女影武者の回帰
グサッ
「....え?」
人生の終わりは、いきなり来た。
「ごめんなさいね、貴方の時代はもう終わりよ」
とアローナ様は、笑いながら仰った。
「どうしてっ!?何故ですか!」
私は、何か失敗してしまったのだろうか。
「貴方が悪いのよ.....私は、悪くない!!!私は、私は!!!」
とアローナ様は狂ったように叫んだ。
「アローナ、君は悪くない。悪いのは全て、君と同じ顔で王子を誑かした、あの女だろう?」
アイツはッ!!!
「なぁ?イリエナ?」
と、あの裏切り者は、私の耳元で囁いた。
「......カ...ロ..ン、貴様〜!!!」
「ふっ、もう遅いんだよイリエナ、アロン王国は、私が受け継ぐのだ!!!」
嘘だ....嘘だ.....、私が築き上げてきたものは.....
「最後に教えてやろう、イリエナ」
そう言う、カロンをキッと睨みつける
「まぁまぁ、そう睨むなよ、お前顔は、美人なんだから」
そして、カロンの放った一言で私は、地獄に突き落とされることになる
「本当に、お前は可哀想だよなぁ、信頼していた唯一の味方にまで裏切られて」
え?
そこで、私の意識は途切れた。