壱暉

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壱暉

インスタ→yuuki101860です。 不定期投稿になりがち フォローよろしくお願いいたします 自衛隊と警察をモチーフにULTIMATEシリーズを投稿していきます!! アルファポリスでも同作品の投稿してます。

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第11話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「聞いたか?浦野のやつ勝手に部隊動かしたって」 「マジで?それやべーじゃん。なんのあれだっけ?」 「拉致事件のやつだよ。」 「あー」 「おまけに失敗したもんだからさ笑 総監激おこっていうな笑」 警衛庁舎では幹部隊員らが浦野についての話題で盛り上がりを見せていた。 「申し訳ございません」 その頃、浦野は桝井からの電話に何度も何度も頭を下げた。 「おのれ、何度言ったらわかるんだ?勝手な事をしやがって。」 「緊急性があると判断し部隊を動かしました。責任は全て私が取ります。」 「お前しかいないだろ。責任あるのはお前なんだから。とにかくお前の指揮は終わりだ。帰ってこい。岸倉を向かわせる。」 「いやでも、あいつはまだ幹部としての経験は浅いです」 「だから?今のお前と比べたらよっぽど使い物になるわ。」 そう言うと桝井はそのまま電話を切った。 「緊急招集だ。ここにいる者を全て新覇教事務所へ前進させろ。」 浦野が言うと指示を受けた幹部隊員は驚きの表情を見せた。 「全員ですか?」 「士官長までの階級のやつをだ。早く急げ。」 「大丈夫ですか?また動かして。また何か言われますよ?」 「知ったことかよ。今人が足りてねーのは現場だろ?とにかく早く行かせろ」 浦野が怒鳴ると幹部隊員は返事した。 「まじか?出動命令出たか?」 男子トイレで用を足していた清塚は阿藤に出動命令が下りたのを聞き声を上げた。 「テンション上がってんな笑」 「いやーついに俺らの出番か。待ってたよ。この日を」 「でも多分無線の状況からにして、かなり酷いだろうな。現場」 「まーそうだろうな。死人も出てるだろうな。ワンチャン」 「怖くねーのか?」 「怖い?んなもん命なんて俺は惜しまねータイプだからな笑 とにかく急ぐぞ。命令が出たからにはこの俺様が全員殺してやるよ」 そう言いながら清塚はトイレを後にした。 午後9時30分 最初の銃撃から3時間後、清塚ら本部待機の士官長以下の階級を有する隊員らはトラックに乗せられ現場付近のコンビニに下ろされた。 「コンビニ?」 清塚がつぶやくと浦野は声を張り上げた。 「お前らはこのままここで待機してろ」 そう怒鳴ると浦野はそのままコンビニの中へと入っていった。 「警衛隊の者ですが、店長さんかオーナーさんいらっしゃいますか?」 浦野は入店するなり近くにいたバイトに声をかけた。 「あ、少々お待ちください」 そう言うとバイトはそのままバックヤードへと向かった。 しばらくして中年の男が出てきた。 「オーナーの桐野と言います。」 「あ、どうも。警衛隊の浦野です。近くでちょっとした事案が発生しまして、物資支援のための連携を要請したいんですが」 「連携ですか?」 「警衛庁の方で後で、支払いますので事案解決までの間、こちらのコンビニで物資調達及び、現場指揮本部として貸出の要請を行いたいと」 「いや、でも。」 「なら買い取りますか。」 「は、は?」 「20億で買い取らせて頂けますか?その間はあなたがたの入店を断らせて頂きますが。」 「に、20億ってそんなにあるんですか?」 「法令として定められてますので心配なさらずに」 「い、いやー」 桐野が驚いていると浦野はコンビニの外にいた隊員らをコンビニの中に誘導した。 隊員らが入ってくると、浦野はスマホでQRコードを見せた。 「これを読み取って頂いたら警衛庁の緊急時出金用口座というところに繋がるので諸々の契約お願い出来ますか?」 「え、そ、そんなの急に言われてもですね」 桐野が話していると、1台の警衛隊車両が荒々しくコンビニの駐車場へと入ってきた。 「あ?なんだ?」 清塚が言うと浦野は隊員らに無理やり当たりながらコンビニの外に出た。 しばらくすると、車から1人の警衛官が汗だくで降りてきた。 「どうした?」 浦野が声をかけると隊員は息を整えながら言った。 「救援要請を出しに来ました。部隊、全滅の危機です。」 「全滅?」 「とにかく早く」 そう怒鳴ると隊員は車に乗り込んだ。 浦野は急いでコンビニに数人の隊員を残し残りの隊員を連れそのまま事務所へと向かった。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第11話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第10話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「到着しました」 真城が言うと有邊は軽く頷きながら荷台に乗っている隊員らに降車命令を出し助手席から飛び降りた。 「部隊現着。これより作戦への移行を開始する。おくれ」 無線を送りながら有邊は北丸に目をやった。 「了解。」 浦野から無線が送られると有邊はため息をつきながら北丸のもとに向かった。 「あのー、やっちゃっていいんすよね?」 「あ?」 「いや、だから。急襲作戦っすよ。 「浦野がやれと言ってるんだろ?やれよ」 北丸に言われ有邊は軽く頭を下げた。 「なんで俺なんかなー。現場指揮絶対あいつだろ?どう考えても」 そう呟きながら有邊は再度、北丸に目をやった。 