柚猫

19 件の小説
Profile picture

柚猫

どうも柚猫です✌️ホラーや様々なジャンルを書いていこうと思います。是非是非下手なものばかりですが楽しんで頂けると幸いです!

高嶺の花は枯れるのか

あの後から私達は短い短い会話を紡いだ 長く相手から受け渡される物はなかったが 「そっか」「へぇ」「うん」「凄いね」 と相槌を打ってくれる辺り優しい子なのだろう それか心の中でめんどくさいとか思われてるのだろうか まぁでも思われても仕方がない それでも少しだけ その花を鑑賞する事を許されている気がして それだけでなんとも言えない喜ばしさが込み上げるから 今この瞬間だけはこの子の意思はこちらに向いてくれている まぁ…相変わらず難しい本読んでるんだけど… でも何故こんなにも綺麗な子なのに 誰も近寄らないんだろう 皆の目おかしいのかな…それか、 一方的に私が惚れちゃっただけか じゃあこの高嶺の花は 私だけが見れる花として花瓶の水にいけよう いわゆる独占欲、ここまで語っておいて自分で恥ずかしい でも仕方ないと思う 皆も欲しいものは欲しいでしょ? お菓子でもおもちゃでも可愛い物カッコイイ物 キラキラふわふわ… 物欲が無くてもこれがあったら良いなは 誰でも思う事だと思ってる それが分かるなら私の気持ちも分かってくれると思う それが売り物じゃない物でもなんとか高い金額を払って 何がなんでも手に入れる猛者は自分から見れば魅力的だ それが一般では好ましくない迷惑行為だとも知ってる でも承認欲求はそれを上回る事により 何かしらの事件になって何かで人が死ぬ でも世界も人もそう作られてるから 1回砂糖を噛めばその甘ったるい味を忘れないと同じ 愛情でも友情でもどっちでもいい 自分が、自分だけが隣に… 気持ち悪い事なんか承知の上で 花瓶には1輪の花とそれを引き立たせる脇役 それが私にとってのクラスメイトだと思ってる この短い会話を繋ぎ止める縫合材料 でもきっとこの花は望んでくれない 望んでくれはしない だってこの子もまた私に振り向かないから 1人で花びらが舞うように心が踊り 1人で傷ついて散ってく哀れな花 種を飛ばす前に踏みつけられてしまったその光景によく似てる 咲いたのに何も残らないその光景 踏みつけられた雑草は踏みつけられた花は どんな気持ちで朽ちてくのだろう 雑草は前向きな花言葉が多い 雑草はきっと生えて枯れるまで 汚い世界を知らずそこにじっとしてるからそうなのだろう 世間知らずとも言える、でもそれと共に 雑草は別の植物の栄養も吸い取る 1つの事を何度も教えれば全部吸収する子供のようだ 雑草も私からすれば眩しい でもその中心にいるのはいつだって彼女だ 眩しい中一際目立つ 昨日も今日もきっとその次の日もこれからも 卒業するまであの横顔を見続けれる 卒業してもそれが見たい 愛でたいし笑顔も見てみたくて 何なら興味持つかな…ばかりが頭に浮かぶ 「あ、教科書忘れた…」 「ん、」 「見せてくれるの?助かる…」 隣の席で本当に良かった 「今度のテスト期間範囲広いからな〜」 「うげ〜…国語終わった…」 「……」 先生の言葉に皆顔を顰めている この先生が出す問題はいつも鬼畜なものが多いからだ 一学期の5月だと言うのに…まだ1ヶ月しか経っていない 勘弁して欲しいなぁ… 隣の彼女は頭も良いのか大荒れな自分が恥ずかしくなるほど 冷静に先生が白板に書いてく文字をノートに書き留めていて その顔ですら絵になる ボーッとみいると先生が次の物を書くために まだ書き留めてない文字をサラッと 消してしまい「゛あ …」と情けない声が捻り出されては クラスメイトが笑ったり呆れたりが広がった

