柚猫

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柚猫

どうも柚猫です✌️ここではホラーなどを書いていこうと思います。 是非是非下手なものばかりですが楽しんで頂けると幸いです!

貴方の悩みを聞きませう📖

おや…?これはこれは、ようこそお越しくださいました、 ここは悩みの書庫…人間誰しも持つ本を 私はここで管理しています。 悩みの数は人の数…貴方の悩みの書物も ここに眠ってることでしょう… さぁ、貴方の悩みを呼び起こしてくださいな 君の悩みは何かな? “僕はお母さん達が仲良くして くれないのが悩み…” 成程、君の本はあの本棚の真ん中… 淡く白く光る本を探して取ったら 正面のドアからお帰りください。 貴方の悩みは? “何も成功した事ないのが悩みです” 成程…貴方の本は壁側の隅っこ… 灰色に光る本を見つけたら 正面のドアからお帰りください さぁ貴女も “どこにも居場所がないのが悩みです” 貴女の本はあちらの本棚… 緑に光る本を手に取った後 正面のドアからお帰りください、 足元に気をつけて。 貴方は…… 貴女は… 君達は 悔いなく生きれているんでしょうか さぁ貴方は? “あいつが悪いのにここに来たのが悩み” そうですか、貴方の本はあの本棚の 下から2段目 黒に光る本を見つけたら 左手のドアからお帰りください 貴女は? “あの人が私を裏切ったのが悩み” 成程…貴女の本はあの本棚の隅っこ… 赤黒く光る本を見つけたら 右手のドアからお帰りください 貴方はどんな悩みかな? “自由になれなかったのが悩み” 貴方の本はあちらの奥にある本棚の2段目… 灰色に光る本を手に取った後 左手のドアからお帰りください 貴女はどんな悩み? “記憶が無いのが悩みです” 困りましたね、それでは白紙の本になって しまう…あちらの席でお待ちください 題名も内容も分からない本は全て白紙… 案内された本しかここでは色づかない、 何も悩んでいないのに悩みはと聞かれたら出ないでしょう? でもそれは詭弁、あっても言えない…言えない方のためにこの悩みの書庫は存在するのです。 最近では…言えるが来る、というお客様もいらっしゃいますがね。 その人の悩みは他の人には面白く あの人の悩みは他にはくだらなく この人の悩みはつまらなく 貴方にとってはとても悲しく さてそちらの貴女も 縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ おやおや…そうですか、 貴女は特別にこちらから本を支給しましょう 君の悩みは? 縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ ふむ、君の本はこちらから出しましょうね そちらの隅に居る貴方は? 縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ それは残念… ですが悩みとして受け取りましょう、こちらの本をどうぞ 貴女は… 縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ あぁ…君には… 縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨 あぁお客様が壊れてしまわれた…大丈夫でしょうか…裏の休憩室をお貸ししましょう、 その間この本をどうぞ 縺ェ繧薙〒遘√′縺薙%縺ォ譚・縺溘°蛻?°繧峨↑縺??縺梧か縺ソ そんな事はありません、これは大切な任務 導く書庫なのですから だってそうじゃないですか、 本に書かれた物語はその物語のシナリオでしかない… マッチ売りの少女のようなバットエンドも 浦島太郎のように良い行いをしてあの仕打ちでもそれはシナリオだと片付けられるのでしょう? フランダースの犬も人魚姫も赤ずきんちゃんだって… それならシナリオを書き換え良い方向へ塗りつぶして書き換える、優しいでしょう? 泡になったはずの人魚姫だって死ななかった事になるんです 雋エ譁ケ縺ッ髢馴&縺医※縺?k では貴方にとってのハッピーエンドとはなんでしょうか 雋エ譁ケ縺ッ髢馴&縺医※縺?k 実の所私も分かりません、何が正解なんて 作者しだいなんですから ですよね?ここまで話を聞いていた貴方も そう思うでしょう? 悪い良いなんて関係は無い、主人公にとってはハッピーエンドでも敵からすればそれは どうせバットエンドなのだから あぁそういえば…貴方の本、見つかりましたよ これでもう白紙ではありませんね…… おや、帰ってしまわれたかな? …?鏡にはあの人がいるのですが… 成程…これは…私の本でしたか

