中二高二病

17 件の小説
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中二高二病

こんにちはー!皆読んでくれ!!

真ノ天才

私は主人公ではなかった。 そう分かったのは先週の火曜日のことだった。 その日は大学の合格発表があった。しかし、あろうことか、発表欄には私の番号がなかった。 私は不合格だったのだ。 物心ついた時から勉強をしていた。いや、物心ついた時にはもうさせられていた。中学、高校と。部活も入らず勉強をしていた。周りは友達と遊んだり、好きな人と付き合ったり、こっそりタバコ吸ったり、そんな学校生活をしていたが、私は勉強以外何もしてこなかった。 友達なんて居なかったし。恋人なんかも居なかったし。タバコも吸ったことない。 いやでも、そんなもの勉強の邪魔だと思った。そんなものに時間を使うぐらいなら、勉強をした方が将来のためだと思った。 でも、合格発表の時に友達と抱き合ったり、泣きあったりする周りの人達を見ていたら。そんな姿を見ていたら。 なんだか。。。 本当に、あの時までは、私は全てを費やしてきたのに何故だろう。そう思った。 青春も。 反省も。 挫折も。 全部まとめてきたのだと思った。 いや、元々そんなのは無かったのか。 私は元々主人公ではなかったのだろうか。 … 私は元々主人公ではなかったのだろう。 本当の主人公は今、この、たった一つの人生を見終わり、 新しい人生を作り始める人だろう。

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真ノ天才

小説.k

小説が好きな人は変な人だろう。 小説を書く人は今までの人生に未練があり、それを探すために書いているのだろう。 小説を読む人は筆者の人生を覗き見、右同様人生の未練を探すためのヒントにしているのだろう。 小説を書く人は、今までの人生に未練があり、いつ、どこ、何が、未練なのか分からないだから、今までの人生という題材で、小説書き、思い出す。それでも思い出せない人が、一生をかけて探すため、小説を仕事とする。 人生を振り返り、人生で書く、それが小説。 苦しい人生なら、苦しい小説。 楽しい人生なら、楽しい小説。 よく分からない人生なら、よく分からない小説。 これからを生きて人生を作り。納得できるまで、小説を書く。 これが自分の小説と、分かるまで。 本当の小説に出会うまで。書き続ける。 何か書きたい時に何も書けない時、今までの人生で未練があります。 その未練を言葉にでき、小説にした時。 その人は本当の小説に出会い。 その人の本当の小説に出会います。 そう信じ、僕らは小説を書きます。 と、ふと思ったので小説に書き残します。

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蟻のテレビ.k

蟻のテレビ.k ある公園の木の下には、とある蟻の大王国が存在する。その国の蟻達は皆、知性があり、独特の言語も話せるようになっていた。しかし、この国にはあるタブーがあった。それは、この大王国の外に出ることだ。 そんな中、ある1匹の蟻が国の外に出てみたいと思っていた。なので、蟻の王様に直談判したが、「死刑にしてしまうぞ、」ただ、その言葉だけだった。仕方が無いので、こっそり抜け出す事にした。蟻の兵隊の隙間を抜け、何とか王国の外へ抜け出す事が出来た。すると外には、とても美しい空というものが広がっていた、周りを見ると、土の壁なんとものはなく、ただ、自由が広がっていた。「嗚呼、何故早くこの世界に来なかったのか」蟻は後悔をしていた。あんな小さな鳥かごに囚われていたなんて。そして、その外にはこんなにも綺麗な世界が広がっていたなんて、そうだ、家族を連れ出そう。そう思い、蟻が王国に帰ろうとしたその時、目の前に大きな、生物が現れた、蟻はその生物に踏み潰され、その死骸はコロコロ転がり大国の入口まで転がって行った。その死骸を見つけた蟻の兵隊はすぐに王様の所へ行き、報告をした。見せた途端、王様は激怒し、その蟻の家族を死刑にした。 その日の蟻のテレビには、ある蟻が王国の入口付近で事故を起こしたと、そして、その蟻の家族は入口付近で、呪われたように殺し合いをし、亡くなったと、報道されていた。王国の入口付近には、もう、誰も寄り付かなくなって行った。