0
0

枯れる花は美しいが

花は咲くから綺麗なの? いや…枯れるから綺麗なのだ 人間も咲いて 枯れるから綺麗なんだと思う だから枯れるというその現象は 当たり前であり美しい瞬間なのだ だから花は『枯れることを望む』種をまくために 美しくある為に 誰でも老いて行くのは嫌だろうし 綺麗に咲き続けようと努力する花 どの花も綺麗だが散るのは同じ 造花は確かに綺麗だがそれ以上でも以下でもない それ以上綺麗になれないのだから 造花とは作り物の花、つぼみなら一生開かないし花なら枯れない 本物の花はつぼみなら花が開き数ヶ月という月日で枯れる なんで花の話なんか始めたんだって? それはその花に見立てたくなった1人の女の子を語りたいから 綺麗な子だった、白髪に綺麗な青色の瞳 まるで月明かりの下に1輪だけ咲いた百合の花みたいで でもその百合の花には手が届かなくて 大袈裟に言うなれば月に帰ってしまったかぐや姫を追うように 物静かに窓際の席で小説を読んでる女の子 いつの間にかその子に目が行っていた 今日も綺麗だなぁ…と花を愛でるように 誰の手にも落ちない花 「何…?」 「なんでもないよ」 その1行の何気ない会話も特別に思えた 不思議そうに眉を下ろしまた本に帰ってく視線をまた見て あぁホントに自分は落ちてしまったんだ, この子という地面に こんなポエムじみた事を脳内で 都合の良い恋愛小説のように変換して でもその感情がどちらのものかハッキリしなかった 友情として欲しいのか愛情として欲しいのか 今の私達は友達でも何でもなかった ただ春空の桜が舞い散る晴天の日に その子と出会ったばかりで それなのにこの印象…めっちゃ見てくる隣の席の子 という奇異な印象を持たせてしまった事には あまりにも悔いがある… どうしたらこっち見るかな…友情か愛情かどちらかを その綺麗な目に移してくれるには… 共に笑って泣いて怒って居れるには… でも隣でずっと目線は本に向いてても それはそれで良い、振り向かぬまま そのまま… でもいつか いつかその花を手に取って毎日水をやって 枯れるまで愛でることが出来たならどれだけ良いだろうと 時折思う 「今日は天気良いね」 「そうだね」 「明日はちょっと曇るって」 「そっか」 短く返事してくれる声、特別なんて事ないのに 会話はそこで途絶えてしまったけどそれで良い その短い話に栞を挟んで何度も読み返すのだ 覚えておくだけなら無料なのだから でも初めて会話のラリーが続いた その事だけで飛び上がってしまいそうで その衝動をそっと栞と同じ場所に挟んだ 何時でもこの感動が読み返せるように 不器用なお母さんが作ってくれた 少し崩れたクローバーの栞 クローバーにもたしか花言葉があった なんだっけ… 気になる皆は調べて見て欲しい 特に意味は無いけど 短い会話… それらがじんわりじんわり 胸の奥に染み付いていく

