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57 件の小説第十九話
【侵食する力】 荒野。 瓦礫の街跡。 風が吹く。 その中央で―― シオンが剣を構えていた。 向かい合うのは 第三席。 断罪の仮面 ラグナ。 ラグナは笑っている。 「お前か」 シオンは何も言わない。 ただ剣を構える。 カナタが言う。 「シオン……」 ガルムが肩を押さえながら言う。 「気をつけろ」 レナも言う。 「無理しないで」 だが シオンは静かだった。 まるで 別人のように。 ラグナが剣を肩に乗せる。 「来い」 次の瞬間。 シオンが動いた。 シュン。 カナタの目が開く。 「速い!」 シオンの剣が走る。 ザンッ! ラグナが受ける。 ガキィン!! 火花が散る。 ラグナが少し驚く。 「ほう」 シオンは止まらない。 次の斬撃。 ザンッ!! ラグナが避ける。 「悪くない」 だが その次。 シオンの動きが変わった。 一歩。 踏み込む。 その速度が さっきまでと違う。 ラグナが目を細める。 「……速いな」 シオンが剣を振る。 ガガガガガッ!! 連続斬撃。 ラグナが防ぐ。 だが 押されている。 レナが呟く。 「嘘……」 ガルムが言う。 「シオンあんな強かったか?」 カナタは答えられない。 シオンの背中を見る。 何かが違う。 ラグナが笑う。 「いい」 「面白い」 仮面が光る。 「断罪」 ラグナが突っ込む。 斬撃。 ザンッ!! シオンの肩が裂ける。 血が飛ぶ。 カナタが叫ぶ。 「シオン!」 だが シオンは 止まらなかった。 その目が 黒く光る。 シオンが呟く。 「……遅い」 次の瞬間。 ラグナの背後にいた。 ラグナが振り向く。 「何!?」 シオンの剣が走る。 ザンッ!! ラグナの腕が裂ける。 ラグナが後退する。 「……今のは」 レナが震える。 「転移……?」 カナタが言う。 「違う」 シオンの足元。 そこから 黒い霧のようなものが 溢れていた。 ラグナが笑う。 「なるほど」 仮面を触る。 「侵食か」 カナタが叫ぶ。 「侵食?」 ラグナは言う。 「その男」 「常闇に触れている」 レナが叫ぶ。 「嘘よ!」 ラグナが言う。 「その力」 「常闇の力だ」 カナタが叫ぶ。 「シオン!」 だが シオンは振り向かない。 その目は どこか遠くを見ていた。 ラグナが言う。 「面白い」 「なら」 仮面が光る。 「全力で行く」 ラグナの身体から 黒い刃のような力が溢れる。 「断罪」 「終罪」 空気が震える。 大地が割れる。 カナタが感じる。 危険。 ラグナが消えた。 次の瞬間。 シオンの前。 剣が振り下ろされる。 だが―― シオンが 笑った。 初めてだった。 そして言った。 「……遅い」 剣が走る。 ザンッ!! ラグナの身体が 深く斬れた。 血が飛ぶ。 ラグナが膝をつく。 「……見事」 シオンは剣を下ろす。 ラグナは笑う。 「だが」 カナタを見る。 「少年」 「気をつけろ」 カナタが言う。 「何を」 ラグナは言った。 「その男は」 「もう」 「こちら側だ」 その瞬間。 仮面が砕けた。 ラグナの身体が崩れる。 静寂。 風が吹く。 カナタがシオンに駆け寄る。 「シオン!」 シオンは立っていた。 だが その腕。 黒い侵食が 肘まで広がっていた。 カナタが震える。 「……それ」 シオンは ゆっくり手を隠す。 「大丈夫だ」 だが その声は どこか 冷たかった。 遠くで Rが 静かにそれを見ていた。 何も言わずに。
第十八話
【侵食の影】 荒野。 瓦礫の街跡。 第二の八将ヴェイルが消えたあと。 静かな風が吹いていた。 ガルムが伸びをする。 「ふぅー……」 「やっと終わったか」 レナが言う。 「まだ二人よ」 ガルムが笑う。 「八将って言うくらいだからな」 カナタはまだ息を整えていた。 「……強すぎる」 Rが言う。 「まあな」 カナタが聞く。 「R」 「俺たち勝てるのか?」 Rは答えない。 少し空を見てから言う。 「だから来たんだろ」 カナタは黙る。 その時だった。 シオンがふらついた。 レナが気づく。 「シオン?」 シオンは首を振る。 「……大丈夫」 ガルムが言う。 「顔色悪いぞ」 シオンは言う。 