145 件の小説
Profile picture

よろしくお願いします! 文ストの敦推しです(少ないですがQ敦が好きです) かなり長文を書いたりします

佐々木航太郎の心霊事件簿 ケース4

ケース4 妖刀の呪い 後編 翌日−−− 佐々木「んー……あー、よく寝た………あれ、唐十郎ー?」 唐十郎「俺を呼んだかい?」 佐々木「あ、居たのか………ってその刀⁉︎」 唐十郎「あぁ、これか? やっぱり目に付いちゃうよな!」 佐々木「今すぐ離せや! 不幸が襲いかかってくるかもしれねぇぞ!」 唐十郎「まぁ落ち着けよ。俺は選ばれし者だから大丈夫なんだよ!」 佐々木「選ばれし者?………漫画書きすぎて遂に頭イカれたか……」 唐十郎「そういう事じゃねぇよ! 昨日の夜にカクカクシカジカでな…………」 佐々木「…………怪しすぎないか、それ?」 唐十郎「お前は疑いすぎなんだよ! 何なら新しい主人って村の皆に言ってきたところだ!」 佐々木「中々恥ずかしいことを………」 グゥゥゥー 唐十郎「ん? 腹減ったのか?」 佐々木「流石に朝だからな………」 唐十郎「じゃあ飯食おうぜ! 出してくれるらしいぞ!」 佐々木「え、本当か? ならお言葉に甘えるとするか」 食堂−−− 女将「あ! 唐十郎様と佐々木様、お待ちしておりました」 唐十郎「うん、朝ご飯出来てる?」 女将「えぇ、こちらにお越しください」 佐々木「…………こ、こんなに豪華なのが朝食?」 佐々木と唐十郎の前には沢山の肉や魚、輝くような米などが置かれていた 女将「はい、新しいお侍様の誕生なので」 唐十郎「おーい佐々木! 一緒に食おうぜ!」 佐々木「あ、あぁ………(どういうカラクリだ?)」 唐十郎「お、凄く美味しいぞこれ!」 佐々木「…………あ、本当だ! 確かに美味しいな」 唐十郎「とりあえず飯食べた後は村回るか」 佐々木「まぁ公民館しか回れてなかったからそれが良いか」 ガヤガヤ−−− 村人「唐十郎様ー! こっち向いてー!」 唐十郎「おう! 何ならサインも書いてやろうか?」 村人「えー、ズルい! 私にもサインください!」 唐十郎「おっとっと、押すな押すな! ちゃんと全員に書いてあげるさ!」 佐々木「………滅茶苦茶人気だな」 唐十郎「まぁ侍抜きにしても売れっ子漫画家だしな」 佐々木「それは否定できねぇな(サインを安売りするのは私と結構同じだな)」 子供「あ、お侍さーん!」 唐十郎「やぁ、子供たち! 元気にしてるか?」 子供「うん、おままごとに付き合ってー!」 唐十郎「良いぜ! 俺は何の役だ?」 子供「じゃあお父さん役で! そっちの変な髪のお兄ちゃんはお母さん役で!」 佐々木「変な髪………否定できないのが悲しい」 唐十郎「髪色が紫ピンクだしな。じゃあ早速やるか!」 唐十郎「………はぁー、ただ村回るのも楽しいもんだな!」 佐々木「まぁ思ったよりすぐ溶け込んでたな」 唐十郎「………佐々木、俺この村に住むかもしれねぇ」 佐々木「…………言うとは思ったよ。漫画家は辞めるのか?」 唐十郎「いや、せめて連載中の漫画は終わらせてから住むな。流石にファンの期待は裏切らねぇさ」 佐々木「………そういう所が完璧に憎めないんだよな。ま、本当ならお前の人生だ。応援するよ」 唐十郎「ありがとうな………離れたらあんま会えなくなるな」 佐々木「あんまり会いたくもないがな………ただ、お前の映画チョイスは最高だよ」 唐十郎「へへ、そりゃありがとうな」 村長「あ、居た! 唐十郎様、宴の準備ができました!」 唐十郎「お、じゃあ行くわ! 佐々木も来るか?」 佐々木「いや、俺は旅館で寝てるわ」 唐十郎「分かった! じゃあまたな!」 夜中−−− 村長「どうぞどうぞ! もっと呑んでください!」 