〓Mr.鷹党〓

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https://yuuki1018.jimdofree.com/ フォローよろしくお願いいたします 自衛隊と警察をモチーフにULTIMATEシリーズを投稿していきます!! アルファポリスでも同作品の投稿してます。

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第11話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「起きろ、おら」 顔を何度もビンタされ秦藤はゆっくりと目を開けた。 目の前には小銃を構える男たちがいた。 「警衛官が何の用だよ?偵察か?」 柿輪に聞かれ秦藤は軽く血を吐き捨てた。 「んなの知るかよ。警衛官8名殺害は罪重いぞ?ここは日本領土だ。お前達は日本国憲法のもとで生きてる。それだけだ」 秦藤が言うと部屋に1人の男が入ってきた。 秦藤は、その男の顔を見るなり目を疑った。 「久しぶりだな」 「真崎…なのか?」 「そうだよ。10年振りか?」 そう言いながら真崎は近くの椅子に腰掛けた。 「秦藤、俺はこれから警衛隊に戦争を仕掛けようと考えている」 「警衛隊に戦争?笑わせるな。勝てると思ってるのか?」 秦藤の問いに真崎は軽く俯いたあとその場に立ち上がった。 「戦争を仕掛ける準備はもう既に進めてある。駐屯地でのVXガスの拡散。あれで思ったように動いてくれてる。お前をここに置いてるのも戦争に向けてだ」 「どういう意味だ?」 「お前を人質にこれから俺たちは作戦を動かしていく」 「警衛隊にここに来させるのか?」 「ここに来ればそれなりに対等に戦えると考えている」 「対等に?お前正気か?警衛隊は本気でお前らを潰しにかかる。そうなった時、お前らは必ず惨敗する。お前が1番分かってる事だろ?」 「収容だ」 真崎の一言で男たちは秦藤をその場に立たせた。 「ちょっと待ってくれ。真崎」 部屋から出ようとする真崎に秦藤が声をかけた。 「真崎、お前はどこで道を間違った?お前ならもっと別の方法で警衛隊を変えれたんじゃねーか?不正のない真っ白な組織にできたんじゃねーか?お前が戦争を仕掛けるって。革命だろ?お前がずっと言ってる」 「そうだよ。警衛隊を変えるために俺は命をかける。それだけだ」 「命のかけ方間違ってるぜ?なー?無駄死に選ぶなって」 「連れてけ」 真崎の言葉に男たちは半ば乱暴に秦藤を歩かせた。 すると秦藤は男たちの手を振りほどき真崎のもとに駆け寄った。 「止まれ」 男たちは拳銃を構えると秦藤に向かって怒鳴りつけた。 「真崎、お前まだ今なら止まれる。考え直せや」 真崎のもとに辿り着くとそのまま真崎の胸ぐらを掴んだ。 「気をつけろよ?ここは俺が絶対的リーダーだ」 そう言うと真崎は秦藤の手首を捻り上げるとそのままその場に倒した。 「人質になった俺はお前を止めれる数少ない人間だ。辞めろ。警衛隊に真正面からぶつかろうとするな」 「連れてけと言ったろ?」 真崎が言うと男たちはすぐに秦藤を取り押さえた。 「申し訳ありません」 1人の男が頭を下げると真崎はそのまま部屋から出て行った。 翌朝 博多駐屯地では秦藤を含めた偵察小隊所属全ての隊員と連絡が途絶えたことを受け、石澤は中央警務隊長 石渡 将補から電話で指示を仰いでいた。 「攻める必要ですか…」 石渡からの指示を受け石澤は軽く呟いた。 「その可能性もあるだろ。というか、攻めるべきだ。仲間がやられて黙ってられるか?」 「いや、しかし武力行使にしてはまだ段階を飛ばしすぎなのではと思いまして。敵対勢力も分からない状態で部隊を動かすのはリスクしかありません」 「そんなのは知らんよ。とにかくこのまま人事院に申請を出してみる。今、そっちに広域機動作戦群がいるだろ?確か今、業務停止中だったよな?」 「はい」 「副隊長指揮下のもとで業務再開させよう」 「わかりました」 電話が切れると石澤は広域機動作戦群 北九州機動中隊が待機場所として使っている隊舎に向かった。 隊舎の中に入ると隊員達が筋トレをしているのが目に入ってきた。 「お疲れ様です」 隊員達は石澤を見るなりその場で軽く敬礼してきた。 「お疲れ様。副隊長は?」 石澤に聞かれ1人の隊員が部屋の奥に目をやった。 「副隊長の巻野です。どうしました?」 巻野はその場に立ち上がると戦闘服を羽織りながら声をかけてきた。 「出動待機命令だ。準備を」 「準備?」 巻野が聞くと石澤はポケットからスマホを取り出した。 「今、中央警務隊長が出動要請を具申しに向かってる。間もなく連絡が来るかと」 「わかりました」 そう言うと巻野は隊員達に目をやった。 「すぐに出動準備に取り掛かれ」 隊員達は巻野からの指示を受けそのまま装備品倉庫に向かって走り出した。 「じゃあ」 「ちょっと待ってください」 石澤が立ち去ろうとするのを巻野が止めた。 「あの、内さんどうなるんですか?」 「内 1幹か。彼なら処分待ちってところだな」 「どうなるんですか?このままいけば」 「そうだな。博多駐屯地でのテロ事案との関連性が無い限り、彼の処分は何も無いだろ。ただ彼は装備品を外した。それだけだ。それに何も罪は無い。疑問は残るが」 「なら、本作戦に中隊長を入れてくれませんか?」 「何故そこまで彼にこだわる?もしこの一件を解決したらお前の出世の道が開けるだろうよ」 「指揮官としての経験値の差です。村への突入となると少なくとも交戦は避けれないです。必要最小限の武器での対応。流石にリスクが多すぎます」 巻野の言葉に石澤は軽く俯いたあと顔を上げた。 「内には人事通達がもうすぐおりると思う」 「人事通達?」 「彼は、取り調べ中に辞任の意を表明した。正式に」 「え?」 「彼の奥さんが以前から警衛隊を辞めて欲しいと言っていたらしい。今回の一件で我々が事情聴取を行った最中に彼は警衛隊を退職したいと申し出てきた。彼の意向で部隊には内緒にして欲しいと言われていたが……」 「そんな、内さんが」 巻野はそう呟くとその場に膝から崩れ落ちた。 「中央警務隊からも援護を出す。何人かまだ分からないが俺も同行する覚悟だ」 「3将になって同行すか?聞いた事ないっすよ」 巻野が言うと石澤は軽く鼻で笑った。 「そこらの中年幹部と一緒にしてくれるなや笑 俺は現場思いの幹部だからな笑」 そう言いながら石澤はその場から去っていった。 3時間後 会議室で待機する石澤のもとに中央警務隊長 石渡 将補から連絡が入った。 「はい。石澤です」 「石渡だ。先程命令が正式におりた。鶴姫村への突入だ。目標は秦藤の奪還だ。目標達成時にはそのまま速やかに駐屯地に帰還せよ。以上だ」 「わかりました」 電話が切れると石澤は軽く咳払いをするとそのまま、広域機動作戦群 北九州基地機動中隊が待機する隊舎に向かった。 「そうですか。命令おりたんすか」 石澤から聞くなり巻野は軽く声のトーンを落とした。 「俺らも加勢しますよ」 そう言いながらすぐ近くの部屋から新垣が出てきた。 「マジすか?」 巻野が言うと新垣は軽く頷いた。 「いやぁー、この人、意識高いんで。俺らはとりあえず後方支援にまわります。看護師免許保有隊員を何人か配置してバックアップにまわります。その後、作戦展開時などに作戦が変更すれば随時、迅速に対応します」 月浦が言うと巻野は軽く頷いた。 「よろしくお願いします」 巻野が頭を下げると新垣と月浦もその場で軽く頭を下げた。 午後6時 広域機動作戦群 北九州基地機動中隊、中央警務隊、西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班からなる(総勢30名)連合部隊は博多駐屯地を出発した。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第11話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第10話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「そうか。分かった。ありがとう」 電話を切ると菅間は軽く咳払いをしながらその場に立ち上がった。 「院長、どうでしたか?」 院長室で待機していた統括官はそう言うとその場に立ち上がった。 「内の処分を検討する。すぐに用意しろ。懲罰会議のな」 「わかりました」 統括官はそう言うと軽く一礼しそのまま部屋から出て行った。 同じ頃 菅間への報告を終えた秦藤は軽くため息を吐きながら会議室で1人、幹部候補生時代の写真に目をやっていた。 「同期達か。顔がまだ輝いてる頃だな」 石澤が言うと秦藤はその場に立ち上がった。 「すいません。居たんすか」 「居て悪いか?」 そう言いながら石澤は近くの椅子に腰掛けた。 「幹部任官前はまだ意識が高くて顔がみんないい顔してるだろ?」 「そうっすね。今じゃあもうあの頃の意識の高さ消えたっすよ」 「過酷だもんな。残業なんかも多いし」 石澤の言葉に秦藤は軽く頷いた。 その時、部屋に中央警務隊所属の1人の隊員がやってきた。 「お疲れ様です。平子が自白しました。速瀬の奪還に向かったと」 「速瀬の奪還か。内 1幹については?」 そう聞きながら秦藤は少し体を起こした。 「内1幹については何も特に触れませんでした。しかし少し気になる事が」 「なんだ?」 「内 1幹を確保した時、そして取り調べの際、秦藤 2幹も担当していたので分かると思うんですが、内 1幹は偶然、彼らをカメラ映像越しで見つけた。つまり今回の駐屯地へのテロ行為と彼に何らかの関係性は無いかと」 「いや、このまま内を上手く使おう。とりあえずこのまま取り調べを続けよう。絶対に何か掴めるはずだ。特に平子、壱原、城倉の3人にはどんな手を使ってでも聞き出せ。絶対に何かあるはずだ」 「わかりました」 秦藤に言われ隊員は軽く一礼しそのまま部屋から出て行った。 「大丈夫か?あの3人にもう的を絞るんか?」 石澤に聞かれ秦藤は石澤に目をやった。 「速瀬奪還のために来たとそう、平子は自白した。つまり速瀬奪還という事は何か警衛隊を敵対視する敵対勢力があると考えるのはごく自然な流れかと」 「まぁ、そうとも言えるかもな。だけどあんまし決めつけるなよ?視野狭なるからな?そうしてたら」 「はい」 その場に立ち上がると秦藤は制服の上着を羽織った。 「どこに行くんだ?」 石澤に聞かれ秦藤は石澤に目をやった。 「鶴姫村でしたっけ。これから足を運ぼうかと」 「お前が自らか?」 