「真城、お前このままここで待ってろ。俺らが片付けくっから。それ見て勉強してろよ」 銃の点検を行いながら先輩隊員は真城に声をかけた。 「自分はこのまま待機ということですか?」 「さっきそう言ったろ?2士とか使い物になるかよ。考えて発言しろって」 1人の先輩隊員が怒鳴ると有邊がすかさず声を荒らげた。 「おら、言葉気をつけろ。パワハラだぞ?」 「うぃっす」 その頃 本部で待機していた清塚は眠そうにしながら椅子に座っていた。 「な?本部待機って、俺ら戦力と思わてねーのかな?」 清塚に聞かれ阿藤は軽く首を捻った。 「んな事あるか?2士だからとかじゃねーか?」 「そんなら、真城もだろ。」 「まーそうか。」 清塚らが話していると、スピーカにしていた無線用携帯から突然、爆発音のような音が鳴り響いてきた。 その音が部屋に響き渡ると隊員らはその場で沈黙となった。 「な、何があった?おい」 浦野は身を乗り出しながら無線用携帯に向かって怒鳴った。 「分かりません。目の前が白い気体に囲まれて何も見えません。前方確認できず」 1人の隊員が無線を入れた。 「す、直ぐに、臨戦体制に入れ」 そう叫ぶと浦野は戦闘服を身にまとった。 「やばいですよ。この作戦、上には何も報告あげてないですよね?」 1人の幹部隊員に聞かれ浦野はいらだちを見せながら頷いた。 「緊急性があったから上の指揮系統を一時的に無視し作戦を遂行した。正当な理由だろ?」 「でもこれで死傷者が出たら」 「何とかなる。大丈夫だ」 そう言うと浦野はそのまま本部を後にした。 その頃 現場では、血の海と化していた。 「むやみに撃つな。死ぬぞおらー」 有邊は声を張り上げながら近くの木に隠れた。 その時だった背後から物音がした。 振り返ると白い服を身にまとった1人の男が鉄パイプを片手に襲いかかってきた。 「まじかよ。」 有邊はすぐに交わすとすかさず銃を構えた。 「おら、来んな。撃つぞ」 「知ったことかよ」 男はそのまま襲いかかろうと動いた次の瞬間、1発の銃声と共に男は足を押えその場に倒れた。 「は?何してんだよ」 有邊が言うと真城は軽く目を見開いた。 「お前、こいつ銃持ってねーだろ?こんなの上に見つかったらやべーぞ?」 「護衛攻撃目的事項に乗ってるでしょ?これは立派な正当防衛ですよ。とにかく応援呼んだんすか?これ、どこから撃たれてるかも分からず隠れることしかできないって、何も事態うごかないっすよ?」 「んなのわかってんだよ。とにかくこのまま待機しとけ」 そう言いながら有邊は慎重に木から離れた。 「むやみやたらに動くな。おら、」 有邊が怒鳴ると北丸が走ってきた。 「お前はこのまま、迂回して事務所の奥に向かえ。」 「いやしかし、」 「こんなに大勢、前だけ包囲すんのか?後ろもだろ?ここは俺に任せろ」 「射撃練度大丈夫すか?」 「あ?最近、事務仕事で撃ててねーけど。んなのすぐに落ちるやつじゃねーだろ?心配すんな」 「了解です」 そう言うと有邊は銃を構えたまま事務所の奥側へと向かった。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第10話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第9話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「お疲れ様です」 白い服を身にまとった教徒達は黒のフードを被った1人の男に跪きながら声を上げた。 「楽にせぇ」 男が言うと教徒らはその場で正座した。 新覇教 3代目教祖の仁宗だ。 「これから、我々の真意を述べさせて頂くこととする。」 そう言うと仁宗は近くの席に腰かけた。 「真意?ですか」 1人の教徒が聞いた。 「真意だ。我々の本来の目的は何かわかるか?警衛隊の廃止だ。憲法違反の武装集団を我々は悪としこれより警衛隊に戦争を仕掛ける。」 「せ、戦争、?」 仁宗の発言に教徒らはざわつき出した。 「大人しくしろ。もうここまで来たのだ。命をかけてはむかえ。そのためには向こうから攻めにくる必要があるだろ?」 そう言うと仁宗は持っていたパソコンを机の上に置いた。 「ライブ配信を使う。ここで配信してれば向こうは食いついてくるだろ馬鹿は。そこを叩く。」 そう言うと仁宗はその場から立ち上がった。 その頃、甲府駐屯地では、浦野による取り調べが続いていた。 「状況はだいたい分かった。後は教団についてもう少し知りたい。本部の場所、事務所の数。なんでもいい。教団の情報が少なすぎるんだ」 そう言うと浦野は持っていたiPadを机の上に置いた。 「本部、ですか? 本部は今確か使われてないですね」 「使われていない?」 浦野が聞くと男は軽く頷いた。 「自分が教徒だった頃はかもしれないすけど使われてなかたっす。」 「本部だろ?使われないとかあるか?」 「本部が叩かれれば勢力は一気に弱体化する。だから、あえて本部を使わず各事務所に教団の重鎮がいるって感じっす」 「そうか」 浦野が険しい表情を見せながら会話していると会議室に真城が入ってきた。 「今お時間よろしいですか?」 「なんだ?」 「新覇教がライブ配信を始めたと。警衛庁から」 「ライブ配信?」 「今、本隊が場所の特定作業を行ってるそうです。」 「分かった」 そう言うと浦野はそのまま会議室から出ていった。 「もしもし浦野です。詳細お願いします」 作戦本部に着くなり浦野はすぐに警衛庁幕僚官房室に電話をかけた。 「お疲れ様です。幕僚官房室 部隊運用総務班の牧野と言います。」 「お疲れ様です。本部管理統括中隊 第1連絡班長の浦野です。その詳細を」 「現在、ライブ配信映像の分析作業を開始しています。間もなく場所の特定はできるかと。