私が自分のことを好きでいられる時間
人と話すのは好きなのになぜか話した後は疲れてて、「また話そ!」って思ってもないことを口にしてる。
無理に話を合わせてるわけでもないのに、無理に笑ってるわけでもないのに、どこかですごく疲れてる。
嫌われたくないのかな、嫌われるのが怖いのかな、わからない。何に対して頑張っているのかも。
家に帰って、ベットに倒れ込むように横になる。
「はあー疲れた…今日も頑張った…」
何気なくスマホを手に取る。
LINEの通知。
今日も0件。
あれ、おかしいな…友達いないわけじゃないんだけどね…
少し寂しい思いをしながら目を閉じた。
この日幸せな夢を見た。
いつもと何も変わらない朝。
大学に向かうために電車を待っている途中、後ろから声がした。
「おーい、一緒に行こって言ったのに」
少しふてくされたような顔をしてるのは、私の大好きな人。
「待ってたけど遅かったんだもん」
自然と笑顔になる私。
私の大好きな人は、とにかく身長が高い。体格も大きくて肩幅も広いから、隣同士で電車に乗っていると肩がぶつかる。
少しドキッとする。
そんなことをお構いなしに隣の彼はすやすや寝てる。
私はまた自然と笑顔になる。
「あんたいつまで寝てんの!汚い体で!さっさとお風呂入りなさい!!!!」
お母さんの声でパチンと目が覚めた。
「…..もう今いいところだったのに!!!!」
目覚めたくなかった。
「何言ってんの!早く行きなさい!!」
お母さんうるさい。はあ、幸せな時間だったのに…
ふと楽しかったあの頃を思い出す。
会いたいな…
好きな人とは高校で離れたっきり会えてない。
もう「好きだった人」になるのかな…