「真崎、この名前覚えてますか?」 「真崎?あーお前の同期のか?」 「そうです。彼は最近出所したらしいです」 「それがどうかしたか?」 「真崎は仲間を見捨てる事は絶対にしない男でした。幹部に任官してからも同じでした」 「平子が速瀬を奪還しに来たのには真崎が関与してると?」 「確信はありません。しかしここ最近、鶴姫村付近で射撃音を何度も耳にした住民が多数存在してます。何らかの勢力が鶴姫村に関わったと私は考えます」 「それに真崎がいると?いくらなんでも考えすぎじゃないか?それを妄想と人は言うんだぞ?」 「妄想でもいいです。それに今回起きた駐屯地テロ事案は少なくとも鶴姫村との関係性がある。出世する上でこんな美味しいものはありませんよ」 「出世意欲そんな高かったか?お前」 「幕僚総監の座は誰でも欲しいでしょ?国防のてっぺんに鎮座する。この国を手中に治めるこの達成感欲しさに皆、出世競争に目を燃やす。それが幹部というものでしょ?」 「まぁ、そうだな」 「すぐに帰ってきます。鶴姫村は日本領土です。警衛隊が関与できる範囲内です。武力行使も考えてます」 「武力行使か。随分と物騒だな」 そう言いながら石澤はその場に立ち上がった。 「10人やる。武器は拳銃のみだ。服装は制服。これで調査に行ってこい。明日の朝までには帰って来るように」 「ありがとうございます」 「呉々も生きて帰ってこいよな」 石澤は秦藤の肩を軽く叩いた。 2時間後 秦藤を長とする中央警務隊から編成された偵察小隊は4台の車両を使い博多駐屯地を後にした。 「まさか秦藤さん自ら動くなんてな」 秦藤が乗る車両の1個後ろをついて行く警衛隊車両に乗っていた1人の若い3等士官は軽く喋った。 「この早さ、多分、理事官にも話行ってないだろうな」 運転をしていた隊員が呟いた。 「え?まじ?そんなのありかよ。理事官に話行ってないって流石にやばいだろ?」 「規律違反ってやつだな」 「俺やっぱ帰ろうかな。最近結婚したばっかなのに、こんなんでクビにでもなったらやべーだろ」 「クビになるかよ。せいぜい、懲戒処分とかだろ?ビビりすぎなんよ笑」 そう言うと運転をしていた隊員は軽く欠伸をしながら速度を少し上げた。 2時間後 鶴姫村近くのコンビニ駐車場に着くと秦藤は車から降りた。 「秦藤 2幹、この後は?」 「コンビニに車を置きそのまま偵察に向かう」 そう言いながら秦藤はコンビニの中に入っていった。 「すいません。警衛隊の者ですが少し駐車場をお借りすることはできますか?」 秦藤はレジ前にいた店員に警衛官身分証を見せながら言った。 「あ、少々お待ちください」 そう言いながら店員はバックヤードに入っていった。 数分後 少し老けた店員がバックヤードから出てきた。 「ここの店長してる者です。何かありましたか?」 「演習帰りで少し車両に異常が確認できましたので停めたいと思いまして。点検修理終わり次第離脱しますのでそれまでの間だけお借りできませんか?」 秦藤が言うと店長は軽く頷きながら笑顔で答えた。 「いいですよ。停めてください」 「ありがとうございます」 秦藤は軽く頭を下げるとそのままコンビニから出ていった。 「ここに停めていいらしい。車両監視で2名ここに残って残りの8名はこのまま私に続いて偵察任務に同行して欲しい」 秦藤に言われ隊員らは互いに顔を合わせた。 「俺、車両監視するっすよ」 1人の隊員がそう言うともう1人の隊員も口を開けた。 「俺もやります」 「ならその2人で頼んだ」 そう言うと秦藤は残りの隊員を引き連れそのまま鶴姫村に向かった。 しばらく歩いていくと薄暗い森林の中に辿り着いた。 「道はこのまま続いてますね。このまま直進です」 隊員に言われ秦藤は軽く頷くとそのまま足を進めた。 そのままもうしばらく歩いていくと木の看板が目に入った。 そこには鶴姫村と書かれていた。 「見つけました。ここですね」 隊員が言うと秦藤は看板に目をやった。 「やっとか。何分歩いた?」 「1時間は歩いたっすね」 「1時間か。いい運動になったな」 秦藤はそのまま目の前に続くトンネルの中に足を踏み入れた。 トンネルの中を進んでいくと目の前にフロントが凹んだ車が目に入った。 「事故か?」 秦藤は車に目をやるとそのまま車体に手をやった。 その時、トンネルの中に複数の足音が響いた。 「なんだ?何か来てるか?」 秦藤はすぐに後ろを振り向いた。 次の瞬間、複数の発砲音と共に秦藤の目の前にいた隊員達が次々と倒れて行った。 「クソ、バレたか」 秦藤は車の後ろに隠れると拳銃を構えた。 「こんなんで対抗できる訳ねーよな。どうしよ」 秦藤は汗を拭いながら軽く息を潜めた。 「もう全員死んだか?これは」 トンネルの中に響き渡る声を耳にしながら秦藤は高鳴る鼓動を抑えながらその場に潜み続けた。 「もう居ないっすね。帰りましょう」 そう言うと男たちはトンネルの中から出ていった。 それを見届けると秦藤はすぐに車の後ろから飛び出した。 「すまんな…俺のせいで」 秦藤は倒れた隊員達に目をやりながら静かに呟いた。 「見っけ。まだ居たのかよ」 後ろから唐突に聞こえた声に秦藤はすぐに後ろを振り向いた。 同時に頭に袋を被せられ金属バットで背中を殴打されその場に倒れ込んだ。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第10話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第9話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「着きました。ここが言ってた民家みたいですね」 伝令役隊員に言われ内は窓越しに家に目をやった。 「人の気配はまだ感じれんな」 内が呟くと隊員は軽く頷いた。 「そうですね。どうしますか?本部に報告だけでも入れときますか?」 「いや、報告は入れなくていい。部隊の長は俺だ。全ての決定権は俺にあるからな」 「は、はぁー」 隊員が言うと内は車のドアを開けた。 「ちょ、中隊長どちらに?」 「警戒されるのはダルいからな。お前ちょっと離れてろ」 「いや、待ってください。危険です」 「構わん。俺がやれと言ったらやれよ。口答えするな」 内が怒鳴ると隊員は軽く頭を下げ車を出した。 同じ頃 民家の中では、平子と壱原が駐屯地に双眼鏡を向けて監視活動を行っていた。 「コーヒーできたけど」 城倉が言うと平子はその場に双眼鏡を置き目頭を軽く掴みながらコーヒーの入ったコップを手に取った。 「俺そろそろ変わるぜ?監視役」 城倉が言うと平子は軽く断った。 「いや、いいよ。俺まだやれるし」 「いや、けどお前疲れてそうだし」 「疲れねーやつがいるかよ?ずっと気張ってて」 「だから変わるって」 「いいって。まじで」 そう言いながらコーヒーを飲み干すと平子は軽くゲップすると双眼鏡を手に取った。 「お前休憩しろって。城倉変わってやれ」 壱原に言われ城倉は平子から双眼鏡を奪った。 「なんだよ。変に心配しやがって。親かよ」 平子が吐き捨てると壱原は軽く笑った。 「かもな?笑」 「お前が親だったら死ぬわ笑」 そう言いながら平子はその場に寝転がった。 「にしても動きねーな。車両の出入りぐらいか」 壱原が言うと平子は軽く頷いた。 「勘づかれたか?もしかしたら」 平子の言葉に城倉は軽く唾を飲み込んだ。 「そうなれば戦争もんだよな?」 城倉が聞くと壱原はその場に立ち上がった。 「まぁ、真崎さん次第だな。そこら辺は。けどあの人の事だ。仲間見捨てろなんて指示出ねーだろうな」 壱原が言うと城倉は軽く頷いた。 「だよな。ま、別に後悔とかねーし」 城倉の言葉に平子は軽く笑った。 「後悔してんじゃねーかよ笑 それ」 「あ?だからしてねーって言ってんだろ?」 「嘘嘘嘘嘘笑 絶対嘘だって。そんなの嘘って分かるよ」 平子は軽く爆笑すると軽く欠伸しながらその場に立ち上がった。 「ちょっとコンビニ行ってくるわ。買って欲しい物とかねーの?お前ら」 「じゃあ俺、アイスで。ハーゲンダッツのな」 城倉が言った。 「うぃ。後で金返せよ?んで?壱原は?」 「俺か?そうだなー。なんだろう。カップ麺とかでいいかな。そこに財布あるから持ってけよ」 「おけ。じゃあ買ってくるわ」 そう言いながら平子は財布を手に取るとそのまま1階に降りていった。 「行くかー」 伸びをしながらそう叫ぶと平子は欠伸しながらドアを開けた。 その時だった、目の前にフル装備をつけた警衛官の姿があった。 「もうバレたんかよ…」 そう言うと平子は腰付近に手をやった。 それを見て隊員はすぐに拳銃を構えた。 「この場でお前を撃ち殺したくな。俺に撃たせるな」 隊員の言葉に平子は軽く首を傾げた。 「あ?お前なんだよ」 「俺だ。覚えてるか?」 隊員は被っていた鉄帽を取るとその場に置いた。 「う、内さん?」 平子が言うと内は軽く頷いた。 「その通りだ。ここがお前のいや、お前らのアジトか?」 「どこまで知ってんすか?てか内さん、警衛隊に入ってたんすね」 「1幹。そこそこのポジションで中隊長やってる。お前を含め3人ここにいると認識してる」 「3人。そこまでバレてんすか」 そう言うと平子はその場で俯いた。 「俺が来たからには、お前らを死なせることはさせない。俺とお前の仲だ。壱原は元気にしてんのか?」 「とりあえず武装解除してくれないと中に通すことは出来ないです」 「武装解除か」 そう呟くと内は軽く俯いたあと、防弾チョッキを外し始めた。 「いいだろう」 内が装備解除を始めた次の瞬間、後ろから唐突に声をかけられた。 「内 1幹。そこで何を?」 内はすぐに後ろを振り向いた。 「中央警務隊の秦藤です。何故武装解除を?」 喋る秦藤の横には伝令役の隊員が立っていた。 伝令役の隊員は内と目が合うなりすぐに目線を逸らした。 「何故、中央警務隊がここに?」 内が聞くと秦藤は後ろにいた中央警務隊員に目をやった。 「突入だ」 「わかりました」 隊員達は秦藤の前に出ると内を押しのけそのまま民家の中に入っていった。 「それ以上入るな」 平子が怒鳴ると秦藤は平子に向けて拳銃を構えた。 「内 1幹とは違う。俺たちは今、君たちをこの場で射殺できる。この場で降参するのなら射殺する事はしないが」 秦藤が言うと平子は内に目をやった。 「大人しく手を挙げろ」 内が小声で言うと平子はその場で手を挙げた。 「他2名を拘束。武器等は拳銃2丁を確認。装備、双眼鏡3」 無線報告を受けると秦藤は平子と内に銃口を向けながら無線機を手に取った。 「分かった。そのまま下に連行しろ。