1
2

あのねお稲荷さん

これはとある村の童のお話 生贄と言えばお乏しくただの村人と言えば醜い でも人で言えば美しく素直な そんな少女のお話 その村には小さな小さな祠があったそうな それは神様のいる祠という、いや…居た祠だった 祠の中にはもう見向きもされぬまま苔が生えてしまった 狐の増がぽつりとただ空を見つめるように祀られている あんなに加護を頂いたのに 別の優秀な神に移る人間の愚かさなり でもその古びた忘れられた祠に毎日のように通う童が1人だけ居た 可愛い可愛い女子の童だった ボロボロで廃れた醜い甚平に身を包んだ童だった その子だけはその祠に唯一通い小さな小さな手で 綺麗に綺麗に手入れをしようとしているのだ そして手入れが終わるとそのもう加護も何も 無いであろう祠にを合わせる 『お稲荷さんお稲荷さん、あのね今日ね』 そういいながらただの岩となっている稲荷に 他愛のない話やこんな事があったなんて話すんだ 面白い話嬉しかった話悔しかった話悲しかった話 怖かった話いつかこうなりたいなんて夢の話 無機物にひたすら話しかける それは決まって1人で来る 同じ甚平と傷だらけのその体で同じ時間に そして綺麗な水を川に水をくみに行き 綺麗とは言えない布で一生懸命一生懸命 そしてまた手を合わせ話を始める またこの無機物ですら疑問に持つほど 毎日のように毎日のように 次の日の次の日またあの女子が 祠の前に綺麗な水と汚い布を持ってきた時の事 『私ね、あのね?生贄っていうんだって、生贄って何かな?』 あぁこの子は生贄だったのか、だからこうやって 来るのだろう…いや、来ないといけないんだろう まだこんなに純粋で生贄という残酷な言葉を なんの曇りなく話すその姿が崩れ掛けの目に映るのだ それとまた その言葉には答えてやれない 僕は無機物の稲荷増だから 慰める言葉も頷ける首も無いのだ ただその純粋で残酷で悲痛な幼い言葉を 聞いてやるしか出来ない この子が何をしたというのだろう、ただの10歳ほどの女子が それは何かと理由をつけ言い訳の末引き戻そうとなんてしない大人 きっとこの女子が死んだら 神様が連れて行ったとでも言うのだろう もう何も無い祠に何も無い稲荷に どんな気持ちで捧げたのだろう この子がいる村はどんなとこなのだろう やせ細りながらもこの優しい笑みを続けれる この子はどんな気持ちで? 石像はそんな軽い問もできず時間は刻一刻 休むこと無く傾き始めていくのだ 綺麗な花が咲き 狂いそうな暑い日差し 見惚れる程綺麗な葉に 息が白くなる そうして1年がたち、それをクルクル繰り返して どの季節も全部同じだったあの子は今も 『あのねあのね』 とお話をしている、返事も頷いてもくれない石に ただそこに居てただ聞くだけ もう神様じゃないのに、神のいない祠なのに それと…こんな話を誰からか聞いた −神主が死んで放置された祠には神様じゃなく悪霊が住む−と なら神様じゃない何物でもないのにこうやって思想がある 自分は悪霊のそれなのではないか?と まだ生きてると思っていたその神主の存在は 何年も何十年も見ていない 自分は一体何者なのか… そんな悩みすらも人間のこの子には届きやしない、ただ… あのねあのねと愛らしく幼い言葉を呟くだけ 願わくばここから今すぐ立ち去って欲しかった ただの無機物に話を運んでくれるコウノトリに そんな願いも虚しく自分の心だけに静かに溶けるだけだった それに、ほんの少し…届いてくれなくて良いと少し思った 自分勝手乍、自分が動けない分外を知りたかったのかもしれない 人っ子1人がその自分勝手な 石像のせいで蝕まれてる事を知りながら 1日また1日と進んでいくのであった そして次の日の朝日が登ってお昼時になり がさりと背の高い草を掻き分け小さい影が姿を表す それが何度目かももう分からない 生贄だから…仕方ないのだろうが 純粋故に曇る事を知らない眼は真っ直ぐ真っ直ぐ 祠の神をこんな小娘1人捧げたとこで帰ってなんかこないのに 『あのね』『今日ね』『これがね』『こうでね』 『これって何かな』『皆私のおかげで嬉しいんだって』 『難しい言葉多いけど』『でも皆の役に立ててるの!』 『あのね』『今日ね』『これがね』『こうでね』 『これって何かな』『皆私のおかげで嬉しいんだって』 『難しい言葉多いけど』『でも皆の役に立ててるの!』 毎日毎日違う話を持ってくることもあれば 同じような話を運んで来ることもある でもいつだってどの話だって 1つもこんな酷い村の大人の悪口1つ零さないのだ 本当に心の底から大人の皮肉を信じて それが優しく綺麗な言葉と受け取っているのだろう あぁ哀れで可哀想で可愛い 神に魅入られた子は神隠しというものに会うらしい でも隠してしまうには勿体ない…いや 隠す程の価値はない子 だって隠してもすぐ死んでしまいそうな童だから 皆もすぐ壊れそうな見た目したおもちゃは手に取らないだろう? 確かにこの子は動けぬ私にとって都合の良く 連れて行けばこの祠に戻れるかもしれない それがたまらなく気に入らなかった このボロボロのまま風1つ吹けば死にそうな この姿を永遠にこの石像のまま見続けたいと思った と思った矢先… 今いや…ずっと前から知っていた その子はある日いつもに増して傷が増えていた。 きっと生贄としてちゃんと役目を果たして死ななかったから ダラタラと月日だけが流れて そのボロボロな童を観察していた月日はバカにならなかったようだ 失血量も多い…足元の雪は赤く、小さな足で歩いてきた道は 小さい赤の花が咲いたように綺麗に見えた 『あのね…私、もう村帰ってきちゃ ダメなんだって…なんでかな…』 悲痛な言葉にきっと恨みの文字なんて1文字もなくて 自分がきっと悪い事したんだと自分を責め続けてるのだろう そんな事ないのに この子は確かに生贄としては色々足りない でも唯一話を届けてくれた女子 帰るとこも取り上げられてしまったけど 助けてやろうと言うにはどうも無責任で それが余計に針として刺さるのだと思う 『私いい子にしてたはずなのに』 その通りだと思う、悪い事1つしていないのだ だがそれは大人の力でなんとでも出来てしまう でも自分はもう神様じゃないから お告げも出来ない 朽ちてくこの女子をただただこの場所で ゆっくりゆっくりと眺めるしか出来ない 人の命は弱くて儚くてどうしようもない… その体から体温が消えるその時まで… その童をただ見下ろすのであった まさか呪いで死なず人に殺されるなんて そう思いながら女子の魂だけをそっと拾い上げるのだった

0
0

夢とは何か

子供の頃言われました 『大きな夢を持つんだよ』 でも少し成長して言われました 『そんな世間甘くないよ』 また少し成長した頃言われました 『現実見ようよ』 次は… 『社会なめてるの?』 今の私は 『夢?なんだっけ』 何が正解なんですか?

1
1

マッチの光も幻覚でした?