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僕の、これまでの、人生.k

僕の、これまでの、人生.k 「この話はフィクションです。」 チュンチュンチュンと、いつもの朝特有の音から始まり、僕は目を開けた。。。 目を開けたらそこには、七・八帖程(あるいはそれ以上)ある部屋のドアの近くに、小学生の頃から使っている勉強机。足元ら辺には、漫画が沢山詰まっている本棚。ふと横を見ると、テレビゲームが出来るほどの小型テレビがある。「はーっ」と、ただ息が出ただけか、意図的に出したか分からないぐらい小さな、ため息をしてベットから上半身だけを起き上がらせた。そうすると、足元にある本棚の、漫画の表紙がより一層見えるようになった。(そういや、あの漫画、まだ7完しか見てなかったな)、この漫画は、主人公が様々な怪物から沢山の人、場所を守り、色んな友情や恋に発展していく、The王道のようなバトル漫画だ。 (俺もこんなふうになれたらな)、そう考えていると、ドアの隙間から、パンのような、バターのようないい匂いがした。(さて、起きるか)、そう思い、ベッドの外へ一本踏み出すと、床はとても冷たく、体が震えた。もう五月なのに。。。それもそのはず、この辺りには、山や海しかなく、一番近いコンビニにも、車で十五分はかかる田舎。そう、田舎の朝は寒い、それにこの部屋にはカーペットが敷いておらず、木のようなデザインの床が冷たくこちらを睨んでいるのだ。ちょっと目線を前にやると暗いテレビには、冴えない中学生が映り込んでいた、母親から買ってもらった灰色のズボンをボロボロになるまで履いて。上は下着だけ。ちょっと太り気味。髪の毛はいつもの千円カット。肌はガサガサ。(いつ見ても嫌になる)「チッ」当たり所のない怒りが、ガサガサな唇から音をたてて、部屋に響かせた。「はーっ」とまたため息をし、部屋を出ようとする、すると、勉強机が目に入った、ずっと使われておらずその上には、本や学校から貰ったプリントが、ゴミのように置かれている。(…学校)、[学校]と言われる場所が彼にとって一番嫌いな場所である、かといって、サボって学校に行かない、など意気地無しの彼にはまず無理な決断であり、毎日コツコツ学校に行っている。       ~~~~~~ (…ごちそうさま)、そう心の中でつぶやき、学校の準備を始めた、今日は月曜日。二日間の休み明けで気もち的に一番きつい日だ、(学校に行きたくないな)、そう思っていても、時間は冷たく過ぎていった、そうこうしている間に学校に行く時間となった。ここから学校までは、小さい山を一つ二つ越えなければならない、なので勿論のごとく彼はバス登校だ。家から出てちょっと歩いたところに、消防団の建物があり、そこをバス停としている。バス停に行くまでの時間も、バスを待っている時間も、一歩歩くのも足が重たかった。それだけ体が学校に行くことを拒否しているのだ。(やっとバス停に着いた)、そう思っていると、バス停の消防小屋のわきに人影があるのがわかった、少しづつ近ずいて行くと、あっちも気がついたのだろう、こちらに近ずいて来るのがわかった。 「おはよう。」 同じ制服を着ており、髪は寝癖だらけ、顔はニキビだらけのこの男は、[伊東 凪] と言う。まぁ[類は友を呼ぶ]この言葉が一番似合うだろう。そんな事を言っていたらドドドドッとある音が聞こえた、この音は、今から乗るスクールバスが唸っている音だろう。あのバスはそんなに綺麗ではなく、ボロボロだ、いい点があるとしたら、いつ来るかが分かりやすいくらいだ。そんなことを思っている間に来た。近くで聞くと、なお凄い、ドドドドッと唸るのと同時に、ものすごく揺れている。(うちの学校はよほどお金が無いんだろう)そう思いながら、揺れるバスに乗った。座ったら揺れる感触が一層ました、「今日は一層揺れるな」と伊東が喋りかけてきた、だが、その問いかけに、答えるのはバスしかいなかった。、、、無視をした。なぜなら、嫌いだからである。理由はない、だが嫌いなんだ。(喋りかけてくんな)と心の中で思いながら、永遠に喋りかけてくる伊東の話を、右から左へ流して行った。