まとめて駐屯地にて取り調べを行う」 「01了解」 無線連絡が終わると秦藤は内に目をやった。 「貴方にも事情聴取を受けてもらいます。既に広域機動作戦群 北九州機動中隊には業務停止命令を出してます。これは中央警務隊からの要請に伴う処置であり、明日にでも正式に人事院から通達が来ると思います」 「そうか。俺はこの場で捕まるんだな」 「武装解除をしていた理由が聞きたいだけです。その答えによっては、業務停止命令を解除する事も可能です」 秦藤が話していると上の階から隊員らに連行される壱原、城倉がやってきた。 その後 平子、壱原、城倉、内は駐屯地に連行され取り調べを受けることになった。 現役の幹部警衛官が取り調べを受けるということもあり、内の取り調べは厳重なセキュリティーの上、行われる事になった。 「そうか。くれぐれも慎重に頼むよ。何か新事実が判明したら逐次、連絡を入れてくれ」 菅間に言われ秦藤は軽く頭を下げながらスマホ越しに返事した。 「分かりました。失礼します」 電話を切ると秦藤はスマホをポケットに入れながら内がいる取り調べ室に戻った。 「お待たせしました。取り調べ始めましょう。あなたは現役の警衛隊幹部。つまりあなたの取り調べは全て四六時中監視される事になります。あなたの発言1つでどうにでもなる。呉々も自分の発言に気をつけてください」 「何が聞きたい?ただ装備品を外しただけだ。この事を何の罪で問うつもりだ?」 「装備品を外したこともそうですが、私はあなたと彼らに何らかの深い関係がある。そしてそれはつまり、駐屯地テロを起こした速瀬とも関係があると。そう考えています」 「あるとしたら?どうなるんだ?」 「この場であなたを緊急逮捕します。駐屯地に対してのテロです。あなたの関与が1ミリでも確認できた段階で死刑相応の刑事罰があなたを待っている」 「そうか」 そう言うと内は背もたれから軽く体を起こすと軽く笑った。 「俺は鶴姫村出身だ。平子と壱原は俺が面倒見てきた奴だ。アイツらがまだ小便をたら流してる頃からのな」 「なるほど」 「それだけだ。駐屯地テロに俺が関与した事は一切ない。言い切れる」 「言いきれますか。本当に」 「本当だ」 「わかりました」 そう言いながらその場に立ち上がると秦藤は内に目をやった。 「後ほど、別の担当官が来ますのでそれまで少々お待ちください」 そう言うと秦藤は軽く一礼しそのまま部屋から出て行った。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第9話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第8話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「えー以上が本隊からおりてきた通達事項だ。現在この駐屯地への関心度は異常な程までに高いって言いだろう。駐屯地警戒をしつつ、我々に託されている本来の任務である敵地襲撃の要請がおりた段階で、我が隊は駐屯地警戒から離脱し出動する。その認識でよろしく頼む」 内が言うと隊員達は元気よく返事した。 「それと…」 そう言いながら内は目の前にいる全ての隊員の顔をじっくり見ながら言った。 「日中と夜勤で勤務を交代させているはずだが、その戦闘服のアイロンはどういう事だ?説明してくれ嵩寺」 内に言われ坊主頭の1人の隊員(嵩寺祐伍 隊士長)は内に目をやった。 「すいません。ストック切れて」 「ストックだと?」 「ストックっすね」 「時間はあったろ?昨日は日中勤務か?」 「そうっす。はい」 「日中勤務なら1700には勤務が終わってるよな?何故、その段階でアイロンをしてない?」 「すいません。ちょっと時間なくて」 「まぁ別にいいが、今この駐屯地はかなりの視線が向けられてる」 そう言いながら内は駐屯地前に張り付くマスコミ達に目をやった。 「その戦闘服のアイロン1つとってもマスコミは大きく取り上げてくるだろう。このアイロン1つで部隊の精強さがあのカメラを通じて全世界に知れ渡ることになる。一人一人がその重要パーツである事を忘れるな」 内が言うと嵩寺は軽く頭を下げた。 その後、解散となると新垣が内のもとに小走りでやってきた。 「お疲れ様です」 新垣が言うと内は軽く頭を下げた。 「駐屯地警戒、異常無しです」 「ありがとうございます。ちょっと共有しておきたい事項がありますので少しよろしいですか?」 「わかりました」 新垣は内を連れ作戦本部が設置されている会議室に向かった。 会議室に着くと部屋はカーテンが閉められ辺りは暗めになっていた。 「お疲れ様です。駐屯地付近の検索ですが1点、気になるのが」 月浦に言われ新垣は月浦に目をやった。 「気になるというのは?あーちょっと待ってくれ。さきに内 1幹に話があるんだった。とりあえずその件は君に一任するよ」 「私がですか?」 「嫌か?」 「い、いえ。決してそのようなことは」 「なら、頼んだよ」 そう言うと新垣は内を近くのパイプ椅子に座らせ自分も横のパイプ椅子に腰掛けた。 「さっき行った週間警戒巡回時に、異変を感知したのが始まりでした」 ※週間警戒巡回…1週間に1回、車両を使い駐屯地周辺を半日かけて巡回する。 外部からの脅威等が無いかを判断するために行う 「異変を感知?」 内が聞くと新垣は軽く頷いた。 「ここを出て2キロほど歩いた先に、廃墟があるんです。昔は民家として長年使われており、住人が孤独死したのと同時に廃墟化した建物です。そこに人が出入りした痕跡がありました」 「痕跡?詳細の調査は進めてるんですか?」 「いやぁー、詳細の調査はこれから進める感じなんですけど」 新垣が話していると月浦が小走りでやってきた。 「監視カメラ映像の解析が完了しました。廃墟化した民家のすぐ近くにある演習場の監視カメラ映像です」 「確認するよ」 新垣が言うと内が口を開けた。 「私も参加していいですか?」 「どうぞ」 月浦が言うと新垣は軽く頷きそのまま監視カメラ映像を解析した隊員らが集まっている箇所に向かった。 「お疲れ様です」 新垣達が来るなり隊員らはその場で直立不動の姿勢をとった。 「見せてくれるか?映像」 新垣に言われ1人の隊員がパソコンを操作し始めた。 数秒後 映像が出ると新垣は軽く腕を組みながら画面に目をやった。 「なるほど」 新垣が呟くと同時に内が少し身を乗り出しながら画面を凝視してきた。 「どうしました?」 月浦が聞くと内は軽く首を振った。 「いや、別に大したことじゃ」 「とりあえずここに写ってる3人の身柄を至急拘束する必要があるな。警衛隊は平時から警察官職務執行法も保有している。彼らを任意同行で引っ張るか」 新垣が言うと内が言った。 「この1件、私に任せてくれますか?広域機動作戦群としてです」 「いや、こんなの俺らでもできるっすよ?」 風弥が言うと内は風弥に目をやった。 「まぁ、そりゃあそうかもすけど、最近うちの若い連中たるんでて。こういった初歩的なところからもう一度させてやろうかなと。隊員育成も兼ねて」 「なるほど」 風弥が言うと新垣は軽く頷いた。 「わかりました。どうぞ?お任せします。逐次報告だけお願いします」 「わかりました」 そう言うと内は軽く頭を下げそのまま部屋を後にした。 その後、広域機動作戦群の隊員達が待機する部屋に着くと内は軽く咳払いをしながら隊員らの前に立った。 「どこ行ってたんすか?」 巻野は内の姿を見るなりその場に立ち上がった。 「ん?方面陸上科のところにいた。呼ばれてな。それより何人か足りなく無いか?気の所為か?」 「何も指示がないからって何人かどっか行っちゃって。煙草っすね」 「煙草か。百害あって一利なしだろ?んなの。よくやろうと思えるよな」 そう呟きながら内は近くの椅子に腰掛けた。 数分後 5人の隊員が部屋に戻ってきた。 「お前ら、何してた?さっさと戻ってこいよ」 巻野が怒鳴ると1人の隊員は軽く頭を下げた。 「すいません。ヤニ切れてて」 「もういいよ。座れ」 内が言うと5人の隊員は軽く頭を下げ自分の席に座った。 「これで全員か?」 内が聞くと巻野は軽く頷いた。 「そうですね。はい」 「なら、始めようか。これより3名の身柄拘束作戦に参加することになった。我々が主導での作戦だ。この3名は駐屯地に対して危害を与えようとしている一味と考えられる。その為、早急にその3名の確保に急ぐ」 内が言うと隊員達は元気よく返事した。 「だがもう1つ…」 そう言いながら内は軽く目をつぶると数秒後目を開けた。 「今回、その確保する3名だが、私が自ら現場に赴き陣頭指揮をとる。巻野1尉、本部待機要員で考えている」 「自ら、ですか?」 巻野が言うと内は巻野に目をやった。 「何か問題があるか?」 「いや、ありませんけど何故、陣頭指揮を?」 「初心に帰る為だ。あまり気にせんでくれ」 そう言いながら内は隊員らを解散させると武器装具が保管されている倉庫に向かった。 「なんで中隊長自ら陣頭指揮とるんすかね」 北町が言うと辻は軽く首を傾げた。 「さぁー」 辻が言うと堂城が軽く腕を組んだ。 「いやぁー、なんか妙に気合入ってるよな。あんなの見た事ねーよな。あんな幹部もいるんだな。いいねー」 堂城が言うと巻野がやってきた。 「喋ってる時間あるなら装備つけたらどうだ?お前ら」 「いや、あれ見てくださいよ。勤務区分表。俺ら本部待機要員っすよ」 辻が言うと巻野はホワイトボードに貼られてる勤務区分表に目をやった。 「ほとんどが本部待機要員だと?」 巻野が呟くと北町は軽く笑いながら頷いた。 「気合い入りすぎっしょ。あの人。何かあったんすか?」 「いや、何かあったとかそういうのは知らんけど」 そう言うと巻野は軽く首を傾げながら部屋を後にした。 「中隊長、お時間よろしいですか?」 倉庫前に着くなり巻野は完全装備をつけた内に声をかけた。 「どうした?」 「勤務区分表おかしいっすよ。配分分け」 「何がだ?」 「いや、現場に向かうのは中隊長と伝令役のみだと」 「そうだな。必要最小限で人員は抑えてるつもりだ」 「彼らは武装してる可能性もあります。俺たちが組織の敵として彼らを狙うと同様に彼らも俺たちを本気で潰そうとしてくるはずです。今、拘束してる速瀬という男の仲間かもしれません」 「十分に有り得るな。あいつらなら」 「あいつら?」 「何もない。成長したな」 そう呟くと内はそのまま駐車場に向かった。