『マッチ…マッチはいりませんか…』 そう言いながら小さな女子が沢山のマッチ箱をカゴに入れて マッチを売る物語を皆さんはご存知でしょうか それとも今の世代だとそれを 模した曲やゴスロリやイラストでも思いつくのでしょうか 最後は自分のマッチで優しく暖かい幻覚を見ては逝く少女の事を 彼女の生き様を軽く模試て服や曲や物語に変えてかれるもの 語っているこちらも同じ事をしているように 童話とは作者が居なくても広がってしまう 今日はそんな『マッチ売りの少女』…の理不尽な世界を この私の手元にある1本のマッチから貴方達にお見せしましょう このマッチは特別であの少女には幸せな夢… 私には逆の物が移せる1級品、お気に召してもあげませんよ? あ、それと最後に注意事項が...….…...… あぁ寒い…心細い…何故私がこんな事に、何もしてない私が… ただ私は幸せに暮らしたかっただけなのに 誰も他人を助ける程余裕がない、 ましてや道端のマッチ売りならそんなもの 自分の唯一の温もりはカゴに虚しく無造作に並べられたマッチだけ 私は…何でこんなもの売っていたんだっけ… そんな目的が薄れていく程意識は鈍くなって言ってる事が分かる 雪がチラチラ振る中ボロボロな服…皆は暖かい服 私が何をしたというのでしょうか… いい子にしたらサンタさんが来るのでしょう? 今の今まで信じて来た話 明るく暖かい電気のついた家では母親からプレゼントをもらう子供 今日はクリスマスだというのに ぼんやりとカゴに虚しく転がるマッチ箱を道端で見つめていると ある男がぶつかっては『邪魔だガキ』と吐き捨てた あぁそうか…この行為は皆には迷惑と見えていたんだ、 なら私は決していい子じゃなかった 悪い子には当然の世界だったようだ 必死の思いでいい子であろうとしたはずなのに いい子で居ればこのマッチ箱1つくらいは 誰か買ってくれると思ったから 私もいつか幸せな日が来ると思ったから それでも世間はそんな優しくなくて 偉い人がこうだと言えばそうなり下民には否定権利なんてない 少女1人雪の中凍え死んでもきっとなんの支障にもならないから ただ私は幸せになりたかっただけだった 別に大富豪になりたいや何かが欲しいわけじゃない ただ…このマッチ箱を買ってくれるだけでよかった 今日も収入がなければ私はきっとお家に帰れない 『マッチ…マッチは…』 あぁ…誰も振り返ってはくれない 私は悪い子だった いい子になりたかった悪い子だった 悪い子はもういい子にはなれない ならいっそ悪いまま居てしまおう だって…誰もいい子の私を見ないなら 誰も無視出来ないほど悪い子になって、害の出る存在になれば 嫌でも目に入るでしょう? 私は悪い子 いい子になりきれなかった悪い子 誰にも見向きされなかった可哀想な子 マッチは1本だけで火事の元と言われ始めたのはなんでだと思う? それはマッチでの事故が多かったから じゃあこの無造作に重ねられたマッチ箱は 全部で何本なんだろう 元の話のように都合よく綺麗に暖かく マッチ1本で見れるわけがない世界を望んで しまったのは間違いだったんだ これは物語なんかじゃない、私からすれば全部現実なんだ 何を都合よく終わらせてるのか…それはフィクションだから? 一体貴方達の何がホントで何がフィクションで 何が作り話で何が実話なのか 何も知らないくせにそれを語る なら作り話のような実話を皆に私からプレゼントしよう 私は神様に見放されたようだから シュッというマッチがこすれる音が チラチラと降り続ける街にこだました たったその1本のマッチは何事も 無かったように暖かい光を放った 凍えたその体にはこの温もりにしか縋るものが無かったから あんな幸せな幻覚を見てたのだろうな私は 誰も目を向けない小さな草むらにソレを投げ込むと 思ったより面白いくらい勢いよく燃えた 雪はその周りだけ一気に溶けて その場所に縁をなすように丸く 大きな火柱から近くの家…そのまた次の家… と燃え広がって 寒く楽しいクリスマスは真っ赤に染まって 私を通り過ぎた者達は自分が危険に犯された時だけ 助けてくれと手を伸ばしてくる なんて汚い手なんだろうか 私はその男の前に小さな足を進めた 『お兄さん…大丈夫ですか?』 『お、お嬢ちゃん!助けてくれ…なんでもやるから!』 『何でもですか…ならこのマッチを買ってください』 『マッチ……?ふざけてるのかこの大火事で!』 『いいえ、このマッチ箱は貴方を救ってくれますよ』 −根の腐りきった貴方から貴方を− そう彼女は言いながら 1箱のマッチ箱に火をつけ男に投げ込むのであった −これで幸せな夢を是非見てください− −私の分まで、この物語が読み返されるその時まで− この炎は貴方を焼き続ける事でしょう 本当に神様がいるならば、サンタさんがいるなら きっと…次の朝日が拝めますよ

