チド
95 件の小説染色
見つけられた 心の底は 青の液体 拡がる波紋 殺意にも似た 静かさピシリ 張り詰む 意志は ナイフにも似て 笑顔の 奥の 冷ややか ピカピカ 叩く ピアノは さながら 天使の 情の 混じらぬ sound 酔いなど ナイトの 名などは 宿らぬ 器は 内部の 構造 どうなってるの? 知らぬし 目隠し 額の 三つ目の 機能の 性能 懊悩 照らして くれるの かしらね 尽きぬ 欲望 緋色に 染めるの
マイルス
冷やりと透る ラッパには 青の憂歌の 水気帯び 悲しみよりも 嬉しみよりも 黒い都会に 息付いた 濃く香り立つ 女の背中 ピストル向いた 胸骨に 血の薔薇 咲くよな 思い出 残像 黒い瞳は テラテラと 輝き満ちた メタリック 銀の翼の 雷神舞って 重力無視する 数式の 可憐さ 恋する 乙女の 胸中 溢れる 幸せ 写し留めたい 画学生 叩きつけたる 絵筆には ブルース宿る 身に沁みる トランペットの 星が降る いつまで 回す さびた音を 乙女の 恋の やむ夜 来るまで
果て
ユラティク ゆらてぃく 観る月の 縁取り淡く 滴って ユウラリ しゅうるり 香は紅く 含んだ氷は 血に溶けて ズウルリ ずるずり 身の重み 引き摺るごとに シジマ濃く クラリク らくりく 絡む音は 睦む二人に かかる糸 悲しみあって 揺らしあって 涙のあとを 確かめ許す そんな晩には 透明無色で世界を包み キリキリ光って 散りたいものだ そんな晩には のぞみもぜんぶ あきらめすてさり ちりたいものだ ユラティク ゆらてぃく やみのなか ユラティク ゆらてぃく 果てるまで
闇
ヌメリを帯びる 太鼓の柔さ フウワリ鼓膜 撫で溶ける 湿度の高い 部屋の暗がり 青い画面に 馴染んで滲む 冷んやり水滴 胸におち 森の虫への 息遣いに沿う 月は魔歩く まぁるくて 苦しみ抜くのは ぬるま湯の 湯冷めせぬ内 車座に ズラリ酔うほど 宵闇は 深みにゆるりと 混ざり観る
朝
酔いの 香りに 惑う 朝に 見つめた 心の 置き場には 誰とも 交えぬ 微笑みを ウッスラ 浮かべて 溢れる 涙も 無いことに 気づいた 瞳は さまよって ユラユラ 身だけは 有るのだと 空虚な 脳で 思考した
花弁
捩れた窓に 描く螺旋は 流れた刻の 行く末を観る 空間に空く 穴の鋭利の 明瞭な縁 爪を研ぐよう 滅する五感 忘れたくない 思い出のひと 夢の続きに 有らん限りの イマジネーション 回し尽くして 目を開けた朝 磁力の如き 黒眼に映る 紅の揺らめき 炎血の色 匂い立つ闇 ぬめる白肌 ゾロリと背筋 舌の這うよう 臓腑の柔さ 容易に知れる 朗朗響く メタルのヴォイス 風神雷神 鳴らす鼓に 見詰める二人 軋む空間 闘気の密度 純粋性は 青く凝固し 穿つ黒天 美麗な円を 描く五体は 噴出す血の 咲く花弁に
夢幻
囚われた 弱さ 打ち下ろす やいば 恐怖した おのれ 喰い破り 生きる 探すのは 己れ 完全な 自由 振り向いた 君の 眼差しは 哀し 沈みゆく 光 海上の 波に 跳ね返り 未知を 明らかに 眺む 生きてゆく 先に 死の門が ありて 過ぎたあと 夢は 続くのか 知らぬ 音の妙 凛と 降り注ぎ 軽き 身の内に 透ける 図を描き 忘我 陀羅尼呪し 魅せる まやかしは 五感 操りて 誘う 闇の夜 宴 カラフルな 糸を 手に取って クイと 引っ張る 先に あの人の うなじ サラサラと 水の 流るよう 人も 何もかも 流れ 過ぎちゃえば いいね 幸せは なあに? 具体的 な物 では無いね きっと フワフワと 無形 写すのは 見えぬ 触れない 聴けぬ 味わえぬ そりゃあ 難儀だね ホント
フレーズ
空虚をまとった 主張す声に 透けるマインド 軽くペイント 彫る手を止めて 見つむあなたへ 微かな吐息 流れた過去へ ここには居ない 記憶のあなた 生命再び 流るはいつか 時空の結実 拾い集めて 流す楽しみ 次を誰かが ワタシはだーれ? 何の為にか 答えは無くて 空があるだけ 糸を通した 針の硬さに クルクルしては ツンツンしちゃう トムトム太鼓 輪郭濃ゆく きつくキックを 効かす空間 雨のサウンド 拍手重ねて ゾクゾクしてる 脳の仕上がり 賞賛欲しさに フレーズ集め 引っ掻き回し のたうち回る 効かすアドリブ 苦しみだとか 哀しみだとか ぶち込み奏す
微睡
眩んだ目には 闇は見えずに 陽の明るさが 心咲くだけ 色無き花に 香り求めて 空のレコード かける月夜に 放物線は 無意識なのよ やめられないわ だって気持ちー 快楽浸る 日々には過ぎて 逝く幻の 許し観るの 映る画面の 念の艶には ヌラリとうねる 流体潜む 分かれた音の 配置を変えて 視点を移動 裏を確かむ 内部の構造 好奇の視線 交じる粒子を ぱらりとまぶす まみるドットに そっとリップを 添わすゆっくり 徳利傾ぐ 二人絡める 宴の笛は 透く光帯び 星に降る香 夜の内部に 煙立ちこむ 舞の場の夢 揺れる黒髪
アクター
傷つき よろめき 星月 夜の夢 うちあぐ 宴に 浸した 身よりも 空疎な お喋り 続ける 少女は 瞳に 浮かべる 邪悪さ ほのかに 悲しみ 混ぜ込み 罠張り 瞬き 違和感 重なり 変性 意識に 取り込む 甘さを 辺りに 散らして こっちに おいでと 既視感 巧みに 魅せるは 何故 過去の あの人 忘れぬ 貴方を 想うが 故なの 恋する フェイスに テイスト 解する 骨格 湾曲 くるわの 内部に 空洞 朽ちても 貴方の 緻密な 細部は 精度の 高い ステッチ クッキリ スリルな 映画ね 貴方も 私も 役者で あるなら 酔わなきゃ サヨナラ