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第8話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第7話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 4.10事件から2日後 博多駐屯地には連日押しかけるマスコミ対策の一環として、広域機動作戦群 北九州機動中隊が駐屯地の警戒を行っていた。 「この俺らがマスコミ対策に駆り出されるんか」 広域機動作戦群 北九州機動中隊所属の1人の隊員はそう言うと軽く近くにあった石を蹴り上げた。 「自分の今の任務に集中しろ。駐屯地警戒は立派な任務だ」 広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 北町 1等士官が言うと隊員は北町に目をやった。 「あ、すいません。言葉気をつけます」 そう言うと隊員は軽く欠伸をしながら巡回を始めた。 「北町、最近の若者は体力あるけど根性ねーからな。あんまし、きつく指導してやんなよ?」 広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 辻 2等士官が言うと北町は軽く頭を下げた。 「流石に欠伸しながらは舐めてるだろってなって。すいません」 「まぁ、けど腹立つ気持ちはお前も分かるだろ?レンジャーバッチとっての仕事がこれなんだから」 「プライドってやつすか?」 「プライドか。俺も若い時はそんなのもあったよな。けど今はそんなのもねーよ。一欠片もな?笑」 そう言うと辻は軽く笑いながら駐屯地のすぐ外に集まるマスコミに目をやった。 その時、1本の無線が入ってきた。 「総員、第1隊庭に集合。繰り返す、総員、第1隊庭に集合せよ」 無線を聞くと辻は北町に目をやった。 「今の、中隊長か?」 辻に聞かれ北町は首を傾げながら軽く頷いた。 「多分?」 「まぁいいか。行くぞ」 「はい」 北町が返事すると辻はそのまま隊庭に向かって走り出した。 同じ頃 博多駐屯地近くの喫茶店には平子と壱原の姿があった。 「なんで俺まで行かされるんだよ。他にもいたろ?候補なんていくらでも」 そう言いながら壱原は軽く口を鳴らした。 「俺の指名だよ。快く思えよ」 平子が言うと壱原は平子に目をやった。 「あ?お前の?か?」 「そうだよ?」 「面倒いことに巻き込まさせるなよ。な?」 「お前とは古くからの知り合いだからな。こういう時こそお前と一緒に仕事したいなって思ったんだよ」 そう言うと平子は机の上にあるブラックコーヒーを軽く口に入れた。 「小学校からの友達だもんな」 「友達か…」 そう呟くと平子は頭上に目をやった。 「なんだよ。いきなりそんな顔して。きしょいな笑 ストーリー載せてやろうか?笑」 「は?んざけんなって」 スマホを向けた壱原を見て平子はすぐに止めに入った。 「来たな。駐屯地警戒の人数が減ったぞ」 双眼鏡で駐屯地を覗いていた城倉が言うと平子は身を乗り出すようにして駐屯地に目をやった。 「てかさ?俺の事忘れてたよな?さっきの会話。俺がここにいるの」 城倉が小声で聞くと壱原は軽く笑いながら首を傾げた。 「さぁー?笑 俺はお前のこと思ってるけど」 「相変わらず、きしょいな笑」 城倉が話していると平子がその場に立ち上がった。 「行くぞ。今がチャンスだ」 平子の言葉に壱原と城倉はその場に立ち上がった。 「どういう作戦で行く?あくまで今は偵察だろ?そんで、速瀬が出てきたら取り押さえてそのまま連れ帰るって作戦だろ?」 城倉が聞くと平子は軽く頷いた。 「まぁ、そうだけど。多分、そう簡単にはいかねーな。最大23日間は拘束できる。だからつまり後、21日、警務隊は速瀬の身柄を拘束できるという事だ」 平子が言うと壱原は感心したような顔で軽く拍手した。 「すげー。お前勉強したん?法律」 壱原が言うと平子は軽く口を鳴らした。 「馬鹿扱いしやがって。これでも元弁護士志望だからな?」 「それって、でも小学校の時だろ?好きな女優が弁護士ドラマで主演張ってたからって理由だろ?笑 まじおもろいよな笑」 壱原はそう言うと大声で笑った。 「とにかく作戦の説明に戻るけど真崎さんから提示されてるこの作戦で行くのが濃厚だと思う。駐屯地近くにある荒れ果てた借家を使って駐屯地の監視、速瀬が出てきたら確保。その流れで行く。これが1番ベストだと俺は思ってる。けど」 「それでいいんじゃねーの?なんでもいいと思う。速瀬を取り戻したら俺はなんの負い目もなく死ねるからな」 平子が言うと城倉は平子に目をやった。 「死ぬ?」 「警衛隊は絶対に本気で俺らを潰しにかかる。俺ら単体じゃなくて組織、村ごとだ。人数、武器装具、知識何一つ彼らに勝るところなんて俺らにない。だからせめて、村に攻めいられる前に俺は老人とかそういうのを逃がすのが先手だと思ってる。ってまーそれ決めるのは真崎さんとかの仕事だろうけど」 平子が言った。 「ま、平子の言うことが正しいな。この先、長く生きるのは難しいだろうな。駐屯地でテロ起こしたんだから。それに幕僚総監をも襲撃した。警衛隊からしたら口実作りの宝庫だ。そうだろ?」 壱原が言うと城倉は軽く頷きながらその場に腰掛けた。 「でも、俺まだ…死にたくないな」 城倉がボソッと言った言葉に平子は城倉を睨みつけた。 「おい、やめろよ?人いんだから。騒ぎ起こすなよ?」 壱原が言うと同時に平子は城倉の胸ぐらを掴んだ。 「だからやめろって」 止めに入った城倉を蹴り倒すと平子はそのまま城倉を近くの壁に押し付けた。 「なー?お前そんな気持ちで新衛隊入ったんか?なー?」 「あ?いきなりなんだよ。お前変だぞ?」 「そうかもな。変かもな。天塚と奄海さんが鶴姫村に来て、新衛隊を作った時は今でも覚えてる。すげー衝撃的だったけど。俺は嬉しかった。単純に自分の故郷を守ってくれる人が目の前に現れたんだから。まーあの人らは警衛隊を潰すという名目で来たのぐらいすぐ分かったけどそれでも俺は迷いなく、志願した。何故だかわかるか?俺の母ちゃんと父ちゃんの墓があるからだよ。もし鶴姫村が廃村したら、両親の墓もボロボロになる。なんて言うかさ、墓大事にしたいって思うのはおかしい事か?教えてくれよ。なー?」 「す、すまんな。軽い気持ちで言ってしまって」 城倉が言うと壱原がその場に立ち上がりながら口を開けた。 「こいつの親、2人とも死んでんだよ。平子が中学生の時に。あれは中一か?鶴姫村出身の国会議員数名が相次いで性加害事件を起こしたとかで、問題になったろ?それで鶴姫村への迫害っていうかそういうのがやばかった。平子はちょうどその時、大分県内ではあったけど鶴姫村から出て外の中学に通学してた。平子へのいじめも例外じゃなかった。それの影響は変な方向に行ったんだよ」 「変な方向?」 城倉が聞くと壱原は軽く頷いた。 「平子の両親を殺そうって話に転がったんだよ。あいつの両親を殺したのは、あいつの同級生だった。行き過ぎたいじめが結果的には親殺しになったんだよ」 「そ、そうなのか?」 「鶴姫村は元々、閉鎖的だったから。鶴姫村出身ってだけで警察も介入なかなかしてくれなくて、その間にあいつの両親を殺した同級生は親が金持ちだった事もあって、国外逃亡したって噂だ。ついでに殺された母親のお腹の中には、赤ちゃんもいたって話だ」 「酷い……な」 「だから下手に平子の前で覚悟少ないセリフみたいなの口にするなよ。こいつちょっと熱くなったら冷めにくいからな」 「す、すまんかった」 城倉が頭を下げると壱原は平子の肩を軽く叩いた。 「お前も落ち着けよ。そんなんで熱くなってたら人間関係どーすんだよ?なー?」 「すまんかったな」 そう言うと平子はその場に腰掛けた。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第7話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第6話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「いつまで黙ってんだ?あー?はよ話せや」 そう言うと石澤は軽く机を蹴り倒した。 速瀬の取り調べは中央警務隊の管轄となっており、何時間も部屋に入れられ速瀬は拷問のような事情聴取を受けていた。 「理事官補佐、事情聴取実施事項に違反の恐れが」 秦藤が言うと石澤は秦藤を睨みつけた。 「何がだ?あ?こいつがこのまま黙秘貫いてみろよ。その間に国外逃亡でもされようもんなら話にならんぞ?」 「そうかもですけど」 「これで国外逃亡されたら警衛隊に対する犯罪は一気に増えることになる。成功例が出るんだからな。警衛隊に恨み持ってる奴なんてそこら中にいるだろ?」 「机を蹴り倒す等は暴行です」 「ごちゃごちゃうるせーな」 そう怒鳴ると石澤はその場に立ち上がった。 「なぁー、速瀬?お前誰を庇ってる?組織からの報復にでもビビってんのか?なー?ならそんな心配はねーぞ?俺らが守ってやるから。お前のことを。な?」 「父を殺してよくそんな事を言えるな」 速瀬が呟くと石澤は速瀬に軽く顔を近づけた。 「なんつった?もっかい言えよ?」 そう言いながら石澤は速瀬に急接近した。 次の瞬間、速瀬は石澤の胸ぐらを掴むと石澤の顔面に頭突きしその場に倒した。 「クソが、いってぇー」 石澤は鼻血を軽く腕で拭いながら倒れていた机を蹴り飛ばした。 「理事官補佐、大丈夫ですか?」 そう言いながら秦藤は石澤に1枚のティッシュを渡した。 「クソが、舐めた態度取りやがって」 石澤はその場に立ち上がると速瀬を殴り倒した。 「落ち着いてくださいよ。これ以上したら規律違反で理事官補佐も罪を問われることになるんですよ?」 そう言うと秦藤は後ろから石澤を羽交い締めにした。 「クソッタレが。離せや。おら」 石澤が暴れていると取り調べ室のドアが開いた。 「あ?」 石澤はすぐに後ろを振り向いた。 「まだそんな取り調べをしてるんですか?」 月浦が怒鳴ると石澤は秦藤に目をやった。 「誰?」 「さぁー?」 秦藤が言うと月浦は後ろにいた内と巻野を部屋の中に入れた。 「広域機動作戦群の内です。取り調べの進捗具合を見に来たんですが?これは一体?」 そう言いながら内は口から血を流す速瀬のもとに近づいた。 「あー、ちょっと色々あったんすよ。それで?なんで広域機動作戦群の人が?ここに?」 石澤が聞くと内は速瀬に目をやった。 「駐屯地へのテロ行為。死刑相当の事案だ。お前が口を割るまで警衛隊はお前を拘束し続ける。逃げれると思うなよ?警衛隊舐めてると痛い目に合うぞ?」 内が言うと速瀬は内に目をやった。 「好きにすればいいよ。俺は何も話さん。それだけをこの場で話してやる」 速瀬が言うと石澤は内に目をやった。 「誰が話しても変わらんっすよ。