1
0

fell dream

*これはとある天使のお話* *貴方達、そう貴方達です!* *貴方達が選んだ道をこの天使、ファラちゃんが進みます* *闇に堕とすか空に落とすか* *それは貴方次第* *でも気をつけて* *貴方が選んだ選択肢がその天使の正義でない事もあります* *その場合堕メーターが増えます* *さぁ!悪魔の方!天使の方!この子をよろしくお願いますよ* ここは天界 天使が人々を見守り救済する場所だ 時には罪を一緒に背負い時には懺悔を浄化する 天使の役目 だが最近は下界に頻繁に降りている大天使のおかげで私達は仕事がなくなりつつある 『あぁ、仕事が無くて下界と変わらぬ生活に…』 天使は役目を達成し人に崇められなければ その姿は消え星になり違う形で転生する 悪魔が人を惑わし天使が救済する それが天から地からの綱引きで成り立つ このままではいけない…何とか仕事を貰わなければ ˙˚ʚ✞ɞ˚˙ドッチニイク? *教会*△ ・⟡て⟡.しゃい *人里* ・⟡.っ⟡.っ ・ ⟡.·行 ⟡.·ら 『天メーター』5⤴︎*教会* ここは大天使であるロノア様の祀られる 教会、煌びやかなステンドグラスにロノア様が象られた絵が キラキラと教会を照らしている、流石です! あぁいけないいけない…そんな事を言いに来たのでは無かった… 自分にも役目を何か貰いに来たのだ、 そう考えているとバサッとどこからとも無く 降り立つ音がスタッと聞こえ 振り向くと神々しいまでに綺麗な羽を持った大天使様だった 『ファラ、珍しいですね?ここにいるなんて』 『ロノア様!それが…天界も皆仕事が無くなって…』 『それはそれは…ほとんど私が降りてますからね…』 『ですから…』 *仕事を奪いに来ました* *手伝いに来ました*△ 『天メーター』5⤴︎* 『ですから何かせめて手伝えないかなと…』 『成程、ですが私でだいたい事足りてますし…』 『そんなぁ…まだ私星になりたくないですぅ…』 『人も天使も星になっていつか何処かに落ちて転生するんですよ』 『でもでも!記憶は無くなりますし…』 『ならば…そうですね、ステンドグラスの掃除を』 『!はい!!』 🎖️END-お手伝いさん- その日私はステンドグラスをピカピカにした 少しでも仕事を貰えた! 他の天界の子にも声をかけ少しでも人里の皆に 姿を表し時には助けとして手を差し伸べる事も増えた これで皆仲良く星になってしまうことは避けれた

7
4

好きを続けるという事は…

皆さんの好きな事…好きな物、好きな人はなんですか? 趣味でもアイドルでもアニメでも なんでも構いません 自分が自分である為の物は一体なんですか? それらが好きな理由はなんでしょうか あの子はこう言った 『可愛いから大好き!』 隣の子は 『えー?俺は分かんないなぁ…』 これは避けて通れない会話だろう また別の子は 『僕は可愛い物が好き!』 隣の大人は 『男の子らしくしなさい』 そう言って止める そしてまた他では 『推しは生きる糧!』 隣では 『そんな物いつかゴミになるじゃん』 絶対全てが肯定で帰ってくる訳が無い 好きを好きでいる為にはそれを隠す事もあるだろう 本当の好きとはなんだろう… 隠してまで貫き通そうとするそれはなんでだろう 好きでいるだけなのに 嫌いになりそうな程辛い思いをするのは何故だろう 好きな事が命の危機になってしまうのは何故だろうか 『私は女の子が好き』 そう親に勇気を振り絞って言ったのに関わらず 『気色悪い』 女は女…男は男…で好きが決められてしまうのか そしてまた、女の子に限らない…男もそれで悩む 好きで居るだけなのにそれきっかけで日常がいとも簡単に 崩れて、最終的に精神を病む 好きでいるだけなのに 何も悪い事していないのに 人は指を指す、人の好きに 自分はまともなのだと指をさしてネットに晒す 特に男性同士女性同士の物は ホモやらレズのレッテルが貼られ続ける 好きとは本来こんな辛いものなのだろうか 自分を唯一満たす存在や物が重りになって 傷ついて目を逸らして自分の傷をジワジワ広げていく事が 正しいなんて 人は自分が合ってると信じてやまない生き物だ それは違う私は俺はそんな否定した事ないと 言い張ってもそれはその相手が否定と取ったら 誰でもやってる事で 勿論語ってるコチラも例外では無い 知らぬ間に…そんなつもりじゃなくても 人は簡単にその一言で日常が終わる

