なれのは てぃ @スタジオ向日葵
229 件の小説なれのは てぃ @スタジオ向日葵
2022年は何か新しい事を始めると良いらしいので、文章始めてみました。 2023年も続けてみます。 新宿歌舞伎町スタジオ向日葵🌻✨
ナベツネの死
渡邉恒雄さんが無くなった・・・ 日本が戦争しない理由が無くなった・・・ 彼は 6ヶ月の従軍で戦争の無駄に気づいた何故ならば 哲学を学んだから 6ヶ月の従軍期間にも常に哲学書を所持していたらしい・・・ さて 我々は・・・ どこに向かう? 渡邉恒雄さん ご冥福をお祈りします
乳がん日記・5
癌を切除してから2年目の検診行ってきました。 再発は無し! これからは1年に1回の検診で良くなりました! 嬉しい! 皆様も1年に1回の検診行ってくださいね。 今は、早期発見ならガンも治る時代だと思うから。
死
また、自分よりも若い人が死んだ。 癌だった。 彼女はまだまだ生きたいと言っていた。 少し前の映画みたいに、死にたい人達の命をお金や労働で買える時代が来たら良いのに・・・
夏フェス・し 【終】
「どうやって殺した?」 「・・・僕は、殺していません」 僕は、今。 取調室に居て、取り調べを受けている。 十日前。 僕は、例の夏フェスで出会って、連絡先を交換した人達に連絡をとろうとした。 けれど、誰とも連絡は取れなかった。 全員死んでいた。 そこから、捜査を続けていた警察に遺族達から連絡があり、僕が怪しいという事になったらしい。 それなりに忙しい時なのに会社の人達に迷惑がかかる・・・と、いうか、僕が容疑者である事も会社には伝わっているだろうからもしかしたらクビになるかもしれない・・・ たったひとつ良い事は、僕が怪しくなったから、例の可哀想な少女達の疑いがはれた事か。 いや、釈放されたところで誹謗中傷が急に収まる事は決してないし、青春の日々を共に過ごした仲間の自殺は、彼女達の人生に少なからず影響を及ぼすのだろう・・・ 「おい!聞いてるのか!」 ああそうだった。 僕は今、取り調べを受けているのだった。 「聞いていますよ」 そういえば・・・ 「あの、思い出した事があるんですけど・・・」 あの日、僕が起きた時、みんなで鍋を食べていた。 遅く起きた僕はバーベキューで残っていた肉しか食べなかった。 鍋の中には確か・・・ 「キノコ鍋を食べていた」 「それが何だ?」 野生のキノコというものはとても危険なものだ。 何十年もキノコ狩りをしている人ですら、毒キノコを見分けるのは難しい。 半信半疑な警察を説き伏せ、あの日使っていた鍋を調べてもらった。 鍋が完璧に洗われていなくて良かった。 死因は、遅延性の毒を持った新種のキノコを食べたせいだった。 最近、気候が良く変わる。 そんな時、植物というものはとても変異が早くなる。 僕は釈放された。 また、いつもの日々が始まる。
夏フェス・さん
例の事件が起こった夏フェスから二ヶ月程過ぎたある日。 犯人である疑いをかけられていたバンドのメンバーの一人が自殺した。 女子高校生四人のバンドで、有名な夏フェスの参加でこれから売り出していく予定があったのかもしれない。 しかし。 世間は彼女達をスケープゴートに仕立てあげた。 取り調べの結果証拠不十分で釈放はされたけれど、世間の暇人達は彼女達を叩き続けた。 ネット上には誹謗中傷が溢れ続ける。 何もなくても不安定な年代である思春期の彼女達が無事な訳が無かった。 僕は、あの夏フェスの事をほとんど忘れかけていた。 僕は、相変わらず元気で、仕事もリモートではなくなり忙しかったのもある。 スケープゴートというのは、そもそも人々の罪をヤギに肩代わりさせて砂漠に放つという、ヤギにとっては大迷惑な話だ。 悪魔崇拝者達のトレードマークが山羊である事が多いのもそこからの由来なのかしら? 週末の夜。 久しぶりにゆっくり風呂に浸かりながらそんな事を 考えていたら、ふと、あの夏フェスの事を思い出した。 素敵な夜が終わり、酔っ払って眠ったのが明け方だった僕が起きた時にはもう真っ昼間の二時頃だった。 外に出ると周囲でキャンプをしていた人達が焚き火をしていた。 焚き火の上にはバーベキュー。 昼間の宴会が始まっていた。 僕に、素敵な夜と寝床を提供してくれた人が、みんなを紹介してくれたから、僕もまた迎え酒をして・・・ 彼もまた死んでしまったのだ。 たった二日間しか知らないけれど、凄く優しい人だった。 湯船に涙が落ちた。 【続く】
夏フェス・に
僕が行った夏フェスは野外での音楽フェス。 もう二十年以上前から続いている有名な夏フェス。 新型コロナの影響でネット配信もはじめたから、ここ三年は配信で楽しんだ。 三日間。 家に恋人達を呼んで呑んだり食べたり楽しんだりした。 そんな夏フェスに来たのは養父の死もあったかもしれない。 僕の養父は、ピアニストだった。 全然有名では無かったけれど、小さな田舎のホール等で演奏活動をしながら、子供たちにピアノを教えていた。 僕の両親が自動車事故で死んだ時、引き取ってくれたのが養父だった。 養父は父の弟で僕にピアノを教えてくれた。 凄く厳しかった。 凄く厳しかったけれど、練習したらそれだけ出来る事が増えていく。 そして。 夜になると、僕を気持ちよくしてくれた。 僕は養父が好きだった。 養父には妻が居たらしい。 けれど、僕を引き取ってくれた頃はもう別居していた。 養父の妻は、僕達の一族の金だけが目的の女で養父は世間体の為に結婚したかったから需要と供給の一致だったのだろう。 それはさておき。 