こいつは何も話す気は無さそうすからね。仕事増やしがって。この野郎が」 「ならどうするんです?」 内の言葉に石澤は軽く手をポキポキと鳴らした。 「どうする?って?」 「いや、このまま同じ状況を繰り返すんですか?」 「こっちはやるだけの事はしてんだよ。なー?関係ねーやつ出てけやー」 石澤に怒鳴られ内は軽く頭を下げその場から出ていった。 「あー。イライラすんな。どいつもこいつも。クソ野郎が」 石澤は倒れた机を元に戻しながら近くのパイプ椅子に腰掛けた。 同じ頃 鶴姫村では、命からがら逃げてきた平子が戦果を伝えるべく集会の場にいた。 「つまり、速瀬を置いて逃げてきたってことか?」 城倉に聞かれ平子は城倉に目をやった。 「仕方ねーだろ?んなの。あの野郎が逃げなかったんだから」 平子が怒鳴ると城倉は平子のもとにゆっくりと近づくとその場で勢いよく胸ぐらを掴んだ。 「仲間見捨てといて、言い訳か?お前は」 「あいつが幕僚総監殺そうとしなけりゃ俺も速瀬もこの場に逃げれた。けどあいつは総監を殺そうとした。それが仇になってあいつは取り押さえられた。それだけだ」 「計画に、幕僚総監への直接攻撃は無かったはずでは?」 奄海は横にいた真崎に小声で聞いた。 「駐屯地への攻撃で終わる予定だった。本来は」 真崎が呟くと奄海はその場に立ち上がった。 「城倉、お前1回そいつから離れろ」 奄海が言うと城倉は奄海に目をやった。 「わかりました」 そう言うと城倉は軽く頭を下げそのまま自分のもと居た場所に戻って行った。 城倉が戻ると真崎がゆっくりと口を開けた。 「本計画に、幕僚総監への直接攻撃は無かった。つまり速瀬による独断行動と捉えれる。組織として、独断行動を取る者がいればそいつを組織から速やかに離脱させるのが指揮官であるこの私の仕事である」 「ちょっと待ってください。まさか見捨てると?彼を?」 壱原が聞くと柿輪が声を荒らげた。 「あたりめーだろ?勝手な事してんだから。捕まるのなんてあいつの自業自得だろ?計画に無いこともまでして助けろはおかしいだろうよ」 「まー確かにそうだな。だが俺は助けるべきだと思う。リスクを背負ってでも」 天塚が言うと柿輪は天塚に目をやった。 「あ?」 柿輪が言うと天塚は柿輪に目をやった。 「我々として彼は立派な戦力だった。彼1人だけでは無い。この場にいる者は全て著しく、仲間だ。誰1人欠けてはならない」 「んな綺麗事いらねーんだよ。今は」 「綺麗事?確かに綺麗事だな。けど組織運営はそうやって成り立つんじゃねーか?綺麗事ばっか並べてそれで組織は前に動くんじゃねーか?」 天塚が話していると真崎が再び口を開けた。 「何も、見捨てろと俺は言ってない」 真崎の言葉にその場にいた隊員らは顔を上げた。 「リスクを背負ってでも仲間を助けるのが今俺たちが真っ先にやらないといけないことだと俺は思う。博多駐屯地で彼はまだ拘束されてる。攻撃拠点は博多駐屯地として我々は動いていく。仲間の奪還もできないのに警衛隊を潰すなど不可能だ。今後の作戦遂行に繋げる意味でも駐屯地への侵入は必要だと考える。そこで助けれるなら速瀬を助ける。だが、犠牲が出た場合、すぐに作戦を中断する。しかし犠牲を気にして作戦に参加するのは禁ずる」 「ちょっと待ってくださいよ。おかしいですって」 そう言いながら柿輪はその場に立ち上がった。 「何がだ?」 真崎が聞いた。 「いや、リスクしかないでしょ?んなの。彼を助けるべきってのは綺麗事なんすよ。分かるでしょ?警衛隊は駐屯地だけじゃない。幕僚総監も標的にされた。警衛隊は本気で潰しにかかる。そんなことぐらい貴方なら分かるはずじゃ」 そう言うと柿輪はその場に立ち上がり真崎の前で跪いた。 「仲間を見捨てる理由にはならない。彼を必ず助け出すんだ。以上だ」 そう言い残すと真崎はその場を後にした。 「ふざけやがって」 柿輪はそう呟くと握りこぶしを作った。 「えーこれから救出に向けた部隊を編成する。全員集まってくてきてくれ」 奄海が言うと隊員らは一斉に奄海の前に集まった。 「お、おい柿輪行くぞ?」 天塚に言われ柿輪は高良に目をやった。 「俺は今回の作戦に参加出来ない」 「は?いきなりなんだよ」 「俺はこの作戦の参謀から抜ける。それだけ言っといてくれ」 そう言いながら柿輪はその場に立ち上がった。 「ちょっと待てよ。おい」 高良が怒鳴ると柿輪はそのまま隊舎に向かって走り出した。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第6話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第5話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「えー、昨日午前10時、警衛隊 博多駐屯地にて起きましたVXテロに関する記者会見をこれより始めさせて頂きます。まず最初に内閣府行政人事院 院長の菅間柾史からご説明の方をさせて頂きます」 司会者を任された警衛官が言うと菅間は軽く咳払いをしながらため息を吐いた。 「えー、内閣府行政人事院 院長の菅間柾史です。まず最初に今回起きました事件の概要についてご説明させて頂きます」 博多駐屯地で起きたVXテロ(後に4.10事件と命名)について翌朝、内閣府行政人事院主導のもとで記者会見が行われていた。 同じ頃 博多駐屯地では除染活動を終えた化学科隊員、そして警衛庁から来ていた中央警務隊員が集結していた。 「では以上で説明は終わります。何か質問はありますか?」 方面総監室でこれからのVXテロに関する捜査の説明を石澤から受け松越は軽く頷いた。 「いや、特には無いが、清武 幕僚総監の今の状況が気になっていてな。どんな感じなんだ?」 「一命は取り留めましたが、後遺症が残ったと報告を受けてます」 「後遺症かー」 「はい」 「西部方面隊としては協力できるところは全身全霊で協力をしたいと考えている。使いたい部隊があればすぐに申し出てくれ。一応今回の事件を受けて方面隊としては、方面隊所属全部隊に対して待機命令を出してる。1ヶ月間だ。だから超フリーって訳だ」 「なるほど。そう言って頂けてすごい助かります。では、お言葉に甘えて1つお願いをしてもよろしいでしょうか?」 「お?なんだ?」 「例の部隊を至急、出して欲しくて」 「例の部隊?」 「VXとなると組織的犯行であるかと。警衛隊に対する組織的犯行。彼らにとってはうってつけの任務であると考えてます」 「あー彼らか」 そう呟くと松越はその場に立ち上がった。 同じ頃 捜査本部が設置されている会議室には警衛庁、方面隊から続々と隊員達がやってきていた。 「設営準備に時間かけるなよ。さっさとやれって」 西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長の新垣 1等士官は腕を組みながら備品などを設置している隊員らに激を飛ばしていた。 「どんな感じだ?」 西部方面隊 副総監 紀野智志 1等将士が聞くと新垣は軽く敬礼した。 「お疲れ様です。設営準備の最中って感じです」 「そうか。実はな、さっき連絡があってもう1つ部隊が増えることになった」 「もう1つ?ですか」 新垣が聞くと1人の男がゆっくりとやってきた。 「広域機動作戦群 北九州機動中隊 中隊長の内稜汏 1等幹士です」 「西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長の新垣 1等士官です。どうも」 「今回よりこの広域機動作戦群が本作戦に追加された。つまり意味が分かるか?」 紀野に聞かれ新垣は軽く首を傾げた。 「敵に対しての掃討作戦です。我々はあなた方が犯人を突き止めた場合の敵地急襲作戦を担当します」 内が言うと新垣は軽く頷いた。 「なるほど。犯人は広域機動作戦群が出る程のレベルだと?」 新垣が聞くと内は軽く頷いた。 「警衛隊駐屯地に対してのガス攻撃事案。普通の事案でない事は確かです」 「だからってそんなに焦んなくてもいいんじゃないすか?」 西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 風弥鳳太 3等士官が言うと内は風弥に目をやった。 「何が言いたいんです?」 内に聞かれ風弥は内に目をやった。 「目、怖いっすって。何もねーっすよ。従うんで。あなたに。怖いっすって」 風弥が言うと内は軽く口を鳴らした。 「風弥、お前設営終わったんか?」 新垣に聞かれ風弥は頭をかきながら軽く欠伸をした。 「いやぁ、まー終わったっすね。いい感じに」 「いい感じってなんだよ」 新垣が言うと風弥は軽く頭を下げそのまま部屋の中に入っていった。 「風弥、お前どこ行ってたんだよ。お前のこと探してたんだぜ?」 部屋に戻るなり西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 宗越彬英 3等士官に声をかけられ風弥は軽く欠伸をしながら答えた。 「え?なんすか?なんかあったすか?」 「なんかあったすかじゃねーよ。設営準備まだ終わってねーだろ?って」 「あー。もうこんなんでいいっしょ。広域機動作戦群の連中なんかにそこまでやらなくていいっしょ?」 「広域機動作戦群?なんの話してんだ?お前は」 「へ?」 「いや、だからなんの話だ?俺らはVXテロの捜査本部の設営をやってんだろ?そんなのに広域機動作戦群が関わってくるかよ」 「いや、廊下にその長がいるんだってよ」 「は?」 そう言って宗越が動こうとしたその時、部屋のドアが開いた。 「広域機動作戦群 北九州機動中隊 中隊長の内だ。これより捜査に我々も追加させてもらう。今回は挨拶に来た」 「意味わかんないっすって。なんで?」 宗越が言うと新垣が宗越のもとに駆け寄ってきた。 「宗越、彼らが嫌か?」 「いや、やりずらいっしょ?この西方、九州知ってんのは俺らしかいないでしょ?って事ですよ」 「彼らも北九州機動中隊を背負ってここに来てるんだ。彼らだって詳しいだろうよ」 「そう言う問題じゃないんです。プライドなんすよ。広域機動作戦群は全国に駐屯してる。他にも中隊がある。けど俺らは違う。この九州に特化した訓練、地形に特化した訓練をやってきてる。言ったら悪いすけど俺らの方が強いです。この九州に関しては」 「プライドか」 新垣が呟くと内がゆっくりと宗越のもとにやってきた。 「我々は敵地襲撃のみ陣頭にたちます。それ以外は後方支援にまわります。あなた方の支援役です」 内が言うと宗越は軽く頷いた。 「すいません。