2
2

やる気のないカウンセラーと少女

私は自殺未遂を起こした事で カウンセラーに連れてこられた あぁ私は…死に損なったのだ、 生きてれば良い事があるなんて戯言と 生きてるだけでえらいなんて言う戯言の世界から出れなかった 明日は明日の風も今日の風も生ぬるくて 自分で選んだ人生を 初対面の人と相談をする、なんてバカバカしいにも程がある 一体初対面で何が分かるのだろう… 状況も環境もどんな思いをしたかも辛さも 「色んな子見てきたから分かるよ。」 なんてテンプレのような相談はミリと響かない 聞いてたまるか… 私はそんなテンプレに 乗せられて話されていい価値ではない…と思いたい せめて自分を守りたくて常に張ってきた気を緩める気はない… そうこう考えているとガチャリとドアが開いた… 煙草を…片手に……… 何を考えているんだ、カウンセリングとはこういう物なのか? 「なんだ、今回の相手は随分ガキだな」 「な゛ッ?!ふざけんな13歳だし!」 「ガキだろ…こんな若くして何悩むってんだ」 この大人はふざけてるのか…?何しに来たんだ、 今の所…ただのヤニカスおじさんじゃないか… それに、初対面にガキはないだろガキは… 「……」 「ま、別に話さなくていいけど」 「は?」 「一服がてらの雑談に来ただけだ」 「…ヤニカス…」 「病み期のガキ」 本当にコイツは何しに来たのだ、カウンセリングというのは 本来精神安定の為の場所だろう、 助けるとか味方とかいう台詞、仕事じゃなけりゃ 赤の他人の話なんか聞いてられない 人の悩みを聞くだけでそれは利益になるなんて なんて苛立たしい 結局本当に聞いてくれる人なんて いると思うのがおかしいと思う 「へぇ〜…動物園から猿脱走だってよ、」 「………」 「猿にフン投げつけられて以来 動物園行ってねぇな〜…今何があんの?」 「知らない…」 「ふ〜ん?」 やる気が感じられない相手に 今まで溜め込んでたヘドロが煮え立つ気がした ここから消えてくれ、なんでそんなに 悩みを噛み殺そうとしている相手の前で 新聞なんか広げれるんだ 神経が分からない 「つーか寝不足だわ…眠…」 「…なんなんだよ…急に来てお前」 大きな欠伸をかまし背伸びまでしやがる… ふざけるな… 「指名されたからだそれくらい分かるだろガキ」 「このッ……」 さっきからずっとガキガキ連呼しやがって… コイツやっぱ嫌いだ! 「んで〜?なんでこんな所に来てんだよ、 The!青春!って年齢なのに辛気臭ぇ」 「煩い…」 「ない奴が来ねぇだろ馬鹿なのか」 足を机に乗せ行儀悪く煙草を吸う相手を横目に コイツも利益のために人の悩みを聞き出すのだなと口を閉じ 下を向く 言ってたまるか、言ったとこで全てが解決する訳ない 言ったら過去が消えるなんて 魔法みたいなことがあればとっくに試しているさ… もうどうしろって言うんだ 人を信じても悪い結果しか舞い降りてこない私に 「話さねぇか、んじゃ俺の話聞いてくれや」 「……?」 「お前と同じくらいの歳だったか、俺はな ちいせぇ〜頃から施設居たんだわ」 「……」 「まぁ…そこが問題児ばっかでな、見事 職委員も見て見ぬふりが多くなったわけだ」 「……」 「病気になっても部屋にぶち込むだけ 飯持ってくるだけの行動だけなのに金もらって」 「……。」 「都合よくなりゃしらみ潰しに利用者の相談に乗ってた」 「…」 「でも上手く言えばあとは大人の力… クソだよな、あの悩みも対して聞かれてないし」 「クソだ…」 口をやっと開けたと思えばその言葉1つだけが口からこぼれて 「1回、死んで後悔永遠に 貼りつけてやろうとも思ったんだよ」 「……」 「でもな、俺が死んでもアイツらは生きてる」 「生きてる…」 「ムカつく顔で他の奴にも 同じ事するんだな、金巻き上げれる存在がいれば」 「うん、」 「そう思ったら、 何がなんでも生きてやるってなったんだわ」 「……」 「別に死にたけりゃ死ねばいい、葬式も出てやる」 「……」 「でも悔しいなら吐いてでも生きるしかないぞ」 「腹立つ…」 「だろ」 「生きてれば良い事あるなんて綺麗事だ」 「じゃあ…」 「自分の身は自分で守るしかない、 その中頼りたいなら頼れ」 そんな事を言いながらソファーにごろんっと寝転び 淡々と言葉を繋げていく目の前の男の人に少し目を向けた 頼る、それをした結果コレ…だが 相手の言葉は冷たくも暖かい気がした その言葉が何処まで事実かなんて知るよしない ただこの人はこちらの話を一方的に聞かなかった −何があったか話せる? − これからどうしたい? −私は貴女の味方よ −ちょっと難しかったかな じゃなく、汚い世界を…自分の見た汚い世界を教えてくれた 綺麗事だけの世界に汚い世界 少しだけ話を聞きたいと…耳を向けたいと思えた 「お兄さんは止めないんだね…」 「あー?何を」 「命は重いから大切にって言われるから」 「命に重いも軽いもあるか、決めるのは結局最後は自分だろ」 「血相変えて早まらないで〜とか…」 「自分のタイミング」 「明日からいい事あるから……とか」 「んな都合よくない」 「頼っていいよ…………とか……」 「それは勝手にしろ」 死んでた目から涙が溢れた、死んでもいい… と言うより自分の命は好きにしていいという事が嬉しくて 自分より先に旅立った母親や事故で亡くした父親… 親戚も見向きもしてくれなかった現実… そこに煙草臭い煙がゆらっと揺らいだ… こっちだと言わんばかりのそのその胡散臭い顔 その狼煙に少しずつ少しずつ導かれて 暗闇を歩く、目的地を探るように… 今はあの男の勝手にしろの言葉が何度でも聞きたくなった 「ほんっと…そんな吸い続けたら私より早くどっか行くじゃんw」 「はっ!w余計なお世話だ病み期のガキ」 何でこの人が私の担当になったか分からない… でも久しぶりに…泣けたなぁ…