その夏フェスは大きなステージが二箇所。 小さなステージが山の中に六つほど点在していた。 僕は、昼は大きなステージを酒を呑みながら遠くから楽しみ、夜は、小さなステージに行って酒を楽しみ、楽しむ相手を探した。 三日間続くその会場は、毎日街まで戻るには長い渋滞を耐えなくてはならない。 会場ではキャンプする人達も沢山居た。 僕は、楽しむ相手を探すついでに、寝る場所も手に入れる目的で暗い、小さなステージを見ていた。 呑みながら夢見心地になりながら見ていた。 ニュースが言うには、死んだ人達はそのステージを見ていた人達なのだという。 何故か、そのステージで演奏していた人達が捉えられた。 音によって、なんらかの影響を脳に与え、人々を殺したのではないかというのが専門家達の意見だった。 僕は違和感を感じた。 なぜなら僕はそこに居たし死んでいない。 【続く】
乳がん日記・四
乳がん検診行ってきました。 再発は無し! 次は一月。 そこで、2年目になるから、そこで再発が無かったら一年に一度で大丈夫になる模様。 良かった。 早期発見だったからこそだと思う。 おっぱいは癌が出来やすい。 改めて。 一年に一度の乳がん検診を勧めたい。
夏フェス・いち
疲れていた。 何も思いつかない。 そんな訳で。 夏フェスに行く事にした。 夏フェスはとても楽しかった。 まあ、上司にも会社にも連絡しなかったからこっぴどく叱られたけれど、おかげで良いアイデアを思いついたから上司の顔はたったらしい。 良かった良かった。 そう思っていた。 それから一ヶ月ほどたった頃。 例の夏フェスに行った人達が死に始めた。 世間はざわついた。 なんらかの新型の菌やウイルスではないか。 夏フェスに行った人達を隔離する、そんな意見も出たけれど、参加した人達を全て把握する事が難しいのと、もう一ヶ月も経った後だから無理だろうという事になった。 それからも死者は増えた。 謎の死を迎えた人達の中でもやはり例の夏フェスに参加した人が多かったから、夏フェスに行った人達は避けられるようになり、夏フェスに行ったけれどもなんら元気な人達はその事を隠すようになった。 僕は、といえば元気だった。 周囲の人達は僕が夏フェスに行った事を知っていたから、いつの間にか、僕はリモート作業だけしていれば良くなった。 天国だな。 そう思いながら、適当に仕事をこなしながら、行きたい場所に行ったり見たい映画を見たり漫画を読んだりしていた。 そんな生活が七ヶ月ほど過ぎた。 例の夏フェスの話がまたニュースになった。 死ぬ人達は減ってきた。 そして、死んだ人達の共通点が見つかった。 【続く】
お題四週間分「仮」
家のエアコンが壊れて暑くてたまらないから映画館に来た。ここ最近忙しくて見たい映画が溜まっていたから丁度良い。 ・・・あれ?ここどこ? 一瞬そう思ったけれど、多分映画館。 真っ暗な中で、白と緑の光だけが見える。 輪郭はおぼろげにしか見えないけれど、多分非常口。 私は体を動かそうとした。 したけれど、なんだか変な感じだった。 ゆらゆらとなんだかゆれるだけで手も足も見えない。 しばらくその状態で考えて居たら、ひとつの仮説を思いついた。 合理的に考えたらほぼありえないけれど、それしか説明がつかない。 私は、暑い中映画館までやって来た。 多分その時点で熱中症で死にかけていたのかもしれない。 けれど、見たい映画が始まる寸前だったし、映画館が涼しくて喉の渇きも収まったから、飲み物も買わず急いで席に座った。 そこからの記憶が無い。 私は多分意識を失って、多分そのまま死んでしまったのだ。 このなんだかゆらゆら揺れる感じはきっと。 死んで腐敗して液体になっているからではないか。 色はかろうじて見えるけれど、輪郭がおぼろげなのは、液体の中から見ているからなのではないか? そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 それにしても・・・私はどれくらい意識を失っていたのだろう? 腐敗して液体になっているくらいだから。 なぜまだ考える事が出来ているのかも不思議だけれど。 なんらかの作用で脳と視覚だけが生きている。 何かがあって、映画館のエアコンも壊れたのだとしたら、何しろこの陽気だから、一ヶ月位で液体になるかもしれない。 そんな事を考えながら私は、少しずつなら自分の意思で移動出来る事に気づいた。 とりあえず、非常口を目指す。 一ミリ、一センチとゆっくり動く。 感覚的にはカタツムリの百倍は時間がかかる気がする。 まあけれど、ほかにやる事も無いので、ひたすら、おぼろげに光る白と緑の光を目指した。 それからまたどれくらい経っただろう? 時間の感覚が無いからわからないけれど、とりあえず、非常口であると思われる場所に来た。 扉の隙間から強い光を感じる。 直感的に太陽光だと気づく。 波の音がする。 すっかりスライム状になっているのに、耳の機能も少し残っているのかもしれない。 私はまた考えた。 映画館に来た時は、この映画館は地上九階にあったはずだ。 この非常口が外に繋がっていて波の音が聞こえるという事は。 私が意識を失っていた、というか、もう死んでいるのかもしれないけれどその間になんらかの天変地異が起きたのだ。 確かに最近、雨が凄く降る事はあったし地震で津波が来たのかもしれない。 うむ。 私はまたしばらく考えて、波のほうに行く事にした。 どっちみち自分ももう液体に近い。 波が何処かに連れて行ってくれる。 そう祈りながら。
エアコン
エアコンが壊れた。 明日から三連休。