零李

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零李

れいりってよみます!自由に描きます!

「またあした」

私は今までどう生きて来たのかな。 たったの15年、私は運命を受け入れただろうか。 幼稚園、障がいだって言われた。 友達に仲間はずれにされて、居場所なんてないんだと知った。 ままは見向きもしなかった。 嫌らわれる。を実感した。 ぱぱは優しく抱いてくれた。 見せかけの愛情。を実感した。 小学校、集団生活が無理だと感じた。 障がいは、みんなと違うからダメなんだと思った。 できないことを責められた。 妹と比べられて、毎日のように怒られた。 いくら明日なんて来なければ、と望んだろうか。 たった6年、その時の私にはどれだけの日常だっただろう。 怒られる時間も、馬鹿にされる時間も、号泣する時間も、 明日なんて来なければいいのにと、望む時間も。 一生のことのように私は感じた。 中学校、私は悪役になっていた。 友達なんていなかった。 望まれるチカラなんて幻想だった。 私はどんどん堕ちていく。 気持ち悪い。 お腹が痛い。 食欲がない。 笑えない。 声が出ない。 何も聞こえない。 毎日続くのなら、いっそ捨ててしまいたい。 何度も投げ出そうとした。 明日が来なければ、そう思って何度も何度も何度も。 カッターに、包丁に、ロープに、屋上に。 縋るように手を伸ばしたことか。 でもずっとこうして手元に残っているのはどうしてだろう。 ずっと引っ掛かってる言葉があったからかもしれない。 「お前が運命に逆らうから怒られるんだ、自業自得だ」 その通りなのかもしれないと、何年も悩んだものだった。 障がいを持っていたとしても、みんなのクラスで学んで。 障がいを持っていたとしても、みんなのとなりにいるように。 何度も何度も、怒られたことだった。 それでも運命に逆らい続けた。 私が私でいるために。 私が普通を求めるように。 気づけば15歳になっていた。 今の私には何が溢れているだろう。 幸せと呼べる環境。 褒めてもらえる才能。 頑張った結果の学力。 でも、欲しかったのはこれじゃない。 欲しかったものは、きっと。 「見せかけじゃない、愛情」 私を愛してくれる人はいるだろうか。 こんな私の隣にいてくれる人はいるんだろうか。 笑って。 「大丈夫だぁ」って 「大好き」って 言ってくれる彼は、これから先もいてくれるだろうか。 わからないことを考え込む毎日を、変えてくれたから。 ありもしない2人の未来を、描いて、描いて、夜に堕ちる。 「またあした」

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「またあした」

7秒の堕恋

「見つめあったら恋に堕ちる」 「だなんて、誰が言ったの?」 オフィーリアは物語を歩かない。 「オフィーリア様!旦那様からのお手紙が届いておりますわ!」 ドタバタと音を立てて部屋に飛び込んだのはメイドのリビィです。可愛らしいですね。 「リビィ、もう少し落ち着きなさい。珍しいことでもないでしょう?」 落ち着いた振る舞いの彼女が、主人公のオフィーリア・ビルディア。柔らかい雰囲気でピンクの薔薇を背負っていそうですね。 「リビィ、手紙を貸してちょうだい。読み上げてあげるから。」 微笑んだオフィーリアにリビィは思わず赤面していますね。こちらも赤面してしまいそうです。 ここでは、メイドや平民の教育は行き渡っておらず、字すら読めない平民やメイドが多くいます。 「はいっ!こちらです!どんな内容なんですかね、ワクワクしますよぉー!」 オフィーリアとリビィが並んでベッドに座り、手紙をそっと開ける。 「オフィーリアへ、私は今あらゆる病について研究している。その中でも面白いのが、「7秒の堕恋」という病だ。この病は7秒間見つめ合うと、性別関係なく恋に堕ちてしまうのだ。王都でも流行りそうなため、気をつけるように」 手紙を読み上げたオフィーリアがここぞとばかりに立ち上がり、手紙を引き裂いた。 「なんですって?!私は絶対、恋に堕ちたりしませんわ!もう2度と、あの結婚後の地獄は味合わないと決めてるんだからー!」 隣のリビィはびっくりして固まってしまいましたね。 叫び声は隣の街まで届いたとか、届かなかったとか。

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7秒の堕恋