2
0

誰より愛した貴方へ刃を

あの人が大好きだ、誰よりも大好きだ 大きな手も名前を呼ぶ声も 時々甘えてくるその仕草も、何から何まで 大好きで 大好きだったのだ… ー貴方が…貴方の事がー 私はある日…信じられない光景を歌舞伎町で目撃した それを目の当たりにした時、悲しいより …相手も男だから…所詮男だから… と納得すら感じた程に冷静で 別の女性と歩く…いやキャバ嬢だろう 私にはその魅力が無かったようで負けたようだ 悔しい程私より綺麗だったから余計腹が立つ その後に来た怒りがフツフツと腹に煮え立ち 許せない…許したくない…地獄に… 呪いのようにいつか一緒に死ぬんだと 計画を1人で立てそうな勢い 好きだった、その気持ちを軽々と踏みにじれる相手が とてつもなく許せなかった 自分には替え玉があるのだと言わんばかりにホイホイと フラフラと…… 一途な人間が傷つく世界なんておかしいにも程がある 貴方と撮った写真にプレゼントの数々が 呪物のように感じれて異様に気持ち悪く感じて なんともやるせない 確かに愛していたはずなのに 私1人だけ…あの人は何も思ってなかったのだろうか 好きという感情も肌に触れる熱も 熱を帯びた愛してるの言葉も全部全部 馬鹿だな…もっと早くクズな事に気づいていれば 気づかせる気もなかったのだろう、違和感は無かった 仕事と言えば本当に仕事に行ったし帰りも早かった 全部全部愛してもらえてるが故の行動だと本気で思った 全くそんな事はなかったんだね そっかそっか あぁもうどうでもいい…何かがもう吹っ切れた 今回は気付かぬフリで何も無かったように待っててやろう 地獄に叩き落とすには時間がいる 徹底的に調べて突きつけてやった方がスカッとするでしょう? 私を捨てた事… 私を騙した事 私を裏切った事 私が1番と言った嘘の事 一方的に優しくして惚れさせた事 様々な初めてを呪いに変えた事 殺したい程憎い事 貴方のもので溢れた部屋に帰りたくない事 全部貴方の思い出が恨みな事 夜のイルミネーションに映る貴方は綺麗だったよ 今はもう私に興味はなくてキャバ嬢に手を出す程 承認欲求不足 なんで相談してくれないんだろう… 好きなんでしょ?私に何度も言ったじゃん 愛してるとまで言わせたくせに 別を選ぶんだ 所詮は遊び盛りの18歳男性… 全ての人がそうだとは言わない、あの人が異常なんだ 1人を愛し続けておばあちゃんおじいちゃんになるまでなんて その人達はなんて幸せな事だろう 一途に身を委ねるだけでは暑苦しいのだろうか 重くても君なら受け入れると言ってくれた彼は何処だろう あぁ…もう居ないんだね… どんだけノックしても留守の家からは人が出てこないように 気持ちが離れればどれだけ呼びかけても 反応がない じゃあどうすればいい…どうしようもないんだ ここで、こうすれば!こうしたら!と アドバイスを送るのはあまりにも残酷だ 私はあなたと違って良い道を歩いてるんだという 言葉にどれも聞こえることだろう それなら一思いにお前はどうしよもなく不幸な人間だと 嘲笑われた方が何百倍もマシだった 私は普段通り、何事も無かったように自宅に帰った キッチンにはお揃いで買ったマグカップ… ソファーには誕生日に貰ったくまのぬいぐるみ 棚には彼の好きなプラモデル 床には彼が寒いからと買った絨毯 付き合いたて同棲仕立ての時2人で選んだ家具… あぁ逃げ場がない しばらくしてガチャりと鍵の開く音がして彼が帰ってきた どんな顔すれば良いか分からなかった 不自然にならないよう普段通り 『おかえり、』 そう言うしか無かった、この憎い顔を今すぐ殴りたい気持ちなのに あの女も女だな… 見えやすいとこにつけられたキスマが生々しく首にチラつく 本当に私達は終わりなんだな… 『ねぇ、今度さ』 「ん〜?」 なんで気づかなかったんだろう 返事が日に日に素っ気なくなる事に 初めの頃なんて…何か連絡ひとつ入れたら走ってきたのに やはり私は替え玉…ただの心の穴を埋めるコルク だったようだ 『あのね、久しぶりに…その』 「ごめ、また後で」 そう言って彼はソファーを離れ寝室に帰っていった もう我慢の限界だ 別れるなら そうなるなら 好き勝手させてもらわないと… 『また後でじゃないでしょ?!』 自分でも驚く程大きな声がやけに室内に響く 「なんだよ…急に」 やってしまった…もっと冷静に…と最初思ってたのに… これじゃただヒスってる女だ 『見たよ…見ちゃったよ…アンタが…歌舞伎町に居たの…』 目にはボロボロと大粒の雨が降り、どうやっても 止めれる気がしない 「は?いや、なんでお前も歌舞伎町いんだよ」 『別にあの通りが全部キャバクラとかホストだけだと思うなよ…』 たしかに生々しい店もあるが、普通に飲食店や 色々ある…あまり通らないようにしてるが 私が見たのは歌舞伎町の前…入口だ 入るまでもない入口… やるならバレず墓場まで持っていけよ… 「いや…ほとんどそういう店だろ、なに怒ってんだよ」 悪びれもせず煙草に火をつける相手の姿が 煙の匂いが部屋に充満する… 煙草も…私が嫌いな事言ったのに… それで辞めてくれた事も忘れたんだ 私は消して強くない…思う事は強く出ても 実際行動に出すのは怖い臆病者だから 『認めるんだね…その首のやつも…』 「は?首?」 気づかない程浮かれてたんだ…… 『いいよ…その気なら…』 『お願い…死んで?』 その言葉1つで彼は一瞬焦ったような顔をした でもそんな顔してももう心は動かなくて 彼を刺して自分も死んでやろうと握りしめた ハサミ でもそこまでしたがいざ刺そうとしても自分が自分を止める ならば…と誕生日に貰ったクマのぬいぐるみの 心臓部分にハサミを突き立て 『今まで、散々振り回してくれてありがとう…大っ嫌い』

