コハク

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コハク

中学2年です。 切ない系を書くことが多いです。 投稿は不定期。 コメントは絶対返します。 あ、あと、いつもお腹が減ってます。

まだ何も。

真っ白な服で箱の中に入ってる。 周りからは泣き声が聞こえ、 それ以外は何も聞こえない。 「………なんで、そんな服着てるの?  今日は一緒に学校に行くって約束だったじゃん」 「なんで笑わないの?」 「なんで返事しないの」 「君はそんな服似合わないよ」 「な、…で……なんで………なんで!  俺が君のことを見送ってさえいれば  俺が、俺が!君を殺したみたいなもんじゃないか」 「俺は君にまだ何も伝えられていない」 俺は泣き崩れ自分を責めることしかできなかった。 何時間経った頃だろうか。 玄関のチャイムが鳴った。 開けるとそこには彼女の家族がいた。 「君に宛ての手紙が机の上にあってね。」 そう言って行ってしまった。 封筒にしっかりと入っていて そこに書かれてあった文字は紛れもない彼女の文字だった。 俺はゆっくりと読みはじめた。 『青蒼へ ずっと好きだった。 初めて会った時から青蒼に一目惚れで ずっと大好きだった。 急に幼馴染からこんなこと言われて困るかもだけど 付き合ってくだいさい! 私は青蒼に救われた。だから今度は私が救う番だよ。 まぁもし仮に死んでも、死んでも青蒼のところに行くから 何十回何百回何千回でも言います。 あなたを愛してます。 返事はいつでもいいです。   春奈より』 なんだよ。 口で言ってくれたこともねぇくせに 俺の方がお前に救われてたし 救ってくれんじゃねぇのかよ なんで死んでんだよ。 俺もまだ伝えれてない。 言い逃げか? あはは……… 俺は袋を走って葬式に向かった。 学校の通学路一緒に笑って青春をした道。 今でも思い出す。 はぁ…はぁ…… 俺は春奈の目の前でしゃがんだ。 あぁ今俺はどんな顔をしているんだろうか でもきっと俺は何回でも君に言う 「春奈、愛してる」 そう言って俺は春奈に制服を掛けた。 「君にはこっちの方が似合ってる。」 非常識だたと言われてもいい そして俺は自分の手首をカッターで切り 数分後 息を引き取った。

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まだ何も。

黄色いスイセン

雨が降る中 俺は墓の前にいた そこには黄色いスイセンの花が供えられている もう月が出ている もうずいぶん長い間ここにいる気がする 俺が泣く声は 雨の音に隠れていった。 愛してるっていうあなたの言葉は さよならよりも悲しい。 これ以上何も言わなくていい 何も言わないでくれ だからこの夜を止めてよ。 もう一度愛してくれよ

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黄色いスイセン

教えてください。

ある男の子に告白し、振られた。 ずっとずっと好きだった。 その人には好きな人がいたらしい。 私は選ばれなかったみたいだ。 ……好きな人が 自分を好きでいてくれる世界って …どんな世界なんだろうか。 好きになることを 私に教えてくれたあなた。 今度は忘れることを 教えてください。

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教えてください。

一生に一度のお願い

暗闇の中−−−−− 僕は君を抱いていた。冷たい君を。 僕は 間違っていた。 もう一度、叶うならもう一度…一度でいい、 君の笑顔が見たい。 君の声が聞きたい。 君の温もりをもう一度この手で感じたい。 でもこの願いは叶わない。 だって一生に一度のお願いは 君に出会った時に使ってしまったから。

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一生に一度のお願い