こくまろ
2 件の小説彼岸花の咲く頃に-。 #2
え?何??急に自己紹介…? 親切だったけどちょっと不思議な人だったな… まぁいいか!もう会うこともないだろうし! 変わったピアスつけてたな〜 そう思って私は気持ちを切り替え、家の鍵を開け、家の中に入った。 私「ただいまー。」 まぁ誰もいないから返事なんてないんだけど。 はぁ… っとため息をついたのもつかの間。 ワハハハハ ギャーギャー ん?え???? 誰もいないはずの我が家のリビングから人の声がする… 私はすぐに泥棒だと思い、近くにあったホウキを持った。 おそるおそる、近ずいていき… バン! 思いっきりリビングのドアを開けた。 次の瞬間、私は驚愕した。 ???「あー!アオイ帰ってきたー!」 ???「ほんまや!おかえり〜」 ???「おかえり。お疲れ様。」 ???「おかえりアオイさん。」 え?どういうこと、? ???「なんでホウキなんか持ってんの?w」 いやいや、今それどころじゃないです。 え、本当にわからない。 誰なのこの人達…ッ ???「ごめんね。びっくりしたよね。」 …… ???「さっき、特徴的なピアスをしてる男に会わなかった?」 え、? ???「もうすぐ来るだろうし、アイツが来たら話そうか」 訳が分からない。さっきの人とこの人達は知り合いなのか、、? もう何が起きてるのッ……
彼岸花の咲く頃に-。
ハァ…ハァ… 私は今、走っている。 誰かに、追われているのだ。 ハァ…ハァ…ハァ… もう数メートルで家だ。 走れ。走るしかない、 怖い、怖い、 ハァ…ハァ……ハッ 家についた。 後ろから聞こえていた足音はもうない。 安心して家のドアを開けようとした、その時。 「ザッ」 音に驚いて後ろを振り向くと、 男性が立っていた。 私「ど、どうかなさいました、か?」 どうしよう、さっき追われていたからか、 怖い。 男「すみません、」 ヒッ 男「あのー…」 …? 男「ハンカチ、落としましたよ。」 ………え? もしかして、ただの親切…? 私、親切な人を怖いって感情だけで少し酷い対応をしてしまったかもしれない。 私「え、あ、ありがとうございます…!」 男「いえいえ、お気になさらず。」 なんだ、やっぱりただの優しい人じゃん! 男「気をつけて下さいね、最近世の中物騒ですから。」 私「はい!ご迷惑おかけしましたッ…」 男「では!僕はこれで。あ、言い忘れていました、」 ? 男「僕、森川 和摩(もりかわ かずま)といいます。」(以下、和) ん、え? 和「またね。」 は?