唐十郎「えー? もう限界ですよー!」 村人「いえいえ! お侍様ならもっと行けますよ!」 唐十郎「なら呑むか!」 ゴクゴク 唐十郎「プハー!」 村人「よ! 良い飲みっぷり!」 唐十郎「あー、でももう眠いなー」 村長「なら寝ちゃって大丈夫ですよ!」 唐十郎「じゃあ俺寝るわ!」 バタン 唐十郎「グー……グー……」 村長「…………やっと眠ったか」 村人「おいお前ら、コイツ運び出すぞ」 村長「…………大蛇様、大蛇様。今年の生贄でございます」 村人「でも良かったですね。若い男が2人も現れたんですから」 村人「あぁ、妖刀伝説に騙されてくる馬鹿も結構いるからな」 村長「変な髪はどうした?」 村人「今、女将が捕らえているところでしょう」 ガサガサ ?「…………これが今年の獲物か?」 村長「えぇ、しかももう1人いて今運ばれてるはずです。大蛇様」 大蛇「宜しい。ならば今年も豊作と安全を保証してやろう」 村長「ありがたき幸せです」 大蛇「ではコイツを頂くとするか」 パァン! 村人「な、何だ⁉︎」 村長「誰が撃った!」 ?「…………そういうカラクリって訳ですか」 村長「き、貴様は……佐々木!」 佐々木「妖刀伝説で人を集めて、その集まった人たちを新しい主人として歓迎する……そして宴で眠らして大蛇に食わせる………新しい主人にする方法はどうせ裏でアフレコでもしてるんでしょ」 村長「………流石は小説家。思い付くのが上手いですね」 大蛇「貴様がもう1人か……頭数で負けてるのにどう勝つ気だ?」 佐々木「別に貴方以外には興味ありませんよ………私の友達を食べようとした………ボッコボコにして珍獣として飼ってやるよ!」 村人「私たちがそれを許すと思うか?」 佐々木「許すしかない状況を作るのが私です」 パチパチ…… 村人「ま、マズイ! 火事が起きてるぞー!」 村人「火事だって⁉︎ クソ、そっち優先だ!」 村長「あ、おい待てお前ら! クソ!」 佐々木「全員アホみたいな伝統より家庭が大事ってことだ………さて、後はお前とペットだけか。一つ聞きたい、侍の昔話は本当なのか?」 大蛇「生憎だが本当だ。今でもアイツに斬られた傷が痛む……」 佐々木「まぁ生贄が必要な守り神なんて無くなって当然ですよ」 村長「うるせぇぞ! 良い加減黙り…!」 ドゴン! 佐々木「………ふぅ、これで一騎打ちか」 大蛇「…………この男にどうしてそんな命をかける?」 佐々木「ただの腐れ縁だよ。恩はあんまねぇけどな!」 ダン! 佐々木「………これでもかなり強めに蹴ったはずなんだけどな」 大蛇「私に銃や打撃なんぞが効くと思うか? 次はこちらから行くぞ!」 佐々木「………!」 大蛇「………どうした? 威勢は良かったが、もう満身創痍だな」 佐々木「……ハァハァ……(いくら化け物でもこんだけやってたら傷付くはずなのに付かない………だが、もうそろそろ限界も近い…!)」 大蛇「それじゃあ喰わせてもらうか」 佐々木「クソ、ここまでか……!」 唐十郎「なぁ、佐々木。知ってるか?」 佐々木「⁉︎(こ、ここは俺の高校! 走馬灯ってやつか……⁉︎)」 唐十郎「物語のキャラは物語の倒し方でしか倒せない、これ漫画の設定で使えると思わないか⁉︎」 佐々木「(物語は物語でしか倒せない……)」 唐十郎「え? 死ぬほど限定的だって? 確かにお前の言う通りだな、頭良いな!」 ガッ 佐々木「唐十郎、輪廻刀借りるぞ!」 大蛇「そ、そんなものでどうしようと言うのだ!」 佐々木「声が震えてるぞ………お前は昔話の存在だ。だから昔話でのお前を倒したこの輪廻刀ならお前を倒せる!」 大蛇「私を舐めるんじゃない!」 バク 大蛇「ふぅ………これで一安心だな。