ゆずはちみつ
3 件の小説ゆずはちみつ
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きっと。
きっと私はひとりぼっち。 きっと私なんか好きな人はいない。 きっと私と仲よくしようとなんて思っている人はいない。 きっと両親は私を邪魔者だと思ってる。 きっと私は嫌われ者。 「きっと、きっと。」 それが私の口癖。 「大家さん。岡野くん。神田さん。」 テストが返される。 きっと良い点ではないだろう。 「木継(きつぎ)さん。」 呼ばれた。 「はい、木継さん今回惜しかったね〜。」 テストの点数は80点。 一問5点の20問のテスト。 4問間違い。 「やっぱりダメだった。」 「ダメなんかじゃないよ。」 「…じゃない?」 「うん、木継さんならきっと…」 「きっと?」 「きっと…」 「できるって先生信じてるから。」 きっと、信じてる。 「きっと」って悪い意味でしか使ったことがなかった。 自分ばかりを否定するときに「きっと」って使う。 でも「きっと」って悪いだけじゃないんだ、 きっと。 あれから私は友達ができた。 「きっと」って思っていたことは全部ただの妄想でしかなかった。 本当はみんな優しくて休み時間も私の机を囲んで話してくれる。 素敵な友達なんだ。 自分を邪魔者扱いしていると思っていた両親も本当は違った。 忙しくて構ってあげられる暇がなかったらしい。 たとえ遊んでもらえなくても私のために2人とも頑張って働きに出てくれている。 とても良い両親だ。 それにこの間気になっていた相馬くんが私に告白してきてくれた。 「私のどこが好きなの?」 「話しやすくて、優しくて、それに可愛いから。」 普段は真面目だけど私の前ではとっても面白い彼氏。 絶対離れたくないな。 そして私は「きっと」を使わなくなった。 口癖だった言葉は日常生活にぽろっと出てくるだけになった。 「きっと」って使うと自分に自信が持てなくなっちゃうから自分からやめた。 でも今だけは言わせてほしい。 「私は今、きっと幸せだ。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ようこそ、ゆずはちみつの図書館へ 読んでいただきありがとうございます😊 ぜひ他の作品もあるので読んでいってください! フォローといいねお願いします🙏 リクエストがあればコメントにおねがします☺️ それではゆっくりしていってくださいね😆 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
青と彼女
青色のドレス、青色の髪、青色の目に青色のイヤリング。 真っ青に染まったあなたは空や海なんかよりもずっと綺麗だった。 僕は一言声をかけようと彼女に近づいた。 「あっ、ごめんなさい。」 だが近づきすぎて彼女の足を踏んでしまった。 絶対嫌われた。 「いいえ、大丈夫ですよ。」 それなのに彼女は足を踏んでしまったことを気にもとめないようでそれでまた僕は、 彼女に惹かれた。 「よろしければ何いかお詫びをしたいのですが…」 「とんでもない!私は別に気してませんから。」 「いや、何かお詫びをしないと申し訳ないっていうか…その、プライドが許さないっていうか…」 「ではお言葉に甘えて、ちょっとこちらに来ていただけますか?」 おっ!早速2人っきりに… そして彼女の言われるがままについていくと彼女は大きな扉の前で立ち止まった。 「ぜひ中に入ってください。」 えっ、初日で彼女のお部屋にお邪魔とか何か悪いことが起きそう… でも僕はそんなことを気にせず中に入った。 僕は目を見開いた。 部屋の全てが綺麗な青色に染まっていて目が離せなかった。 青いベッド、青いカーテン、青いテーブルに青いイス。 青色の香水まで置いてあった。 「本当に青色が好きなんですね。」 「ええ、そうなんです。私の名前も蒼っていう青にちなんだ名前なんです。」 「そうなんですね!」 そんな会話をしているとあるものに目が止まった。 赤黒い薔薇。 こんな青まみれの部屋の中にひとつだけ色が違うもの。 確か黒薔薇の花言葉は「永遠の愛」「貴方はあくまで私のもの」「決して滅びることのない愛」。 他にもよくない花言葉があったっけ。 それに「ハイルナ」と書かれた札がかけてある部屋。 「薔薇、お好きなんですか?」 好奇心で彼女に聞いてみた。 「ええ、薔薇というよりか黒薔薇が好きなんです。」 「それはまた何故ですか?」 「花言葉に惹かれたんです。」 背筋が凍った。 いや、でも「永遠の愛」っていう花言葉だけを知っているのかもしれないし。 彼女はそんな人間ではないだろう。 「立ち話もあれなんで座ってください。お茶持ってきますね。」 