おじいスン

5 件の小説
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おじいスン

スンスンスーン 読み専のはずだったけどちょっと書いてもただ。フォローされたからって読む訳ではありませんので悪しからず。読み合い、馴れ合いじゃなくて優良読者目指しまーす

行動することへの恐怖の行く先

ワシは非モテだ。 見た目は悪くない。だが性格が暗い。そして行動力がない。 噂でワシがかっこいいと言ってくれる女性も中にはいるってのも知ってる。 だが行動に移すことが怖いのだ。 何故か? 要は言ってしまえば簡単なことで失敗するのが怖いのだ。 たとえ勝率は高くても負ける確率もあるわけで負けるということに対して、異常に恐怖を感じた。 こと恋愛のことではなくともたとえばアルバイトするにしても、アルバイトをするという挑戦に恐怖を感じるのだ。 石橋を叩いても渡らず、叩くだけ叩いても安心感はえられず、石橋が崩れるのを恐れている。 これは人生においてはかなりのデメリットであり、損をしている。 行動しなければ勝ちもなく負けもないが人間として進んでない。 行動して失敗。 何がそこまで怖いのか? 今では彼女もいない、非モテの引きこもりの無職だ。 勝ちを得られなかった。ただただ行動から逃げた。 結果勝ちをえられないのはわかってたが負けもしないと言う認識はもろくも崩れ去った。 人生に負けた。

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行動することへの恐怖の行く先

それゆけトマトマン

ある国では顔を分け与えてお腹を満たしてもらうというヒーローがいる。 さてこの国では… 「ぎゃー!トマトマンだ!助けてー!」 悲鳴と共に助けを求める声。 「わっはっは。ヤバオくんもう逃げられないぞ。大人しく顔を食べさせろ。」 トマトマンというヒーローがいた。 「ぎゃあああああああ!」 ガブリッ!バリボリッ!ムシャムシャ! 「ちっ、大してうまくもねえな。こいつの顔、がしかしトマトには栄養が必要だからな。」 ペッ!そう唾をヤバオくんだったものに吐き捨てると次のターゲットを探しにかかる。 「ふむ。甘いトマトになりたいから甘そうなやつの顔を食べるか…」 甘いヤツ…クリィムパソナちゃん、アソパソマソ、メロンパソナちゃん辺りか… しかしアイツらは強い。なんたって正義のヒーローもどきだ。 パラレルワールドにおいては無敵をほこっているらしい。 「どうしたものか…」 とそこへ、チースと散歩してるジャムおばさんが現れた。 ん?ジャムだと?ジャムは甘いよな…これは棚からジャムぱん 食うしかねえだろ! 「オラァァ!いい子はいねぇが!!顔を食わせろぉお!!」 「ひっ!!トマトマン!!お前にかじらせる顔はぬぇ!!たーすけてーアソパソマソ!!!」 !!!!! こいつ!!!! 「現金100倍!!アソパソマソ!!おい!!トマトマン僕が相手だ!!アソパーンツ!!!!!」 ドグァッ!!ガスッ!!ズドンッ!!! 「おのれ…アソパソマソ…甘いトマトを育てたかっただけなのに…」 「トマトが甘くなっても所詮トマトさ!!アソパソにはかなうまいて。はっはっは!」 こうして一時的にかもしれないが平和が訪れた。