特定でき次第またご連絡申し上げます」 「わかりました」 電話が切れると浦野は声を張り上げた。 「これから臨時で部隊の編成を実施する。名前が呼ばれた者はすぐに武装形態に移ってくれ」 「まじかよ。臨時の編成って、めっちゃ追い込まれてんじゃん」 清塚が呟いた。 「んな。切り札無くなるの早すぎだろ」 阿藤が言った。 その時だった、会議室に1人の隊員が慌ただしく入ってきた。 「失礼します。 浦野 2幹」 「あ?なんだ?」 「先程、駐屯地付近を警戒中の航空隊から連絡がありまして、隊員専用スマホのGPSを捉えたと。」 「GPSを?場所は」 「今送ります」 そう言うと隊員は持っていたスマホで操作を始めた。 送られた場所を見るなり浦野はその隊員に武器庫の解放を命じた。 「これから、GPSを探知した場所への進入を行う。これより部隊は2個分隊 40人編成で作戦を実施する。すぐに準備に取り掛かれ」 そう叫ぶと浦野は作戦本部からそのまま出ていった。 「有邊さん。これって俺何したら?」 真城が聞くと有邊は持っていた鍵を渡した。 「お前、偵察の特技教育受けてたっけ?」 「いや、受けてないです」 「なら車出せ。今のお前にはそれしか出来んだろ。」 「わかりました」 「あーあと、偵察の特技教育受けといた方がいいぞ?部隊配属して、偵察行ってたら使える奴認定されるからな」 「はい」 「早くだせよ。おら」 有邊が怒鳴ると真城はそのまま鍵を片手に作戦本部から出ていった。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第9話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第8話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「芸能人への誹謗中傷か。それで逃げたと?」 「はい。そのようです。」 真城から報告を受け浦野は会議室のドアを開けた。 「戻っていいよ。ありがと」 北丸に言われ真城は軽く頭を下げるとそのまま本部へと戻った。 「有邊、お前も下がれ」 浦野が言うと有邊は座っていたパイプ椅子から立ち上がりそのまま会議室から出ていった。 「お、俺をどうする気だよ。駐屯地なんかに拘束しやがって」 「安心しろ。殺したりはしないさ。ちょっと協力して欲しいだけだ。あんた警察から追われてんのか?」 「前に1回、取り調べ受けたことあるけど」 「誹謗中傷の件でか?」 「そうだよ」 「そうか。なら、協力してくれてる間はこの駐屯地で保護してやる。一応お前の家にも見張りをつけさせている。警察らしき人が来たらこっちで駐屯地で保護している事を伝えるつもりだ。警察も下手に駐屯地に入れはしないからな」 浦野が言うと男は軽く深呼吸をした。 「協力ってなんだよ。」 「知ってると思うが、今、我々の仲間が新覇教と名乗る宗教団体に拉致された。ま、お前がいた場所だな?」 「まさか俺が拉致に関与してるとかって疑ってんのか?」 「なわけないだろ。本部それと支部みたいなのがあったら全部教えて欲しい。」 「俺は、下っ端だったからな。そんな詳しくは知らねーぞ」 「それでもだ。お前が持っている全ての知識を欲しい。頼めるか?」 「警察から守ってくれんだよな?」 「約束したからな。」 「なら、話してやっても構わんぞ」 「そうか。助かるよ」 そう言うと浦野は北丸に目を向けた。 「準備できます?」 「警察からもしも身柄請求が来たらどうするんだ?」 「こっちの事件が終わるまで渡す訳には行かないすからね。」 「警衛隊法知ってんだろ? 違法行為は罰則対象だ」 「あなたには迷惑かかんないようにやるんで」 そう言うと浦野は北丸が持っていたパソコンを取り上げた。 「あなたがやらないんなら俺が全部しますよ。退出お願いできますか?」 「違法行為として警務隊へ連絡する」 「そうですか。見て見ぬふりしたらあなたも処分喰らいますからね」 「総監がお前に指揮官を任せた事の気持ちを考えてみたらどうだ?」 「責任逃れとかでしょ。誰でもよかったんですよ。どうせ」 「そう思ってるのか」 「時間も無いんで退出お願いします」 そう言うと浦野は出口のドアに指を指した。 浦野に言われ北丸はそのまま会議室から出ていった。 「じゃあ始めるか。まずは、教団にいた時からの経緯そこから話して欲しい。」 「経緯?」 「そうだ。なんでもいい。話したいことだけでも構わん。教祖の名前。なんでもいいぞ。」 「う……………」 うっすらと目を開けるとそこには薄暗く広かった。 「おい起きろ。おい」 相模は小声で近くにいた一織を起こした。 「あ、いってぇ」 腰をさすりながら一織は目を開けた。 「ここどこだよ」 「知るかよ。一織お前無事だったんだな」 「当たり前っしょ。んなんで死なねーよ笑」 「見た感じ、周りに誰もいねーみたいだな。」 「窓がなく、ドアが一つだけ。ロックかかってのか。恐らく」 「みたいだな。」 そう言いながら相模は拘束されている手錠を近くの壁に押し付けた。 「手首痛てーよな。これ。」 「そりゃな。手錠なんだから」 「おいお前ら起きろ。おら」 相模が怒鳴ると隊員らは次々と目を開け始めた。 「気失ってたんか。俺ら」 鷹原が呟いた。 「すいません。あそこで止まる出来じゃなかったっすよね。」 仲原が言うと鷹原は軽く否定した。 「お前は何も間違ってないだろ。人を轢かない。最低限のマナーだもんな。それに道が舗装されてなかったろ?あの道でもしも轢いてまで進んでもそのまま下に落ちていくだけかもしれんかったからな。」 「そうっすよね。」 「とにかくここから逃げる方法探んねーとだからな。」 「おいお前大丈夫か?」 相模に声をかけられ1人の訓練生隊員は目を開けた。 「え、相模さん?なんで」 「お前、教官発表聞いてなかったんかよ。」 