さて、アイツも食うと…グヘ⁉︎」 ジャキン! 佐々木「………六道輪廻斬!」 大蛇「な、クソが! こんな人間程度に私の首を……!」 佐々木「何とか抜け出せて良かった……しかし、首を斬られて生きてるとはタフですね」 大蛇「こ、交渉をしよう! 今助けてくれたらお前に祝福を与えよう!」 佐々木「生憎、間に合ってますよ…………地獄で裁かれてこい、人喰い大蛇!」 ザシュ 唐十郎「ん………うーん……ってあれ? 俺、呑んでたはずじゃ……」 佐々木「…………」 唐十郎「お、佐々木! 何がどうなってるか知ってるか?」 佐々木「………村に騙された。後は説明アホほど面倒くさいからやだ」 唐十郎「そうか………あれは嘘だったのか……」 佐々木「生きていたなら良かったろ」 唐十郎「そういう訳じゃないんだよ………というか、前にあるの何だ?」 佐々木「侍のお墓だよ………多分、この侍は生贄を助けるために大蛇を殺したんだろうな。どこで亡くなったかは分からないが………墓がないのは悲しいからな」 唐十郎「………俺も手あわせとくか」 佐々木「そうしとけ」 結局その後、通報したため村の全員に事情聴取。そして生贄に関わっていた十数人は逮捕された。村は悪評が付き、逮捕されてない人々はどんどん村を離れていってるらしい 佐々木宅−−− ピーンポーン 佑月「はーい…………って佐々木さん!」 佐々木「ん? 何でしたか?」 佑月「岩戸さんからとんでもなく高級そうなお肉を頂きました!」 佐々木「お、良いですね。良し、今日は仕事を切り上げて焼肉しましょうか!」 佑月「え、本当ですか⁉︎ じゃあプレート用意してきます!」 佐々木「……………貴方には生肉一切れあげますよ」 大蛇「……お前なんぞに世話される義理はない」 佐々木「強がっちゃってー。でもまさか、トドメ刺したら小さくなるなんてね」 大蛇「何でそれで飼おうと思ったんだよ」 佐々木「いやー、野生に放したら問題起こすかもしれないでしょう? だから家で飼っとけば問題は起きない。しかも、もう力もないでしょう?」 大蛇「………いつか食い殺してやる」 佐々木「ハッ、威圧感も何もないな」 佑月「準備できましたよー! はい、白蛇さんにはこれ」 ムシャムシャ 佑月「そういえば名前はどうするんですか?」 佐々木「そうだな……シンプルに白巳としますか」 佑月「(相変わらずネーミングセンスはないな)」 ケース4 妖刀の呪い 後編 続く

1
0
佐々木航太郎の心霊事件簿 ケース4

佐々木航太郎の心霊事件簿 ケース3

ケース3 妖刀の呪い 前編 ?「…………さて、先生が花火してる事をなんて言うでしょうか⁉︎」 佐々木「………線香花火」 ?「ピーンポーン! 流石、小説家だぜ!」 佐々木「親父ギャグ言ってる暇あるなら前見ろよ」 このくだらない事を言ってるのは岩戸唐十郎。私の数少ない学生時代からの友人で小説家………ではなく漫画家。世間じゃ少し有名なアクション漫画を書いていて、基本ふざけているが気遣わず話せる良い友人である 佐々木「それで? これから向かう村は何があるんだっけ?」 唐十郎「あぁ、その村には妖刀伝説ってのがあってな。妖刀を使うキャラを書きたいから参考に観に行くんだぜ!」 佐々木「ご丁寧な説明どうも」 唐十郎「どうしたよ! いつもよりテンション低くねぇか?」 佐々木「いきなり来て仕事場から引っ張り出さなきゃ丁寧な対応するわ。しかも、事故歴あったろ?」 唐十郎「うーん、まぁあれは災難だったな」 佐々木「運転ならいつでも変わるぞ。でも佑月くんがいて良かった……」 唐十郎「あぁ、お前の弟子か。俺のタイプじゃないけど可愛かったなー」 佐々木「………男だぞ?」 唐十郎「前言撤回だ。