涼華

5 件の小説

涼華

りょうかです。 よろしくおねがいします

卒業

今日は彼の隣の席を卒業した。 中学の頃から片思いしている彼を、部活に集中しようと諦め た時の高校入学だった。 座席表を見ると、同じクラスの隣の席だった。 何度見ても、信じられなくて、実際に席に座っても信じられ なくて。 でもその後彼が隣に座って ありえないほど心臓がバクバクだった。 当たり前だ。出席番号が5個差なんだから隣になるに決まっ てる。 でもこんなに近くにずっといるのは久しぶりで 中3の途中で席が前後になった時以来で こんなの諦められるわけないと思いながら始まった高校生活 だった。 先生が頑なに嫌がって席替えをせず、結局1学期間はずっと その席だった。 夏休みが明け、授業が始まると先生が重い腰を上げ始めての 席替えをした。 私は一番後ろの一番端になった。 彼は隣の列の一番前 地味に見えやすくていい位置。 こうしてこっそり、ひっそりと私は彼の隣を卒業した。

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好きになった方が負け

もうあなたに片想いして2年以上経つ あなたを眺め続けた2年間だった。 あなたは私のものになることはないかもしれないけど でも他の誰のものにもならないんだったら別にこのままでもいいと思った でもあなたが高校に入ってから少し目をつけられ始めたと聞いて 少し心がざわついた。 思ってる期間も気持ちの強さも圧倒的に私が1番なのは自覚してる でもいつあなたがどこかに行ったっておかしくないほどあなたは私に見向きもしなくて自由だから 初めて好きな人に「アタック」をした 私は何も分からなくて あなたも慣れない事に困ったんだろうね。 敬語をやめてくれないから「敬語じゃなくていい」って言った返事は「はい」だった そんな返信するのあなたくらいだよ。 「は?」って思ったのと同時に自然と笑いが込み上げた。 ああ、私この人のこういうところが好きだなって。 私も相当変なんでしょうね。 その後私のLINEを断ったのは流石に堪えたけど。 「まあ、あいつだしな。」ってみんな言う そう、彼はそう言う人だから。 「彼」を好きになった私が悪いから。 彼の全部を受け止めたいけど でもそんなことしたらきっと私は彼の何にもなれないのは分かってる。 それでもいいのかな。 私が1番大好きな、あなたのそのくしゃっとした笑顔私だけに向けて欲しい 私だけのものにしたい。 その体も声も性格も全部受け止めるから こんなにあなたを思って全部受け止めてくれる人、私くらいしかいないと思うけどなぁ。 隣であなたの笑顔を眺めてるだけの私じゃ、だめなのかな。

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好きバレ

色々あって多分好きバレをした 男友達にLINEを聞いてもらったら「部活に集中したい」と返ってきたらしい その気持ちはわかる。痛いほどに。 わたしもそうしなきゃいけない。 でもLINEくらいよくない?と思う気持ちもある。 ああ、聞かなきゃよかった また後悔 部活に集中したいって返事的に多分気持ちもバレてる。 これでわたしはお互い引退するまで何も手出しができなくなった こんなのでいつのまにか彼女できてたりしたら許さないんだからね。 大好き。大好きだよ。 だから応援したい。 でも逆にこのままLINE繋いで会話して、叶うはずのない恋にもっと期待してのめり込んでしまえば、私はきっとダメになっていたし彼以外見えなくなる 最初から変な思わせぶりはしない、もしかしたらわたしにとって1番良い返事だったのかもしれない 悔しい わたしはLINE断られてサラッと好きバレまでしたかもしれないのに 断ることがわたしへの一番の優しさなのかもって勘違いしたら もっと好きになってしまう なんて優しいのって、思ってしまう やめてよ。 こんなに辛くて苦しい恋、もうやめたいよ あなたのこと好きになりたくなかった。 大好き。

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片思い

片思いって何でこんなに辛いんだろう。 「片思いの時期が1番楽しい」だとか、「叶わない恋ほど儚いものはない」とかいうけど、そんなの全部綺麗事だ。嘘だ。 こんなに辛くて悲しくて胸が締め付けられるように熱くなる気持ち、片思いとか失恋以外にあるんだろうか。 ああ、正直もうやめたい。 片思いなんてやめてしまいたい。 さっさと諦めて自由になりたい。 なんなら告白してバッサリ振られる方が後々楽なのかな。 もう長いこと、ずっとそう思っているのに、諦められないなんて「好き」と言う感情はどうかしている。 太陽が顔を出したような笑顔も、何を考えてるのかわからない横顔も、寝顔も不機嫌な顔も起こった顔も全部全部頭の中にこびりついて離れない。 どうすればこの気持ちは綺麗さっぱり取れるんだろう。 時間が経つのを待つしかないの?バッサリ振られるしかないの? どっちも嫌だし辛くて怖いことだ。 こんなことならあなたを好きになりたくなかった。 でもあなた以外いないんだ。 ねえ、あなたは知らないでしょう? 2年間もずっとこんなに思われている事、微塵も気付かずに脳天気に笑っているんでしょ? 何にも気付かないで毎日学校に来て授業受けて部活して帰る そんなあなたの日々を私が少しでも彩りたい。 叶わないけど、せめて願望くらいは許して。 あなたはスポーツも勉強もそこそこできて隠れイケメンで、いつ誰に彼の魅力を気づいかれるかわからなかった。 中には「どこがいいの?」って聞いてくる人もいた。 でも私はそれを聞くたび嬉しくなったの。 彼の魅力なんて、私だけが知ってればいいから。 あなたという存在だけですごく特別で輝いている。 あなたの言動に勝手に一喜一憂して勝手に嫉妬して勝手に喜んで バカみたい。ほんとに。 でも相手があなただから許せる。 どこにいても探してしまう。いるわけないのに。 何をしてても考えてしまう。忘れたいのに。 あなたの行動に胸が痛くなる。勝手でごめんね。 それもこれも全部、あなただから。 あなたしかいないから。

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初めまして!

はじめまして、涼華(りょうか)です。 仮名ですが、好きな漢字を二字ずつとって考えた名前です。 この間高校に入学したばかりの高一です。 これからちょくちょく小説を投稿したいと思ってます 主に恋愛系が多くなるかと… たまに、全く違う内容のものもあるかもしれませんが 気軽に読んでいただけるとそれだけでもとても嬉しいです

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