強炭酸
8 件の小説愛中毒
純情燃えて灼けた肌から恋が咲く 咲いた花はやがて実を結び、 執着を晒す 有象無象に溢れ返った好意を囁き合っては傷つき、 その傷を舐めて舐められ牙を剥く この、リストカットをし、 甘い血を流して混ぜ合う行為を人々は愛だと崇め、 暗中模索を青春という
白昼の天使
天使の声が聞こえます。 白い部屋 日も差さない部屋 青い空舞う天使様 鬼さんこちら、わたしの先へ。道を譲る、また未来。 天使の声が聞こえます。 光に包まれたあなたがこちらを向いている 優しげなその微笑みでわたしを刺す ふっと舞い落ちた天使様 わたしにその手を差し出す 青白く透き通って磁器の月のような 淡い心地、酔い心地。白昼夢見てるみたい 天使の声が聞こえます。 サイケデリックに彩られ アイロニすらも夢心地 咲いた白銀 水面で散った 天使の声が聞こえます。
雨垂れ
死んだ朝顔 青朝顔 酷く耽美に目に灼き着く 壊れた空は泣いていた 降りしきる硝子玉に打たれていた 金属は凍るように光り、胸を刺す コントラストのはっきりした人が脳によぎる 画になる 景色に浮かぶ 形になる 壊滅的な手を盲目的な目で見る 浮かんだ情報は堕天に溶ける 脳みそと共に 蝶が映る 手に入れる 花が咲く 仄かに温かく 温度は満ちて、手を開く 花は去る 心に空の、色が憑る
午後のある日
涼し風 火照る身体が 透過する
炭酸飲料
淡き色 浮かべ弾ける ソーダ水 夢と命は 泡の煌めき
向日葵
日に向かう花、燃える花 日を望んでは背伸びする 日に向かう花、燃える花 限界まで伸び顔現す 日に向かう花、燃える花 希望は満ちて瞳開く 日に向かう花、燃える花 燻る心の火が盛る 日に向かう花、燃える花 信仰の果てに身を焦がす 日に向かう花、燃える花 焦げた身やがて灰となり、 次の心を紡いでく 全てを愛するひとつの日を、 ひとつに愛するひとつの花 日に向かう花、燃える花
運命と幸福論
赤い糸に拘束されて 飼い殺されたい 幸せに圧迫されて 死んでしまいたい 焦げ臭いにおいが鼻を刺す 錆びついた水がこびりつく 雲なきゲリラな酸性雨が喉元過ぎる 光のないテレビを抱いてあたためて 孵ることのない理想を吐いて吸って貪って 聖書に描かれた全てを信じて 晴れて私は何になる?
朝日
愛思う気持ち飲み干して 胸焼けしてんだ 赤色差す朝心と同じく 朝が咲いてる 苦しいほど むせかえるほどの揺れる風も刺すように吹いている 哀しい苦しい思いを抱いて ただあたためて大事にして あなたが振り向くそれを待ち侘びて 締め付けるような毒溜め呷って 思い思って声枯れがれ