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それゆけトマトマン

疲れ神

巷でこんな噂がたっている。 疲れ神に取りつかれるとやがては死んでしまうと… 「はぁー。今日もようやく仕事が終わったか…」 オフィスでそう呟く男がいた。見た目はややイケメンの部類だが、何故だろう。どこか冴えない感じがする。 「お疲れ!今日飲みに行くか?行っちゃう?」 同僚と思わしき人物がそう男に話しかけている。 「いや、今日は家に帰ってゆっくりするよ。悪ぃな。最近疲れが取れなくてさ。」 「なんだよ。疲れなんて1杯飲んで寝れば余裕でとれるだろ?まだ若いんだしさ。」 そう言って同僚の人物は残念そうに笑った。 「すまんな。俺もそうは思うんだが、ほんとに疲れが取れないんだわ。じゃ帰宅するな。お疲れ様。」 そう言って男はオフィスから出た。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 電車の中、男は座席に座り肩のあたりをマッサージしていた (気持ちいいな、しかし自分で揉むよりマッサージ行きたいよな…自分でマッサージするのと他人にマッサージしてもらうのとではやはり違う。) ふと車窓を見るとそこには男の顔がうつっていた。 (んー。なんか冴えないよな。我ながら) と、異変に男は気づく。 隣の座席に居ないはずの老婆の姿が車窓にうつったのだ。 「うわっ!!」 男は声をあげて驚いた。 他の乗客たちの中には男を見るものも居た。 ザワザワ 「ハ、アハハ。すいません。寝ぼけていたもので。」 男はそう取り繕ったが、内心はそれどころでは無い。 車窓に確かに老婆がうつっているのだ。 (どういうことだ。幽霊か?いや幽霊なんて居ないだろ。ということは幻覚?そこまで俺は疲れてたのか?いやしかし疲れたからって幻覚はないよな…病気になっちまったのか?) と、周りの会社員風の男たちから話し声が聞こえてきた。 「なんかさ最近疲れがとれなくてさ。」 「あれじゃねーか?疲れ神。気をつけろよ。取り憑かれたらやばいらしいぞ」 「ばーか。そんなのいる訳ねーだろ。お前そう言う話すきだよな。ハハッ」 「いやそれがな。実際死者がでてるんだとよ。疲れたつってたやつが急死したりするんだとよ。自殺したり、心臓麻痺だかで。」 「なんだよそれ。嘘くせえな。」 「いやなんか共通点あるらしいんだ。婆さんが見えたって周りに話すやつ多くてさ、それが疲れ神てよばれてんのよ。」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ (婆さん…まさかな。。) 「そのまさかだよ。」 窓にうつって居ただけの老婆が今ハッキリと隣の座席にいる。 「うわぁぁぁああァァァ!」 男は絶叫した。 ザワザワザワ 「またあの人だよ。酔っ払いかな。」 「迷惑な野郎だ」 「みっともねえな。」 男は気が動転していたが周りの目が男を抑え込むように、男は静かになった。 「お前さん、わしが見えるし話してるのが聞こえるということは相当疲れてるってことさ。」 老婆が話しかけてくる。 ゴクリ。男は息を飲んだ。 「そして、それももう終わりさ。わしがお前を楽にしてやるからね。ヒヒッ」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 終点。〇〇駅に着きましたァ 「お客様。終点ですよ。お客様」 駅員がそうたずねるが男からは返事が無い。 「お客様?」 トントンと肩を駅員が押してみる。 ドサリッ!!! 男はどうやら亡くなっているようだった。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 「いやー。まさか死んでるなんてな。」 「どうしたんだろうな。急死だろ。」 駅員たちはそう話していた。 「はぁー。それにしても疲れたな。」

