まきなが
3 件の小説転
引いていく波打ち際を 頼りなく二足歩行で 追いかけていた 予想と少し違うタイミングで 冷たい波が足に当たり 重心がどこかへいって 醜く転んだ。 帰りは 砂だらけの足で 変わったばかりの青信号を 余裕で渡っていた。
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あなたに求めていたもの(仮)
なにも合図を出してない時に 必要なことを知ってくれる人。 覚えてくれる人。 聞いてくれる人。 深くて 豊かで こんな頼みをしてみたかった。 少しの間でいい なにも大事にしすぎない 感情をよける生き方をしてみてほしい 何様だって感じで言葉には出せなかった。 でもそんな生き方があなたの最終形になるわけはないと、分かっていたから試して欲しかった。 私はあなたに助けを求めていたのかもしれない。 大事なものを作ってこなかった私の近くに、あなたが来てくれたら安心出来る気がして。
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つぶやき(仮)
頭の中が後悔ばかりで体が重い。 ヨダレとか出しっぱなしにしていたい。ダルい。 真剣に生きてるけどまだまだ恥をかく人生だろな。 古い後悔が飛行機雲みたいに薄くなっていくのは不思議。 時間が経つと少し楽になる。 考えたらヨダレもそのうち蒸発していくし、 助かるな。 …臭いはいつまで残るかな、 まぁいいか。
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