彩芽

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彩芽

よろしくお願いいたします🌙

お知らせ⋆⸜🌷⸝‍⋆

皆様こんばんは🌙‪💜彩芽です✨🕊𓂃𓈒 今日は皆様にお知らせがございます。本日から皆様に物語にしてほしい曲を大募集させていただきたいと思います🍀*゜私のことをフォローしてくださっている方もそうでない方からのリクエストも大歓迎です♡ この投稿のコメント欄にリクエスト、よろしくお願いいたします🙇‍♀️

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お知らせ⋆⸜🌷⸝‍⋆

悪魔のおもちゃ

「別れました。」 そう書かれた美優と珀斗のストーリーが隣同士で上がっていることに気づいた。 南乃花「え、嘘!?」 私は思わず声を漏らした。 この2人が別れるなんて思ってもみなかった。私が2人のストーリーをぼんやりと眺めているとブーブーブーッと携帯が揺れ始めた。 南乃花「え、珀斗?」 携帯の画面を見ると倉島珀斗と表示されていた。なんの用だろうか。私は間違い電話かと思い、しばらく電話に出ずに放置していたのだが携帯の音は一向に鳴り止まなかったので私は電話に出ることにした。 南乃花「もしもし?どうしたの?」 珀斗「もしもし。良かった、出てくれて。」 南乃花「ごめんごめん。珀斗からの電話なんて珍しいから間違い電話かと思ってさ。で、どうしたの?」 珀斗「…あのさ、俺のストーリー見た?」 南乃花「え、あ、うん。見た…けど。それがどうしたの?」 珀斗「俺が振ったんだよ。俺、いつの間にか南乃花のことが好きになってたみたいで、美優のことじゃなくて南乃花のことしか考えられなくなったんだ。」 南乃花「…急に何言ってんの?」 珀斗「俺と、付き合ってくれないかな?」 南乃花「いやいや、無理だよ。それに…。」 珀斗「それに?」 南乃花「今さらすぎる。手のひら返しもいい加減にしなよ。」 珀斗「ちょっと待ってよ、南乃…」 ブーブーブー… 私は勝手に電話を切った。 南乃花「なんで…今なの…?」 私は悔しくて泣いた。私は今日の出来事がきっかけで数年前の辛い出来事を思い出した。 私は美優が珀斗と付き合う前から珀斗のことが好きだった。珀斗のことを美優にも相談しようと思い、私は勇気を振り絞って珀斗のことを打ち明けることにした。美優は応援してるからね!と笑顔で言ってくれた。だけど、珀斗のことを打ち明けた数週間後に美優は珀斗と付き合った。 南乃花「どうして?応援してるって言ってたのに…。」 美優「ごめん、南乃花…。珀斗くんにどうしてもって言われてさ。それで…。」 南乃花「どうしてもって言われたから付き合ったって無理矢理付き合ってあげたって言ってるようなものじゃん。私は本気で珀斗のことが…!」 珀斗「美優…?どうしたの?」 美優「珀斗くんっ!助けて…!私…南乃花に殴られそうになって…。」 そういって美優は珀斗に抱きつき、泣いているフリをした。 南乃花「え!違っ…!」 私はすぐに珀斗に誤解だと説明しようと珀斗の顔を見ると珀斗は今まで見たこともないくらい鋭い目で私を睨んでいた。 南乃花「は…珀斗?」 私は少し怖気ずいて声が震えてしまった。すると、珀斗はゆっくりと口を開き、 珀斗「次美優に暴力をふるおうとしたら俺が許さねえ。」 そう言って珀斗は美優の手をぎゅっと握った。 南乃花「っ…!」 美優「違うの!珀斗くん。私が悪いの!私が南乃花の好きな人を取ったりしたから…!」 南乃花「ちょっと…!」 私が美優を止めようとすると、またしても珀斗は鋭い目付きで私を睨んできた。 美優「珀斗くん。南乃花はただ私たちに嫉妬しちゃっただけなんだから!ね!南乃花っ!」 南乃花「っ…!」 私は悔しさから拳をグッと握り潰した。すると珀斗は私の目をじっと見つめ、ニヤリと笑いこう言った。 珀斗「俺は、人に暴力をふるおうとする女には興味無いなあ。」 南乃花「…!」 私は膝から崩れ落ちた。美優と珀斗はその後、何か言っていたようだったが私はショックのあまり何も聞こえなかった。 私は少し泣いた。本当はこんな過去、思い出したくもなかった。そして私は気持ちが落ち着いたあと涙を拭って携帯を開くと一件のLINEが来ていた。誰からだろうと見てみるとLINEの1番上には美優と表示されていた。恐る恐るLINEを見てみると、 「もう一度、友達に戻らない?」 そう書かれていた。 私は携帯を床に思いっきり叩きつけて泣いた。結局私は珀斗と美優にとってただの都合のいいおもちゃにしかなれない。 お話を読んでいただきありがとうございました🍀初めて黒い友情のお話しを書いてみました✨.゚

