T.M
2 件の小説私なんて
私なんて、あの子みたいに可愛くない。昔から美人で、頭が良くて、スタイルが良い。神様は不平等だ。 いつもそう思う。 私ももっと可愛かったらもっと人生楽しめてたのに、、、。 あの子に「可愛いね」とか言ったら 「そんなことないよ、〇〇も可愛いよ」と、言ってくれる。優しい。 でもね、人には必ず、表の顔と裏の顔があると思ってる。 可愛いあの子だってきっとある。 あんなに優しくても、裏では人の悪口を言ってるかもしれない。 逆に、ブスな人ほど裏の顔はないのかもしれない。それは誰にも分からない。 私は、裏の顔はないと思ってる。 確かに、苦手な人の事は悪く言ってしまう事はあるかもしれない。 でも、そういう事を言わないと、人っていうものは、ストレスを感じてしまう。ストレスというものは、溜めてはいけないもの。 溜めてしまうと、爆発してしまう。 そうなる前に、誰かにぶつけるのがいい。 周りから見たらあの子は完璧な子かもしれないけど、自分からしたら、コンプレックスというものが必ずあるはず。 でも人は、自分の嫌な所を持ちながら、生きていく。 それがあっての人生だ。 私なんて、どうせあの子には勝てないけど…
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片思い
あの春、恋をした。 中学1年生の私は、春休みを過ぎ、学年が一つ上がり、2年生になった。 1年の頃に少し気になっていた彼と同じクラスになった。 優しくて、面白い。そんな彼の事が好きになった。 彼はサッカー部。 体育でサッカーをした時、失敗しても優しく「ハハッ」と笑ってくれた。 いつもそうだ。どこの男子よりも話しやすく、気づけば胸が痛くなるほどだった。 最初より距離が近くなっているような気がする。嬉しい。 私はいつまで彼に、片思い出来るのかな。
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