そしてしばらく経つと彼女は青緑のハーブティーを持ってきてくれた。 「こんなお茶あるんですね。」 「はい。これバタフライピーっていうハーブを使ったハーブティーなんです。」 「では、いただきます。」 一口飲んでみた。 「ン”ッ」 苦い。さわやかなハーブの中に変な苦味がある。 「お口に合いませんでした?」 「いや、もしかしたら僕ハーブティーがダメになったのかもしれませんね。前は好きだったのに…」 そしてまた目を疑った。 彼女のハーブティーと僕のハーブティーの色が少し違ったのだ。 彼女のは緑がかっていない綺麗な青色。 何か変なものを混ぜられているのか? そんなことを考えているうちに少し眠くなってきた。 頭を使いすぎたし、いきなり一目惚れした彼女の部屋に連れ込まれてお話ししたりとかで一気に疲れが来たのかもしれない。 あっ、甘い匂い。 彼女の香水かなぁ… そして僕は眠りについた。 朝日に照らされる彼女の部屋。 そこに彼女はいなかった。 気づくと僕は知らない部屋にいた。 床に散らばるみたことのある男の写真。 なんだか赤の他人には見えなかった。 それにしても変だ。 全ての写真にその男だけが写っていて、でも男の視線がカメラに向かっている写真がどれひとつない。 青色のタキシード、青色のネクタイ、青色の靴に青色の涙。 そして「青色の僕」。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ようこそ、ゆずはちみつの図書館へ 読んでいただきありがとうございます😊 ぜひ他の作品もあるので読んでいってください! フォローといいねお願いします🙏 リクエストがあればコメントにおねがします☺️ それではゆっくりしていってくださいね😆 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドジっ子パティシエール 1話
大野 桜。 高校一年生。 将来の夢はチアリーダーになること。 ただ、あることがきっかけでその考え方が180度変わることになる。 それは入学したての時だった誰しもが一度は目を輝かせるイベント部活の仮入部。 今まで見たことのない部活がたくさんありとても迷ってしまう。 だが私はそんなんことはなかった。 夢はチアリーダー。 もちろんチア部に入るつもりだった。 だがどこを探してもチア部なんて見つからない。 「あの、チア部ってどこですか?」 思い切って近くのの先輩に聞いてみた。 「チア部?あぁ、チア部ならもう廃部になったんだよ。聞いてなかったの?」 一人の先輩が答える。 それに続いて近くにいた先輩が 「っていうか部活紹介の動画でもチア部なんて出てこなかったでしょ。」 という。 私は馬鹿だ。 チア部に入りたい問う気持ちがいっぱいで部活紹介の動画なんて見てもいなかったのだ。 このまま帰宅部になったらどうしよう… おどおどしていたら何か私よりも背が高いものがぶつかってきた。 よく見るとそれはものではなく人だった。 しかも先生だった。 名前は知らないけれど「地味眼鏡先生」と呼ばれている女の先生だった。 「あなた行く当てがないの?」 質問されたから私は同様しながらも答えた。 「はい、でも先生が何でこんなんことを知ってるんです?」 「だって職員室内でも噂になっているんだもの。ありもしない部活に入ろうとしている新入生がいるって。」 私って本当にアホなの? 今更気づいても遅いか… 「んで、部活を持ってる先生たちはあなたの取り合い。っていうのは言わないほうがよかったかしら。」 「はぁ…」 「よかったら私の部活に入らない?」 「先生って何部なんですか?」 「パティシエ部だけど。」 「えっ⁉︎あの廃部寸前の⁉︎」 しまったこれは言わないほうが良かったかも… 「いいのよ気にしなくて。こっちもあなたのこと悪い意味で噂してたから罰が当たったのかしらね。」 そういえば先生もあんまりよくないうわさを聞いていたけれどあれって単なる嫌がらせ? というか「地味眼鏡先生」のあだ名ですら悪口だよね。 「私…」 「先生?」 「私、神田 千恵美…神田 千恵美っていうの!」 先生が名前を? 私聞いてないのに。 「あなたなら私の名前覚えててくれそうだから。」 その言葉は暖かいけれどなんだか悲しそうだった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ようこそ、ゆずはちみつの図書館へ 読んでいただきありがとうございます😊 ぜひ他の作品もあるので読んでいってください! フォローといいねお願いします🙏 リクエストがあればコメントにおねがします☺️ それではゆっくりしていってくださいね😆 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー