも、おいでね。

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あの学校

 死にたくてたまらなかった場所  苦しくてたまらなかった場所  悲しくてたまらなかった場所  辛くてたまらなかった場所  私はあの場所が嫌いだった。  きっと今も、嫌いなんだと思う。  だけど。  大っ嫌いで、好きになることなんてこれからもないけど。  あの学校は懐かしいと、今でも思うんだ。

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病院の女の子

 生きていたいです。  何事にも平和な日常を過ごしたいです。  痛いことも、辛いことも、病もない日々を送りたいです。  誰かに恋をして、いつしか楽しい式を開きたい。  それが一番の夢です。  でも、私にはそれが叶わない。  病院にいるとね。ただ、幸せになりたい子たちが、いつの間にかいないんです。  昨日まで一緒に笑い合っていた子が、息をしないんです。  どうしてですか?  この子たちが、当たり前に生きることって難しいですか?  七夕の願いはいつもこう。 “いつか、誰の力もなく歩きたい“ “いつか、外で好きなあの子と笑いたい“ “いつか、家族と一緒に旅行したい“  でもね、叶わなくて。  叶わないまま、この世界から姿を消すの。  空が輝くほど綺麗なことを知らずに、この世からいなくなるの。  だけどね。  いつか私も、君も、あなたも……この世界から消え去る日が来ると思う。  今は想像できなくても、絶対に人は死んでしまう。  あなたも、世界から消えてしまう日が来ると思う。  だとしても、消え去るその瞬間まで、精一杯に生きていてね。

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