ちょっと熱くなって」 宗越が言うと内は軽く微笑みながら答えた。 「確かに、九州地区の防衛に精通してるのはあなたがたの方です。それに間違いはありません。我々はあくまで九州に駐屯してる一部隊。任務として九州地区の防衛は担当外ですから」 「そうすか」 「それと。取り押さえたある男と話をしたいんですけど」 そう言いながら内は新垣に目をやった。 「取り押さえた男?」 新垣が聞くと内は軽く頷いた。 「はい。速瀬と言いましたか?名前は」 「あー。中央警務隊が今、取り調べしてるんじゃないすか?」 新垣が言った。 「中央警務隊か」 内が呟くと横にいた広域機動作戦群 北九州機動中隊 副隊長 巻野颯 1等隊尉が耳打ちをしてきた。 「中央警務隊だったら、今、石澤が現場、仕切ってるはずです」 「行こうか。部屋に案内してくれ」 内が言うと巻野は新垣に目をやった。 「案内役いけるすか?」 巻野が聞くと新垣は近くにいた西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長の月浦脩泙 2等士官に咄嗟に目をやった。 「月浦を送ります。どうぞご自由に使ってやってください」 そう言いながら新垣は月浦に目をやった。 「案内役ですね?了解しました」 そう言うと月浦は軽く頭を下げた。 その後、部屋を出ると内は月浦に声をかけた。 「身柄を拘束した速瀬という男ですが、どうですか?何か話しましたか?」 内に聞かれ月浦は軽く首を傾げながら答えた。 「中央警務隊による完全な身柄拘束ですので私の口からどうこうは言えませんが、まぁ恐らく、背景に何か組織があるんでしょうね」 「何故、そう思われるんでしょう?」 内が聞くと月浦はその場で足を止めた。 「一昨年まで中央警務隊にいました。弾薬庫での情報漏洩事案覚えてますか?3年前の」 「あー、あれっすよ。確か弾薬庫でインスタライブしたとかで騒ぎあったやつっすよ」 巻野が言うと内は軽く頷いた。 「あれです。私はその事案を最後に警務隊から退きました。理由は、警務隊が怖くなったからです。何か事案が起き、被疑者となる隊員が現れれば何時間も拘束し食事制限もさせ、風呂も入れず、寝る時間も制限させて事情聴取を毎日行う。そういった仕事が怖くなって警務隊をおりました。弾薬庫でのインスタライブの事案も捕まった22歳の隊士長は我々の取り調べを受けた後、精神を病んで、そのまま民間の精神病院に搬送されました」 「そうだったんすね」 巻野が呟くと月浦は内と巻野に目をやった。 「警務隊には20年いました。色々な事案を担当してきた。警察にも5年出向しました。あれは確か警視庁でしたね。速瀬の後ろに組織があると思うのは私の勘です」 月浦の言葉に内は軽く頷いた。 「その考えを信じましょう」 内が言うと月浦は軽く頭を下げそのまま前に向かって歩き始めた。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第5話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第4話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州基地機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「なんで俺なんだよ?」 平子に怒鳴られ速瀬は周囲に目をやりながら答えた。 「いや、隊長が指名していいって言うから」 「指名たって他にいんだろ?なー。ふざけんなよ」 そう言うと平子は軽く口を鳴らした。 4月10日 午前9時 平子と速瀬は博多駐屯地にいた。 「俺ら2人で実行って事だろ?」 平子に聞かれ速瀬は軽く頷いた。 「無理があるって。この量を分散させるって」 平子は自分が持ってる鞄に目をやりながら軽く呟いた。 「にしても、手荷物検査突破できて良かったよな」 速瀬が言うと平子は軽く笑った。 「なんせ裏口から入ったからな。向こうがなんか言ってくる前に大人しくさせとけばこっちの勝ちなんだよ」 遡ること、1時間前 速瀬と平子は博多駐屯地の裏口前にあるコンビニの駐車場にて車内で待機していた。 「なぁーそろそろじゃねーか?」 そう言いながら平子は自分のスマホに目をやった。 スマホに映し出されている映像には事前に、博多駐屯地にて行った偵察結果に基づき、真崎が作成した駐屯地警備に関するリストだった。 裏口は、出入りする人間が圧倒的に少なく、特に正門には方面隊の本部があると言うこともあり、3等将士以上のいわゆる高級幹部が多く出入りすることで知られている。 その為、正門前は特に警戒網が厳しく突破するのは困難だ。 それに比べて裏口は出入りする人間が少なく、出入りできるのは、営外(駐屯地外)から出勤してくる警衛官しかいない。 その為、警戒のレベルは低いと予想される。 「勤務交代がそろそろあるはずなんだが」 そう呟きながら速瀬は少し身を乗り出した。 数分後、勤務交代のため、2人の隊員がやってきた。 そして2人と2人が入れ替わると同時に平子と速瀬は車から降りた。 「よっしゃあ行くか」 平子が言うと速瀬は平子を止めた。 「ちょっと待て。このまま行っても俺ら負けるぜ?」 「あ?ならどうしろって」 「とりあえず業者を装ってこのまま行こう」 「車で行くんか?」 「そうだ」 「分かったよ」 そう言うと平子は車に乗り込んだ。 その後、自分も車に乗り込むと速瀬はそのまま車を発進させた。 駐屯地前に着くと警戒役の1人の隊員が駆け寄ってきた。 「どう言ったご要件で?」 隊員に聞かれ速瀬は持っていた紙を見せた。 「今日あります視閲式で来ました搬入業者の者です」 「搬入業者の方…ですか。お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」 「名前ですか?」 速瀬が聞くと隊員は軽く頷いた。 「はい。今、厳重警戒中でして所属先などをお伺いした後、持ち物検査に御協力お願いしている状態です」 「わかりました。株式会社 湊組です」 「湊組…少々お待ちください」 そう言うと隊員はもう1人の隊員のもとに駆け寄った。 「湊組ってなんだよ。だせー名前だな」 平子が言うと速瀬は隊員達の動きを監視しながら答えた。 「咄嗟に出た名前だよ。恐らく搬入業者はかなりいるはずだ」 「部隊を見に来るだけだろ?そんなに来るか?」 「防衛に1本集中する為に、今は雑用例えば草刈りとか後はそうだな。こういったイベントでの搬入なんかも全て民間に頼むように最近なったらしい。全て業務委託ってやつだ」 「へぇー」 「見た感じ、あの2人はかなり年齢が若そうだ。俺らよりも歳下だろうな。多分、リストに乗ってない会社でも通すぐらいはしてくるだろう」 「まじかよ。つか2人だけの搬入業者なんて有り得るかよ」 平子が話していると1人の隊員が小走りでやってきた。 「すいません。お待たせしました。こちら側の不手際でして、会社名の記入を忘れてたみたいです。このまま通って頂いて構いません」 隊員に言われ平子は軽く笑った。 「手荷物検査は?」 速瀬が聞くと隊員は軽く会釈しながら続けた。 「時間も時間ですので、手荷物検査は行わずそのまま通って頂いて構いません」 「わかりました」 そう言うと速瀬はそのまま車を駐屯地の中に入れた。 「まじかよ。セキュリティーどうなってんだよ」 平子が言うと速瀬は軽く頷いた。 「あの年齢、それに階級からして歴が浅いんだろ。普通だと上級者に確認しないといけないけど、今日みたいな日は忙しいから確認作業を端折ってるだろうよ」 「階級?んなのどこで分かったんだよ」 「戦闘服についてたろ?2人とも隊士長だった」 「お前、オタクかよ」 「んなのじゃねーよ。けど分かるんだよ。幼い頃から親父に教わってたからな」 「あー。あれか。親父さん元そうだもんな」 「殺されたけどな」 「マジだとしたらやべーよな。ま、マジなんだろうけど」 しばらく走っていくと民間業者と思われるトラックが数台止まっているのが目に入ってきた。 「あそこの近くに止めようか」 「お、おう」 速瀬が言うと平子は軽く頷きながら体を乗り出させた。 「もうすぐ開始だ。やるぞ」 そう言うと速瀬は鞄を手に持った。 「まじでやんのかよ」 そう呟くと平子は軽くため息を吐いた。 周囲には多くの観客で溢れかえっていた。 そしてこれから視閲を受ける部隊が集合しており、かなりの賑やかさが溢れ出ていた。 「あれ幕僚総監だ。やるぞ」 「え?どれだよ」 平子は軽く背伸びをしながら奥に目をやった。 「何してんだよ。早くしろって」 速瀬が言うと平子が軽く止めに入った。 「待てよ。まだここまで来てねーだろ?なー」 「あ?」 「慌てんなよ。どうせここまで来るから。それまで待てよ」 そう言いながら平子はふと、近くの警務隊員に目をやった。 近くにいた警務隊員は平子と目が合うと軽く目力を入れながら近づいて来るのが目に入った。 「クソ、なんだよ。こいつ」 「え?」 速瀬が呟くと同時に平子は近づいてくる警務隊員に自ら歩み寄った。 「ちょ、馬鹿。自首する気か?」 速瀬が止めに入ろうとすると同時に平子が近づいてくる警務隊員の胸ぐらを掴んだ。 「何をする。離せ」 警務隊員が怒鳴ると平子は持っていた鞄を速瀬のもとに向かって投げつけた。 「お前がやれ」 「は?」 「何がは?だよ。これ見ろって状況見ろよ。クソが。なー?」 そう叫ながら平子は護身用として真崎から与えられていた拳銃を取り出すと警務隊員の顔面に突きつけた。 「なんで、拳銃を持ってる?」 警務隊員は平子の顔を見ながら軽く聞いた。 「んなの知るかよ。俺はあんたら殺れって言われてっから。それやるだけだって」 そう言うなり平子は警務隊員の頭部に向かって2発、発砲した。 被弾した警務隊員がその場で息を引き取ると周りにいた観客達が悲鳴を上げながら逃げ出した。 「早くやれって。速瀬」 平子に怒鳴られ速瀬は周囲に目をやりながらその場に鞄を下ろすと中に入っていたガスマスクをつけそのまま複数のペットボトルを急いで取り出した。 「最初からそうしろって。とろすぎんだろ。クソが」 そう呟きながら平子は口を抑えその場から足早に去っていった。 「なんだ?なんの騒ぎだ?どうした?」 周囲の騒動を見るなり幕僚総監の清武が口を開けた。 「総監、退避を早急に」 警護役の警務隊員に言われ清武はあたふたしながら車のあるところに向かった。 次の瞬間、ガスマスクを被った速瀬は拳銃を片手に清武のもとに向かって走り出した。 