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悪魔のおもちゃ

夏に揺られて

千佳「え。転校するって本当?」 父「そうなんだよ。もうこの家も古いし、そろそろ新しい家に引っ越そうと思ってな。」 千佳「そんな…。」 私の名前は、葉山千佳。小学5年生だ。私は今日父から夏休み前の最後の日に引っ越しをすることを伝えられた。新しい家に引っ越すことは構わない。だけど転校しなければいけないという事実をすぐに受け止めることは出来なかった。 母「今日お母さんも電話で先生に伝えるから。」 千佳「分かった…。」 今は4月の23日。夏休み前の最後の日は7月の23日。みんなとの別れまで残り3ヶ月しかなかった。 翌日、学校に行くとすぐに担任の先生に職員室に呼ばれた。 先生「千佳ちゃん、昨日お母さんから連絡があってね。転校するんだって?」 千佳「はい。そうなんです。私も昨日いきなりお父さんから伝えられて…。」 先生「そっか…。けど、千佳ちゃんなら次の学校でもきっと上手くやっていけるって先生は思うよ。」 千佳「ありがとう…ございます。」 先生「それでね、先生がここに千佳ちゃんを呼んだのは理由があってね。」 千佳「理由って?」 先生「みんなにいつ千佳ちゃんの転校のことを伝えたほうがいいかなって思って。」 千佳「…。」 先生「伝えないわけにはいかないでしょ?どうしようか。」 千佳「1ヶ月前で大丈夫です。」 先生「そう?けど少し遅すぎない?」 千佳「いえ。今知っちゃったら残りの3ヶ月の色んな場面で気を遣われちゃうかも知れないですし。もう少し、何も知らないみんなと時間を大切にしたいなって。」 先生「うん…。そうだね。そうしよう。」 千佳「はい。」 そうして、私の毎日は転校のことを知る今までよりももっと早く過ぎ、あっという間に6月の23日がやってきた。 先生「みんなに伝えるの今日だけど、緊張してる?」 千佳「はい。少しだけ…。みんなどんな反応するのかなって。」 先生「そうだよね。もうすぐみんな揃うと思うから。」 千佳「はい。」 キーンコーンカーンコーン… そして朝のチャイムがなって教室にみんなが揃っている状態になった。私は緊張していた。すると、隣の席に座っていた親友にいきなり肩をポンポンと叩かれた。 紗奈「ちょっと千佳!さっきから呼んでるんだけど!聞いてる!?」 千佳「あ!ごめん。何?」 紗奈「なにボーっとしてんの?まさか好きな人でも出来た!?」 千佳「いやいや!違う違う!」 紗奈「ふーん。本当かなー笑」 千佳「だーかーらー!違っ…」 ガラガラガラ… そんなふうに紗奈と話しているとドアが開く音がした。 紗奈「あ、先生きた!静かにしないと怒られるから黙るわ笑」 千佳「っ…。」 紗奈「千佳?」 先生「はい、皆さん。おはようございます!」 クラスメイト「おはようございまーす!」 先生「今日はね、1時間目の授業の前に皆さんに伝えたいことがあります。」 クラスメイト「え、なになに?ちょっと怖いって先生ー笑」 先生「実はね、7月の23日をもって葉山さんが転校することになりました。」 クラスメイト「え!?」 みんなの視線が一瞬で私に集まる。視線が痛い…。 紗奈「千佳?本当なの?」 千佳「うん。そうなんだ。」 紗奈「嘘だ…。」 先生「みんなが落ち込む気持ちもわかるけど、転校するのは隣の学校だから、隣の学校なら交流会もあるし、中学校も一緒だから。そーれーに!みんなが落ち込んでたら葉山さんももっと悲しくなるでしょ?だからみんなは葉山さんと最後の日までめいいっぱい楽しんで、たくさん思い出を作ってください!じゃ、授業始めるよー!みんな教科書開いてー!」 皆は私の転校のことを知ったあともいつも通りに接してくれた。私には転校したくない理由が2つある。1つ目は大好きな先生や友人と離れること。そして2つ目は好きな人とも離れてしまうということだ。私は3年生の頃からある1人の男の子に片思いをしていた。このまま思いを伝えずに離れるなんて…と何度も考えたけれど私には思いを伝える勇気なんて当たり前に出ないまま最後の日がやってきてしまった。 先生「皆さん、おはようございます!今日はみんなで計画してきた学年みんなでお別れ会を実地する日です!」 クラスメイト「いえーい!!」 千佳「え?」 紗奈「あのね!最後の日はきっと千佳悲しくなって暗い顔になっちゃうかなーって思って…だからお別れ会をしたら最後も笑顔でお別れできるんじゃないかってみんなで考えたんだー!まぁ、お別れ会って言ってもただのドッチボール大会なんだけどね笑」 そういって紗奈はにっこりと笑った。 千佳「ううん。嬉しい!ありがとう!」 その後みんなでドッチボールをして楽しんだ。 そして楽しいドッチボールの時間があっという間に終わった。終わったあとはこれで終わりか、なんてちょっと寂しくなったり。そして先生がマイクを持ってみんなの前に立った。 先生「みんなー!楽しかったー?」 みんな「はーい!」 先生「じゃ、最後に葉山さんに感想言ってもらおうか!前に来てくれる?」 千佳「えぇ。あ、えっと…。みんなと過ごしてきた時間はどの時間もとっても楽しかったですし大切な宝物です。今まで本当にありがとうございました。」 私が小さくお辞儀をすると大きな拍手が巻き起こった。 学年のみんなの顔を改めて見渡すと鼻をすすりながら泣いている友達も少なからずいて余計に悲しくなった。 先生「ありがとうございました。じゃ、次は山崎さん、角山さん、真島さん。前に出てください!」 3人「はい!」 千佳「…?」 前に出てきたのは私の親友の山崎紗奈、角山彩音、真島莉莎だった。 千佳「3人ともどうしたの?笑」 座っているみんなに聞こえないようにコソッと笑いかけると3人は声を揃えて言った。 3人「千佳!今までありがとう!」 そういって3人から分厚い紙の束を渡された。 千佳「え!?何これ!?」 紗奈「学年のみんなからの手紙だよ!私たちで計画して学年のみんなにも協力してもらったんだー!」 千佳「嬉しいっ!ありがとう!」 私がお礼を言うとまたしても大きな拍手が巻き起こった。そして、お別れ会が終了した。 そのあと、家に帰って私はすぐに沢山の紙の束の中から好きな人からの手紙を探した。 千佳「…あ!」 高橋結翔。この手紙の最後の行にはそう書かれていた。私の好きな人の名前だった。結翔からの手紙は最初から最後の行まで文字でびっしりと埋め尽くされていた。手紙たちを一枚一枚丁寧に貼り合わせてくれた3人には申し訳ないけれど、私は結翔の手紙だけを切り取り4つ折りにしてお守りにすることにした。そして4つ折りにした手紙をそっと胸に当てて 千佳「大好き。」 私はそう呟いた。 お話を読んで頂きありがとうございました!このお話は私の体験談をもとに書かせていただきました🍀*゜ちなみに今でも結翔くん(偽名)からの手紙はとってあります。もうお守りにはしていませんが🫢今はもう好き「だった」人になっています。