やっぱ俺のタイプは金髪巨乳の年上だな!」 佐々木「変わってなくて安心だよ」 唐十郎「お、そろそろ着くぜ!」 ?「遠路はるばるこの大山村にようこそいらっしゃいました。貴方が岩戸唐十郎様、そして貴方が……」 佐々木「どうも、佐々木航太郎です。私は漫画家ではなく小説家ですけどね」 ?「沢山の人が来られるのは嬉しい事です。私は適当に村長とでも呼んでください」 唐十郎「それで村長さん、件の妖刀は……」 村長「それに関しては今案内致します」 佐々木「…………此処は公民館……ですか?」 村長「えぇ、ここは公民館と博物館が同じになっているんです。そしてこれがその妖刀です」 唐十郎「これは……箱ですか」 村長「今蓋をお開けします」 カパッ 唐十郎「おぉ、これが妖刀……!」 佐々木「初めて見ましたね………この刀の名前は?」 村長「この妖刀の名は輪廻刀と呼び、持った者に不幸を運び、耐えきれない者は亡くなる……とされています」 佐々木「へー、そんな伝説が……って何してんだ⁉︎」 唐十郎「あ、あぁごめん。なぜか触りたくなって……」 佐々木「ったく、伝説が本当とは思わないけど触るのは色んな意味でダメだ」 唐十郎「あぁ、反省しなきゃな………」 村長「まぁまぁ、とりあえず今夜泊まるホテルに案内しますよ」 佐々木「え?」 佐々木「…………こんな豪華なところ予約してたのか?」 唐十郎「いや、俺らが来るって連絡したらあっちが取ってくれたんだ!」 佐々木「へー、嬉しいけど若干怪しいな……」 唐十郎「まぁ良いじゃねぇか! 大浴場も付いてるみたいだし行こうぜ!」 佐々木「いや、ちょっと妖刀の歴史調べてみることにするわ」 唐十郎「相変わらず歴史マニアだねー。ま、俺は部屋でゆっくりテレビ見てるわ」 佐々木「………………」 ?「おや、どうしました?」 佐々木「あぁ、女将さんですか。あの輪廻刀の歴史を調べてるんです」 女将「輪廻刀………あれは昔話がありましたね」 佐々木「え、そうなんですか? もし良ければ教えてくれませんか」 女将「私もこの村出身ではないのでうろ覚えですが……………昔々、江戸時代頃のお話です。この村は守り神の大蛇様がいる以外は何の変哲もない所でしたが、そんな時に1人の侍が現れました。その侍は鬼のように強かったですが結核という病気を持っていました。その為、侍は自分が死んで来世に生まれ変わっても相棒の刀と出会えるようにと“輪廻刀”と名付けた。しかし、侍はこの村の守り神である大蛇様を殺そうとしました。そして、その侍は大蛇様を斬り殺し、どこかに消えてしまいました。しかし、鞘は無かったものの刀身だけはあったので壊そうとした………しかし、持った者が血を吐いて倒れたことにより斬られた大蛇様の呪いだとされて今も大事に封印されているんです………」 佐々木「…………なるほど、そんな歴史が。でも何で侍は大蛇を殺したんですかね」 女将「さぁ? それはどの文献にも書いてないので分かりませんね。しかし、お話をしてる間にもう夕方です。大浴場はお勧めですよ」 佐々木「なら入ってみましょうか、ありがとうございました」 脱衣所−−− 唐十郎「…………お、佐々木じゃねぇか!」 佐々木「あ、唐十郎か。そっちも入りに来たのか?」 唐十郎「あぁ、ここの露天風呂は絶景らしいぞ!」 佐々木「なら私も入るとするか……」 カポーン 唐十郎「……ハァー! やっぱ風呂は効くなー!」 佐々木「まぁ腕の疲れはやっぱりあるよな……」 唐十郎「頑張るしかないんだけどな! そういや、歴史は分かったか?」 佐々木「あぁ、掻い摘んで話すと……………」 唐十郎「………………へー、そんな歴史あんだな」 佐々木「漫画の参考になるんじゃないか?」 唐十郎「うーん、侍キャラは他にいるからなー…………ライバルとしてはありか。そういうお前はどうだ?」 佐々木「私の書くジャンル皆分かってるのかな………」 唐十郎「違ぇよ、舞台の話だ。現代じゃなくて江戸時代にしたらどうよ?」 佐々木「あー、確かに…………結構構想浮かんでくるな」 唐十郎「よっしゃ! これで更に売れたらキャバ嬢に自慢してやろ!」 佐々木「相変わらずだな……」 佐々木「…………それじゃ電気消すぞー」 唐十郎「…………クカー……クカー……」 佐々木「そういや寝るのは早かったな……ふぁぁぁー、俺も寝るか」 パチン 佐々木「おやすみ……」 唐十郎「…………ん、起きちまったか……佐々木は……寝てるな。ちょっとトイレ行くか」 ジャァァァー 唐十郎「ふぅ、出た出た………寝るとするか」 シャン 唐十郎「え! な、何の音だ…………良し、行ってみるか! アイツも好奇心は大事って言ってたからな」 シャン 唐十郎「え、外に出るのか?」 シャン シャン……… 唐十郎「ここは……昼にきた妖刀の保管場所?」 ?「……こっちに来い」 唐十郎「え⁉︎ 何の声だ⁉︎」 ?「……こっちに来い」 唐十郎「………怖いけど行ってみるか」 ?「………やっと来たか、選ばれし者よ」 唐十郎「え、ど、どこから声が⁉︎」 ?「ここだ。ここにいる」 唐十郎「ここって……輪廻刀⁉︎」 ?「あぁ、そうだ。私は輪廻刀………お前を私の新しい主人として指名する」 唐十郎「お、俺を? 何で俺なんかを……」 ?「お前が私を昔に持っていた侍の血を引いているからだ」 唐十郎「え! 俺があの大蛇を倒したっていう……」 ?「あぁ、そうだ。だから私を持て……そうしたら力を与えよう」 唐十郎「じ、じゃあ………」 カチャッ 唐十郎「お、おぉ! これが妖刀か……! 体から力が湧き出てくる気がする……!」 ?「気がするんじゃない。湧き出ているんだ………刀を振ってみろ」 唐十郎「分かった……」 バギィ! 唐十郎「おぉ! 板が壊れた!」 ?「所謂斬撃ってやつだ」 唐十郎「俺が侍と同じ………血筋か」 ?「……………フッ」 ケース3 妖刀の呪い 前編 続く

1
0
佐々木航太郎の心霊事件簿 ケース3

佐々木航太郎の心霊事件簿 ケース2

ケース2 囚われ屋敷 ガヤガヤ−−− 佑月「………あ、生2つお願いします…………しかし、あの事故で軽傷とは本当に幸運ですね。テレビじゃ連日放送されてるレベルの事故ですよ」 佐々木「昔から悪運は強いんですよね(……流石にあの駅のことは言わないでおくか)」 佑月「そういえばこの怪我で暫く休暇貰ったんですよね?」 佐々木「まぁそうですね。2週間はしっかり休むように言われています………ま、もう完治してるんですけどね」 佑月「ならドライブに行きませんか⁉︎ 良い景色の場所を知ってるんですよ!」 佐々木「それは良いですけど、貴方免許持ってましたっけ?」 佑月「………なので運転は佐々木さんにお願いしたいんですよね」 佐々木「………何というか………まぁ私も良い景色ってのには興味ありますからやりましょうか」 佑月「あ、ありがとうございます! じゃあ今情報を送るので待ってくださいね!」 店員「お待たせしました! 生2つです!」 佐々木「どうもありがとう………プハー、やっぱ美味しい」 TV「……………では次のニュースです、東京都のある自宅で大規模な爆発が起こりました。起こった理由としては漏れ出したガスに引火して爆発したとされています……」 佐々木「………(私も気をつけないとな……)」 佑月「今送れました!」 佐々木「あぁ、ありがとうございます」 運転中−−− 佑月「…………あ、そこの角を左です」 佐々木「はいはい………やっぱりどんどん山っぽくなってますね」 佑月「えぇ、山の頂上辺りなのでそこまでお願いします!」 