「前方に…」 警護役に入ってた1人の警務隊員が口を開けたと同時に速瀬は警護役の2人の隊員に向け発砲、2人が倒れると止めに入った3人に向け発砲し、弾が切れるとそれを見た清武がすかさず逃げるために走り出した。 「ここで逃がすかよ。クソが」 そう叫ぶと速瀬は逃げる清武に向け発砲。倒れた清武に覆い被さるようにして乗っかるとそのまま顔面を殴り始めた。 「止まれ、おら」 警護役にまわっていた秦藤がすかさず止めに入った。 「近づいてくるなぁ」 速瀬は奇声を出しながら銃口を振り回した。 秦藤は口を抑えていたハンカチをその場に捨てるとそのまま速瀬を取り押さえた。 「クソがァ。おらぁ」 声を荒らげる速瀬の腕を捻りあげると秦藤はそのまま速瀬の首に肘を置いた。 「これ以上暴れんだったら、殺すぞ。なー?」 秦藤が囁くと同時に防護マスクを被った数人の隊員が秦藤ごと取り押さえに入ってきた。 「ちょ、苦しい。苦しい。あー、やばいやばい。俺も混ざってるっすって」 秦藤が叫ぶと隊員達は秦藤を外に強引に引っ張り出した。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第4話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第3話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「今回集まってもらったのは、3日後に控えた幕僚総監の西部方面隊 部隊視閲に向けた警護体制の確認の為だ。幕僚護衛隊から上がってきた警護計画に今回、中央警務隊から石澤、秦藤の2人が参加することになった」 午前9時 中央警務隊では3日後に控えた幕僚総監の西部方面隊 部隊視閲に向けた警護計画に関する会議だった。 石澤と秦藤を除いた全ての中央警務隊は当日、後方支援として海田市駐屯地、博多駐屯地に出向き、駐屯地警戒にあたる事となっていた。 「えー当日、部隊視閲時は、多くの民間人が見に来ることが予想される。公開視閲となっているからだ。絶対に失敗は許されない任務となってる。お前ら気を引き締めろ」 中央警務隊長の大山 1等将士が怒鳴ると隊員らは返事した。 「以上で集会を終わる。この後、幕僚護衛隊との合同会議にうつる。全世界への生配信も予定されると聞いた。日本の精強さを世界にアピールする場でもある。てめぇらの気の緩みが国家に迷惑かける。いつも以上に気を引きしめるように。以上」 そう怒鳴ると大山は石澤を連れ部屋から出た。 「どうしましたか?」 石澤に聞かれ大山はポケットに手を入れながら軽く頷いた。 「実はな、大分駐屯地にいる幹部候補生時代の同期から妙な事を耳にしたんだ」 「妙な事…すか?」 「おん。近隣住民から最近クレームの連絡が入ってくるらしい。射撃訓練時の騒音だ」 「普通じゃないですか?」 「いや、それが大分駐屯地では今、射撃訓練が休止中らしいんだ。この3ヶ月間か。あれらしい?なんだっけな」 「あー射撃休暇でしょ?確か今年から西部方面隊が独自に取り入れてる福利厚生?かなんかって聞いた事あるっすよ」 「あー。それだ、それだ。意味わかんねーけどな?射撃休暇って。なんの為に作ったんか」 「予算に余裕ができるじゃないすか?狙いはそれでしょ」 「あーなるほどな?」 「それで話の続きは?」 「大分で俺ら以外に武器を持った組織がいるという事だ」 「まさか」 「極秘で捜査頼めるか?」 「俺がすか?」 「大々的に捜査をしてもし、その武装組織にバレたら一巻の終わりだ。勢力も何も分かってない状態だからな」 「今、攻め込まれたら警衛隊の全敗…って事ですか?」 「そうは言ってないが、いやその可能性もあるな。うん」 「わかりました」 そう言うと石澤はその場から立ち去って行った。 同じ頃 鶴姫村ではいつものように訓練が行われていた。 「今日も順調のようだな」 訓練の様子を見ながら真崎が呟いた。 「そうですね。いい感じで」 天塚が言うと真崎はふと足を止めた。 「今日の夜、隊舎内の点検を行う。部屋の点検だ」 「い、いきなりですか?」 「物心両面の準備というのが重要になってくるのは習ったろ?」 「まさか台風……ですか?」 「場合によってはな」 「流石に反感を買うのでは?今の新衛隊はお世辞にも部隊としてまとまってるとは言えません。そのような状態でそんな事をしたら内部分裂も充分考えられるかと」 「構わん。それで内部分裂すれば俺が責任をもって弾圧する」 「弾圧…ですか」 「やりすぎか?」 「いや、」 「敵として捉えてる警衛隊は手強いぞ?」 「それは分かってますが」 天塚が言うと遠くから走ってくる奄海の姿が目に入った。 「隊長、ちょっといいですか?」 「なんだ?」 「例の件ですが、明日実験をしたいと」 「実験か。俺に立ち会えと?」 「はい」 「予定は無いから立ち会えるが」 「なら、明日の1300に予定入れときます」 「わかった」 真崎が言うと奄海は軽く頭を下げその場を後にした。 「あ、あの例の件って?」 天塚に聞かれ真崎は天塚に目をやった。 「一昨日の会議出てなかったか?お前」 「一昨日すか?一昨日ならちょっと席外してまして」 「そうだったか。明後日、博多駐屯地と海田市駐屯地で部隊視閲が行われる。そこに幕僚総監が出席されるそうだ」 「なるほど?」 「博多駐屯地でVXガスをばら撒く」 「え?まじすか?」 「宣戦布告だ」 「だから戦闘訓練の頻度が増えたんですか」 「不服か?」 「い、いえ。別に」 「西部方面隊を乗っ取って、そこから警衛隊への戦争を開始する。それが狙いだ」 「西部方面隊を乗っとるんですか?」 「無理だと思ってるだろ?」 「あ、いえ」 「俺は無理難題だと思ってる。方面隊を乗っ取るのなんて不可能に近い」 「は、はぁー」 「だがこの無理難題をクリアしてこその革命だ。日本史に残る事を成し遂げるんだ」 「日本史ですか」 「明日、ガスをまく特攻要員を募る。応募者の中から選ぶつもりだ」 「もし失敗したら?」 「失敗した時のことは考えてない。やりきるだけだ」 そう言うと真崎はその場から立ち去った。 翌日 午後1時 VXガスの実験が行われた。 「これが私が開発したVXガスです。化学科時代に……」 「早く始めてくれるか?」 真崎に言われ男は軽く会釈をすると実験を始めた。 「な、なー化学科時代って?」 天塚が小声で聞くと奄海が小声で答えた。 「あのおっちゃん、定年まで警衛隊にいて、その大半が化学科在籍だったんだとよ。だから薬物系は特に詳しいんだよ」 「なんでそんな人がうちに」 「組織への不満が募るに募ったらしい笑 よくわかんねーけど笑」 奄海が話していると男がこちら側に目をやってきた。 「お?俺の話かな?いやぁ実はね?…」 喋り始めた男に真崎は軽く口を鳴らした。 「実験終わったのか?」 「え?あーまだっすね。はい」 「早くしてくれないか?」 「あーすいませんね。すぐね。すぐ。わかったから」 そう言うと男は再び実験を再開した。 2時間後 実験が終わると真崎は軽く頷きながら男に目をやった。 「ありがとう。効果は分かった。後は実行に移すだけだな」 「こんなんで大丈夫でしたか?」 男に聞かれ真崎は軽く頷いた。 「なら良かったです。お役に立てて」 そう言うと男は研究所がある方向に向かって歩き始めた。 「真崎さん。ここからどうするんすか?」 奄海が聞いた。 「特攻要員をまずは募る。当日、実行するメンバーだ。ボーナスなんか釣り上げたら食いついてくるだろう」 「いやぁ来ますかね」 「どういう事だ?」 「いや彼らは自分達が思ってる以上に意識低いですよ。村を守ろうと必死なのはあの村長ぐらいでしょ。見た感じ」 「お前の推測か?」 「えぇー。まぁそうですけど」 「特攻要員が見つからない事はない。応募が無ければこちらから強制するまでだ」 そう言うと真崎は足早にその場から去っていった。 その日の夜 集会場には真崎からの招集を受け全隊員が集結していた。 「来たか」 真崎が呟くと奄海が声を上げた。 「総員、気をつけ。休め」 「話していいか?」 真崎に聞かれ奄海は軽く頷いた。 「これより、3日後に控えた特攻作戦の実行メンバーを募る。3日後の任務は既に副隊長から説明を受けてると思う。この場でしたいと願い出るものがいればその者に任せたい。だがもしこの場で出ないのであればこちらから強制的に決める場合がある。それを聞いた上で特攻作戦に参加したいという者がいればこの場で挙手をして欲しい」 真崎が言い終えると同時に1人の青年が手を上げた。 「隊長」 奄海に言われ真崎は手を上げてる1人の青年に目をやった。 「彼は?」 真崎は奄海に小声で聞いた。 「速瀬です」 「速瀬…か」 そう言うと真崎は手を上げてる速瀬のもとにゆっくりと歩き出した。 「速瀬と言ったな?」 「はい」 「なぜ挙手をした?」 「自分は警衛隊に家族を殺されました」 「家族を殺された?」 「父親は西部方面隊所属の警衛官でした。ある不祥事を追ってた警務隊所属の警衛官でした。そしてその不祥事が記録されたメモリを人事院に持っていく途中、殺されました。後ろから2発撃たれて即死でした」 「発砲したのが何故、警衛隊だと分かった?」 「特殊科の部隊章が落ちていたそうです」 「部隊章か」 真崎が呟くと速瀬は真崎に少し距離を詰めた。 「俺にやらせてください。親の仇取れるって思ったらなんかやる気湧いてきたっす」 懇願する速瀬を見て平子は軽く鼻で笑った。 「どうした?」 横にいた城倉が小声で聞いた。 「いや、さ?笑 あいつの顔見てみろよ。まじでツボるから笑」 平子が話している頃、真崎は速瀬の顔をじっくりと見つめ口を開けた。 「分かった。君に任せよう。後もう1人は君が指名しろ。成功の報告のみ受け付ける」 そう言うと真崎はその場を後にした。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第3話

ULTIMATE〜MP旭日の警官 第2話