そうしていると、バスが止まった。学校まではまだ遠い、なぜだと外を見ると理由が分かった、そして、それと同時に伊東のマシンガントークは止まった。話し疲れたか。無視され続けるので諦めたか。いや違う。[彼]が乗ってきたからだ。その彼の名前は [高橋 陽向] という、[陽向]は、ワイシャツの、上から一番目と二番目のボタンをしめず。ベルトが着いているズボンから、ワイシャツがはみ出しており。髪の毛は坊主のような髪型をしている。パッと見てもわかるような一軍であり、クラスのリーダー的存在である。しかし、性格が悪く、バスの中ではいつも仲間と、誰かの悪口を言ったり、バカにしたりしている。そんな彼が乗ってきたのだから、なにか喋っていたらすぐバカにされると思い、伊東はずっとびくびくしていた。バスの中はさらにうるさくなった。なにか音を立てれば、[陽向]やその仲間の奴らにバカにされるから、と僕らは、猫に見つかったネズミのように、息を殺した。そんな地獄のような時間は過ぎ学校へ着いた。それまで五分程で、あったが僕には三十分以上の長旅に思えた。 それほど、この主人公には、きつい時間であった。 止まってもまだ揺れるバスから、大きく一歩を踏み出し降りた、足元には砂利がひろがっており歩く度にジャリジャリと音が鳴る。この学校のバス置き場は、バスが二、三台停めれるほどの広さがあり、道路側には寂しそうに、[センダンの木]が一つだけあるだけの質素なバス置き場である。バスを降て、右側に校舎があるので、僕は、降りてくる彼らの邪魔にならぬように、少しグルりと、大回りをし右の方へ、歩いて行った。この中学校は、裏門(バス置き場)と正門までの道が、完全な一本道であり裏門から見て左側が校舎。右側が市民グラウンドと合併している、学校グラウンドがある。(このおかげでグラウンドはかなり広く、サッカーボールなどか市民グラウンドの方に行くと、かなり大変だ)、と思いながら、この長い一本道を歩いた。裏門と正門とのちょうど真ん中らへんに、生徒玄関がずっしりと構えており、玄関真上の三階には音楽室があるため朝練をしている吹部の、クラシック音楽が鮮明に聞こえてくる。(とゆうか、ここの音楽室は防音室のはずなのにめちゃめちゃ聞こえるな)そう思いながら少し優雅な生徒玄関を通って行った。 ここの校舎は、 生徒玄関。職員玄関。職員室。一、二年教室。図書室。音楽室。等があるA棟。 三年教室。体育館用靴箱置き。美術室。少子化により、使われなくなった、元三組用の教室(今は空き教室)。があるB棟。 A棟とB棟の真ん中にある理科室。家庭科室。系の教室しか無いC棟。 この三棟でなっている。僕らは今、二年二組であり、三階にある二年教室に向かった。向かっている途中、陽向は楽しそうに、仲間達と元気よく階段を上がって行った。階段には、大きな足音と陽向達の声だけが響いた。教室の前まで行くと、先に着いた陽向達と隣の教室の一軍リーダー(僕が勝手にそう思っている)。[大谷 春樹]と女子の一軍[田室 めい]とそのひっつき虫共が、楽しそうに騒いでいる。 しかし、こういう奴らは大抵、教室と廊下を走り回るか。ドアの前で話すか。のどちらかなので、とても邪魔である。そんなことを、横目で思いながら、奥の扉まで歩いて行った。教室に入ると他には目もくれず、自分の机まで歩いて行った。この机は一番前の窓側で外の見通しはかなりいい。(朝の会始まりが8:25、そして今が8:00、さて、残り25分をどう耐えようか。まず、置き勉をしているが、バックの中から教材を取り出すような動きをして1分経過。そこから筆箱を取り出すのに30秒、バックを閉めるのに30秒。ここまで2分経過。そして、次が大勝負。ここの机から後ろにある棚へ、バックを片ずける。ここで、どれだけ遅く行けるかで朝の会までの地獄を抑さえれるかが決まる。)そう思いながら、とぼとぼと歩く、しかしここで遅すぎると、他の人の邪魔になり、裏で悪口を言われる。そう思うと怖いので、いい感じのスピードで進んでいく。