山菜
19 件の小説そんな自分を糧にして
お別れだね 穏やかに 桜が散っていくみたいにさ あんなに あんなに 嫌だったのに 最後の最後まで アンタは優しかったみたいだ まぁ、多少の嘘はついちゃったけど アンタを傷つけないで終われたなら、 それは本望 嘘は方言なんて、言うしね 取り繕った、自分ともお別れ バイバイ、頑張ってくれてありがとう。 バイバイ、アンタの幸せ不本意だけど願ってる 「死にたい」なんて言わないで しっかり前を向いて歩いていけますように 立ち止まらないで、振り返らないで 私以外の誰かと幸せに過ごせますように どうか、どうか、 神様、私には合わなかったけど、 きっといいヤツなんだと思う どうか、見守ってやって下さい 生意気で、ワガママで、泣き虫だけど 誰よりも優しい心を持った弟でした。 ひどいお姉ちゃんでごめんね。
残りのカケラ
気持ち悪い 気持ち悪いよ 自覚してるなら、やめてよバカ アンタは私によくワガママを言う その願いが一つでも言うとうりにならなければ、すぐに拗ねる 精神年齢幼児かよ。 だから、都合の良い私を作ってあげてる だって、私は悪くないもの ちょっとや、そっとのアンタが泣き喚く理由になんかなりたくない。 悪役なんてごめんだわ。 だって自分が一番大事。 私を守る為。 今日もアンタにとって都合の良い私を作った。 それは、それはアンタは良い気分だろうね。 だってアンタの奴隷みたいなもんだよ。 私はアンタと出会ってから、良かったなんて一度も思えない。 思いたくない。 アンタのせいで私が壊れてく気がする。 私の夢も、常識も、全部、全部 全部アンタに否定されて、貶されて、 私が持っていたものは、音を立てることすら許されずに崩れていくの。 アンタとの通話終わり、嬉しそうに見えた? 気のせいって、その時は、誤魔化したけど ごめんね。 嬉しくて、嬉しくて堪らなかったよ。
心の奥底増える憎悪
離れたい 離れたい 話さないで 笑わないで 私にかまわないで。 アンタには見えないの? まぁ、無理か。 だって自分が可愛くて仕方ないものね。 所詮は私の事自分の操り人形だと思ってるんでしょう? 都合の良い 言いなりになって 自分の欲しい言葉をくれる 優しさで包み込んでくれる。 そんな幻想を私にお持ちになっていらっしゃる 都合のいい頭 全部自分の言いなりになるなんて思わないで 私には私の意思がある 好きも、嫌いも アンタに合わせるなんてごめんだわ なんで脅すようなこと言うの 私が優しくて良かったね。 アンタは知るはずないよね、私の心のうち 直接言ったらアンタはきっと… 私はそんな引き金になるのはごめんだわ。 だって自分が大事だもん ちょうどいい引き際になったら さよならよ アンタの言うとうりに生きてたら反吐が出るほどの憎悪でおかしくなりそう。 忘れないで 私が大好きだよとアンタに呟くたび 同じぐらい大っ嫌いって呟いてる
自分勝手なモノどもの叫び
私が悪い。 貴方を怒らせたから。 私が貴方に腹を立てたから。 怒らないで 嫌いにならないで でも、近づかないで 優しくしないで 話したく無い。 怖い、怖い、怖い 貴方に優しくされるたび 苦しい 君が言葉を紡ぐたび 腹の奥底からドス黒い何か黒い感情が生まれてくる。 吐き気がする 怖い、ウザい、キモチワルイ どうして伝わらない? 手の震え、声の震え、感情 どうして伝えられない? 気持ち 自己防衛 自分主義 傷つきたく無い 傷つけたく無い 私は 私は 今後一切キミとは関わりたく無い。 会いたくない。 声を聞きたくない。 話したく無い。 私を知らない頃に戻って 私の知らないところで生命を紡ぎ枯れていってほしい。 私の知らないところで、幸せになっていれば良い。 私も忘れる キミの事 優しい優しい貴方のこと 憎い憎いキミの事 大っ嫌いなキミの事 どうか貴方にこれ以上ない程の幸福を願おう。 私の知らない貴方がきっとこの世界の何処かで幸せに生活出来ることを心の底から願ってる。
最後の時間
「お別れだね。」 梅の花が咲き始め、満開をいまか今かと、待ち望んでいるような春の日差しが差す日。 あまりにも今日には似つかわしくない言葉を発したのは、教壇の上に立つ自分達の担任だった。 春は新たな出会いの季節である。と何処かで聴いた。その反面多少の別れがあるのも忘れてはいけない。 その対象は、友達、先生、家族、誰かはわからないけれど。 きっと先生はポツリと呟いたのだろうが、この一年一緒に歩んできた仲というのだろうか。 さっきまで騒がしかったはずの教室の隅にいた人達の耳にも聴こえたようだった。 少しシンと静まり返った教室。が、すぐにさっきの騒がしさを取り戻す。 「そうだね」 と、誰かがつぶやいたような気がするが、誰かは分からない。 先生は打って変わって、聞き慣れた声のトーンで、言った。 「ほーら、挨拶の時間だよ〜!」 学級委員長が、挨拶をし、それにつづいてみんなが言う。 「さようなら」
あなたの隣で笑うには。
「……ってさ、ちゃんと話聞いてないよね。」 ゾクリと、身体中に悪寒が走った気がした。 「ううん。ちゃんと聞いてるよ」 なんて、もう言えるはずがない。 本当だった。私は相手の話を聞いてない。 聴きたいの。聞こうと思って耳を傾けているし、聴きたくないなんて、思ってないの。 ………気がついたらあなたの声が聞こえないの。さっきまで聞こえていたはずなのに。 どんどんどんどん、あなたの声は、周りの声の波に呑まれていって。周りの声ばかりが、私の耳に入ってくるの。 「……ごめん。今度から気をつけるね」 あなたはどう思っただろう。きっと私に言いたいなって思って私に言ってくれているんだよね。 こんなに、話を聞いてない私には、もう話したくないなって思われちゃったかな。 ごめんね。 今度からは、今度こそ、ちゃんと聴くからさ。 また、沢山話して。隣で笑わせてよ。
枕元の電子機器
春は別れ だんだんと暖かくなり、分厚い防寒着とは名残惜しくも離れる温度 学校になれば、行事が多くなり瞬く間に時間が過ぎる 1月は行く、2月は逃げる、3月は去る とても、忙しいものだが、大事な時期のひとときである。
隣
腹が立つぐらいの晴天と、それを綺麗に鏡に写し取った様な、大きな大きな水たまりの様な大地が途方もないくらいに広がっていました。 これが、生と死の狭間というのでしょうか? あまりにも現実とは思えない景色でした。 今こうして、立っていなければ上下など分からない事でしょう。 ですが、こんなに綺麗な綺麗な、場所なのに周りには誰1人として何もいませんでした。 私はたった1人でした。 1人だと気がついた途端に、この景色の美しさなどどうでも良くなりました。 キラキラと光が弾けたとしても 眩しいだけでした。 キィーンと、響いた気がした空気は より一層孤独を感じさせました。 あれほど眩しかったこの場所は 途方も無く同じ景色が続いていて、 私を絶望の方へと、ずるずると引き摺り込むだけでした。 私は、もう一度でいいからあの人に会いたいと涙を流しました。
放課後の教室にて
彼女は涙を流した。 みるみる大きな目が、僅かに揺れたと思ったら、涙が、次から次へと流れ出てきた。 ひとつひとつの涙の雫は、重力に引っ張られる様に、下に落ちていく。 その落ちていく僅かな時間でも、その雫は、自分の身体に周りの景色をこの上なく綺麗に映し出して、はじけていく。 彼女の涙を流す理由は分からない。 彼女の目線の先に誰かがいるわけでも無いため、誰かが泣かせたという事も無い。 放課後 夕日の差した教室で 1人 小説でありがちかな。 彼女はしばらく涙を流した後、教室を去った。 去る時、少し目元の赤みを気にしながら。 あの涙は、 悲しい、嬉しい、苦しい、 一体、どんな感情を含んでいるのだろうか。 きっと、そんな簡単に言葉で言い表せる事ができる感情では無い。 きっと、人間の他の感情だってそうなんだろうな。 だって 彼女が、泣いて、ここを去った後 ずっと、僕の心はズキズキと痛む気がするのに 誰も見ていないのに、誰にも見えないのに、 強がりみたいな顔して、笑うことしかできないや。 彼女の事を泣かせたのはきっと僕だ。
交差点
私は悩んでいた。 この交差点で 右か、左か、それとも真っ直ぐか、 どの道に進もう? 私の後ろからゾロゾロと歩く人々は、何も迷う事なく、さっさと自分の行くべき道を進んで行った。 まるでこうであると、決められているかの様だった。 道の端によって、他の人たちが、どの道に進んでいくのか、ぼぅっと眺めてみた。 まるで工場の一連の作業を見ているかの様に淡々としていて、 一人一人が、まるでこの交差点が見えていないのでは無いかと、錯覚するほどで、 こんな所で悩んでいる自分が惨めに思えるほどであった。 でも、私は気がついた。私の見えている交差点の中のひとつ。 誰もその方向に進んで行った人がいない。 鳥肌が立つ様な、興奮が私の身体を包み込んだ。 「〜〜〜どうしようツ、すっごくワクワクする…!!!」 誰に言うわけでも無い、ただの独り言。 他の人が思うより、ちょっとデカい声で言っちゃっただけ。 気がついたら、身体が勝手に動いていた。 さっきまで、曇っていた空だって、今は青空が広がってて ずっと重い気がしていたスクールバッグは、片手で持てるぐらい軽かった。 ただの、ローファーのはずなのに、歩けばコツコツと、まるでヒールを履いているかの様な軽やかな、音が響いた。 見つけた。私だけの道。 他の人より悩んだからこそ、見つけられた道。 もう、迷えない。迷わない。 私は走り出した。 風が少し冷たいけれど、そんな事気にならなかった。