チド
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思考の事。 今まで、仕事の時間を使って試してみた。 出来るだけ気持ち良くって、クラクラする考え。 初めは、日本語の中で軽い音声。 嬉しいなぁ、とか、幸せ、とか。 おそらく、恨み、辛みよりは、効果がある。 でも、人間の脳って飽きます。 どうしようもない。 おんなじ脳細胞ばっか使ってたら辛いもんね。 音楽も流してみた。 クラシックが、良かった。 気持ちが良い。 問題が、出た。 眠いのです。 アルファ波? かなんか出過ぎてウトウト。 ロックも良かった。 仕事が単調過ぎて、発狂しかかった時、効果を発揮。 スレイヤーを大音量で響かせる。 血が逆流し、視界が黒く染まる。 全てを燃やし尽くしたい時オススメです。 で、アルファベット羅列。 これは、順番が自由なので、飽きはあまり来ない。 ずっと脳内で遊んでる感じなので、心も軽やか。 で、今日、まさに今日。 アルファベットを消してみた。 凄く自由。 足かせになってたのです。 アルファベットが。 要らなかったのだね。 もう、とっくに。 肩の荷を下ろせた喜び。 飛べたんだね、簡単に。 軽く、広く。 上限てあるのだろうか? あって欲しくない。 無ければずっと遊べる。 ふふっ。 グッナイ。
サイレンス
電信柱 見た日はね 奇跡の起こる 気がするの 不思議不思議な 物言いに キミの戸惑い 可笑しくて 肩甲骨の 奥の方 何だかとっても 揺れちゃうの 神様なんか いはしない おとぎの国の 話なの 飛行機雲の ラインには 夢など無いのよ 本当よ 乾いた未来に 彩りを 時の生起に 意図はある? 少女の眼には どうかどうか 慈愛の色を 灯し続けて 消えた光に 希望があれば 闇の中にも 安らぎが 朽ちてゆく身を なぜてゆく 深き深きに 沈む意は 広き広きに 包み込み 溶け出した夜に ただただ流れ 波紋の美には 静けさは映る
脳
身体は、柔らかい方が良い。 グニャグニャ感は気持ちが良い。 身体的なパフォーマンスはそれで良い。 問題は脳、心である。 脳にストレッチしちゃダメじゃない? メタルのヘドバンは、危うい気がする。 薄々、気がついていたけれど。 脳のパフォーマンスって。 物理運動じゃないんじゃない? いまさらだね。 当たり前すぎる。 脳の運動って。 情報空間。 現実世界からかけ離れた世界。 ぶっ飛んだ発想をすればするほど、高性能。 空間、時間の縛りから自由に飛ぶ。 これじゃない? 地球の裏側や宇宙の果てへ想いを巡らす。 人類に出来るのは、この上ない喜びかもしれないね。 今夜もぶっ飛んだ夢が、見られるといいな。 じゃ又。 グッナイ。
複数
バラバラが好き 何でもバラす 骨もバラバラ 筋肉もバラバラ くっつき拒否する 音もバラバラ ジャズはバラバラ 分散ブンサン 沢山あると 気持ちいいね 文字の花弁 いたる所に 散って狂って 心は一つ なのかしら 複数の夢 同時に観たいの
温度
脳を観てる 気持ち良さを計っている 音楽や絵を楽しむ時 快楽は訪れる 十六分音符は渦を巻いて 引き摺り込まれる闇の深さに 曖昧な意識は生成される 指先溢れる過去の罪には 弾けたシャボンの憐れみを思い 人恋しさに震える心に 色を吸わせてステップを踏む 鼓の音は天へ昇るの 神のもとへは行きつかぬだろう 蒼き光は肉を透かして 遠い星へと愛は流れる 繋いでお手手を陽は消えるけれど 全てが過去になる前にはね 温もりの痕を憶えていたいの
アルファベット
