lemonade

45 件の小説
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lemonade

音楽が好きです。 映画もスポーツも大好きです。

春の嵐

元気そうで良かった。 なにより幸せそうな笑顔が。 春の少し強い風に帽子を飛ばされても いや、少し強いどころじゃない。 お気に入りの靴まで飛ばされたんだから。 笑い声が聞こえる。 バカみたいに笑ってる声が。 いつもは苦手な春が今年は少し待ち遠しい。 きっとあなたは気づいていない。 春一番が吹いたって。

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春の嵐

東京に降る雪とピアノ協奏曲第21番

東京に大雪警報が出た。 わたしはもうあの人を忘れたかった。 あんなに好きだったのに。 最初は顔を見るだけで幸せだった。 しばらくするともっと好きにになった。 そしたら今度はココロがザワザワし始めた。 次にキリキリ、ついにシクシクになった。 好きだけど好きじゃない。 好きという感情に耐えられない。 つくづくわたしは恋愛に向いてない。最後は絶対辛くなる。 外を見ると雪が結構積もっていた。 雪が溶けるのと一緒にわたしの気持ちも溶けて流して。 モーツァルト先生を聴く。 ピアノ協奏曲第21番。 わたしのこんな素晴らしい音楽に触れないで今まで何をしていたの? さあ、温めたアップルワインでも飲んで、わたしの作った作品をゆっくり聴いてください。この一音一音をゆっくり聴いているうちに、きっとあなたのココロを惑わすものも溶けていきますよ。 さ、アップルワインは温かいうちに。 東京に大雪警報が出た夜に、モーツァルト先生に励ましてもらえるとは思わなかったな。 先生、またココロがどうにもならなくなった時は助けてくれますか? もちろんですよ。 そのために音楽はあるんですよ。 こんな雪の日はうってつけです。 さあ、あなたが眠るまで弾いてあげましょう。 今日は悩みはお預けね。 先生、ありがとう。

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東京に降る雪とピアノ協奏曲第21番

グッドラック アンド グッバイ

いたずらっぽさが無くなったその表情から あなたがココロから笑ってないことがわかった。 吹っ切れたようなその表情に 時々見え隠れする寂しさが余計にココロに刺さった。 これが現実なんだなって、こうやって時は過ぎて、こうやって大人になっていくんだと、まるでスローモーションのように見ていた。 あなたは一瞬うつむいて 片方の口角だけを上げて笑った。少しだけ。 晴れでも曇りでも雨でも この空をずっと一緒に見ていられると思っていた。 あなたの前途が幸せであふれますように。 おめでとう。 さようなら。

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グッドラック アンド グッバイ

ひとつだけ

来月にはクリスマス。 例えば、クリスマスにひとつだけ 願いを叶えれてもらえるとしたら。 何をお願いしますか? 自問自答。 うーん なにもいらないです。 みなさまはどうですか。 ひとつだけ選ぶとしたら。

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ひとつだけ

秋の匂い、女神のウインク

湿度計が39%になった。空が高い。虫も現れた。 もうすぐどこからかキンモクセイの匂いがしてくるはず。 ビールからワインになった。 秋の始まりはオレンジワインが似合う気がして買ってみる。 勝利の女神さまは、きっとお茶目でピュアなんだと思う。 いつもは後ろのほうで目立たないようにそっと見ている。 気が向けば、小さくガッツポーズをしたりもする。 普段の生活も時々見に行ったりする。 自分以外の人にも優しいか、愛があるか。 そして、なにより自分を大切にしているか。 女神さまは普通は目立たないしオーラも消している。 でもイタズラ大好きだから、 時々とんでもないスーパープレーをさせて小さく笑ったりする。 後ろを向かずうつむかず、前を向いて何度でもチャレンジする。 10000回ダメでも10001回目を目指す人に、 女神さまはウインクする。一瞬。 そのウインクを見つけてしまう人がいる。 自分や自分を助けてくれた人、 自分と対戦してくれた人にも愛を持てる人が そのほんの一瞬を見つけてしまう。 それを人はミラクルって言うのかもしれない。 なんてことをオレンジワインを飲みながら考えてた。 素敵なシーズンだった。 でもまだずっと続く夢の途中。

