AK

4 件の小説

AK

中3女子です。

二段ベッド

「ねえ今日は上で寝かせてよ。」 「だめ。上は姉の特権なの。」 「えーいつもそればっか。お願い今日だけ!」 「どうしよっかなー。じゃあ今日だけね。」 やった。今日は私が上。いつもお姉ちゃんばっかりだしね。 ガタガタ…!!ガタガタ…!! 「え?何?お姉ちゃん?なんか光ってる?ねえお姉ちゃん?」 姉は死んだ。 ベッドの下にあったコンセントが爆発したらしい。 とてつもない悲しみと同時に喜びが私を襲った。 “ ありがとう。これからは全部私のもの。”

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戦争の人

“非国民が。本当にこの国の人間か。” 俺はこの国のために戦いたくない。 でも、愛する人のためなら。 そう思って生きてきた。 でも彼女はそう思ってなかったらしい。 ようやく戦争が終わった。生きてる。帰ってこれた。 でも彼女は俺にこう言った。 「本当に国のために戦ったのですか。なぜ生きてるのですか。」 その後、彼女も度々この国の人間かと疑われた。

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恋愛の難しさ

「ねえ知ってた?莉子と陽斗付き合ったんだって。」 「へえ知らなかった。」 私の方が絶対前から好きだった。 「莉子は3年くらい前から好きだったらしいよ。一途だよね〜。」 ほらね。 「でも告ったのは陽斗だって」 は?なんで?私の事はただの友達って思ってたのに? たった3年好きになっただけで付き合えるわけ? 私の方が愛が重いし陽斗の事よく知ってる。 私は7年も好きだったのに私のことは好きじゃないんだ。 「へーなんて言って?」 「8年前から好きでしたって。」

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薬はどんなものだろう。 病気を治すためのもの? それとも、自分を苦しめるもの? それぞれで違うだろう。 でも、その感覚の違いで人生は狂っていく。 母は薬で生き延び、父は薬で死んだ。 母を助けるために私は頑張り、 父を殺すために覚悟を決めた。 私は薬のために働き、自殺でその生涯を終えた。 私は薬のために生きて、薬のせいで死んだ。 “全部ぜんぶゼンブ、薬のせいだ”

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