巡り

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巡り

巡りです、こっちのアカウントに変わりました。 すとれす発散程度に。

私は私が嫌い

私は私が嫌いだ。 努力をすれば少し自分を好きになれる事も、 家族が喜んでくれる事も、 知っているのに、それをしない。 人間関係だけで精一杯だ 私はこれでも頑張ってる いつも上手くいかないのは運がないだけ そう誰でもない自分自身に言い訳をして、 スマホという小さな楽な世界へ ひきこもる。 ただ好きな事をして、意味もなくぼーっと動画をスクロールして、眠くなったら寝る。 周りの子が皆バイトや勉強に勤しんでる間、 私だけが本当に “何もしてない“ 周りの誰よりも、時間がある。 それなのにいつも時間を無駄にして一日が終わる。 私には、私のことを本気で見てくれる人が居なかった。 私の人生を本気で知ろうとしてくれる人も居なかった。 …これも言い訳だ。 誰も見てくれなくても、誰かに慰められなくても、応援されなくても 頑張ってる人がこの世界にはどれ程沢山居るんだろう。 「私は私が許せない」 やれば出来るのに、やろうともしない。 行動に移さない。 知っているのに、頭では何かしなきゃと焦っているのに。 結局今まで動いたことなんて一度もない。 ………こんな自分から変わりたい。 やっぱり “私は私が嫌いだ“

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私は私が嫌い

それまでは

もう死んでも何も悔いは無い。 毎日そう思う。 本当に死んでしまおうか。 死ぬのに抵抗はないし恐怖心もあまりない。 私の感情という心の一部はとうの昔にバラバラに引き裂かれていて、 今ある感情は偽りでうすっぺらい代替品だ。 何回も何回も何回も、感情を偽っては壊して偽っては壊しての繰り返しで、 どれが本当の感情だっけ? と自問自答するも全然分からない。 けど、何故だろう。 誰かが、遠くにいるような気がする誰かが、 私の心の中で呟くの。 「いつでも死ねるんだから、まだ生きていたっていいじゃない」 そう言うの。 いつもその言葉のせいで 「まだ…いっか」 そう思ってしまう自分が情けない。 それと同時にありがとうとも思う。 確かに私はいつでも死ねる。 電車に飛び込む勇気もあるし、屋上から飛び降りる勇気もある。 本当に後は実行するだけ。 いつでも死ねるのだ。 本当に今死にたい、今死ななきゃ駄目。 そう思うくらいになるまでは生きようと思う。 それまでは、少しだけあと少しだけゆっくり歩こう。

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それまでは

気遣い

「その気遣いが、痛いんだよ」 気遣いってなんなんだろう。 相手の為を思ってしたことが、迷惑になったり傷付けたりしちゃうのはどうして? 私が馬鹿なせいなのかな。 …馬鹿だから考えても分からないや。 でも馬鹿でもこれだけは分かる。 考えることを辞めてはいけないこと。 馬鹿でも阿呆でもなんだっていい。 けど考えることすら辞めてしまったら、もう何もかもが終わってしまう気がする。 だから今日も考える。 ちっぽけな脳味噌をフル回転させて考える。 どうしたら、あの子に喜んでもらえるかを。

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気遣い

精一杯

しんどくて苦しくて、 それでも一応生きてはみてるけど、 自分は一体何がしたいんだろうか。 毎日毎日、楽しくない日々を送って、 なんとなくで息をしている。 たまに息をするのもしんどくて、 死にたいと願うけど、 そんな勇気はどこにもない。 生きる理由ってなんだろう。 死にたい理由ってなんだろう。 死ねない理由は? 生きれない理由は? 何も分からない… 生きていればきっと良いことがあるとか、 未来は明るいだとか、 やまない雨はないとか、 そんな綺麗事じゃ私の心は何も変わらないし、 生きる理由にもならないや。 やっぱり自分が結局何がしたいのか分からない。 もう何も考えずに生きよう。 きっとこれが今の私にできる“精一杯“

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精一杯

からっぽの心

「君はなんで生きてるの?」 そう問い続ける少年がいた。 これまで数多の人々がその質問に答えてきた。 「大切な人がいるから」 「守りたいものがあるから」 「したいことがあるから」 「楽しいから」 それぞれにそれぞれの答えがある。 人生がある。 少年はどの答えにも納得がいかなかったし、理解し難かった。 何故なら、少年には愛したいものも守りたいものも したいことも楽しいことも、何も無いから。 少年はもう生きていなくてもよかった。 別にいつ死んだってなんの悔いもない。 そう思うくらいにはこの世界に飽き飽きしていた。 だから暇つぶし程度に、何故生きているのかと問うた。 きっとこの問いに正解なんて無い。 そんな事は分かっている。 それでも、問い続ける意味があった。 いつか、自分の納得のいく 理解のできる答えを持つ人と 巡り会うために。 少年は 今日も 問い続ける 「君はなんで生きてるの?」

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からっぽの心

生きる資格をください

「いいなぁ、眩しいなぁ…」 いつも思う。 周りの人が前を向いて、思い描く様な未来を、目指して走っている姿を見ると。 将来はあれになりたいとか。 こう生きたいとか。 これが好きだとか。 何で、何でそんなに輝くような目をしているの? 皆の思い描く未来はどれほど綺麗なの? …私の未来は、どうして真っ暗なの? 「…ずるいよ、羨ましいよ」 何で、なんで私だけ。 私には主人公補正も都合のいい事も、何も起こらない。 大人は口を揃えて、将来のことは何とでもなるだとか、今から見つけていけばいいとか。 そんな綺麗事ばっかりで。 こんな綺麗事を聞きながら、もう高校三年生になってしまった。 何も見つからなかった。 必死に足掻いても何も起こらなかった。 将来のことは何とでもならなかったよ。 今から見つけるなんて、もう手遅れだよ。 …もう生きる資格も見つからなくなっちゃった。 「私の将来は誰が保証してくれるの、」 もう、何も分かんないよ。 “生きる資格をください“