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秋の匂い、女神のウインク

セラヴィ

『特別な人は自分を特別扱いしない人を好み、 特別じゃない人は自分を特別扱いしてくれる人を好む』 誰のことば? 僕の。笑 わたしは特別な人間じゃないけど、特別扱いされるのは嫌。 目立ちたくない。 陸は無理だよ。 なんで。 陸は強すぎるんだ。だから目立つ。強くて怖い。そして脆い。 強くて怖くて脆い? 存在感っていうかな、その場の空気を持って行っちゃうんだ。 だからいるだけで目立つし、一定の人たちにとっては恐怖になる。 僕は怖くないよ。 だって、陸は強すぎてすぐ壊れるって知ってるから。 海はどっちなの? 僕は僕を特別扱いしない、そのままの陸が好きなんだ。 だから今のまま、そのまま、口をとんがらせたまま、 ほっぺをふくらませたまま、そのままでいて欲しい。 やっぱ海は特別な人なんだね。 私たちは2人とも特別な人に当てはまるよ? 海の理論によるとね。 あは。そうだね。 『自分を特別な人間だと思っている人ほど、 実は特別な人間ではない場合が多く見られる』 って注釈つけとく? いいね。 なんか笑っちゃう。 そうだよ。 それでいいんだ。 セラヴィ。 それが人生だよ。

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セラヴィ

スカーレット

あなたにスカーレットの花束をあげる。 お疲れ様の意味じゃない。 何度でも立ち上がるため。 『風の共に去りぬ』のスカーレット。 どれだけ困難にぶつかっても、 カーテンをドレスに作り直してでも立ち向かった。 もう一つ。スピッツの♪スカーレット♪ 誰にも言えずに 夢みていた 崩れ落ちそうな言葉さえ ありのままぶつけても 君は微笑むかな 微笑むよ。 だから今日はあなたに スカーレットの花束をあげる。

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スカーレット

日曜の午後、スコーンと映画と。

成城石井でクロテッドクリームが割引になっていたので、 スコーンを作りました。 ここ最近、少し元気が出なかったので、 自分へのファイティン!の意味もあります。 もちろん、わたしにいつも元気をくれてる人への ファイティン!の気持ちも込めて。 焼きたてをふたつに割って、 クロテッドクリームと好きなジャムと共に。 今日はいちごジャムにしました。 スコーンを焼いてる時、 三浦しおんさん原作の『舟を編む』という映画を見ました。 辞書を作る話。面白かったです。 この日はサッカー、バスケ、ラグビー と盛り沢山でうれしかったです。 たった1人、 わたしが待ってるあの人を除いては。 スコーンにはミルクたっぷりのティーを忘れずに!

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日曜の午後、スコーンと映画と。

リアルスラムダンク

今日、バスケ日本代表が パリへのチケットを自力で獲得しました。 渡邊雄太さんの男泣きにもらい泣きしました。 日本代表としてずっと負け続けた気持ち、 悔しさが報われた瞬間を 一緒に体現出来たようで嬉しかったです。 トムコーチ、選手の皆さん、おめでとうごさいます。

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リアルスラムダンク

夏の終わり

9月になってもまだ猛暑が続いていますが、 なんとなく、今日「かき氷」を食べないと、 機を逸してしまう気がして、 歩いて10分くらいのかき氷屋さんに行きました。 2軒まわってどこも長蛇の列。 3軒目はビルの2階にあったので なんとか1時間半待つことが出来ました。 何種類かあるうちから、無難に抹茶氷にしました。 帰ったら明日から1週間雨の予報が出ていました。 やはり今日が夏の終わりだったんだと思いました。 かき氷って真夏じゃないと食べる気にならないし、 ゴージャスなんだけど、早く食べないと溶けちゃう。 気付いたら終わっている 夏の儚さと切なさを感じる日でした。

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夏の終わり