主要登場人物一覧 真崎将陛(45)…12代目主人公 新衛隊 隊長 奄海宏大(35)…新衛隊 副隊長 天塚恭士郎(35)…新衛隊 副隊長 柿輪煌麗(34)…新衛隊 参謀部 部長 平子湧聖(30)…新衛隊 参謀部所属 高良洸士郎(34)…新衛隊 参謀部所属 壱原晄汰(30)…新衛隊 参謀部所属 城倉魁朱斗(30)…新衛隊 参謀部所属 八岐光俊(63)…鶴姫村 村長 松越光也(58)…西部方面隊 方面総監 将補 紀野智志(55)…西部方面隊 副総監 1等将士 新垣恵駕(51)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 班長 1等士官 月浦脩泙(50)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班 副班長 2等士官 風弥鳳太(33)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 宗越彬英(35)…西部方面隊 陸上科 第5区域機動第2作戦班所属 3等士官 内稜汏(40)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 中隊長 1等幹士 巻野颯(48)…広域機動作戦群 北九州機動中隊 副隊長 1等隊尉 北町健吾(45)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 辻彪臥(49)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 2等士官 堂城舜太(51)…広域機動作戦群 北九州機動中隊所属 1等士官 菅間柾史(58)…内閣府行政人事院 8代目院長 石澤舜伍(47)…中央警務隊 理事官補佐 3等将士 秦藤凌暉(45)…中央警務隊所属 2等幹士 前崎怔太(55)…警衛庁 副幕僚総監 清武晃瞪(60)…警衛庁 24代目 幕僚総監 階級 隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→3等士官→2等士官→1等士官→士官長→3等隊尉→2等隊尉→1等隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→3等将士→2等将士→1等将士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監 ……………………………………………………………… 「着いたな」 西部方面隊 総監部がある博多駐屯地前に着くなり中央警務隊 理事官補佐の石澤 3等将士が言うと横にいた同じく中央警務隊所属の秦藤 2等幹士が軽く頷いた。 「ところでお前の同期に真崎というのがいたよな?あいつ今何してんだ?」 石澤に言われ秦藤は石澤に目をやった。 「もう連絡とってませんね。彼とは」 「そうか」 「はい。何かありましたか?」 「いや、何も」 そう言うと石澤はそのまま駐屯地の中に入っていった。 総監部が所在する庁舎前に着くと石澤は庁舎前にある大理石で出来た石像に目をやった。 「噂に聞いてたけど本当にあるんだな。この石像」 「なんです?この石像は」 「え?あー、初代幕僚総監の滝藤誠弥の石像だよ」 「なんでそんなのが」 「初心を忘れずにとかだろ。知らねーけど」 そう言うなり石澤はそのまま庁舎の中に足を入れた。 4階フロアに着くと1番奥にある西部方面隊 方面総監室に向かった。 部屋の前に着くと石澤は軽くドアをノックした。 「中央警務隊の石澤です」 石澤が言うと部屋の中にいた西部方面隊 方面総監の松越光也 将補は軽く顔を上げた。 「入れ」 松越の言葉と共に石澤は部屋のドアを開けた。 「失礼します」 石澤が言うと後ろにいた秦藤も軽く会釈した。 「なんだっけ?あーあれか。幕僚総監の部隊視閲に来るあれだよね?君たち」 松越に言われ石澤は軽く頷いた。 「1週間後に海田市とこの博多駐屯地に視閲に来られます。当日の警護体制をリストにまとめて持ってきたので目に通して貰えますか?」 そう言うと石澤は持っていた紙を松越に渡した。 「あのー1つ聞いてもいいすか?」 秦藤が言うと石澤と松越が秦藤に目をやった。 「どうした?」 松越が聞くと秦藤は軽く頭を下げた。 「いや、この方面隊、本部が2つあるじゃないですか?海田市と博多に」 「そうだな。それがどうした?」 松越が聞いた。 「いや、だからその何と言いますか、組織体制に疑問がありまして。どのようになってるのかなと」 「海田市には副総監がいる。博多には俺がいて海田市は副総監がここは俺が駐屯地司令を兼務してる。こんなんでいいか?」 「な、なるほど」 「後は定期的に部隊の異動も行ってる。博多に行ったり海田市に行ったりと。今だと陸上科 第5区域機動第2作戦班と第3作戦班が博多にいてそれ以外は海田市にいる。ま、みたいな感じだな」 「なるほど。ありがとうございます」 秦藤が頭を下げると石澤が口を開けた。 「それと、最近この西部方面隊で飲酒運転をしてひき逃げしたという事案がありましたよね?」 「あーなんかあったな。それがどうした?」 「この4ヶ月で飲酒運転による検挙事案が65件です。方面隊内の秩序維持というのがあまりなってないのでは無いかとそう思うんです」 「あーなるほど。地区警務中隊長に連絡しておくよ。それでいいか?」 「これ以上、何か不祥事が続くようであれば方面監察も視野に入れます。そのおつもりで」 そう言うと石澤は軽く頭を下げそのまま部屋から出て行った。 方面監察…中央警務隊が行うもので、方面監察がされた方面隊は方面監察が行われてる最中、全ての業務任務が停止となる 「石澤さん、あんな喧嘩売るような事言っていいんすか?」 秦藤に言われ石澤は秦藤に目をやった。 「何が?」 「いや、あんな方面総監に直接問い詰めるなんて」 「方面監察が入れば、あいつの経歴にも少なからず傷がつくだろ?だから必死なんだよ。あの野郎は笑」 「は、はぁー」 秦藤が言うと石澤は軽く笑った。 同じ頃 鶴姫村では戦闘訓練が行われていた。 「もうそろそろ終わるっすね」 奄海に言われ真崎は腕時計に目を落とした。 「課題点はここに書いてある。打倒警衛隊を掲げるんならそれを改善するまでだな」 そう言いながら真崎は手に持っていたメモ帳を奄海に渡した。 「あ、はい」 「じゃあな」 「あ、あの。隊長就任の件は?」 「10年前、俺はお前に腐った警衛隊を一新する必要があると言ったよな?言葉は違ったかもしれんが」 「はい」 「それをそのまま体現してくれてる君に感謝を申したい」 「いや、別にそんな、大袈裟っすよ笑」 「共に警衛隊を潰そうじゃないか」 「え、じゃあ引き受けてくれるんすか?」 「勿論だ」 そう言い残すと真崎はゆっくりと歩き出した。 その日の夜 奄海に呼ばれ戦闘訓練が行われていたグラウンドに新衛隊所属の全隊員が集まった。 「なんなんだろうな。話って」 新衛隊 参謀部所属の壱原晄汰が聞くと横にいた平子は軽く鼻で笑った。 「また無駄な集会だろ?どうせ」 「いや、じゃないみたいだぜ?何でも隊長が決まったらしい」 新衛隊 参謀部所属の城倉魁朱斗に言われ平子は城倉に目をやった。 「まじで言ってんのか?笑」 「何がそんなおかしいんだよ」 城倉が言うと平子は軽く首を横に振った。 「おかしくはねーけどさ。随分な物好きがいるんだなって。新衛隊の隊長だろ?」 「そんなおもろいか?最近お前変だぞ?」 壱原が言うと平子は軽く鼻で笑った。 「なにが?笑」 「こいつ、ストレス半端無さそうだもんな。今日も公開説教されとったもんな。馬鹿みたいに」 壱原が言うと平子は軽く口を鳴らした。 「クソ野郎が。柿輪って野郎に怒鳴られたんだぜ?人前で」 「何をしたらそんなになるんだよ」 城倉が言うと平子は城倉に目をやった。 「あ?あーあれだよ。弾の数えミスだよ。1発記載ミスした状態で報告書上げちゃったんだよ。それがバレて」 「なるほどな。じゃあお前が悪いよな?それは」 城倉の言葉に平子は軽く口を鳴らすと城倉の胸ぐらを掴んだ。 「あ?てめぇーやんのかよ。おら」 平子が怒鳴ると周りにいた隊員達がすかさず止めに入った。 その影響でこの騒ぎは大きく大きくなっていった。 「おい、そこ何してる?」 新衛隊 参謀部所属の高良が怒鳴ると隊員らの騒ぎはすぐに収まった。 「何が原因だ?あ?」 柿輪が怒鳴った。 「すいません。じゃれ合いっす。そんな大袈裟なあれじゃないんで。はい」 城倉が言うと柿輪は軽く口を鳴らした。 「平子か?」 高良に小声で言われ柿輪は軽く頷いた。 「あの野郎、そろそろクビにした方がいいんじゃねーか?なー」 柿輪が言うと高良は軽く笑った。 「まぁ真崎さん次第だろうな」 高良が話していると、真崎がゆっくりと歩いてきた。 「お疲れ様です」 柿輪が言うと高良は全ての隊員に対して気を付けの号令を出した。 「あ、あいつ」 真崎の姿を見るなり平子は軽く呟いた。 「お疲れ様。部隊を休ませろ」 真崎が言うと柿輪はすぐに休めの号令を出した。 「本日から新衛隊の隊長に就任した真崎だ。副隊長の奄海に以前話した事がある。それは、警衛隊の不祥事が続く組織体制の見直しだった。 10年前、俺は警衛隊にいた。その時にある不祥事とぶつかった。 架空訓練報告日報。知ってる者もいるかもしれんが、簡単に説明すれば書類の偽造だ。 この書類偽装の件で、大勢の隊員の人生が左右された。 警衛隊にいる中で組織体制を変えたいのならば、将補にでもなって方面総監にでもならねーと無理な話だ。 だがこのまま警衛隊を続けていく上で自分が方面総監になる将来が見えなかった。 この国防を担う警衛隊が不祥事ばかり続けば組織の弱体化それはすなわち、この国の滅亡をも意味することになると私はそう考えた。 そこで俺は警衛隊の変わりとなり得る新たな国防組織の新設が急務であると考えた。そんな中で私に新衛隊の隊長就任の打診があった。 今の新衛隊は、この鶴姫村の防衛が任務だと理解している。 しかし私が隊長、つまり組織の絶対的トップとなった以上その考えは捨ててもらいたい。 警衛隊への勝利。これを念頭にこれから警衛隊に対して戦争を仕掛ける」 真崎の戦争を仕掛けるという言葉にその場にいた隊員らは軽くざわついた。 「怖い者がいるのならここで去ってもらって構わん。人数よりも部隊としての精度を私は重要視する。 明日、退職届を募集する。退職は明日のみ受け入れる。それ以降は私の想いのために命をかけてくれると考え訓練を始める。以上で私からの挨拶は終わる」 そう言うと真崎は横にいた奄海に目をやった。 「後は俺がしめますよ」 天塚に言われ奄海は軽く頷き真崎に目をやった。 「行きましょう。明日に備えて今日はお休みになってください」 そう言いながら奄海は自分の腕時計に目を落とした。 腕時計の針は23時00分を指していた。 「いや、これから行きたい場所がある。もう君は休んでくれ」 「どちらに行かれるんですか?」 奄海が言うと真崎は奄海に目をやった。 「あ、すいません」 奄海が言うと真崎はそのままゆっくりと歩いて行った。

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ULTIMATE〜MP旭日の警官 第2話