「すいません。一織さんまで」 「久しぶりだなー」 そう言いながら一織は1人の訓練生隊員の肩を軽く自分の肩にぶつけた。 「知り合いすか?」 仲原が聞くと一織は笑いながら答えた。 「片島 守。俺らが新隊員教育で教えてたやつだよ。」 「へぇー。」 「あのひ弱なお前が志願したんか?」 相模に聞かれ片島は軽く微笑んだ。 「強い警衛官なりたくて。部隊の人には無理だって笑われたんすけとね笑」 「笑ったやつ見返してやれ。お前は絶対強くなるからな」 そう言うと相模は軽く微笑んだ。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第8話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第7話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「ということが起きてるんです。これは日本国家転覆の危機。まさに日本のクライマックスになるのか。それとも警衛隊の勝利となるのか、今日はこの辺で動画を終えたいと思います」 そう言うと男はそのまま映像を切った。 その時だった、インターホンが家の中で鳴り響いた。 「はい」 男は直ぐにドアを開けた。 「暴露神00号の方で間違いないですよね?」 真城が聞くと男は真城の横にいた辰巳を蹴り飛ばしそのまま走り出した。 「早く追いかけろ。早くしろよ」 辰巳はそう怒鳴りながら立ち上がった。 「有邊さん、逃走されました。警戒態勢お願いします」 無線を入れながら真城は走り出した。 「だりーって。」 そう言いながら有邊は寝癖を整えながら車から降りた。 男は駐車場に着くと周囲に目をやりながら近くの自転車に手をかけた。 「おいおい、盗難か?それお前のじゃねーだろ?」 有邊に怒鳴られ男は持っていたナイフを構えた。 「く、来るな。来たら刺すぞ」 「刺すって俺をか?笑 そんなもの持って持ち歩くとかお前、捕まんぞ?ポリに」 「ポリに?お前らポリじゃねーのか?」 「は?俺らポリに見えたか?やめてくれよ笑 」 そう言うと有邊は自分の警衛官身分証を男に向かって投げつけた。 「それ見ろよ。警衛隊だ」 「警衛隊?」 男が有邊乗った身分証を拾い上げながら呟いたその時だった、有邊は男の胸ぐらを掴みそのまま投げ倒した。 「いってぇ、何すんだよごら」 「何すんだよって。お前俺に刃先向けたろ?正当な行為なんだよ。だからこれは。」 「は?正当な行為?んだよ。それ。骨折れたかもしんねーぞ。おら賠償金払えよ。税金泥棒がよ」 「税金で美味い飯食わせてくれてありがとな」 そう言いながら有邊は男の腕をひねりあげた。 「やりすぎっすよ。それはさすがに」 真城が言うと有邊は男を立たせながら自分も立ち上がった。 「あ?おせーよ。誰が突破許した?」 「俺です」 辰巳が言うと有邊は辰巳を睨みつけた。 「格闘どうした?お前警衛官だろ?こんなひょろひょろにやられてかっこわりーよな。」 「すいません」 「真城、こいつどうすんだ?」 「あーとりあえず、駐屯地に連行しろと浦野さんが」 「あいつさ、指揮官としてどうかなと思わねーか?感情に流されすぎだろ。そんな奴に任せていいもんかね?」 そう言いながら有邊は男を連行した。 甲府駐屯地に着くと、有邊はそのまま男を近くの隊舎の会議室に入れた。 「北丸は?どした?」 「北丸さんなら、今、幹部ミーティングで行ってるんじゃないんすか?」 真城が言うと有邊は口を鳴らしながら席に腰かけた。 「じゃあ始めっか。」 有邊に言われ真城は有邊の横に腰掛けた。 「で、逃走した理由は?」 「あんたらが警察に見えたからだよ。スーツとかややこしすぎんだろ。戦闘服とかで来いよ」 「戦闘服はな、基本的、駐屯地にいる時しか着ちゃいけねーんだよ。だからスーツで行ったんだよ。つか警察にやましいことでもあるのか?」 「は?んなもんねーし」 男が言うと有邊は真城に目をやった。 「なんかわかるか?」 「芸能人への誹謗中傷とかですね。名誉毀損で訴えられたら100死にますね」 辰巳が言うと有邊はニヤニヤ笑いながら男に目をやった。 「お前だから暴露神なんか。おもしれーな」 「別にあんたら警衛隊には関係ねーだろ?」 「関係あるから連行したんだよ。分かれよ。ばーか」 そう言うと有邊は浦野が居る本部に電話をかけた。 「有邊です。連行してきたんで処理頼めるすか?」 「すぐに向かう。そのままそこにいてくれ。場所は?」 「会議室っす。えーっとなんだっけ?第1隊舎か。」 「わかった。すぐに向かう」 電話を切ると浦野は北丸を連れそのまま会議室へと向かった。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第7話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第6話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「総監宛に犯人からの声明文がありました。彼らは、新覇教と名乗る宗教団体です。スローガンは警衛隊排除と日本国家の掃討。国家転覆罪が適応されるかされないか今議論になっている団体でもあるそうです。彼らからの要望はただひとつ、機動特訓の廃止、それと警衛隊基地及び駐屯地の縮小だそうです」 幕僚総監付き秘書官から情報を聞きつけ、浦野はメモを取りながら聞いた。 しばらくすると秘書官はそのまま桝井に電話を変わった。 「電話変わった。桝井だ。これからの作戦指揮はお前に任せる。岸倉という幹部初心者が犯した行為、お前が処理してやれ」 「わかりました」 そう言うと浦野はそのまま電話を切った。 電話が切れると桝井は岸倉に目をやった。 