そして、あと少しで棚へ着くという時に問題が起きた、なんと、さっきまで廊下で走り回っていた陽向達が、僕の棚の前で楽しそうに話しているのだ。最悪だ。僕は少しづつ歩き、とうとうすぐ目の前まで来た、だが、陽向達は楽しく話しているのでこちらには全然気づいていない。もう、喋りかけるしか手段は無くなったのだ。「ちょといい…」、と時計の針の音のような声で、一言喋った。しかし、陽向達はこっちを見向きもしなかった。(…聞こえていない)、次は少し大きな声で言おうと思い「ちょといい!」と陽向達こっちを見た。いや、陽向達だけじゃ無い、教室にいたみんながこちらを見た。しくじった。そう思った。そう、ちょっと大きくしたつもりが、かなり大きく、それはまるで、車のクラクションのようだった。周りからはコソコソと話す音が聞こえ、廊下からは、クスクスと笑う声も聞こえた。陽向は「なんか、ごめん」と、少し引き気味で退いた。そして僕も、逃げるように自分の机に戻った。窓には、こちらをコソコソ笑いながら見る人。楽しそうに話す人が映っていた。そして、それらを羨ましそうに見ている僕も。。。そんな事はつゆ知らず、鳥たちは楽しそうに踊っている。雲ひとつなく眩しい。その下には海が広がり、奥の島までぼんやり見える。(この世は綺麗だが、厳しいな)誰かに言うわけではないが、こう思った。 (これは[僕の、今の、人生]である。)と。 1時間目(国語) 授業が始まった。先生は優しそうで本気で怒ったら怖そうなオバチャン先生。うちの生徒からはオバ先の名で親しまれている、授業中には陽向達が楽しそうにふざけて、それをオバ先が軽く叱り、それを笑いながら聞く、というふうににぎやかだ。(…窓の外には澄んだ青空が広がっている。)「…きれい…」と。その調子で2.3.4.時間と続き、やっと給食の時間となった。給食の時間とは、給食室という所に行き、今日の一日をつくるご飯を取りに行く。そして教室に戻りそれぞれ準備するという時間だ。もちろん僕からしたらこの時間も地獄である。何故なら、給食室から教室に上がるまで、重たい食料品 も持っていきまいという重労働をさせられるからだ。それに、僕らの二年教室は三階にあるので、かなりキツい。ただ身体的にキツイだけならいいが、あいにく僕は太っている。自分では言いたくないが、デブ×重労働は混ぜるな危険という。理由はすぐ分かると思う。「はぁ、はぁ、」階段を一段一段登る度に、気持ちが悪い吐息。そしてなんと言っても、滝のように出る汗!。デブは燃やす物が多く、常に体温が高い。なので汗も、ものすごく出てきあがる。そう、この時間一番キツイのは、周りの目線だ。誰も気にしちゃいないと言われればそうなんだが、中学生のボッチ陰キャの僕には、誰かに見られ、何か言われてると思ってしまう。そうして頑張って教室に着いたあとも地獄は終わらない。給食をそれぞれついだ後、ある事が起きる。それは、[残り一つ誰の問題]だ。大抵、給食を準備する人達は、友達に二週させ、自分の分を作ってもらう。そう、友達に自分の分を作ってもらうのだ。分かるだろう。全てを言わなくても。「それ、、僕の、」と、つぶやき、皆の視線を浴びながら、自分の机へ帰っていく。まぁ、ここまで地獄だらけだったが、この給食の時間というのは、地獄だけではない。何故なら、僕の学校は黙食というのがある。(この年頃にあるウイルスが流行ったからだ)僕からしたら[黙]この言葉は、最高の何物でもない。だか、どんな最高も、永遠には続かない。食べたあとの時間をどう潰すか、僕にはルーティーンがあった。それは、嫌々、伊東の所に行く、というルーティーンだ。何故行くかって?。それは、あの時間を味わえば分かるだろう。後ろでは一軍の陽向達が楽しそうに話しているのに、僕は虚しく俯いているだけ。それに、この姿を見られているような気がして嫌なのだ。なので、嫌々伊東の所へ行く。そうして耐えたあと、一つ天国がやってくる。それは、昼休みという時間だ、説明しなくてもいいだろう。自由の時間だ。だからといって、校庭に遊びに行くわけではない。ボッチ陰キャが行くところと言えば、そう、図書室だ。と、言いたいところだか、僕が最初に行くところはそんな場所ではない、友達の所だ。