自己満
25 件の小説夜
夜が好き 影に生きていいと肯定してくれるよう 全ての影が僕を支え 無音の世界で息継ぎをする 誰も期待していないと安心できる 朝が嫌い 今日は頑張れと昨日の努力を否定するよう のぼる太陽が僕に鞭を打ち 鏡の前でネコを被る 普通でいようと重荷を背負う 昼が嫌い まるで自分の存在を否定するよう 頭上の太陽が影を消し 無理やり明るく振る舞わせる 愛想と愛嬌の仮面をつける 夕が好き 落ち込むことを肯定してくれるよう 陰と陽で別れさせ 重い装備を脱がしてくれる ここからは自由に息ができる
創作です。
「恩を仇で返す」 貴方はこのことわざを知っていますか。 恩を受けた人に害を与えたり酷い仕打ちをすることを意味しています。 ですが一昔前では違う漢字が使われていました。 「恩を徒で返す」 これはそんな物語です。 師匠できました。確認お願いします。 僕は渾身の出来だと目を輝かせて師匠のもとにかけた。 師匠は一目見るなり溜め息を吐き出来の悪い弟子を持ったとこぼす。 自らの全てを継承すると決め弟子をとる。 寿命いくばくのこの時代自らの技を引き継がせるのにそう何年も費やせやしない。 そうだというのにこいつはもう5年も才が磨かれない。 至高の人といわれた俺から教えを乞うているのに何故こうも伸びずにいられるのか甚だ疑問だ。 ここにきた時には確かに目を見張る才があった。 おい、と呼ぶと弟子が震えた声で応える。 お前は恩を徒で返すつもりか。強めた語気に萎縮しながらも、決して後悔させまん。必ず師匠に認められるものを作って見せます。と声を大にして言う。 しかしそれも叶わず師匠はこの世をさり、弟子も名を残すことなくその道を背いた。 師匠の教えてくれた恩に対して徒花のように何も実らずに師匠の時間をむだにした という恩を徒で返した弟子の物語でした。
気合
頑張れ 頑張れ 頑張れ 多少無理じゃ死ねないし 無理をしないと勝てないし 下手くそは頑張ることしか出来ないし 実を結ばなければ努力じゃないし 頑張れ 頑張れ 頑張れ 1番以外には意味ないし 認められなきゃ意味ないし 結果がないと意味ないし 自己満になったら意味ないし 頑張る 頑張る 頑張る 挫折してからが本番だ 諦めなければ道はある 自分自身を否定するな 自分のために戦え
自己採点
あいつが嫌いだ 間違えた問題にチェックするように 僕の欠点に呪をつける 誰にも消せない跡をつけ 誤魔化すように取り繕う 他人にはバレないように 上から丸をつける努力をする 意味がないことを知りながら みんなが変わったねと褒めてくれる だからたぶん正解なんだ 心は晴れたりしないけど 僕からはチェックしか見えないから
懺悔
あと幾許かで高校も卒業する それまでに過去を懺悔し 次に進みたいと思う 最初の罪は 勉学を疎かにしたこと 1年1学期最初をコロナでサボった これが怠惰の始まり 結局3年間ろくにテスト勉強をしなかった もっとしておけばよかったと今では思う 次の罪は 部活を辞めたこと もともと中学卒業まで続けたサッカーを辞め なんとなく始めたハンドボール 1年半で熱が冷めた これが飽き性の始まり 何事にも熱が入らず冷めた態度になった もっと積極的に行動しておけばよかったと思う 最後の罪は 感心がなかったこと 自分にも他人にも 表面ではうまく話すが内心はどうでもいい これが無関心の始まり 友達はいるが卒業したらたぶん話すことはない もっと沢山話して沢山遊べば良かったと思う 後悔はしている だけど 十分に楽しかった、俺は幸せだった 3年間ありがとう
なんとなく
月に1つは出したいから 何も考えていないけど 適当に書きます。 特に価値なんかなくて 読む必要もないけれど あーそれは全部かな 俺が俺を救うため 僕が僕でいれるため 自分自身のためだけの 君たちには関係ない 文字の羅列だもん最初から でも それを評価してくれた 感受性の高い君たちが それを褒めてくれた 心優しい君たちが 俺にはきっと必要で 僕が一番求めてる これからもきっと 書きたいときに 書きたいことを 書きたいように 書いていきます なんでこれからもよろしくお願いします こんな感じで終わります
まだ終われない
才能なんて幻想で 得意なものには上がいて 努力は意外と実らなくて 神様は一向に微笑まなくて まけて負けて敗け続けて それでもなせか止まれなくて 見えない希望を追い続けて 報われるまで努力して やっとの想いで手にしたものも あっけなく崩れてく そんな世界だからこそ 戦いたい
夢中
夢の中にまで出てくる貴女に恋をした 望んだ言葉を僕に吐き 望んだ仕草を僕にする そんな貴女を好いている この場所は 僕にとっては現実で 世界からみた虚構で 僕と君しかいない世界で 僕と君だけが消えた世界 いつかリンクするとか考えて また夢の中に帰ってく
いかないで
お願いどうか離れないで 僕には貴女しかいないから どうせ僕は誰かのスピンオフで きっと誰かの閑話休題で それでも僕のヒロインは貴女がよくて 貴女のヒーローは僕がよくて 繋いだ手を離したくなくて 抱きしめる腕を緩めたくなくて だから、だから、だから お願い もう一度目をあけて
幸せの味
美味しい きっと貴女が作ったから たぶん僕のためだけに 美味しい きっと丁寧に作ったから たぶん時間をかけたから 美味しい きっと大変だっただろう たぶん難しかっただろう 美味しい 貴女が気持ちを込めたから 僕が貴女を好きだから これからも貴女からの お菓子には 幸せの味がまじってる