モンブラン
2 件の小説異様な女の子
目の前にある無数の死体 これは全て自分で殺した 中には小さな子供、高齢者など 殺す理由は1つ 僕は人間しか食べられない 人間は栄養価が高い 僕のような異様な人物にはご馳走だ 今日は何にして食べようか ハンバーグ、肉寿司、焼肉、鍋 ヨダレが垂れそうだ このまま生でもいいかな なんて、妄想をしながら今日も ネットの世界に籠ってしまう
花よ散るな
××××年×月×日。 その日、僕は恋に落ちた―。 出会った場所は××公園の桜の木の下だった。 彼女は車椅子の上で静かに桜を見ていた。 その姿がとても美しく、僕は目を奪われた。 その衝撃に、つい 「ぁ、あの!」 と、声をかけてしまった。 しまった、と思っていると、予想に反した言葉が聞こえた。 『...あなたも、この桜を見に来たのですか?』 「え、いや、まぁ..はい」 『ふふ、そんなにかしこまらないで?良ければ一緒にみませんか?』 「ぁ、ぜ、ぜひ!」 予想外な言葉に驚いて、了承してしまった。 桜を見に来たわけでもなかったが、彼女と、一目惚れした女性と会話ができるなんて夢物語のようだ。そういえば、彼女はどうして車椅子に乗っているのだろう。 僕は、不思議でつい聞いてしまった。 「あの、どうして車椅子なのですか?」 『ん?あぁ、それはね、私が未知の病気にかかっているからなのですよ』 『治療法も分からず、症状を止めることもできないのです』 『車椅子なのは、体の神経がまともに動かないからですね』 「...そうなんですね、無謀なことを聞いてしまいすみません」 『いえ、お気になさらず』 『そういえばなのですが、私たち、名前も知りませんね』 「あ、確かに」 『せっかくなので、自己紹介しましょう』 そう、彼女は言ってくれた 彼女の名前は藤琴小春(ふじこと こはる) 一ヶ月に一度、自由に外出できる日があり、今日がその日らしい。 彼女は余命1年だと言った。苦しそうな表情で 『ぁ...こんなこと言っても、困りますよね』 『すみません...』 「いえ、謝らないでください。僕は、小春さんのことを少しでも知れてとても嬉しいです。」 「僕で良ければ、愚痴でも相談事でも何でも聞きますよ」 『...ふふ、秋斗さんはとても優しいのですね』 『これ、私の連絡先です』 『××病院にいるので、いつでも来てください』 「ありがとうございます。」 「これからは、"友達"ですね」 『えぇ、友達ですね』 『それでは、もう少しで病院に帰らなければならないので、ここでお別れです。あなたと会えて良かったと思っています。"ありがとう"』 そう言い、彼女は看護師と一緒に病院に帰って行った。 手には彼女の連絡先が握られている。 「...明日、会いに行こう」 ー次の日ー 『...来てくださったのですね。』 「はい、昨日ぶりですね」 『そうですね』 あまり続かない会話。普通ならとても気まずいと思うだろう。しかし、僕はそんなこと微塵も思わなかった。 彼女といられるだけで満足できるほど、惚れているのだろう。 『...次外に出れるのは一ヶ月後ですが、その頃にはもう桜は散っているのでしょうか。』 「おそらくは、散っていると思います。」 『そうですか、私は、あの桜が散るのがとても怖いです。』 「...それは、どうしてですか?」 『昨日、私が言ったように、余命は残り一年もありません。つまり、桜が葉が全て散った時、私の寿命が来るのです。』 「...昨日から無謀なことばかり聞いてしまい申し訳ありません。」 『いえ、気にしないでください。それに、お話を聞いてもらえて私はとても嬉しいのですよ。』 「そう言ってもらえるのならとてもありがたいです。」 『...次は、一緒にプラネタリウムを見に行きませんか?』 「ぇ」 『...私、あなたのことをもっと知りたい。あなたと一緒の時を過ごしたい、なんて思ってしまったんです。』 『出会って1日なのに、おかしいですよね。』 『俗に言う、一目惚れです。』 『...あなたはどうですか?』 「...僕も、同じ気持ちです。一目惚れでした。」 「でも、叶わないと思っていました。」 『私もです。でも、これからは、晴れて恋人ですね』 「そうですね。これからは毎日来ます。」 『ふふ、ありがとうございます。楽しみに待っていますね。』 そんな会話をして、僕らは恋人同士になった。 それから、プラネタリウムや海、美術館、博物館などたくさんのところに行った。 そして、季節は秋になってしまった。 『...』 彼女は、もうほとんど起きれなくり、寝たきりだった。医師は、寿命がもう近いと言っていた。 桜の木の葉はあと、20枚ほどだろう。 「...死なないでください。貴方とまだ過ごしていたいです。」 そして、別れの日は訪れてしまった。 病室には未だ目を覚さない小春さん。 桜の木の葉は残り2枚となってしまった。 『...ぁ、ぁ..き..く』 「...!小春さんっ」 小春さんが目を覚ました。 早く医者を呼ぼうとナースコールに手をかけた瞬間、彼女がそれを止めた。 「ぇ、どうして」 『..ゎ.た、し、ぁな...たのこ、と』 『ほ...んとぅに..ぁいしてま、す』 『そ、れは...いなくなっても、かゎりません』 『だから...どぅか、なかなぃで』 「...っ、僕は、貴方を亡くしたくないです」 「まだ、出会って一年も経っていないの―」 『...』 唇に柔らかな感触が感じられた。彼女は微笑み、もう喋れないのか、口パクで "さよなら、元気でね" と言った。 その瞬間、機械の音が鳴り、彼女は目を閉じて起きなくなってしまった。 「は、なん、で」 「...まだっ」 まだ、好きだって、愛してるって言えてないのに。 それからまた1年、2年と経って行った。 時は止まることを知らず、彼女はもうこの世にいないと何回も感じさせられた。 その度に心の空白が痛めつけられた。 でも、彼女は今も見つめていてくれる、そう信じて、僕は今も前を向く。 そしてお墓参りに行く時はいつも"愛してる"を必ず言う。 今まで言えなかった分全て。 それでも、今でも思ってしまう。 あぁ、花よ散らないで欲しかった―