ボッチじゃないの?。と言われそうだか、バカにするんじゃない。僕だって友達はいる。というかなんでこんな地獄の毎日を過ごしているのかと言うと。二年に上がる時のクラス替えで、友達が皆違うクラスに行ったからだ。かと言って、友達が多い訳ではない、せいぜい二、三人なので結局のところ、図書室へ行く事になる。そうしてたまの天国を楽しむと、また地獄の始まりだ。五、六時間も耐えるとまた天国はやってくる。なんだと思う?。そう、部活動だ。まぁ、テンプレの様に卓球部だが、年下年上関係なく楽しい。それに、この場所もいい。卓球場があるのは校舎の裏に隠れている、今はもう卓球部しか使っていない、武道場で部活をしている。教室での視線を感じなくて済むのである。それに、卓球部に来るやつはだいたい相場が決まっているので、この卓球場てまは、僕は一軍にまでなれる。だが、最近、柔道部と言う今までどこで活動していたか分からない部活が、卓球場の隣にある部屋を使うようになってきた。そうなると、分かるだろう。今まで日頃のストレスを仲間同士でジャれて発散していたのに。それが出来なくなった。しようと思えば出来るのだが、したらどうなるか、教室では、薄暗く、何を考えてるかわからないやつらが、ここでは、大きな声で叫んだり暴れたりしているのだ、そうなるともう、柔道部の話のネタは確定するだろう。しかも、その話が教室まで、流出したらもう、僕の居場所は無くなるだろう。だから、最近は教室ともあまり変わらなくなってきた。そうして、また、あのバスに乗り帰るのだが、いつも部活が終わるのはほんのり早く、僕が、駐車場に行く頃はバスなんか一台も居ない。僕以外にもバスに乗る人は多く、時間が経つにつれバスを待っている人が多くなってきた。そうすると、バス内でのカーストというのが見えてくるようになる。何を言ってんだと、思うかもしれないが本当なんだ。簡単に説明すると。グループができ始めて来るのだ。例えばあれ、道路脇グループ。あれはバスを待っている人達のグループだが、言ってしまえば三軍だ。何とか塊になっているという感じかな。あとあれ、校庭グループ。あれは、二軍。バスを待っている人と、その友達。たまにサッカー部が片付けそこねたボールを拾ってサッカーを始める。逆に一番青春をしているだろう。最後にあれだ、せんだんの木グループ。言わずもがな一軍だ。バスを待っているグループと言っても、バスを待っているのは数人しか居ない。もちろん陽向はせんだんの木の下にいる。だが僕は虚しくも一人でいる。そう考えていると、バスが来た。朝のバスだ。バスが来てもすぐに出発する訳では無い。少し時間を空けてから出発する。そして毎回遅れて陽向はバスに入ってくる。バスが出ても、陽向達の友達が手を振って見送りをしている。そんな姿を見てから、スカした顔で窓の外を見る。バスの中は陽向達の笑い声で包まれているが窓の外は無限に広がる自由で包まれている。そんな事を考えていたら。家に着いていた。家に着いたところで何も無いが、僕は家の中では陽向だ、何を言っているのか分からないだろうが、僕は家に帰るとめちゃくちゃ喋るようになる。「そういえばこの野球選手ってさ…」「家の前で猫が…」「この間の地震ってさ…」このように、話し始めたら終わらない。僕は学校では何も喋らないが、家に帰ると、思ったことを全て話すようになる。こんな性格を学校で出していたらちょっとは違う生き方をしていただろう。 チュンチュンチュンと、また朝がやってきた。昨日と同じ朝、同じ様にバスに乗り、学校に着く。毎日変わらない。そんな朝を毎年続けてきた。毎日同じことをしていたら毎日が退屈だ。毎日やっと終わったと感じ、やっと寝る。だけど、そんな僕に変化が訪れた。それは、そう、卓球部の部屋の隣を使い始めた柔道部だ。あの柔道部には、陽向がいる。最初は卓球部で、暴れられなくなった。そう思っていたのだが、なんと、悪い事だけではなかった。武道館を使うには鍵を取りに行く必要があり、もちろん、武道館を使う柔道部も、取りに行くのだが、その度に鉢合わせをし、初めは気まずかったのだが、最近、鍵をとり、武道館に行くまで話すようになった。