「さっきの戦いで」 「少し疲れただけ」 カナタは少し気になったが それ以上は言わなかった。 その時。 Rが突然空を見上げた。 カナタが聞く。 「どうした?」 Rが言う。 「来る」 次の瞬間。 空が 裂けた。 ドゴォォォン!! 巨大な何かが落ちる。 地面が爆発する。 砂煙の中から 一人の影が現れた。 背が高い。 黒いマント。 そして仮面。 レナが息を呑む。 「……また」 男が言う。 「ヴェイルがやられたと聞いてな」 ガルムが笑う。 「次は誰だ?」 男はゆっくり歩く。 「第三席」 仮面が光る。 「断罪の仮面 ラグナ」 カナタが剣を握る。 だが Rが前に出ない。 カナタが驚く。 「R?」 Rは言う。 「お前らでやれ」 全員が固まる。 ガルムが言う。 「は?」 Rは剣を肩に乗せる。 「八将はまだいる」 レナが言う。 「でも!」 Rがカナタを見る。 「お前がやるんだ」 カナタが言う。 「俺が……?」 ラグナが笑う。 「なるほど」 「試練か」 ラグナが剣を抜く。 細い剣。 だが 禍々しい。 「なら」 「殺してやる」 次の瞬間。 ラグナが消えた。 カナタが反応する。 「速い!」 斬撃。 ガキィン!! カナタが受ける。 だが 重い。 吹き飛ばされる。 「ぐっ!」 レナが炎を放つ。 ラグナが消える。 炎が空を焼く。 ラグナが現れる。 レナの背後。 「遅い」 ガキィン!! ガルムが大剣で止める。 「おらぁ!!」 ラグナが笑う。 「面白い」 カナタが立ち上がる。 剣を握る。 「行くぞ!」 三人が同時に動く。 ガルムが突っ込む。 レナが炎。 カナタが斬る。 だが ラグナはすべて避ける。 速い。 異常に速い。 ラグナが言う。 「弱い」 そして 仮面に触れる。 「断罪」 仮面が光る。 空気が震える。 カナタが感じる。 嫌な気配。 ラグナが言う。 「罪ある者を」 「斬る」 次の瞬間。 ラグナの剣が 光った。 ザンッ!! ガルムの肩が裂ける。 「ぐあっ!」 レナが叫ぶ。 「ガルム!」 カナタが怒る。 「この野郎!」 だが ラグナは笑う。 「いい」 「もっと絶望しろ」 その時。 シオンが一歩前に出た。 カナタが言う。 「シオン?」 シオンは静かに言う。 「俺がやる」 レナが驚く。 「無茶よ!」 シオンは言う。 「大丈夫」 その目が 一瞬だけ 黒く光った。 誰も 気づかなかった。 ラグナが笑う。 「いいだろう」 「来い」 シオンが剣を構える。 だが その手は わずかに震えていた。 そして その手の黒い侵食は さっきより 確実に広がっていた。
第十七話
【虚界の崩壊】 歪んだ森。 裂けた空。 重なり合う景色。 そこに―― 無数のヴェイルが立っていた。 十。 二十。 いや それ以上。 すべてが同じ仮面。 同じ姿。 同じ声。 「見えるか?」 カナタが剣を握る。 「……くそ」 Rが言う。 「落ち着け」 カナタが振り向く。 Rは静かだった。 まるで 嵐の中心のように。 「空間が歪んでるだけだ」 カナタが言う。 「でも」 「全部本物に見える」 ヴェイルの声が響く。 「その通り」 「すべて本物」 レナが叫ぶ。 「嘘よ!」 ヴェイルが笑う。 「なら」 「確かめてみろ」 次の瞬間。 無数のヴェイルが 同時に動いた。 ドッ!! 地面が揺れる。 ガルムが叫ぶ。 「来るぞ!」 ヴェイルの群れが 一斉に襲いかかる。 剣。 蹴り。 ナイフ。 すべてが本物の攻撃。 カナタが叫ぶ。 「多すぎる!」 Rが剣を振る。 ザンッ! 二体が斬れる。 だが すぐ後ろから三体。 Rが跳ぶ。 空中で 三体を斬る。 しかし まだいる。 ヴェイルの声。 「終わりだ」 カナタの背後に 一体。 「っ!」 剣が振り下ろされる。 その瞬間。 ガキィン!! Rの剣が止めた。 Rが言う。 「カナタ」 カナタが振り向く。 Rは言った。 「全部を見るな」 カナタが言う。 「え?」 Rが続ける。 「空間を見る」 カナタの目が開く。 時空の仮面に触れる。 仮面が光る。 世界が ゆっくりになる。 空気。 風。 空間。 その中で―― 違和感。 たった一つ。 他と違う 歪み。 カナタが叫ぶ。 「R!」 Rが笑う。 「そこだな」 二人が 同時に動いた。 ヴェイルの群れを 突き抜ける。 幻影が消える。 残るのは 一人。 本体。 ヴェイル。 ヴェイルの目が見開く。 