crybaby9898

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私が自分のことを好きでいられる時間

人と話すのは好きなのになぜか話した後は疲れてて、「また話そ!」って思ってもないことを口にしてる。 無理に話を合わせてるわけでもないのに、無理に笑ってるわけでもないのに、どこかですごく疲れてる。 嫌われたくないのかな、嫌われるのが怖いのかな、わからない。何に対して頑張っているのかも。 家に帰って、ベットに倒れ込むように横になる。 「はあー疲れた…今日も頑張った…」 何気なくスマホを手に取る。 LINEの通知。 今日も0件。 あれ、おかしいな…友達いないわけじゃないんだけどね… 少し寂しい思いをしながら目を閉じた。 この日幸せな夢を見た。 いつもと何も変わらない朝。 大学に向かうために電車を待っている途中、後ろから声がした。 「おーい、一緒に行こって言ったのに」 少しふてくされたような顔をしてるのは、私の大好きな人。 「待ってたけど遅かったんだもん」 自然と笑顔になる私。 私の大好きな人は、とにかく身長が高い。体格も大きくて肩幅も広いから、隣同士で電車に乗っていると肩がぶつかる。 少しドキッとする。 そんなことをお構いなしに隣の彼はすやすや寝てる。 私はまた自然と笑顔になる。 「あんたいつまで寝てんの!汚い体で!さっさとお風呂入りなさい!!!!」 お母さんの声でパチンと目が覚めた。 「…..もう今いいところだったのに!!!!」 目覚めたくなかった。 「何言ってんの!早く行きなさい!!」 お母さんうるさい。はあ、幸せな時間だったのに… ふと楽しかったあの頃を思い出す。 会いたいな… 好きな人とは高校で離れたっきり会えてない。 もう「好きだった人」になるのかな…

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私が自分のことを好きでいられる時間