そう、あの陽向と仲良くなったのだ。これは、まず、軍に着けていない僕には嬉しい変化であった。教室では、目立たない陰キャのボサ男が、実は一軍の陽向と仲がいい。これは最高だった。なぜこんな奴(僕の事)なんかと仲良くしてるのかと、陽向の仲間に陽向が言われていたが、やっぱり、陽向達特有の陽キャパワーで、そんなギスギスは消えていっていた。それどころか、僕に陽向の仲間が話しかけてくれるようになり、何故か一軍の仲間入りまでは行かないが、仲良く話す所まで行った。そんな僕を見て、伊東は陰キャ仲間が一軍に昇格したと、思ったのか、なぜか、僕の事を無視するようになった。無視すると言っても。元々僕からは話しかけてなかったので、バスの時に露骨に話しかけられなくなった。まぁ、嫌いだったので嬉しいが、それで終わらないのが伊東という男だ。この僕が仲良くなれたのだから、伊東自身も仲良くなれるのでは、と思ったのだろう。あの、せんだんの木グループの中で、まだ、僕たち側の小山(おやま)に話しかけるようになっていた。小山はアニメや漫画を好んでみるタイプの陽キャだったので、アニメに人生を注いでいた伊東とは、仲良く、(というか伊東が無理やりくっついていたが、)周りから見れば仲良さそうに見えるようになっていた。そんな中、伊東がバスで帰らないようになって行った。どうやら、せんだんの木グループで陽向達のように話したあと、小山に着いて帰るようだ。伊東に話しかけられない、そんなバスを何回乗って帰った頃だろうか。どうやら、伊東には一軍と仲良くする才能は無かったのだろう。小山が、伊東の事を金魚のフン。や、ひっつき虫など、裏であだ名を着けるようになっていた。それとは裏腹に、僕はすっかり陽向達と仲良くなっていた。そして今日も、バスの中で話していると、陽向が何かを指さしながら言った。「おいあいつこっち見てんぞw」と話すと「陰キャの癖に陽キャと仲良くしようと無理してたから、浮いとるやんw」 と、仲間が言った。僕は、ふと、動くバスの窓から見ると、小山とその仲間がせんだんの木の下で、話しているが伊東は、そのグループと喋っておらず、こちらを寂しそうに見ている。まるで、居場所のない子犬のような目で。「おい、可哀想じゃねw相手してやれよw」と。陽向に言われ、「ああ、そうだな」と、少し馬鹿にしたように返事をし、また陽向達と話し始めた。帰った後、家の中で僕は、何故か勝ったと思った。心の奥では思っていたのだろう。下と見ていた伊東と僕はやっぱり同じ類だったと。だからこそ、陽向達の仲間入りした僕と、仲間入り出来なかった伊東。この大きな切れ目で、僕は嬉しさしか出なかった。やっと、伊東とは違う。その大きな理由が出来たのだ。 それからの学校生活はすぐに過ぎていった。毎日、仲間とはなし、バカをし、挑戦をしていった。毎日が楽しく、まだ終わりたくないって思うほど、早かった。そんな僕らに、終わりが迎えてきた、高校進学というものだ。まぁ、終わりと言ったが、これは、終わりであり、始まりである。不安な僕らは、高校受験を終え、新しい生活を始めるそんな準備をしていた。そして、今日は卒業式、周りの人は皆泣いていた、僕はそれを見ながら馬鹿らしいと思いながら、こっそり泣いた。そして卒業式も終わり、僕は、陽向達とせんだんの木に集まり、卒業まで貯めていた授業のプリントをこの綺麗な空に注いだ。これから、僕らは高校生活という、新しい人生を始める。今まで不安だった。死にたいと思ったことも、明日は来んな。そんな事を思った事も沢山あった。でも、何とかここまで生きてこれ、最後には笑えるようになった。最後に笑った方が結局勝ちなので、私は大勝をしただろう。このクソみたいな、最高の人生の一時をいまやっと終えたのだ。笑って終えれた。本当に今までありがとう。ここまで長くなったが、最後に謝りたい事がある、僕は最初に嘘を言ってしまった。それでは、この人生に終止符を打ちましょう。 これが[僕の、これまでの、人生]だ、 そしてこれから話すのは[僕の、今からの、人生]だ、 以下略。。。

