チド

176 件の小説
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チド

はじめまして。よろしくお願いします。音楽、映画、文字が好きです。

混迷

青のボディのギターの男は きっと誰かが白けて書いた 意味の通らぬ言葉を胸に 火など灯され薪まで焼べられ ゆらゆら踊る女神の裸身に ウットリ呑んだり雨にも降られて 夢に隠れた音符は溶けて 巨漢の恐怖は目の端に映り スティックの軌跡渦を巻き上げ 帰らぬ客にはセリフも尽きて 何が快楽案外論点 ぼかした曇天みたいな混迷 どうにも止まらぬ駄々漏れリズムの 崩れるアングルじゅるじゅるガジュマル 怪異は容易に猫の瞳に 裂かれた臓腑は戻らぬ物理 コトワリなんぞは風魔に眩んで 漁った書物の文字喰べ謎解き 鳴いたヤモリの月はどっちに

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趣味

 日常的に、悩むことに耐えられなくて中身のまるで無いうっすい思考ばかりしていた物だから、欠落した感情に気付かされる事が多くて愕然とするけど、それも脳の気持ち良さの中、すぐに消滅するので、結局は、今日もほぼ平坦な快楽を生み出す思考君に感謝しつつ、欠いた情緒を取り戻す気なんてサラサラなくて、より軽い思考へ思考へアイデアがおりてくるのを実行しては脳の作る宇宙を観察しては、これは有り、これは無しと試すのが日々の楽しみではあります。

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夜を抜けたら

 夜を抜けたら ここにおいでよ 黒猫の目に 灯った愛は 雨を映して 流れて消える  夜を抜けたら ここにおいでよ 消えた愛には 紫煙が巻いて クラクラ脳は 濁りの渦へ  夜を抜けたら ここにおいでよ まあるい月に 霊は誘われ 呪文儚く 響く荒れ野に  夜を抜けたら ここにおいでよ 嘘のつけない トランペットは 撃たれた日にも 神へ祈った  夜を抜けたら ここにおいでよ 感情の無い ギターの弦に 冷たい笑みを 溶かした彼奴  夜を抜けたら ここにおいでよ 視線の熱に 理性は外れ ひたすら狂い 血のなすがまま    夜がこんなに 美しいのは 冷たい瞳の フレーズだけの 切先描く 魔と魔の隙間

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モノクロ

虹の端へは あなたと一緒 人とは上手く 話せないけど   青のお空は 気持ち良くって 玉乗りしましょ 星に吊られて ズンズン透ける ワタシのカラダ ゆらゆらしちゃう バランスが好き 振れて戻って めぐる心に 混じったノイズ 低めの声は 濡れた枕の 冷たさに似て 弾いた弦は 愛の理解を 拒んだ過去は 消えゆく煙 口にしたのは 嘘と酒だけ 野良犬の唄 病んだ雨には 届くのか知らぬ モノクロの部屋

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崩れた星を 心の内へ  咲いたダリアに 昏く微笑み  あの日の脳は 戻らないわね  歩幅の広い 女は煙  エモーショナルの カケラも無くて  確定されぬ 先などみても  しょうがないのよ バカじゃあないの  ここにあるのは 蔑む瞳  ポッカリ穴は 底など無いわ  梟の羽根 魅入られたわね  あなたやったね 心見たわね  底にたまった 冷血の性  流す涙は 何故か綺麗ね

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 幸せについて  最上位の幸せは、きっと言葉に出来ないのではないかしら。  福山雅治のライブ→幸せ  告白成功→幸せ  誕生日→幸せ  とすればだ。  福山雅治と告白と誕生日は、同列に並ぶわけで。  幸せはその上位なわけだ。  では、幸せの同列は?  不幸。  普通。  では、その上位は?  状態。  では、その同列は?  現象。  その上位は?  ??  その同列は?  ???  その上位は?  ????  と、言葉に出来なくなる。  でも、あると思う。  登山やマラソンは、ゴールがあるが、概念の世界に頂上などあるのか。  いつか、一に辿り着きたいと0.99999〜と書き続けるような。  一を見てみたい。

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コピー

 普段日常生活を送っていて、自分は3秒前とかと変わらず存在していると思ってる。  これに時間の流れを入れるとだいぶ認識は違ってくる。  今の自分は、過去に消え去り、未来から今になる瞬間に自分は出現する。  変化の度合いは、半端ない。  今が過去にならないとどうなるか、自分は、消え去らないので、何人も何人も同時に出現してしまう。  誰がホントの自分かで、生存をかけた争いがおきるだろう。  未来から現在へはどうなってるのか。  コピーされながら存在を維持している。  コピーされないとどうなるか。  存在は、過去へ消え去ってもそれだけなので、その人は、コピーされず消滅するだろう。  という事で、生命現象は、物質もかもしれませんが、消去されながら、コピーを繰り返し、存在する。  諸行無常の解釈にはなってるのかな。  最新の物理哲学は、どうなってるのだろう。  消え去る記憶と戯れながら。

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記憶

 言葉が刻から下りるのを待つ  布団の上の腹這いに  心地良さを感じつつ  話し声の強弱が    脳を撫でて消えてゆく  浮かんで弾けるビートとメロディ  記憶は女の目元に絡んで  ハートの動揺隠したくもなく  背骨を這った螺旋の甘さよ  夏の午前のジャズはけだるく  煙のように色づくパープル  ピアノ叩いた人の系譜は  音符と共に焼いた青空  消防服に絡んだ炎は  白い波の音だけ流れて  女の唄は氷の笑顔に  揺れたナイフに移る薫りを  運んできたのね バカじゃあ ないの  天使なのかも 涙に弱いの  知ってるけれど 卑怯ねワタシは  

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 胸骨の奥に咲いた薔薇の棘は    殺し損ねた奴への恋に  真紅に染まるヴォイス噴き上げ  不協和音に踊る肢体を  ユラユラ関節の縛りを解いて  天使の瞳の邪悪をのぞく  フレーズギターのネックをハシリ  こけた頬にはぬらぬら汗浮き  恋する乙女に無惨を見せつけ  切断愛など切断仁義は  金への信仰洗脳教育  幻観るの今も未来も  過去も血脈種族も散って  破壊のその先見たいの神の  存在あるの脳の細胞  ガチャリ回して黒く戻るわ

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 なるべく均等に愛したいのだけど、どうしても好みが出てしまう。  悟りって好みが全く偏らないちょっと変な精神状態。  釈迦や、キリストはそうだったのだろうか?  全人類が同じように好き。  全生物が同じように好き。  あるのだろか、そんな事。  壁を這うヤモリさんとクラスの気になるコを同一視してしまう。  人を恋するように宇宙中の全物質、物質以外も同じように恋してしまう。  ありか、そんなの。

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