「お前に幹部警衛官の任命はまだ早かったということか?」 「はい?」 岸倉が聞くと桝井は岸倉の胸ぐらを掴んだ。 「今俺がやってる行為はパワハラだ。訴えるなら訴えればいい。お前は幹部警衛官として0点の行動を取った。お前にはこれから謹慎を与える。解決するまで大人しく反省してろ。」 「申し訳ありません」 「そんな言葉聞き飽きたわ。お前の尻拭いを今、先輩幹部がやってんだ。それをただ見る事しかできない。無能すぎて笑えるよな。」 そう怒鳴ると桝井は岸倉の胸ぐらから手を離した。 「総監、中部方面隊への部隊支援などはどうされますか?」 秘書官に聞かれ桝井は軽く目をつぶった。 「いらねーだろ。浦野がこれで何かをやらかしたら、その時は俺の出番だ。浦野の実力をこの目に焼き付けてやるよ」 そう言いながら桝井は会議室を後にした。 その頃 甲府駐屯地では、浦野による部隊集合ミーティングが開かれていた。 「本部から届いた機材です。犯人からの連絡等はここにかかってくる事になっているそうです」 辰巳が言うと浦野は軽く頷いた。 「その辺に置いといてくれ。まずは、新覇教だな。こういうのは警察が詳しい書類を持っているんじゃないか?」 浦野が言うと1人の幹部警衛官が口を開けた。 「いや、でも聞いた事あるぞ。今の幕僚総監になってから、警察との一線を超えた合同任務は全て禁止になったと。警察と警衛隊の分離化が進められてるとかって」 「あ、それ俺も聞いたことある。やばいよな。」 「となると警察との合同は難しいって訳だな。」 北丸が言うと浦野は北丸に目をやった。 「何か意見でも?」 「あ?意見っていうか。警察との連携がムズいんだったらまずは、文部科学省への協力体制を取るのが手っ取り早いんじゃないか?」 「なぜ文科省を?」 「いや、日本の宗教団体とかって文部科学省の管轄内だからさ。」 「全国に隊員派遣して虱潰しに探すってのもあるけど、現実的じゃねーしな」 1人のベテラン隊員が呟くと浦野は軽く握りこぶしを作った。 「早くも壁にぶち当たったって感じか?」 清塚が呟くと真城はスマホを手に取った。 「なんだっけかな?」 そう言いながらスマホを操作する真城を見て清塚は真城のスマホ画面に目をやった。 「どした?」 阿藤が聞くと真城は声をおさえながらも声を上げた。 「これだ、」 「あ?」 そう言いながら清塚は真城からスマホを奪い取った。 「これって、なんか一時期話題になってたやつだよな?元新覇教の教徒とかってなんか数年前に暴露して炎上しとったやつだよな?」 「ちょうどその時に、新覇教がなんだっけ?拉致事件だっけ?なんか警衛隊の幹部拉致ったとかで話題なってたやつだっけ?」 阿藤が言うと清塚は頷いた。 「それだ。思い出した。俺まだその時、警衛隊入ったばっかだったからなんか怖ぇーってなってたやつだ」 清塚が言うと浦野が足早にやってきた。 「手がかり見つけたんならすぐに見せろ」 そう怒鳴ると浦野は清塚からスマホを奪い取った。 「手荒すぎんだって。あいつ」 清塚が言うのを横耳にしながら浦野は静かに画面をスクロールしていった。 「こいつの名前は?」 「え?あー、暴露神00号っていう名前でYouTubeしてます」 真城が言うと浦野はそのままスマホを真城に返すと近くにいたサイバー教育を出たばかりの隊員に声をかけた。 「お前、サイバー教育出てんだったよな?」 「え?」 「すぐにこいつの住所調べてくれ。わかり次第すぐに教えてくれ。」 浦野の言われ隊員は急いでパソコンを起動させた。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第6話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第5話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「本日、午前10時頃発生しました。訓練中の隊員の拉致事案につきまして記者会見を開かせて頂きました。」 そう言うと桝井は深々と頭を下げた。 午後6時、緊急記者会見が桝井により開かれた。 「事の詳細は未だ不明であり、調査中のためこの場で公表させていただくことはできません。何よりも国民の皆様に対してご心配をおかけし誠に申し訳ございませんでした」 そう言うなり桝井はもう一度頭を下げた。 「何回、頭下げんだよ」 テレビ越しで会見映像を見ながら有邊が呟いた。 「ていうか、公表するの早くねーか?今日あったことを今日公表するって過去最速じゃね?」 辰巳が言うと真城は軽く頷いた。 「上からの圧力とかだろ。そうだな。上だろ?んー政府か?」 有邊が話していると、北丸が慌ただしく部屋に入ってきた。 「本部から本隊(本部所属の部隊)が来るらしい。すぐに部屋の整理始めろって」 北丸が言うと有邊は軽く目を見開きながら言った。 「本隊が?なんで?」 「本部をこの甲府駐屯地の方にも設置するらしい。」 北丸が話していると今度は、生島が入ってきた。 「来たな」 生島が言うと北丸はそのままその場にいる全員を立たせた。 「本部管理統括中隊 第1連絡班長の浦野です。よろしくお願いします」 浦野が言うと後ろにいた隊員らはそのまま流れ込むようにして事務所の中へと入っていった。 「よろしくお願いします。我々、甲府駐屯地一同、全力でサポートさせて頂きます」 甲府駐屯地司令の小野坂が言うと浦野は周囲に目をやりながら口を開けた。 「今回の本隊統括は私に任されています。もう1つの本隊は本部にそのまま残ってる状態です。ここは第2の本部。そういう意識を持って全力で仕事よろしくお願いします。それと、補給品等の補充もよろしくお願いします。長期戦になりそうですから。」 浦野が言うと小野坂は何度も頭を下げた。 「もちろんにございます。