思い出の旅日記。
懐かしいなぁ。この感覚。
ここに記すのは、ただの独り言。
ちょっとした、
sentimentalismeなのだ。
さて。
ここを最初に再訪したのは、正直結構前。
数ヶ月前には、訪れていたと記憶している。
それでも懐かしの人々には会わなかった。
この界隈での自分の立ち位置を、見つめ直したかったのだ。
それは、ただの臆病さかもしれない。
しかし、その時の自分にはそれで充分だった。
あの頃の人々は段々と旅立っていき、
自分自身も、書く気力がなかったから。
ならば何故。
すぐにここを立ち去らなかったというのか。
…それはひとえに。
「賭けたかった。」
その一言だ。
微かな望みに賭けてみたかった。
動機は何となくで充分なのだ。
自分を覚えている人がいるかもしれない。
懐かしの人の作品を、見れるかもしれない。
その思いで自分は、今ここに書き記す。
誰かが、あの幽霊を思い出すまで。
…こんな可笑しな文も、
かつての自分の醍醐味であったのだ。
そう思うと、なんだか不思議で恥ずかしい。