「……見破ったか」 Rが言う。 「遅い」 剣が振られる。 ザンッ!! ヴェイルの肩が斬れる。 血が飛ぶ。 ヴェイルが跳ぶ。 距離を取る。 だが 笑っていた。 「いい」 「少年」 カナタが息を切らす。 ヴェイルが言う。 「時空の仮面」 「やはり危険だ」 レナが叫ぶ。 「終わりよ!」 炎を放つ。 ガルムも突っ込む。 「おらぁ!!」 ヴェイルは動かない。 ただ 仮面に触れる。 「だが」 仮面が光る。 「まだ終わりではない」 空間が さらに歪む。 森が崩れる。 空が砕ける。 Rが目を細める。 「自爆か」 ヴェイルが笑う。 「違う」 「虚界崩壊」 空間が 圧縮される。 レナが叫ぶ。 「まずい!!」 だが その瞬間。 Rが踏み込んだ。 剣神の仮面が 光る。 Rの剣が 一直線に走る。 シュン。 静かな一閃。 ザンッ―― ヴェイルの仮面が 真っ二つに割れた。 時間が止まる。 空間が崩れる。 幻影が消える。 森が消える。 そして 元の荒野に戻った。 ヴェイルが膝をつく。 「……見事」 Rが剣を収める。 ヴェイルは カナタを見る。 「少年」 カナタが言う。 「何だ」 ヴェイルは言った。 「気をつけろ」 カナタが眉をひそめる。 「何を」 ヴェイルは 後ろを見る。 そこには シオンが立っていた。 ヴェイルが言う。 「その男」 カナタが振り向く。 「シオン?」 ヴェイルは笑う。 「もう」 「始まっている」 その瞬間。 ヴェイルの仮面が砕ける。 パキン。 身体が崩れた。 静寂。 風が吹く。 レナが言う。 「終わった……」 ガルムが笑う。 「二人目だな」 カナタは シオンを見る。 「シオン?」 シオンは黙っていた。 ただ 拳を握っている。 その手が わずかに 黒く染まっていた。 誰も まだ気づいていない。 だが 確実に 何かが始まっていた。
第十六話
【幻影の仮面】 瓦礫の丘の上。 一人の男が立っていた。 細身の体。 黒い外套。 そして―― 仮面。 男は静かに言う。 「剣神」 Rは答える。 「八将か」 男はゆっくり歩き出した。 足音が軽い。 まるで風のようだった。 「第二席」 男は名乗る。 「幻影の仮面 ヴェイル」 ガルムが笑う。 「次々来るな」 レナが小さく言う。 「気をつけて」 カナタが聞く。 「知ってるのか?」 レナは頷く。 「八将の中でも」 「一番戦いにくい」 ヴェイルが微笑む。 「光栄だ」 Rは剣を肩に乗せる。 「やるか」 ヴェイルは言う。 「その前に」 指を鳴らした。 パチン。 その瞬間。 景色が揺れた。 カナタが驚く。 「……え?」 街が消える。 瓦礫が消える。 黒い空が歪む。 そして―― 気づくと 森の中だった。 ガルムが叫ぶ。 「なんだこれ!?」 レナが震える。 「幻影……!」 ヴェイルの声が響く。 「ようこそ」 「私の世界へ」 カナタが周囲を見る。 完全な森。 風。 木。 匂いまである。 「本物……?」 Rが言う。 「違う」 次の瞬間。 剣が走る。 ザンッ!! 木々が斬れる。 だが その奥にいたはずのヴェイルはいない。 声だけが響く。 「無駄だ」 カナタが振り向く。 ヴェイルがいた。 だが 次の瞬間 消える。 レナが言う。 「幻覚!」 ガルムが怒鳴る。 「どこだ!」 ヴェイルの声。 「どこだろう」 その瞬間。 カナタの横に ヴェイルが現れた。 「っ!」 カナタが剣を振る。 空振り。 消える。 背後から声。 「遅い」 ガキィン!! カナタの剣が弾かれる。 カナタが吹き飛ぶ。 「ぐっ!」 レナが叫ぶ。 「カナタ!」 Rが動く。 だが ヴェイルはもういない。 声だけが響く。 「剣神」 Rが言う。 「幻覚か」 ヴェイルは笑う。 「違う」 「全部本物だ」 カナタが立ち上がる。 「どういう意味だ」 Rが言う。 「空間操作」 レナが驚く。 「え……」 Rは言う。 「幻覚じゃない」 「空間を歪めてる」 ヴェイルが拍手する。 パチパチ。 「さすが」 「剣神」 ヴェイルが現れる。 今度は正面。 仮面が光る。 「幻影の仮面」 「虚界」 その瞬間。 景色がさらに歪む。 Rが三人に見える。 カナタが叫ぶ。 「どれが本物!?」 ヴェイルが笑う。 「全部」 ガルムが怒鳴る。 「ふざけんな!」 大剣を振るう。 Rの一人を切る。 だが 空を切る。 次の瞬間 ヴェイルの蹴り。 ドン!! ガルムが吹き飛ぶ。 レナが炎を放つ。 炎が森を焼く。 だが ヴェイルはいない。 声が響く。 「見えない敵」 「どう戦う?」 カナタは歯を食いしばる。 Rが言う。 「カナタ」 カナタが振り向く。 Rは言った。 「お前の仮面」 カナタが言う。 「時空の仮面」 Rが頷く。 「空間が歪んでるなら」 カナタの目が開く。 「……見える?」 Rが笑う。 「試せ」 カナタは仮面に触れる。 時空の仮面が光る。 周囲の景色が ゆっくりになる。 空気の流れ。 空間の歪み。 その中に―― 一つだけ 違う流れ。 カナタが叫ぶ。 「そこだ!」 剣を振るう。 ザンッ!! 血が飛ぶ。 ヴェイルの身体が 初めて現れた。 ヴェイルが驚く。 「……ほう」 Rが笑う。 「見えたか」 カナタは息を切らす。 「少しだけ」 ヴェイルは笑う。 「面白い」 仮面が強く光る。 「では」 「本気でいこう」 空間が さらに歪む。 森が崩れる。 空が裂ける。 レナが叫ぶ。 「まずい!」 Rが剣を構える。 「来るぞ」 ヴェイルが言う。 「剣神」 「少年」 「次で終わりだ」 黒い空の下。 幻影が 無数に広がった。
第十五話
【八将撃破】 黒い大地。 巨大なクレーターの中央。 Rとグラドが向き合っていた。 風が止まっている。 空気が張り詰めていた。 グラドが言う。 「剣神」 Rが答える。 「八将」 グラドは剣を握り直す。 仮面が黒く光っている。 大地が震える。 「終わりだ」 巨大な剣を構える。 「剛破」 仮面が輝く。 「崩天」 その瞬間。 グラドが踏み込んだ。 ドォォォン!!! 地面が爆発する。 巨大な剣が振り下ろされる。 カナタが叫ぶ。 「R!!」 だが Rは動かなかった。 静かに 剣を構える。 剣神の仮面が 淡く光る。 Rが言う。 「重いだけだ」 次の瞬間。 剣が動いた。 シュン。 音すらない一閃。 ザンッ―― 世界が 止まった。 グラドの剣が 空中で止まる。 そして ゆっくりと 割れた。 バキィン。 巨大な剣が 真っ二つになった。 グラドの目が開く。 「……何」 Rの剣は すでに振り抜かれていた。 その刃は グラドの鎧を 深く斬っていた。 黒い力が 噴き出す。 グラドが膝をつく。 ドン―― 大地が揺れる。 レナが呟く。 「……勝った」 ガルムが笑う。 「すげぇな」 カナタは 息を呑んでいた。 Rは剣を下ろす。 グラドが笑った。 「……見事だ」 Rは言う。 「お前も強かった」 グラドは空を見る。 黒い空。 そして呟く。 「王よ」 「申し訳ない」 Rが聞く。 「後悔してるか」 グラドは首を振る。 「いや」 仮面に手を触れる。 「誇りだ」 そして言う。 「アルカディア様は」 「世界を救う」 レナが叫ぶ。 「違う!」 グラドは笑う。 「お前たちは」 「まだ知らない」 その目がカナタを見る。 「少年」 カナタが固まる。 グラドが言う。 「八将は」 「俺だけじゃない」 Rが言う。 「知ってる」 グラドは笑う。 「そうか」 そして最後に言った。 「だが」 「次の奴は」 「俺より強い」 仮面が砕ける。 パキン―― 黒い光が消える。 グラドの身体は ゆっくりと崩れた。 静寂。 風が吹く。 ガルムが言う。 「終わったか」 レナが息を吐く。 「八将……」 カナタは まだ動けなかった。 今の戦い。 あまりにも 次元が違う。 Rが剣を収める。 「一人」 ガルムが笑う。 「あと七人か」 その時だった。 シオンが言った。 「……違う」 全員が見る。 シオンは遠くを見ている。 常闇の城の方向。 シオンが言う。 「八将は」 「八人じゃない」 カナタが聞く。 「どういう意味だ?」 シオンは言った。 「空席がある」 レナが目を見開く。 「まさか……」 その時だった。 風が吹く。 黒い空が揺れる。 どこからか 声が聞こえた。 「グラドがやられたか」 静かな声。 だが 恐ろしく冷たい。 全員が振り向く。 瓦礫の丘の上。 一人の男が立っていた。 細身の身体。 黒い外套。 そして 仮面。 男はゆっくり言う。 「弱いな」 Rが目を細める。 男は続ける。 「第一席がこの程度とは」 レナが震える。 「……嘘」 ガルムが笑う。 「おいおい」 カナタが聞く。 「誰だ」 男はゆっくり言う。 「八将」 空気が凍る。 「第二席」 仮面が光る。 「幻影の仮面 ヴェイル」 男はRを見る。 そして言った。 「剣神」 「次は私だ」 黒い空の下。 新たな戦いが 始まろうとしていた。