補充は既に終えております。後で倉庫の確認を」 「倉庫の確認?あー結構です。終えているなら問題は無いので。あーあと、すぐしたら、方面統括も来ると思うので」 「わかりました」 小野坂が言うと浦野は近くに椅子に腰かけた。 「早く準備終わらせろよ。ちんたらすんなや」 浦野が怒鳴ると隊員たちは準備を早めた。 その時だった、浦野のスマホに着信があった。 「失礼」 そう言い残すと浦野はスマホを片耳にあてその場に立ち上がった。 「もしもし。はい。はい。わかりました。すぐに画面共有お願いします」 電話を切ると浦野は近くに置いてあったパソコンを起動させた。 「なんかあったんか?」 有邊が聞くと北丸は浦野に声をかけた。 「何かあったのか?」 「はい?あー、本部宛に犯人から声明文来たらしいです。声明文出してくれるだけでもありがたいでしょ」 「どういう意味だ?」 北丸が聞いた。 「これではっきりした。拉致されたと。ならば後は簡単ですよ。警衛隊の得意分野でしょ?こんなの。しょっちゅう、ゲリラの対処訓練とかやってるでしょ?ここで発揮させたらいいだけでしょ?」 「危険とわかってて部隊を送り込むようなことを俺は望んでない」 北丸が言うと浦野は少しにやけながら北丸に目をやった。 「はい?何言ってんすか?危険とわかってて突っ込むのが仕事でしょ?何弱音吐いてんすか?」 そう言うと浦野は近くの机を蹴り飛ばした。 「ねー?あんたも警衛隊歴長いんでしょ?ならわかるでしょ?そんな弱音が綺麗事が通用しないって。ね?あんたも馬鹿じゃ無いんだから。でしょ?」 「誰に口聞いてる?階級上位者にあんただと?」 「それ関係あります?笑」 浦野と北丸が睨み合いをしていると新野率いる自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊がやってきた。 「取り込んでるのか?」 新野が聞くと浦野は北丸から少し離れた。 「わざわざ遠いところから。お疲れ様です」 小野坂が言うと新野は軽く敬礼した。 「どうも。我々もあなたがたも目的は同じ。協力し合って行きましょう」 新野が言うと小野坂は軽く頭を下げた。 「準備に取り掛かってくれ。」 新野に言われ隊員らはそのまま事務所の中へと入っていった。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第5話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第4話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「お疲れ様です」 そう言うと岸倉は深々と頭を下げた。 「運用幹部は君か?」 7代目幕僚総監 桝井俊史に聞かれ岸倉はすぐに返事した。 「はい。」 「事案発生時の迅速な報告。習わなかったか?幹部候補生の時に。お前は何を習ってきた?それでも指揮官を名乗れるのか?」 桝井に言われ岸倉はすぐに謝罪した。 機動特訓生らが乗った3トン半トラックがレーダーから消えて4時間が経過した14時。 無線などの状況から拉致事件と判断されたのが遅すぎることに桝井は強い怒りを見せていた。 「申し訳ありません。事故処理に手間取ってしまいました。」 「そんなの言い訳だろ?お前があーだこーだしてる間に死人が出ていたらどうする?大問題だぞ?作戦行動の遅れが部隊を殺すんだ。無線受けたのが10時なんだろ?その時点で拉致と判断出来たろ?」 「無線の後方先から銃声のような音を現認しました。しかしその時点で拉致と判断するのは少々早いのでは無いかと」 1人の部隊運用室所属隊員が言うと桝井は軽くため息を吐いた。 「判断するのは上級幹部だ。お前ら下級、中級幹部は素直に報告しろ。考える頭はいらねーんだよ。とにかく今からこの会議室を本部とする。マスコミにはまだバレていないんだな?」 桝井に聞かれ秘書官はすぐに頷いた。 「ならば、すぐに会見をひらけ。犯人から声明文が出る前にだ。隠し事は厳禁だ。必ずだ」 「わかりました」 そう言うと秘書官らはそのまま会議室から出ていった。 「お疲れ様です。本部管理統括中隊長の松原です」 「本部管理統括中隊第1連絡班長の浦野です」 「後は頼んだよ。何か声明文が出たならばすぐにそれを公表しろ。迅速な公開が警衛隊の信頼回復につとまる。」 「信頼回復?信用が無いと?」 浦野が聞くと桝井は軽く鼻で笑った。 「警衛官をやめてもう一度この世界に戻ってきた俺ならわかる。予想以上に信頼は無いように思える。」 そう言いながら桝井は近くにあった警衛隊組織運用計画書を手に取った。 「階級拡大もその信頼回復につとまるようにするためだ。階級拡大を行うことによりこれまで以上に専門分野での専門性が問われる事になる。そうなればだ。実力も上がり更なる国防体制が完成するというわけだ。」 桝井が話しているのを耳にしながら会議室の奥で座っていた清塚が呟いた。 「なわけねーだろ。階級多くなって結果的に教育とか増えて、金が増えてるだけだろ。」 「一気に、勉強とか増えたもんな。」 阿藤が言うと清塚はさらに口を進めた。 「あとさ、話変わるけど、本部ここだけでいいんか?何個かあった方が絶対いいだろ。ここに集結するよりも。この本部が死んだら終わりだぜ?策戦。事案発生時の複数本部設置。なんか教範に書いてあったような」 清塚が話していると、後ろから新野と基がやってきた。 「お前ら、何ここでサボってんだよ。ほらさっさと準備しろ。」 新野が言うと清塚は軽く体を起こした。 「準備すか?もうやってんじゃないんすか?本部の設置準備でしょ?」 「違う、違う。装備品の装着準備だよ。銃も出すから。」 基が言うと清塚は阿藤に目をやった。 「え?俺らも出撃可能性あるってことすか?」 