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僕の、これまでの、人生.k

死と生.k

死と生.k ・死 「人はなぜ死ぬのが怖いと思う?」 突然、黒髪のあの子は言った。その手には[死と生]という本を持っていた。 「なんでだろう、」僕はそう言った。 「私だって死ぬのは怖い。だけど、生きるのも怖い。」そっとカーテンから風が吹き、続けて言った。 「人は目に見えないものが怖いのかな、死ぬっていうのは言葉にはあっても、死んだ先は見てないからね。人っていうのは目に見えないと怖い生き物。草むらからガサゴソ聞こえたら、不気味に感じる。」 すると、カーテンにくるまり言った。 「お化けだってほら、よく布を被ってるじゃない?それと一緒よ。」何を言ってんだ、とも思ったが、この子らしいと思いながら微笑んだ。そして、僕は言った。 「じゃあなんで、人は生きるのが怖いの?」それに対し、あの子は、 「明日を生きるのが怖いんじゃない?」確かに明日のことは分からない、そういう事なのかもしれない。 ・生 「ねぇ、死んでみない?」 また突然、黒髪のあの子は言った。 「何を言ってんのさ、」僕は慌ててそう言った。すると、あの子は風が吹いたあと言った。 「だって、死んだ後は何があるか分からないんだよ?もしかしたら、遊園地があるかも。」 また訳の分からない事を言い出した。 「じゃあさ、ちょっと着いてきてよ」そう言われ行った場所はこの建物の屋上だった。するとあの子は、 「ねぇ、風が気持ちよくない?」風に髪をなびかせながら言った。 「もしさ、この屋上から飛び降りたらどうなるんだろうね。。落ちてる時はどの位長く感じるのかな。やっぱり地面は痛いかな。」 僕は遮るように言った。 「絶対やめろよ」 あの子はどこか悲しそうな目をして言った。 「大丈夫だよ、死なない。。手だけ繋ごう?」 そして、そのまま地面が見える所まで一緒に歩いていった。やっぱり地面は暗く、深く、何も見えなかった。 「このまま見てると吸い込まれそう」不安そうな顔で、こちらを除くあの子が居た。 「ねぇ、死んでみる?」 今度は僕が言った。そしてうなずくあの子がいた。僕らは一本踏み出した。しかし、地面から吹く風が僕らを止めた。何も聞こえないぐらい、うるさい風が吹きやむと、さっきまで聞こえなかった音が聞こえてきた。音というより声だ、あの子の泣く声が聞こえた。僕は、結局死ねなかった。なのに、あの時が一番、生きる事が怖くなくなり、一番、生を実感できた。そして、あの子は言った。 「今まで本当にありがとうね」 あの子は暗闇へ消えていき、[パンッ]という、小高い音が闇から響いてきた。 ・死と生 あの子は教えてくれた、 人は死を実感する時、生きる事が怖くなくなり。 生を実感する時、死ぬ事が怖くなくなる。

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何か.k

屋根裏に"何か"がいる。 こうゆう時、何がいれば、あなたは怖いですか。知らないおじさん。でっかいクマ。お化け。大体はこうゆうのでしょう。でもやっぱり私は、元彼。これが、屋根裏にいたら怖いです。結局のところはお化けより、人の方が怖いって言いますもんね。そんな事言ってると何か屋根裏から音が聞こえてくる気がします。あなたも耳をすましてみて、よーく聞いてください。何か物音がしませんか。 その他にも、あなたの部屋の扉よーく見て。扉の隙間から"何か"がこちらを見ていませんか。あと、そこの鏡、よーく見ると、反射と一緒に"何か"が見えませんか。見えないなら、良いんですけどね。これらだけじゃない。今日の帰り道、"何か"がずっとこちらを見てましたよ。あと、よーく見て。よーく聞いてみると。ずっと言っていましたね。"何か"が。まぁ、私はこの"何か"の正体は、お化けだと思っています。だって、私が生まれる何年も前にはずっと、お化けが描かれている絵や本、お化け退治の仕事だってあったぐらいですから。この世、この世界には、お化けの1匹や2匹居るんじゃないでしょうか。では、もう一度聞きます。こういう時、何が入れば、あなたは怖いですか。帰り道の"何か"も、扉の隙間の"何か"も、反射から見える"何か"も、よく聞くと聞こえてくる"何か"も、すべての"何か"。 それがもし、あなたが、一番怖いと思うもの。それが、人だったら、よーく見てみてください。よーく聞いてみてください。もしかしたら"何か"がこちらの様子を見ていますから。