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夏に揺られて

永遠の約束

沙耶「綾人とピクニックに来れて良かったよ。誘ってくれてありがとね。」 綾人「どういたしまして!これも病院の先生たちが外出を許可してくれたおかげだね。」 沙耶「そうだね。けどこれも最初で最後のピクニックになるんだねー。」 沙耶は遠くを見つめながら少し悲しげな表情を浮かべた。 綾人「…。」 俺は何も言うことが出来なかった。 沙耶「…最近よく考えるんだけどさー幼い頃って雲の上に乗ってみたいとか誰しも一回は思ったことあるじゃん?」 綾人「うん、確かに俺も思ってた頃あったわ笑」 沙耶「でしょ?笑けどさある程度大きくなったら雲に乗るなんて夢持たなくなるじゃない?」 綾人「そうだけどいきなりどうしたんだよ笑」 沙耶「…乗れるんじゃないかって思うの。」 綾人「え?」 沙耶「天国だったら雲に乗れるんじゃないかって思うの。」 綾人「…?」 沙耶「だってさ!天国って超自由じゃん?人間が生きる世界では不可能なことも天国では出来るかもしれないよね!だから私思うんだ。」 綾人「…何を?」 沙耶「天国も案外悪くないかなーって笑」 綾人「…っっ!」 沙耶「雲に乗って散歩したりも出来るんじゃないかなー!…ってちょっと!綾人!聞いてる?さっきからずっと上の空だけ…綾人?」 綾人「お前さぁ…。」 沙耶「え…。ちょっと何、いきなりお前だなんて言ってさ!怖いんだけど笑」 綾人「分かんねえの?」 沙耶「え…?」 綾人「隣で死んだ後の話、聞かされてる俺の身になれよ!」 私は驚いた。綾人がこんなにも怒っているところを初めて見たからだ。目も鋭く、まるで別人みたいだった。 沙耶「ご…ごめ…」 綾人「そんな話聞きたくねえし、それより何で死ぬ気になってんだよ。生きたくねえのかよ!」 沙耶「…っ!生きたいよ…けど今の状態じゃもう…っ!」 私は綾人にいきなり抱きしめられた。 綾人「生きたいんだったら無理に死んだ後の話なんかするな。そんなこと思い詰めて余計に辛くなって欲しくねえんだよ。な?」 そう言った綾人の目はいつもの優しい綾人の目に戻っていた。 沙耶「っっ…ご…ごめん…ごめんね綾人っっ…。」 綾人「俺も…強く言ってごめん。」 沙耶「ううん。…ねぇ、綾人?」 綾人「何?」 沙耶「私、生きるから。これからもずっと一緒にいてね。約束!」 私がそう言って小指を差し出すと綾人は頬に一滴の涙を垂らしながら自分の小指を絡ませこう言った。 綾人「おう。一緒に生きよう。何十年でも何百年でも隣にいてやる。」

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永遠の約束