「総監からの命令だ。いつでも出動できるように、全員、武装状態で本部待機らしい」 「マジすか。」 そう言いながら清塚は仕方なく席から立ち上がった。 「意識たけーよな笑 あの総監。あれらしいぞ?外部招聘で来た元警衛隊幹部だって」 「外部招聘?内部から選べよ。現役隊員らからよ。人事終わってんな」 「なんか、噂では警衛隊時代に幹部候補生教えてたとかでその名残が今でも残ってるとかって」 阿藤が言うと清塚は軽く口を鳴らした。 「冗談じゃねーぞ?」 そう怒鳴りながら清塚はそのまま会議室から出ていった。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第4話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第3話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 午前9時 機動特訓教育を受ける35名の隊員は3トン半トラックに乗せられ山梨の駐屯地へと向かった。 「近道、いくつかリストアップしてたろ?それ使えよ?」 助手席にいた鷹原に言われ仲原は軽く返事した。 「運転は任せてください。一応、車両操縦特練隊(警衛隊車両操縦特技練習隊)首席で卒業してるんで」 仲原が言うと鷹原は背もたれを倒しながら言った。 「車両操縦特練隊かー。懐いな。」 「鷹原 3尉も受けてたんですか?」 「途中で原隊復帰になったけどな。どうも運転は苦手なんだよな。なんかこう感覚をとるのが苦手なんかな。わかんねーけど」 「感覚すか。まー運転って感覚ゲーだったりしますもんね」 仲原はハンドルを回しながら言った。 しばらく走っていくと、山道に差し掛かった。 「このまま入りますね」 仲原が言うと鷹原は助手席から身を乗り出し後方に目をやった。 「国道の時からずっとあのワンボックス、着いてきてやがるな。」 「ワンボックスですか?」 「気にすんな。お前はそのまま加速しろ。」 「わかりました」 そう言うと仲原はアクセルを徐々に踏み直した。 「00こちら01、人員輸送中、これより山道に進入。送れ」 「01こちら00、了解、上空からのGPS追跡解除よろしいか?送れ」 「00こちら01 解除よし、送れ」 鷹原が無線を送ると上空を飛んでいたドローンはそのまま迂回を始めた。 「あの、前から思ってたんすけど、なんで上空追跡とかってあるんですか?どの輸送任務にもあるっすよね?」 「緊急事態が発生した時に、迅速に部隊を運用できるようにとかだったはずだったと思う。忘れたけど」 「へぇー」 「ま、気にすんな。解除させたからもう自由に走れんぞ笑」 「自由すか?笑 じゃあちょっと飛ばしますか笑」 そう言うなり仲原はそのまま速度を徐々に上げていった。 その頃 後方車内では相模と一織がこれから教育に参加する隊員らと共に席に座っていた。 「あいつに運転任せて大丈夫かよ」 相模が言うと一織は軽く笑った。 「鷹原 3尉が決めたことだからな。」 「つか、3尉の人間がわざわざ来るか?こんな輸送任務に。担当助教、俺と一織だけだろ?本部からは。あとは、中部方面隊の隊員だろ?」 「そうだな。仲原は結局今回、助教補佐の参加却下されたからな笑」 「あいつには、まだはえーんだよ。助教とかその補佐役とか。」 相模が話していると、トラックがいきなり急ブレーキでその場に停車した。 「あ?おいどうした?」 相模はすぐに、内線無線で運転席にいる仲原に声をかけた。 「応答無しか?」 一織が聞くと相模はその場に無線を投げるとそのまま銃を構えた。 「様子見てくるわ」 「銃いるか?」 「応答無かったろ?最悪のこともあるかもしれんからな。」 そう言いながら相模は乗り口のドアを開けた。 次の瞬間、まるで雨のように銃弾が車内に目掛けて飛んできた。 相模はすぐにドアを閉めると一織に目をやった。 「何が起きてんだ?」 一織が聞くと相模は首を傾げながら、運転席が見える位置に向かった。 運転席を除くとそこには、仲原と鷹原の姿はなかった。 「2人いねーぞ?」 相模が言うと一織は教育参加予定の隊員に目を向けた。 「とにかく無線入れろ。状況報告出来てねーだろ?仲原ら」 相模に言われ一織はすぐに無線連絡を始めた。 「00こちら01、緊急事態発生。詳細不明。銃撃による流れ弾事案発生。なお、運転者、仲原 隊士長、助手、鷹原 3尉の姿、現認できず」 「01こちら00、了解。そのまま部隊は行動停止せよ」 無線連絡を送るなり、浦野はそのまま統括中隊長の松原のもとに向かった。 報告を受けた松原は数分後、中部方面隊に連絡、警衛庁本部から特殊科部隊、陸上科部隊を中部方面隊に派遣、航空科部隊に対し事案が発生している山道へ上空監視及び上空追跡のため向かわせた。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第3話

ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第2話