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何か.k

親友になってくれませんか.k

私は親友の事が好きになってしまった。 優しく。面白く。笑顔が素敵。泣いた顔も好き。だけど、親友には彼氏がいた。本当に許せなかった。私の方が彼女の全てを知っている。彼女のシャンプーも、ボディソープの匂いだって分かる。修学旅行の時は、絶対に寝かせてくれない事も、全部知ってる。なのに、、、 私が好きになった時にはもう、彼女は私のものではなかった。いや、元々私のものではなかったか。彼女は親友として私と接していただけ。そんな事を思うと悲しくなる。だから、どんな事をしても、彼女を私のモノにすると決めた。彼女が悲しい思いをしても、私がすぐに幸せに変えてみせる。 まずは、邪魔なものからどかす。これが私のモットー。そういう事で、彼氏と別れさせる様にしよう。最初は彼氏の悪い所を全て吹き込んだ。だけど、こんな事してたら、なんだか、彼女から嫌われそうだと思い。この計画は1ヶ月弱でやめた。次に、彼氏を奪う。この計画は簡単だった。ちょっと話をして近ずいただけで、メロメロになった。こんな浮気性の男に彼女が好き放題されていたと思うと虚しくなった。でも、すぐに男は彼女と別れてくれた。別れた後私にしつこく連絡してきたけど、私の目当ては彼女なので無視をしたら、いっときで、連絡をしてこなくなった。でも、そうこうしてる間に、彼女に新しい彼氏が出来た。なのでまた、彼女から男共を剥ぎ取った。そんな事を繰り返し、1年程たった。この1年間、彼女の笑顔は見てない、それどころか、話す機会も減っていった。私が彼氏を毎回奪うものだから、彼女はどんどん私を避けて行った。 いつ見てもあの子は泣いている。私に彼氏を奪われるからだ。私はあなたを嫌いなんじゃない。あなたに付きまとう虫をはらっているだけだ。あの子はいつも泣いている。あぁ泣いた顔も可愛い。あと何回、虫を追いやれば私の所へ来てくれるのかな。 そんな事を思っていたある日、あの子から、突然言われた。「もう、、私に付きまとわないで」と。突然の出来事で、びっくりした。いや、本当はびっくりしてはいない。そんな気はしていた。嫌われているのは分かっていた。だけど、私は好きだった。次は、もっと優しくするから。今度こそ幸せにするから。泣いた顔も全部大切にするから。だから、やり直させて。ねぇ、もう一度、 親友になってくれませんか。

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私はあなたの事が好きだった。.k

私はあなたの事が好きだった。 笑った横顔も。 ふと目を合わせて微笑むあなたも。 急にDMを送ってびっくりしてそうな絵文字も。 プレゼントをあげて喜んでる姿も。 あなたの鼻息だって。 あなたの手の握り方も。 あなたが座った後のソファーの暖かさも。 あなたのプロポーズの仕方だって。 仕事帰りのあなたも。 病院でソワソワするあなたも。 子どものお世話をするあなたも。 疲れて帰ってくるあなたも。 声を荒げるあなたも。 写真越しのあなたも。 あなたの後ろ姿も。 私は全部、好きたった。 あなたはあの時どうだった?

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私はあなたの事が好きだった。.k

客観的聖書.k

今から、私がある話をします。ちょっとだけ聞いてください。。。 ある村に家族がやってきた。その家族にはとても美しい子供がいた。 その子供は白髪で、情熱のように紅く美しい目をして、顔もかなり整っており。村では1目置かれていた。 しかし、この村では、変に悪目立ちをしてしまった。白髪の子は、村の子からいじめをうけ、白髪の親も、地域の人からいじめをうけていた。時には、家の前に生ゴミを捨てられていたり、靴の中に画鋲を入れられていたり。小さな事から、大きな事まで、色んないじめをうけていた。そんな中ある事件が起きた。それは、白髪の子が殺された。という事件だ、白髪の親は悲しみ、村の子や、村の人達は、関係ない顔をした。 私から質問です。この話、誰が悪かったのでしょうか?白髪の子を殺した人物。いじめをした子ども。いじてめいた地域の人。こんな状態だったのに引越ししなかった白髪の親。 誰が良いか悪いか、見た人によって変わるでしょうが、自分自身では自分は悪くないと思ってしまう。その感覚が一番悪いんです。自分なりの正義感を相手にもぶつける。これは、悪いと思います。 あなたがもし、村の子たちだったとして、いつも遊んでいた所に、僕らとは違う、完全な部外者が入ってきた。もしかしたら、僕らの仲を壊す奴かもしれない。だから、遠ざけただけ。仲間を守ろうとしただけ。そんなように、他の人達も何らかの正義感や、使命があり、自分の行動が悪いとは思わなかった。 あなたも、あなたの行動をよく考え、客観視して生きて、少しでも良い方に居ときましょう。あなたも私もいつ、死ぬか分からないので。

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客観的聖書.k

世界を愛すると決めた日.k

僕は今日、この世界を愛すると決めた。このゴミみたいな世界を。僕はこの世界が嫌いだ。何をするにも金、という石ころが全てをつくる。何を喋るにも権力、という飾りが必要になる。だから嫌いだ。だから世界を壊したくなる。だが、壊すには力がいる。僕にはその力がない、だから、今まで僕はこの世界を愛するしか無かった。だけど、僕は力を手に入れた、これで世界を壊せる。。。そんな気がする。いざ壊そうとした時、勇気が出なかった。思い当たる節は無い、なのに壊せない。僕には勇気がないんだ、現実を見た。僕には力がないんだ。この世界を壊せない。僕はこの世界を愛するしか無くなった。

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