第十四話
【剛破の仮面】 黒い大地。 瓦礫の荒野。 その中央で―― 二つの影がぶつかった。 ドォォォン!! 衝撃波が走る。 地面が割れる。 カナタは思わず腕で顔を守った。 「……っ!」 レナが叫ぶ。 「すごい……!」 視界の先。 Rとグラド。 二人はすでに十数回も剣をぶつけていた。 だが―― 速すぎて見えない。 ガガガガガガッ!! 火花が散る。 空気が裂ける。 グラドが笑った。 「いい!」 巨大な剣を振り抜く。 Rが受ける。 ガキィィン!! その衝撃で 地面が沈んだ。 ガルムが呟く。 「化け物かよ……」 グラドが言う。 「剣神」 Rが答える。 「八将」 次の瞬間。 グラドが踏み込む。 ドンッ!! 大地が爆発する。 巨大な剣が 横薙ぎに振られる。 Rが跳ぶ。 その斬撃は 遠くの瓦礫の山を 丸ごと吹き飛ばした。 カナタが息を呑む。 「……あんなの」 「当たったら」 Rが着地する。 軽い。 まるで風のようだった。 グラドが言う。 「逃げるだけか」 Rが笑う。 「見てるだけ」 グラドが目を細める。 「何を」 Rは言う。 「お前の仮面」 その瞬間。 グラドの仮面が 鈍く光った。 黒い力が 鎧を包む。 大地が震える。 レナが言う。 「まずい……!」 ガルムが聞く。 「何だ?」 レナは言う。 「八将の仮面は」 「能力がある」 グラドが剣を掲げた。 そして言った。 「剛破」 ドン―― その瞬間。 地面が沈む。 重力が増えたようだった。 カナタの足が 沈む。 「重い……!」 ガルムも歯を食いしばる。 「なんだこれ……!」 レナが言う。 「力の仮面!」 グラドが笑う。 「そうだ」 そして剣を振り下ろす。 ドゴォォォン!! 大地が 陥没した。 巨大なクレーター。 カナタが叫ぶ。 「R!!」 煙の中。 静かな声。 「終わりか?」 煙が切れる。 そこに Rが立っていた。 無傷。 グラドが言う。 「……ほう」 Rは剣を肩に乗せる。 「今のはいい」 グラドが笑う。 「次は」 「死ぬぞ」 グラドが突進する。 今度は 本気。 地面が砕ける。 空気が爆発する。 巨大な剣が 真上から落ちる。 その瞬間。 Rの剣が動いた。 シュン。 静かな一撃。 ザンッ。 グラドの剣が 止まった。 カナタが驚く。 「え……?」 グラドの巨大な剣。 それを Rは 片手で受けていた。 グラドの目が動く。 「……何だ」 Rが言う。 「重いだけ」 そして 剣を払う。 グラドの身体が 吹き飛んだ。 ドォォン!! 瓦礫の山に激突する。 レナが呟く。 「嘘……」 ガルムが笑う。 「やべぇな」 グラドが立ち上がる。 鎧が砕けている。 だが 笑っていた。 「いい」 「久しぶりだ」 グラドは仮面に触れる。 黒い光が強くなる。 空気が震える。 カナタが震える。 「……まだ」 「本気じゃないのか」 Rが言う。 「そうだろうな」 グラドが言う。 「次で終わらせる」 仮面が 完全に光る。 大地が震える。 空気が歪む。 レナが叫ぶ。 「まずい!」 「八将の本気!」 グラドが剣を構える。 「剛破」 「崩天」 空が割れるような 威圧。 その瞬間 Rが剣を構えた。 剣神の仮面が 光る。 Rが小さく言う。 「いいぞ」 そして笑う。 「やっと」 「面白くなってきた」 黒い空の下。 二つの怪物が 再び激突する。
第十三話
【第一の八将】 黒い大地。 崩れた街を越え、 カナタたちは進んでいた。 遠くには 常闇の城。 巨大な塔が 空を貫いている。 近づいた気がする。 だが―― まだ遠い。 ガルムが言う。 「……遠すぎるだろ」 レナが地図を見る。 「昔はここ」 「王都だった」 Rが聞く。 「昔?」 レナは頷く。 「アルカディアが現れる前」 「この世界の中心」 カナタは城を見る。 「今は」 レナが静かに言う。 「常闇の中心」 風が吹く。 黒い空が揺れる。 シオンが足を止めた。 「……来る」 カナタが振り向く。 「え?」 その瞬間。 大地が震えた。 ドン―― 重い音。 また。 ドン―― ガルムが目を細める。 「足音か」 次の瞬間。 瓦礫の山が 吹き飛んだ。 