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寿季

2 件の小説

寿季

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時候の挨拶

拝啓  盛夏の候、貴方様におかれましては、 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 そちらは暑さが続くようですが、 お変わりなくお過ごしでしょうか。 こちらは妻と娘の三人で 痛み悲しみ空腹などなく 楽しく健やかににすごしております。 振り返れば苦しみの多い人生では ありましたが、これ程に穏やかに過ごせる 日が来るとは思っていませんでした。 ですのでこちらの事は心配なさらぬよう くれぐれもご自愛ください。 それではまたいつか こちらでお会い出来る日を 心よりお待ちしております。 敬具

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いつかその日が

拳銃を突きつけられ撃鉄が引かれれた。 リボルバー式の拳銃はカチッと音を鳴らし 銃口が空を切った。 今日も弾は出なかったようだ。 人は生まれた瞬間から、頭に拳銃を突きつけられ生きている。 自分で弾を打つ人もいれば 人に打たれる人 自然と弾が出る人など 弾がいつ発射されるかは分からない。 明日か1年後か10年か その日が来るまで日々を懸命に生きていこう

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