アイノラ
23 件の小説アイノラ
読書が好きです。 児童書が特に好きです。漫画も読みます。詩とか哲学も好きです。絵も好き。 頭の中にあるものを言葉で表してみたいです。 その言葉を好きになってくれる人がいるといいなと思います。 …ちょっとカッコつけました。 学生なので投稿少なめです。 2022.12.27に始めました。
高い理想とその過程
どこまでいってもどこまでやっても、足りないなぁって思う。 頑張っても努力しても、届かないなぁって思う。 私の理想が高すぎるだけかな。 凝り性なだけかな。 でもそれもいいと思う。 もっともっと。もっといい物をって。 追求しつづけられることは素敵なことだと思うから。
死んだらどうなる
死んだらどうなるんだろう。 全部おしまいなのかな。 生きてたらなにかあるのかな。 もがいてあがいて、つかめるものはなんだろう。 この手の先になにがある? 死んだらどうなるんだろう。 わたしの周りはどうだろう。 わたしの死を悲しむのかな。 それともどうとも思わないのかな。 逆にわたしはどうだろう。 まわりの誰かが、死んだら悲しい? きっとそれは想像できないくらいに悲しいんだろう。 だったらみんなも? わたしが死んだら悲しいんだろうか。 生きていたらどうなるんだろう。 酸素を吸って二酸化炭素を吐いて。 食べて寝て。 同じような毎日を過ごして。 それはもしかしたら、死んでいるのと同じだろうか。 でも想像すると『違う』と思う。 わたしは生きてる。 死んだら全部おしまいだ。 生きてたら同じような日々のくり返しでも。 その中にいつもと違うものを見つけられる。 死んだらどうなるかなんて、死んだらわかる。 なら今は、生きていたらどうなるかを考えよう。
夜桜
新月の次の夜に散歩に出た。 正直、家を出るまで昨日が新月だなんて気づいてなかった。 しまったな、と思った。いつもより暗い道。 でもなんとなくふらふらとする。 夜道が危ないのはじゅうぶん分かっているつもりだけど、ここらへんは田舎で真夜中の人通りはほとんどない。 めったなことはないはず。 そう思いながら、いちおう民家沿いに歩いていく。 花あかり、という言葉を思い出した。 キラキラとまるで、光のつぶが舞っているような。 公園の桜が光っていた。 月の光の少ない夜に、ぼんやりと。 なぜか涙がでてきて、しばらく道ばたにつったっていた。 (……帰ろ) きっとすぐ忘れるくらいの軽い出来事。 でも、なぜだろう。心が強く揺さぶられた。 これが自然の力か。強さか。 きっとすぐに忘れてしまう。 でもきっと頭で覚えていなくても、心がずっと覚えているんだろう。 そう思わせるような桜だった。
罪悪感を感じる人
罪悪感。 私の中で、かなり強い感情。 なんでもないことに罪悪感を感じる。 冗談混じりで言われた言葉に。 自分は悪くないのに。 なぜか感じる。 感じてしまう。 感受性が強いとか、敏感だとか。 そういうことを言われる。 私にはこれが普通なのだけど。 私はどうも傷つきやすすぎるらしい。 なんでもかんでも強く感じてしまうらしい。 これは悪いことだろうか。 いやそうではないだろう。 私はきっとこれでいい。
ニアリーイコール
私に出来ることが、他の人にも出来るとは限らない。 逆に私にできないことが、他の人にも出来ないとも限らない。 逆がイコールとは限らない。 言葉と行動が一致しないときもある。 心と体は“密接につながっている”だけで“直結”してはいない。 本物はここにない。 偽物が本物にも見える。 私は人と違う。 でも同じ。 それは誰でもそう。 少しずつ同じで少しずつ違う。 ニアリーイコール。 ほとんど等しい。
“弱さ”
私は弱いから、なにかにすがって生きていたい。 人に、物に、すがっていたい。 そうじゃないと生きてけないって、そう思っている。 本当はもっと動けるのに。 本当はまだまだできるのに。 本当はもっとずっと強いのに。 弱いと思い込んで、本当に弱くなって。 動けなくて、がんじがらめで。 なにかにすがってないと。 もっと強い“なにか”に。 負けていまいそう。
ねぇ一緒に
ねぇ一緒に遊ぼう ねぇ一緒に笑おう ねぇ一緒に泣こう ねぇ一緒に行こう ねぇ一緒に生きよう ねぇ一緒に死のう ねぇ一緒にこもれびをあびて ゆったりと眠る日々を過ごそう
涙の大義名分
あきらめみたいなため息が背中にささる。 みんなが私を悪者みたいに見ている。 息苦しい。視線に押しつぶされる。 後ろ指さされて、陰口をたたかれる。 いっそ正面から、胸ぐらでもつかんで叫んでくれればいいのに。 そうすれば私は反撃できる大義名分を得る。 思っていたことをぶちまけて、思いっきりすねでもけってやれる。 それでもきっと心は晴れないから。 みんなが引くほど泣いてやれる。
夢を見ていたい
「ずっと夢を見ていたかった」 少女は目を閉じる。 「でも、夢は絶対に覚めるもので」 声を震わせながら。 「いつかは現実を見ないといけない」 少女は目を開ける。 そして現実を見る。 現実を、受け止める。
淡白な私
私は淡白だった。 生まれてこのかた十数年、ずっと気付いていなかったけれど。 私って淡白なんだ。 そう思ってしまえば納得がいった。 友達に利害関係以上のなにかを見いだせないのも。 好きなものをそれほど熱烈に追いかけられないことも。 独占欲があるわりに、手もとを離れてしまえばすぐ忘れることも。 大好きな親友のことでさえ、時に嫌いになることも。 全部私が淡白だからだ。 全部私が疑心暗鬼で、少し人間不信だからだ。 『この世に絶対はない』がモットーで。 『好き嫌いなんてすぐ変わる』って思っているから。 私が人に期待しないから。 裏切られたくないから。悲しくなりたくないから。 辛い思いをするのが、なにより嫌いだから。 だから私は淡白なんだ。 きっと自分から、そうなりたいと望んだんだ。