巨大な影が現れる。 高さ三メートル以上。 黒い鎧。 そして 仮面。 禍々しい仮面。 男はゆっくりと歩く。 一歩。 地面が沈む。 レナが息を呑む。 「……嘘」 カナタが聞く。 「知ってるのか?」 レナが震える声で言う。 「八将」 ガルムが笑う。 「いきなりかよ」 男は止まる。 そして低い声で言った。 「貴様らか」 声は重い。 だが 狂気ではない。 完全に 自我がある。 男は続ける。 「王の命だ」 「侵入者を排除する」 Rが前に出た。 「早いな」 男はRを見る。 仮面の奥の目が光る。 「……剣神」 カナタが驚く。 「知ってるのか?」 男は言う。 「王はすべて見ている」 そして 剣を抜いた。 巨大な剣。 人間サイズ。 男は名乗る。 「八将」 ガルムが笑う。 「強そうだな」 グラドが剣を構える。 「強い」 「だから」 「ここで死ね」 次の瞬間。 グラドが消えた。 ドゴォォォン!!! 地面が爆発する。 ガルムが吹き飛ぶ。 「ぐっ!」 レナが叫ぶ。 「ガルム!」 カナタが剣を抜く。 「速い!」 グラドが再び動く。 巨大な剣が振り下ろされる。 その瞬間。 ガキィィン!! Rの剣が止めていた。 火花が散る。 地面が砕ける。 グラドが言う。 「……止めたか」 Rは笑う。 「遅い」 次の瞬間。 Rの剣が動いた。 ザンッ。 グラドの鎧が 斬れていた。 だが 浅い。 グラドが笑う。 「効かん」 鎧の下から 黒い力が溢れる。 大地が揺れる。 カナタが震える。 「……強い」 Rが言う。 「いいな」 そして 剣神の仮面を取り出す。 レナが驚く。 「それ……」 Rが言う。 「少し本気出す」 仮面をつける。 その瞬間。 空気が変わる。 風が止まる。 グラドの目が光る。 「……来い」 Rが剣を構える。 剣神の仮面が光る。 そして言った。 「カナタ」 カナタが見る。 Rは言う。 「よく見とけ」 「これが」 剣が光る。 「戦いだ」 次の瞬間。 二人が消えた。 大地が爆発する。 空気が裂ける。 剣がぶつかる。 ガガガガガガガッ!!! 信じられない速度。 レナが呟く。 「……見えない」 ガルムが立ち上がる。 「すげぇな」 シオンは黙っていた。 ただ その戦いを見ている。 そして 小さく呟いた。 「……八将」 黒い空の下。 剣と剣が 激突する。 常闇世界の 本当の戦いが 始まった。
第十二話
【常闇の城】 戦いが終わった街。 瓦礫。 崩れた建物。 黒い空。 風が静かに吹いていた。 カナタは その場に立ち尽くしていた。 倒れている常闇兵。 息はある。 だが 仮面は外れていない。 レナが言う。 「……また増える」 カナタが聞く。 「え?」 レナは静かに言う。 「この人たち」 「また仮面をつけて戻る」 ガルムが舌打ちする。 「キリがねぇな」 シオンが空を見る。 「……この世界は」 「もうほとんど支配されてる」 Rが聞く。 「どれくらいだ」 カナタが答える。 「自由な街は」 「もう数えるほどしかない」 レナが続ける。 「ほとんどの国が」 「常闇に従ってる」 Rは黙っていた。 しばらくして 剣を肩に担ぐ。 「なるほど」 ガルムが聞く。 「何がだ」 Rが言う。 「王がいる理由」 カナタが聞く。 「アルカディア?」 Rは頷く。 「王は一人じゃない」 「必ず」 「部下がいる」 シオンが言う。 「いる」 カナタが顔を上げる。 シオンは言った。 「八将」 空気が少し重くなる。 ガルムが腕を組む。 「常闇の幹部」 レナが続ける。 「アルカディア直属」 カナタが言う。 「俺たちは」 「まだ見たことない」 Rが小さく笑う。 「会うだろうな」 その時だった。 ガルムが遠くを見る。 「……おい」 全員が振り向く。 遠く。 黒い地平線。 その向こうに 巨大な影が見えていた。 城。 あまりにも巨大な城。 空に突き刺さる塔。 黒い城壁。 常闇の城。 カナタが言う。 「……あれが」 「アルカディアの城」 Rはその城を見ていた。 静かに。 長く。 そして言う。 「遠いな」 ガルムが笑う。 「歩いていくのか?」 Rが答える。 「近づけば」 「向こうから来る」 レナが不安そうに言う。 「八将?」 Rは頷く。 「多分な」 カナタは城を見ていた。 あまりにも遠い。 あまりにも大きい。 だが ここまで来た。 