誰も知らない間に全てを失った君へ
今日もまた笑うだけ
笑って誤魔化して、
一人で勝手に傷ついて
誰も私を愛してくれない。
なにも、気づいてくれないんだ
私が高校に入学して、もう3ヶ月すぎて夏休みになった。友達は出来たけどみんな部活で忙しくてパ遊びになんて行けてない。宿題だってもう8月になるのに何も終わってない。
「はぁ、前日にドタキャンって、どんだけ嫌われてるんだよ私笑」
明日一緒に映画に行くと言っていたのに今になって
「ごめん無理そうかも」とか、
都合良すぎんか、
「どうせ私はこんなもんよね笑笑」
「ほらー勉強やるぞ?いおり」
「お姉ちゃん、もう疲れた」
「何言ってんの?まだ二問しか解いてないじゃん。ほらやるよ。」
「あれ、?これどうやってやるんだっけ」
「はぁ?あんたこれで何回目よ。さっきから何回も言ってるのになんで分からないの、」
「ああごめん。」
まただ、いつもと同じ
お姉ちゃんは頭がいい。でも、元々良かった訳じゃない。お姉ちゃんが毎日毎日、夜遅くまで勉強してるからだ。私は何をやっても中途半端。1番上のお兄ちゃんは元々頭がよくて私はみんなにいつも期待されてた。そしてみんな、勝手に、
私に失望してく
味方なんていない。みんな私が悪いと言う。私が何をしたって言うの?私は、私は、!
あんたらのせいで、無駄に期待してくるから、押し潰されそうなんだよ、。お姉ちゃんが、お兄ちゃんが、頭がいいから、妹も頭がいいから、お前ももちろんできるよな?とか、頑張っても頑張っても、、何も変わらなかった。
また1人、
落ちていく
もう2度と戻れない場所へと、消えてゆく
その光の向こうには、何があるのだろうか
きっと、キラキラ輝くみんなの理想が詰まった世界があるのだろう。
そうして今日も私は、ひとつずつ
失ってゆく
止まれない、止まらない
私がいなくなるまで、ずっと、
ゆっくり、じっくり、無くなって
最後には
塵になる。