主要登場人物一覧 真城大暉(22)…8代目主人公 警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 有邊翔(30)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊統括 隊士官 北丸魁真(50)…警衛庁中部方面隊 愛知地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 1等幹士 辰巳愛斗(25)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊所属 2等隊士 生島亮秦(40)…警衛庁中部方面隊 山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長 2等幹士 岸倉大智(23)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部 衛幹 松原寿也(49) …警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊長 1等将士 浦野慶眞(35)…警衛庁中部方面隊 本部管理統括中隊 第1連絡班長 2等幹士 清塚翔(28)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 阿藤仁(25)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊所属 2等隊士 基淳人(43)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊 管理官 隊尉 新野敦(50)…警衛庁自衛科方面隊統括本部 第1連絡中隊長1等幹士 一織将太(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 相模恭介(45)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 3等士官 仲原賢都(28)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 除教補佐 隊士長 鷹原宏也(47)…警衛庁運用科 部隊運用室 運用訓練幹部付き運用訓練員 主任助教 3等隊尉 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ………………………………………………………………… 「真城、ちょっと来てくれないか?」 北丸に呼ばれ真城はそのまま小隊長室へと向かった。 「何かありました?」 「今なんか仕事抱えてたっけ?」 「いや、特には。」 「そうか。良かったよ。実はなお前に機動特訓の助教補佐の話が来てる。将来的には運用訓練員の助教を頼めるような人材になってくれるようにと上からのお達しだ」 「え?俺が助教すか?」 「みたいだな。詳しい話はよく知らんが」 「へぇー。」 「運用訓練幹部からの推薦付きだからな。すげーよ。」 「え、運用訓練幹部からのですか?今の人誰でしたっけ?」 「名前は忘れたな。確か、幹部なりたての若造だ。」 「なるほど。その人が俺を推薦すか?」 「不思議な話だよな。まーんな事はいいんだよ」 そう言うと北丸は有邊を呼んだ。 「彼とこれから、山梨の部隊に顔を出しに行ってくれ」 「山梨?またどうして?」 「詳しいことは有邊に聞いてくれ。ちょっとこっちも仕事をいくつか抱えててな。わりーな」 そう言いながら北丸は戦闘服を羽織った。 「とにかく頼んだ。有邊、お前に任せたんだからな?ちゃんとやってくれよ」 「統括として最低限のことはやりますよ」 「お前の最低限を俺は知らねーけどとにかくやらかすのだけは辞めてくれよ。お前を統括にしたのは、同期が自分の子供の出世を願っていたからだ。俺はそれに応えただけだ。」 「わかってますよ。やる時はやるんで」 有邊が言うと北丸はそのまま小隊長室から出ていった。 「なんで山梨なんすか?」 警衛隊車両に乗り込むなり真城は口を開けた。 「機動特訓の教育隊が置かれるのが山梨地区の保安中隊なんだよ。それでこれから行くってところだ」 そう言いながら有邊は軽く咳払いをした。 「お前、助教目指してんのか?」 有邊に聞かれ真城は軽く否定した。 「まだそんな話全く出てなかったんで。目指してるって言うか、まーなれたらいいなーって感じで」 「そうか。助教職はブラックって聞くからな。やりたいって名乗り出る奴、尊敬するよ」 そう言うと有邊はエンジンを始動させた。 山梨自衛科保安中隊が置かれている北富士駐屯地に着くと有邊は軽く減速させた。 「身分証の提示っすよね?」 真城が聞くと有邊はすぐに否定した。 「今は、駐屯地所属のドローンが上空からチェックする仕組みなんだよ。」 「ドローン?そんなの飛んでましたっけ?」 「今、試験運用中で確かこの駐屯地はその試験運用の対象に入ってたはずだ。だからそのまま原則して進めるんだよ」 「結構、最先端行ってるんすね。」 「とこに予算かけてんだって話だけどな。こっちからしたら」 有邊が話していると、手前の隊舎から1人の男がやってきた。 「おい相手してこい。」 唐突に有邊に言われ真城は戸惑いながらも車から降りた。 「愛知地区自衛科保安中隊の方ですか?」 声をかけられ真城は身分証を見せながら答えた。 「 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊の真城と言います。あなたは?」 「山梨地区自衛科保安中隊 陸上科 第3区域機動第1作戦班 第3陸上小隊 小隊長の生島と言います。教育隊の助教補佐で来られたとお話は伺ってます」 「そうですか。」 そう言うと真城は有邊のもとに駆け寄った。 「ここの小隊長の生島という人でした」 「そうか。このまま駐車してくる。お前は先あいつのところに行ってろ」 そう言うと有邊はそのまま車を発進させた。 「生島さん、このまま事務所に案内して貰えますか?付き添いの有邊 隊士官はあとから追いかけて来ますので」 「そうですか。こちらです」 そう言うと生島は真城をそのまま事務所の中へと案内した。

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ULTIMATE〜Ground - Force 大地の守り人 第2話