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貴方の悩みを聞きませう📖

狐の嫁入り

【第1章】 狐の嫁入り…晴れているのに雨が降る事、 それを皆そう呼ぶ。 しかしそれがもっと違うものなら…なんと思い考えるのでしょう。 今から語るものは何年も…いえ、もしかしたら最近かもしれない…そんなお話。 皆さんは1度だけでも狐の嫁入りという言葉を聞いたことがあれど裏を知ろうとした事はありますか? まぁ…人々が気にするほど大したものでは無いかもしれません、ただ…その中…それがとても深い意味を持っていたら… 貴方はどう思うでしょうか ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ “ねぇおっとぉ、なんで僕達にはおっかぁが居ないの?” 元々産まれ物心ついた頃にはおっとぉだけが家族と思っていた、 だけど時折おっかぁ!と元気よく駆け寄っている童を見かけるのだ、 おっかぁとはどんなものなのだろう…そんな疑問を父親に問いかけた。 でもおっとぉは少し下を向き “…そうだな、不思議だよな…” それだけ答えた、なんのヒントにもならないなぁ…もしかしたらおっかぁは自分を捨ててどこかへ行ってしまったのだろうか、 それなら悲しいな…と心のどこかで思っていた。 この村はおっかぁという存在が居ない子が多い… いや言えば女性が圧倒的に少ないんだよ、 でも逆に、女の子は多い… 今もあの小屋でお手玉とかしてるんだもの。 でも子供を産んだ母親は次の日から疾走する、 大人達はそれを慌てること無く森に手を合わせ。 何かを願っている、もしおっかぁ達がどこかに行ってしまいその後運を願っているならこの手を合わせる先に行ってみよう、 と僕達は僕入れて男2人女の子1人で探しに出る事にした。 それは禁忌でもある森の奥の奥、子供は立ち入ることを許されぬ 神社がある場所である…そこは皆の中でも微か微かに噂される幽霊神社…まぁ子供には怖かろう、 だがそこにおっかぁがいると思えば足が動くのは必然…困難な山道を慎重に歩き少し開けたとこで僕達は 3手に別れて情報を共有する事にした、分かる事は多い方が良い 今日1日見つけた情報を共有し大人には内緒の 探検隊だ、 バレたらこっぴどく怒られるだろうけどそれと並ぶ程母親に会いたかった。 森に入ればそこは底なしな暗闇や鳥の鳴き声が響くなんとも怖い空間だった、 他の皆は無事だろうか、もう何か見つけただろうか…そんな不安や好奇心を背にゆっくり慎重に 足元の小枝をパキパキと踏みながら奥へ奥へ 神社のある方へと足を進めた、 怖い…帰りたい…足が疲れた でもここまで来たら後には引けない気がして… 必死に必死に歩き続けやっと建物が見えてきた、それは赤いお寺のような神社のような場所だった。 大きな建物という訳でもなく小さいという訳でもない…でも禁忌と言われるほど危険にも見えない… その時だ その建物には小さな隙間があった、 自分達の身長では調度良い木の隙間… そこから何やら声がしたのだ でもその声は助けを呼ぶ気力も無くした ような鈍い呻き声…見えは行けない そう分かっていたのに好奇心が勝ってしまったようで… その隙間を覗いたんだ そしたら… −女の肉をかっ食らう 狐の化け物がそこにはいたのだ− 女性は食われる前は大層に綺麗に着飾っていたようで赤黒く染まっていく綺麗な衣… 遠くでも分かるツンっと鼻を通る鉄臭い匂いでむせそうになった 気づかれては行けない…気づかれたら… おっとぉにも会えない気がした。 命もない気がした…… 静かに気づかれないようにその場をゆっくり去り 少し離れた所で全力で村に走り帰った、 おっとぉや皆は大皆驚いた様に 心配をしてこちらへ寄ってきた、 他の皆は疲れて先に帰っていたらしく それはそれはホッとした… もしかしたらおっかぁも…まさか、と 嫌な事を脳に過ぎらせてしまう でもそうなのだろう、母親という存在が いない事女性が少ない事… あの化け物は何なんだったんだろうか そう息も枯れ地面に座り込んだ時だった その日は確か大晴天な日だ なのにぽつりぽつりと頭上に鼻先に 雨水が当たった、 最近生まれた赤子達はその雨に手を伸ばし 笑い大人はその雨に手を合わせた あぁ…意味が…分かった 子供は笑顔なのに大人だけは少し悲しそうに 手を合わすこの雨がなんなのか… 知らぬ方が幸せだったのかもしれない 日差しは暖かく雨は冷たかった まるで傍に居れなくてごめんねと 男の子に生まれてきてくれた子に感謝を 女の子に生まれてきてくれた子に後悔を… この村では子を産んだ母親はお狐様に 捧げられる嫁だという そうする事で病にかからず作物も育つ、 そうして女性はまた子をなし嫁に出し そうやって成り立つ…子供の笑い声… 皆の父親…皆が通る道なのだろう 自分も…笑っていたのだろうか。 母親の命日であるこの狐の嫁入りで

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