恋_ren。
2 件の小説自己紹介
前回の小説を読んでくれた方、ありがとうございます…! 恋です!書きたい時に思いつきの小説を書くゆるゆるタイプの小説家(?)です! あまり投稿しないかもですがネタが出来次第投稿するのでよろしくお願いします!
赤い鳥(グロ表現注意)
それは1週間前のことだった。 私は学校の帰り道、ふと空を見上げた。いつも通りの晴れた空だった。でも、心做しか、いつもよりも青く澄んでいるような気がした。 そんな時、真っ赤なものが一瞬視界の端に映った。私は思わず2度見した。どうやら鳥のようだ。真っ赤な鳥なんてこの世にいるのか?そう思いながら、私はまた歩き始めた。 家に着き、いつも通り自分の部屋に入る。お気に入りの本を読もうと本棚を見ると、そこには見覚えのない赤い本があった。恐る恐る本を手に取り、少しページをめくってみる。すると、そこには 「死」や「呪」などのおぞましい言葉が沢山書かれていた。何故か続きが気になってしまい、さらにページをめくってみると、破かれているページがあった。文字の形をみると、どうやらそこには 「あなたをみている」 や、 「あなたをころしてやる」 と書かれているようだった。怖くなった私は、すぐに本を閉じた。こんなに恐ろしい本が何故私の家にあったのだろうか。そう考えていた時、 「まさか…」 私は気づいてしまった。あの鳥だ。私があの鳥を見てから、様々な奇妙な出来事が起こっていた。時には夜中に鈴の音が聞こえ、時には夢の中で家が血まみれになりそのまま殺される夢を見た。そして、その後、この本が私の家に突然現れたのだ。本の最後のページには、箇条書きで今まで私が体験したことが書いてあった。この本のことも。そして、そこにはまだ私が体験していないことが1つだけあった。 「・まっかっか」 私は意味が分からなかった。真っ赤っか?何が真っ赤になるのだろうか。謎が無くなることは無かった。いや、ただ私が見間違えただけかもしれない。そう思いもう一度本を開いたその時、突然悲鳴が聞こえた。 外からだ。慌てて外に出ると、そこには鳥に食い散らかされた人間の死体があった。それも何個も何個も。私は恐ろしすぎて声すら出すことが出来なかった。私が立ちすくんでいると、耳元で羽が動く音が聞こえた。その瞬間、視界が真っ暗になった。私が次に目を開けたその時、私は浮いていた。ああ、私は死んだんだ。その時にはもう感情はなかった。ただ、私が唯一そこで恐怖を感じたものがある。それは、まっかっかになった世界。ぐちゃぐちゃに食い散らかされた人間の臓器。そして、私の肩にとまっている、あの時よりさらに真っ赤になったあの赤い鳥だった。