今日も仕事中は、瞑想の時間にあてる。 暇なんですよ、製造業は。 手は忙しい。 サボってるわけじゃございません。 新人さんの頃は、一心に作業してたのです。 それが、何年も経てくるとですよ。 完全に自動化です。 手に神経が発達したのか。 脳が手に現れたのか。 分離しましてね。 脳でどんなに不埒な事を考えようが、出来る製品の質にいささかも関係ないわけで。 そりゃ考えますよ。 だって楽しいもん。 真面目に仕事してたら地獄ですよ。 手は自由になんないんだから。 脳は異世界へ飛ばしたい。 脚も自由かと坐禅組んどったのですがな。 それは、止められまして。 こりゃあ、いよいよ脳は狂ってやろうと思ったのでございますよ。 で、色々やりました。 『幸せだなぁ』とか、『モテモテ』とか、『天国だなぁ』とか。 やっとったのですよ。 で、飽きましてな。 どうにも気持ち良くない。 ある日、ふと思った。 日本語、疲れない? 意味を、考えるのが、辛くなったのですね。 そいで、やってみた。 アルファベットだ。 何の意味も無い文字の羅列。 これだ、思いました。 JWPNBIRTE まあ、何でも良いのですが、頭の中クルクル回す。 気持ちいい。 言語から解き放たれた快感がある。 で、しばらくの間やってました。 で、気づいた。 悩めない。 落ち込めない。 深刻な気持ちを持つのですが。 アルファベットのクルクルが、脳をクルクル掃除する。 これは、良い事なんだろうか。 悩みを持つ友達の話を聴いてもですよ。 共感が凄く薄い。 言葉が、軽い。 『お前は、悩み無いのか』って。 無いのです。 脳の言葉が、アルファベットだから。 という事で、瞑想の旅は続きます。 物作ってるだけなんだけどね。 もっと可笑しな脳になるといいな。 じゃ又。 グッナイ。
無垢
晴れた日に 知覚する バイオリン の震えは 誰よりも 何よりも 潤いの 魅力満ち 指先の 魔術こそ 最上の 喜びと 翳つくり 心とく 星屑の 間には 何がある 愛なんて 言わないで 言葉では 入れられぬ 物だって 有ることを 覚えてね さっきから 絡みつく 音と音 色と色 ごちゃごちゃに しちゃうのが 気持ち良い なんて事 アホなのね やっぱりね そんな気は してたのね 狂ってる 本人は 分からない ものなのよ 出来るなら 涅槃でも アホばっか だといいね 噛み合わぬ 会話こそ 永遠にあれ 神だって アホな子を 許される 筈なのよ イノセンス
兆し
ジミヘンに 抱かれ 見る夢の 続きは 色彩の 焼きつく 濃い酒の 向こうへ ジリジリと 登った 岩山の 光に 煮えゆく 血液 めぐる身は 大気を 肺胞に 満たして 刃の蒼い 月呼び 膨らんだ 雫は みわらべの 頬垂れ 誦す声は 夜風に サヤサヤと 流れて 喜びの 芽を出し 現れる 星には 祝福の 兆しを
救い
幸せ 途切れて 裂かれた 愛に あなたは 微笑み 返した けれど 全然 ちっとも 笑って ないの 表面 だけなの 冷えたの 肝は ツウっと 背骨に 水滴 垂れて ガクガク したのに 悦び はしり 綺麗な あなたは 隠した 刃 ヒラヒラ 見えるの 白肌 の内 狂気は ヌタリと 這い寄り 迫り 隙間を 潰して 無音の 恐怖 刺激は 神経 触れぬし 灰に 視界を 奪って 呼吸を 忘れ ただただ 時間の 過ぎるは 救い
音について
勉強する時、クラシック音楽をかけます。 今日は、バッハでした。 凄く安らぎます。 作曲者の持つ個性って出ますよね。 作る物に心は宿る。 その日のコンディションにもよります。 徹夜で呑んだ後の演奏会。 ヨレヨレなリズムが心地良くって。 感情は紫煙に巻いて漂う。 バッハの話でした。 重心が、低い。 腹に響く感じ。 燃える情は、制御されてる。 人として、バランスが取れていたのでは、あるまいか。 アブナイ音が、見当たらない。 調和が、場を支配する。 退屈と言えばそうなのかな。 学生の頃、ヘヴィロックに傾倒してて。 過剰な低音、つんざく高音に狂喜してた。 怖いなぁ。 若さは怖い。 刹那の美しさは、他の時期に求めようもないですね。 モーツァルトはそんな感覚がある。 底無しの時空を斬り込むような。 あまりの切れ味に肝が冷える。 冷たい知性と焼き尽くす情熱が同居するような。 音楽を通して彼等と会えるのは至上の悦びです。 音になりたいな。 旋律が溶け込む宇宙をいつまでもいつまでも流れて行きたいのです。