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疲れ神

黒。 腹の奥から湧き出る色。よく腹黒いなどというが先人たちは的を得ていると思う。 俺は大学生だ。ただ少し人より暗い。どこか毎日に疲れてる感じを醸し出している。 普通ならば友達ができるかどうかも怪しいところだ。 A「お?おーい。◯◯、これから部室へ行くのか?」 俺を見つけて友達が話しかけてきた。 そう。俺は部活に入っている。 友達ができたのは部活のおかげだ。 「ああ、これからこうばいで弁当買って部室で昼飯にしようかと。」 A「俺も弁当買うかな。学食混んでるだろうからなぁ。」 そういうとAはセカセカした小走りで俺の隣に来て笑った。 Aは頭にはバンダナ、服装はジージャン、ジーパン、チェックのシャツ、リュックサック… いわゆるオタク系だ。気持ち悪ぃ A「そういえば部長会議どうなってる?」 嫌な話題だ。 俺たちは演劇部に入っていて文化会に所属している。 各役員は毎週一回昼休みに会議があるのだ。 俺は会議は苦手だ。会議になると頭が真っ白になって何も考えられなくなる。 そして意見に流されることが多々ある。 「ああ、なんか夏休みに文化会員でキャンプをすることになったんだが、」 A「はあ?そんなのいつ決まったんだよ。キャンプなんかしたくねえぞ。たく、お前反対しなかったのかよ?」 Aが食い気味に突っ込んで来た。話を最後まで聞けよ。いつもながら腹立つな… 「反対つーか、、さ、文化会に所属している以上催しには参加した方がいいかなと思っ、」 A「俺は文化会に入ったんじゃねーぞ。演劇部に入ったんだ。文化会とか知るかよ」 また食い気味…こいつ… Aは口が達者だ。早口でもある。 まさにオタク系の代表者て感じだ。本当に気持ち悪ぃ。 A「お前さ、お前はどうなんだよ。文化会に入ったんじゃねーだろ?演劇部に入ったんだろ。もっとしっかりしてくれよ。俺たちの代表なんだぞ。」 しっかりだと?俺を部長に推薦したのはお前たちだろが、しかも自分達は色々理由をつけて部長を俺に押し付けたくせに… 「……すまん。」 口からはこう出ていた。 A「すまんじゃねーよ。もっとさ俺たちのこと考えて意見を言えよな。なんていうかお前のそういう周りの人を見てないとこや主張が弱いところダメだぞ。人間性どうかしてんじゃねーの?」 ……… ……… このクソバカキモオタ野郎が!! ……… ……… ……… ……… 俺には友達が居る。 普通ならば友達ができているかも怪しかっただろう。 部活のおかげだ。 ……… ……… ……… ……… ……… ……… ……… ……黒い…… ……毎日が黒いんだ… ……… ………

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無音

カーン、カーン、カーン、カーン どこかで踏切の音が聞こえる …いつからだろうブーン、ブーンという音が聴こえだしたのは。 「うるせえな。なんやねんこの音ッ!どこからきこえてくるんやっ!」 気づくとそう言い放っていた。 自室にいたわしは窓を開け音の出処を探る。 わからない… 世界が鳴っているかのようだった。 「おかん、この音聴こえるか?ブーンつってんだが。なんやねんこの音」 自室から出てそう母に尋ねた。 「あー、ちょっと聴こえるね。なんやろね?」 母にも聴こえているが少しらしい。 そこがはじまりだったか… ┈┈┈10数年後┈┈┈┈┈ わしは無職のおっさんになってた。例のブーン、ブーンが頭から離れなくついには引きこもって部屋に防音処理を施すまでに至っていた。 ブーン、ブーン、ブーン 聴こえる…音は小さくなるどころかむしろ大きく響き出していた。 カタカタカタッ! わしは部屋でパソコンを開き掲示板を読む、書き込むという生活をしている。 カタカタカタカタカタカタ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ブーンブーンブーンブーン ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 掲示板にひとつの書き込みを見つけた。 「この世から消えろ。氏ね」 カタカタカタカタッ!!!! 「うるせえ!お前が死ねや!クゾガッ!生きる価値ねんだよっ!」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ブーン、ブーン、ブーン 「アハハっ、お前ブーン絶対ブーンて音聴こえてるだろ!ギャハハHAHAHA、Boon、Boon、ブウゥーゥーウーウーン」 ガタンッ!!!!!! ブーン、ブーン、ブーン、ブゥゥん、ブーン、Boon、ブーン!!! うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああァァアアアアあああァァァ 気づくと外に飛び出していた。 ハア、ハア、ハア、ハア、 ハア、ハア、ブーン、ハア、 ワンッワンッ、キャウンッ、ブーン、ブーン キャー、ウワァー、ハア、ブーン、ブーン、ブーン、ハア、ハア、 ブーン、ブーン、ブーン、ブーン、ハア、ハア、ブーン、ブーン、キキィーーッ、ハア、ブーン、カーン、カーン、カーン…ブーン…ガシャン!!!!!!!! カーン、カーン、カーン、カーン どこかで踏切の音が聞こえる

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無音