2
3

月を語らば穴フタツ

月が綺麗ですね、君はそう僕に呟いた その言葉は真に受けていいか分からない程 自然な声だった。 儚い告白とも使われるその言葉 それが勘違いであったと後で気づくのは余りにも苦で その言葉を真に受けて「もう今死んでもいい」 と返したら君はどっちに反応するのか、 たしかに今日の月は近く綺麗な満月だ こちらを横目で見ながら言われなければ 「そうだね」 と微笑むことが出来た、 なのに君はわざわざ僕を見てそう呟いた 掴みどころが無さすぎる君の言葉だ こちらの気持ちに気づいているのか無意識なのか 空の月はそんな事知るよし無く 雲に少しずつ隠れていく そうすれば君にさしていた月明かりも 少しずつ暗くなり僕の周りも暗くなった 自分でも嫌になる程女々しいんだな…と 思ったよ なんと声をかけるのが正解だった…? なんと振る舞うのが正解だ…? 冷たい風が頬を撫で、まるで僕を嘲笑うように 熱もその場の空気も飛ばされていく 君の笑顔は何故か切なくて もうかける言葉が無く僕の頭は これか…?あれか…?それはない と悲鳴をあげる 月が隠れてしまいまた再び雲から顔を覗かせる 月明かりが応えろと言わんばかりに背中を照らし 恐る恐る彼女の手を取ろうとすると また別のとこに興味を持ったのか空を切る あぁ…ほんとに仕方なのない人だ あの言葉もきっと、でもホッとした 先に言われたのかと思ってしまったというのは ここだけの話だ きっといつかその手を握れる日が来るといい… なんてどうせ僕だけの願いだろう そもそもロマンチックすぎたのだ 高校生というまだ若い年齢の中 月明かりを見上げながら共に話して月を語るには これで良い、そう小さく呟き次から次へと 進んでく彼女の後ろをついて行くのだった

2
0