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生きる資格をください

暗闇落下

時刻は深夜の二時。 自分の部屋の窓をそっと開け、スマホの灯りだけを頼りに裸足のまま屋根に登る。 外はまるでこの世界に人など存在しないのではないかと思わせるくらいに静かだ。 ちょうど満月が雲の隙間から顔を出し、辺りが少し明るくなる。 私はそんな満月を見ながら、屋根にごろりと寝っ転がった。 この時が、一番生きている感じがする。 誰も居ないし、楽しい訳でも好きなことをしている訳でもない。 けど、ここに確かに自分が存在していると思える。 この夜空が月が、思わせてくれる。 足を滑らせたら、只事ではないけれどそれも良い。 いっその事、間違えて落っこちてしまいたい。 けど、落ちる勇気は生憎持ち合わせてはいない。 いつ死んでも、もう何も悔いはない。 悔いがないというか、早く死んでしまいたい。 こんな世界に、期待もしていないし希望も抱いていないから。 そんな考えても意味の無いことをあれこれ考えながら星空を観る。 星の一つ一つが綺麗な輝きを放ち、まるで自分も輝けるのではないかという錯覚に陥る。 けれどやっぱり、私は面倒くさいやつで、 すぐに何馬鹿なことを考えてるんだと心の中の私が言う。 やっぱり、 足が滑って、落っこちちゃえばいいのにな。 眩しいくらいに輝く星にそう呟いた。

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暗闇落下

最後の感情

……つまらないな。 友達と話している時、ふとそう思ってしまう。 自分でも自分は最低な奴だなと思う。 でもしょうがないじゃないか。 そう思う自分もいる。 誰のことも信じられなくなった。 そんな私が、偽りじゃない笑顔を人に見せられる筈がない。 日に日に偽りの顔は増えていき、幾つもの仮面を被っては捨てを繰り返した。 いつの間にか自分の感情が無くなってて、 最後に残ったのは“つまらない“という感情だけだった。 私は神様が作った失敗作なのだろうな、とつくづく思う。 この世に生まれてごめんなさい。 迷惑かけてごめんなさい。 死ねなくてごめんなさい。 毎日謝ることしか出来ない。 もう、はやく死ねたらいいのに。

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最後の感情

綺麗な

「どうしてもいつも、笑っていられるの?…あんなに、辛いことがあったのに。」 私の友達は、中学の頃、親友だった人に裏切られ見捨てられ虐められた。 それは誰が見ても目を瞑りたくなるような酷い虐めで、だからこそ皆見て見ぬふりをした。 先生でさえ、止めなかった。 いや、止められなかった。 あの時、迷わず手を差し伸べ、あの子の事を友達を、強く抱き締める事が出来る人をヒーローと呼ぶのだろう。 けど、私はヒーローでもなんでもなかった。 ただの友達で、酷い傍観者だ。 勿論、学校以外では 大丈夫?と心配したし、 何も出来なくてごめんねと謝りもした。 けどこれは今考えたら、ただのエゴで私が罪悪感から逃げるための言葉だったんじゃないかと思う。 それなのに、そんな事があったのに 今も昔も、友達は笑っていた。 涙を流さなかった。 謝る私に、何度も 「大丈夫だよ」と、言った。 「なんで?どうして、大丈夫なはずないのに、絶対苦しいに決まってるのに、笑うの?」 友達は、あの頃とちっとも変わらない笑顔で言う。 「…せめて、せめて人前でだけでも笑っていたいんだ。それしか、出来ないから。嘘でもいい、偽りでもいい、ただ笑っていたい。それだけだよ。誰のためでもない自分のために、笑うんだ。」 …………そうか。 やっとわかった気がした。 上手く言葉では言えないけど、友達は強いなと思った。 だからせめて、これだけは言おう。 「貴方の笑顔、凄く綺麗で私は好き」 頬が赤くなってるのを自覚しながらそう言うと、 友達はいつもの綺麗な笑顔で、いや、いつもよりも綺麗な笑顔で 「ありがとう」 そう微笑んだ。 “綺麗な“

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綺麗な

残酷世界

人と話すのは苦手だ。 勿論楽しいと思える時もある。 けど、相手が頭の中で何を考えているのか分からないのが、 どうしようもなく、怖い。 人は呼吸をするように嘘を吐く。 そういう生き物だ。 大人に近づくにつれて、否が応でもそう理解してしまう。 だから、歳を重ねる度にこの世界の本当の姿を知ってしまって、黒い裏の部分を見てしまって、 何も信じれなくなる。 こんな嘘まみれの世界で、どう生き抜けばいいの? 小学生の時にでも、教えて欲しかった。 けど誰も教えてなんかくれない。 きっと誰も正解を知らない。 だからもう、この世界に希望など無いんだと諦めてしまう。 いっその事もう、 世界が滅亡してしまえばいいのに。 そんな叶いもしない願いを吐き捨てながら、今日も笑顔でやっていく。 世界はやっぱり残酷だ。 “残酷世界“

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残酷世界