柳カオル🫧
3 件の小説柳カオル🫧
超不真面目の超低浮上な奴です。漫画好き。 こんな私でも仲良くしてくれる方、いましたらお声がけください。ルービックキューブ高速回転させながら喜びますから(←何それ 普段は短編カフェ、novel cakeにて活動しています。
自己紹介
何気にやってなかったやつ。 やりましょう。 名前 柳カオル🫧 年齢 中三 星座 天秤座 好きな食べ物 お菓子 嫌いな食べ物 ゴーヤ 好きなこと 本とゲーム 嫌いなこと 小言 漫画大好きです。ジャンプ系は大好物。ネタバレ欲しい方はどうぞこちらまで。 あ、あと「ワールドトリガー」読んでください。神です。戦略の神様です。 ゲームはSwitch。しかも長期休暇以外使用不可。悲しい。 こんな奴でも仲良くしてくれる方、是非。
雨と罰
雨が降っていた。 コトリ、とシャーペンを置く。ググっと伸びをする。 息を吐きながら首を回して、窓の外を見ると。 雨が降っていた。 雨は、どうしてこういう日に限って降るのだろうか。そう思いながら、シャーペンを握り直す。 あと、二時間。 厳かに、授業五分前を告げるチャイムが鳴った。 「たんじょーびおめでとー!」 「ありがとー!」 パンパンとクラッカーが弾ける。その中心には、花束を持つ小綺麗な少女。 「もう15歳なんだねー」 「中学生ってあっという間!」 「だねぇ。皆ありがとー」 そう言って笑うその少女に、周りの人々はぽっと頬を染める。 「ほら、皆の寄せ書きとお菓子」 「わーありがとー!やっぱり雨宮は気が効くねー」 そう言って紙袋をひったくる彼女の前の私の手には、何も残らない。 何も残らないのに、彼女の為に時間を費やす。馬鹿なことなのだろう。 嫌いな、彼女の為に。 彼女の誕生日。それは、親友が自殺した日。 その日から私は、貴方を殺すことを目標にして生きている。 「え、あ・・・・・・」 「えっ、ちょっと!」 「どうしたの、〇〇ちゃん・・・・・・!」 ああ、お前に罰は下った。 お前の気持ちに押し潰された亡き親友に、向こうでも⬛︎してもらえよ。 あの日も、雨が降っていた。
池の蛍
短編カフェにて掲載させていただいた「満月の池」の、あったかもしれない別のお話。 これだけで読めます。 その村は、夏に沢山の蛍が人々の心を誘うことで有名だった。 「おじいちゃん、あの光はなーに?」 「行ってみんさい、いいことがあるかもしれんじゃろ」 「・・・うん、わかった!」 そう言って、浴衣を着た少女は駆け出した。 光は少女の周りを明るく照らしながら、森の奥へ進んでいく。 その光を追って、少女も進む。 やがて、森に入り、もっと足を進めると、光り輝く池に出た。 「きれー・・・・・・」 だが、少女は、この池には近寄ってはならない、と感じた。 何か、神聖なものが秘められている気がして。 「おじーちゃんのところ帰らないと!」 と踵を返す。蛍は少女の後ろをついていく。 池の水が、ボコリ、と音を立てた。 まるで、引き留めているかのように。