逃げるつもりはない。 カナタは言う。 「行こう」 レナが頷く。 「うん」 ガルムが拳を鳴らす。 「久しぶりに燃えてきた」 シオンは何も言わない。 ただ 城を見ている。 Rが歩き出す。 「道案内しろ」 カナタが頷く。 「こっちだ」 五人は 瓦礫の街を後にした。 常闇の城へ向かって。 その頃。 常闇の城。 巨大な塔。 その奥。 広大な玉座の間。 アルカディアが 静かに座っていた。 白い仮面。 黒い王衣。 玉座の下には 八つの影。 跪いている。 アルカディアが言う。 「客人が来た」 一人が顔を上げる。 仮面の男。 低い声。 「R」 アルカディアが頷く。 「そうだ」 別の影が笑う。 「面白い」 また一人が言う。 「私が行きますか」 アルカディアはゆっくりと立ち上がる。 そして言った。 「好きにしろ」 八つの影の一人が 立ち上がる。 その仮面には 鋭い紋様。 男が言う。 「では」 「最初の狩りを」 アルカディアは静かに笑う。 「楽しめ」 その男は振り返る。 そして 闇へと消えた。 アルカディアは 遠くを見る。 R。 そして カナタ。 白い仮面の奥で その目が光る。 「さあ」 「どこまで来れる」 黒い空の下。 戦いは まだ始まったばかりだった。
第十一話
【常闇の信徒】 瓦礫の街。 黒い空の下。 常闇兵たちは 武器を失っていた。 だが―― 誰も逃げない。 一人の兵が ゆっくりと笑った。 「無駄だ」 Rが目を細める。 兵は言う。 「我らは」 「アルカディア様の意志」 別の兵が叫ぶ。 「常闇こそ救済!」 「仮面こそ真理!」 次々に声が上がる。 「自由など幻想!」 「常闇に従え!」 その目は 狂っていない。 むしろ 信じきっている目だった。 レナが小さく言う。 「……これが」 「常闇の支配」 ガルムが舌打ちする。 「気味悪いな」 シオンは黙っていた。 Rが聞く。 「いつからだ」 カナタが答える。 「三年前」 「突然だった」 「最初は一部だけだった」 「でも」 カナタは拳を握る。 「どんどん増えた」 レナが続ける。 「仮面をつけた人が」 「次の人に仮面を渡す」 ガルムが言う。 「断ると」 「敵になる」 シオンが静かに言った。 「……そして」 「最後に残るのは」 「従う人間だけ」 Rが頷く。 「よくある話だ」 常闇兵の一人が叫ぶ。 「黙れ!」 「常闇は救いだ!」 兵たちは ゆっくりと仮面に手をかけた。 レナが叫ぶ。 「やめて!」 遅かった。 仮面が光る。 黒い光。 次の瞬間 兵たちの体から 黒い力が噴き出した。 ガルムが驚く。 「強化か!」 常闇兵が笑う。 「アルカディア様の力だ!」 「常闇の祝福!」 次の瞬間 兵たちが突撃する。 今度は さっきとは速度が違う。 ガルムが前に出る。 「来い!」 大剣を振るう。 ドゴォ!! 兵が吹き飛ぶ。 レナも動く。 炎の仮面が光る。 炎の斬撃。 シオンの剣が走る。 風を切る。 カナタも参戦する。 時空の仮面が光る。 だが Rは動かない。 腕を組んで見ている。 カナタが叫ぶ。 「R!」 Rが言う。 「見てる」 ガルムが兵を殴り飛ばす。 「余裕かよ!」 Rは静かに言う。 「お前ら」 「弱くない」 その時だった。 一人の兵が Rに飛びかかった。 狂気ではない。 崇拝の顔。 「アルカディア様の敵!」 剣が振り下ろされる。 Rが動く。 一歩。 それだけ。 ザンッ。 兵の武器が また真っ二つになった。 Rが言う。 「だから」 「戦え」 カナタたちは 一瞬驚いた。 だが 理解する。 これは 試されている。 レナが叫ぶ。 「カナタ!」 カナタが頷く。 「行くぞ!」 仲間たちが 再び戦い始める。 その様子を見て Rは空を見上げた。 黒い空。 そして どこか遠く。 城の方向。 Rは呟く。 「……見てるな」 その頃。 常闇の城。 巨大な塔。 その最上階。 アルカディアは 静かに街を見下ろしていた。 黒いマント。 白い仮面。 その後ろに 一人の影が跪いている。 仮面の男。 アルカディアが言う。 「どう思う」 男が答える。 「面白い」 「久しぶりです」 「抵抗者」 アルカディアが小さく笑う。 「そうだな」 男が聞く。 「私が行きますか」 アルカディアは首を振る。 「まだいい」 「その役目は」 アルカディアは遠くを見た。 そして言う。 「八将の仕事だ」 仮面の男が頭を下げる。 「承知しました」 アルカディアは静かに呟いた。 「R」 「剣神」 「そして」 「時空の少年」 白い仮面の奥で その目が光る。 「どこまで抗える」 ⸻ 街では 戦いが終わっていた。 常闇兵たちは 倒れている。 息を切らすカナタ。 レナも肩で呼吸している。 ガルムが言う。 「……強くなってるな」 シオンが剣を収める。 Rが言う。 「まあ合格」 カナタが聞く。 「合格?」 Rは剣を肩に担ぐ。 「まだ戦える」 そして空を見る。 黒い空。 Rは言った。 「だが」 「次は」 「もっと強いのが来る」 カナタが聞く。 「誰だ」 Rは答える。 「多分」 「王の部下」 風が吹く。 黒い空が揺れる。 Rが小さく呟く。 「……八人の仮面使い…」
第十話
【剣神の帰還】 黒い空。 太陽はあるはずなのに 光は届かない。 世界は 常闇に覆われている。 瓦礫の街の外れ。 丘の上で レナたちは空を見ていた。 ガルムが腕を組む。 「……遅いな」 レナは小さく言う。 「カナタ……」 シオンは黙って空を見ていた。 その時。 空が歪んだ。 空間がねじれる。 黒い空に 光の裂け目が走る。 レナが叫ぶ。 「来た!」 次の瞬間。 光が弾ける。 二つの影が 地面に降り立った。 カナタだった。 そして もう一人。 黒いコートの男。 長い剣を腰に携えている。 ガルムが目を細める。 「……誰だ」 カナタが息を整える。 「みんな」 「ただいま」 レナが走り寄る。 「カナタ!」 だが途中で止まった。 Rを見ている。 カナタが言う。 「紹介する」 「Rだ」 シオンの目が動く。 「……R?」 ガルムが聞く。 「強いのか」 Rが答える。 「そこそこ」 その瞬間だった。 遠くの街から 叫び声が聞こえた。 「見つけたぞ!!」 レナが振り向く。 瓦礫の向こうから 黒い影が現れる。 常闇兵。 黒い仮面。 黒い外套。 だがその目には 狂気ではなく 崇拝の光があった。 先頭の男が叫ぶ。 「常闇の敵だ!」 「アルカディア様に捧げろ!」 次々に現れる。 十人。 二十人。 三十人。 レナが言う。 「まずい……」 ガルムが拳を鳴らす。 「ちょうどいい」 シオンが剣を抜く。 だが Rが前に出た。 「待て」 カナタが言う。 「R?」 Rは剣を抜いた。 シャッ―― 静かな音。 Rは前を見る。 迫ってくる常闇兵。 Rが呟く。 「なるほど」 「崇拝型か」 カナタが聞く。 「わかるのか?」 Rは言う。 「仮面は人を操る」 「でもこれは違う」 「心まで染めてる」 常闇兵が叫ぶ。 「アルカディア様のために!」 「この世界は救われた!」 「抵抗する者は罪人だ!」 レナが小さく言う。 「……これが」 「常闇の思想」 Rが剣を構える。 「まあいい」 常闇兵が突撃する。 「捕らえろ!」 「仮面を捧げろ!」 次の瞬間。 Rが動いた。 一歩。 それだけだった。 視界から消える。 ガルムが驚く。 「速っ――」 次の瞬間。 ザンッ!! 一閃。 空気が裂ける。 常闇兵の武器が すべて斬れていた。 剣。 槍。 鎖。 全部 真っ二つ。 兵たちが止まる。 何が起きたかわからない。 Rが言う。 「武器は落とせ」 静かな声。 だが 次の瞬間 全員の武器が地面に落ちた。 カナタが呟く。 「……すごい」 だが 常闇兵は笑った。 「無駄だ」 一人の兵が言う。 「アルカディア様の意志は」 「止まらない」 別の兵が言う。 「この世界は」 「常闇に導かれる!」 Rが小さく笑う。 「……なるほど」 そして剣を肩に乗せる。 「面白い」 レナが驚く。 「え?」 Rは空を見る。 黒い空。 どこか遠く。 そして言った。 「この世界」 「思ったより腐ってるな」 カナタが言う。 「だから」 Rは頷く。 「わかってる」 そして剣を構える。 「全部斬る」 その時だった。 遠くの塔。 常闇の城。 その頂で 一つの影が立っていた。 黒いマント。 白い仮面。 静かに街を見下ろしている。 その存在は ゆっくりと呟いた。 「……来たか」 声は静か。 だが 絶対的な威圧。 その名は―― アルカディア。 常闇の王。 アルカディアは 小さく笑った。 「面白い」 「仮面を砕く男」 「R」 その目が光る。 「歓迎しよう」 「この世界の終わりへ」