佐々木「ならもうちょっとガソリン入れとくか………近くにガソスタありますか?」 佑月「えっーと……あ、少し進んだところにあります!」 佐々木「なら補給しましょうか」 佑月「えー…………道なりです」 佐々木「……………私の目には行き止まりの看板が見えますけどね」 佑月「………す、すいません‼︎ 道案内を間違えてこんなところまで!」 佐々木「全く、仕方ないですね…………山を降りるにも結構暗いので難しそうだな」 佑月「なら進んでみますか?」 佐々木「まぁそれしかないか………何も無かったら車中泊しましょうか」 佐々木「……………やっぱりこんな山奥には何もないか」 佑月「本当にすいません! 私のミスで……」 佐々木「別に気にしなくて良いですよ、此処も中々良い景色ですからね」 佑月「まぁ確かに星とか綺麗に……あれ? あれなんだろ?」 佐々木「ん? あれは……家⁉︎」 佑月「本当だ、早く行きましょう!」 佐々木「でも何でこんな山奥に……って引っ張らないで!」 佑月「………近づいてみたら大きさがハッキリ分かりましたけど……」 佐々木「一軒家10個分以上はありそうだな。金持ちの別荘か何かかな?」 佑月「明かりが付いてませんね………でも入ってみますか」 ガチャ 佑月「あ、開いた………すいませーん、誰か居ませんか?」 佐々木「…………誰も居ないか、声が届いてないかですね。ただ、鍵が掛かってないから居るかもしれないな」 佑月「じゃあ手分けして探してみますか?」 佐々木「え? 私は良いですけど……」 佑月「なら手分けしましょうか! 私は右の道を行くので左をお願いします!」 佐々木「あ…………」 佐々木「クッソー、強がらなきゃ良かった………こういう雰囲気は嫌いなんだよな」 ギシ……ギシ…… 佐々木「………でも屋敷というより古い洋館って感じだな。所々蜘蛛の巣貼ってるし、ガラスも割れてるし……」 佐々木はボヤきながらも進んでいると先に動くものが見えた 佐々木「……!(マズイな、あの足音は佑月くんのものじゃない、かと言って……“人間”の足音でもない………急いで逃げなきゃ!) 佐々木はゆっくりと足音がしないように入り口に戻った 佐々木「佑月くんは……居ないか。仕方ない、一旦出てみるか……」 ガチャ 佐々木「え、扉が……開かない⁉︎ 嘘だろ………閉じ込められたって事か。一応、窓は……」 窓を開けようとしても開かず、叩いても割れなかった 佐々木「クソ、強化ガラスか? 佑月くんは大丈夫か……」 ギャアアアー! 佐々木「あれは佑月くんの声! 助けにいかないと!」 佐々木「悲鳴が聞こえたのはこの辺りか………佑月くん、何処にいますか⁉︎」 佑月「……………」 佐々木「あ、居た! 大丈夫ですか⁉︎」 佑月「良かった、気絶してるだけか。しかし、私が敵なら殺すのになぜ……………なるほど、罠か……!」 ギシ……ギシ…… 佐々木「マズイ、存在には気づかれてる………走って撒くしかない!」 ???−−− 佐々木「…………此処なら居ないか。ハァ、流石に人一人担いで走るのはキツイな……ここはキッチンか」 佐々木が見渡していると一つのメモを見つけた 佐々木「これは………何か書いてある……」 ………ここは罠屋敷だった、入るんじゃなかった。ここには化け物がいて、入ったやつはそいつらの食べ物にしかならない……しかもアイツら、すぐ食うんじゃなくて敢えて逃して鬼ごっこを楽しんでから食うんだ……! 俺はそれで彼女を食われた……これを見つけた人間へ、諦め…… 佐々木「文章はこれで終わりか…………化け物達に弄ばれてる………許せやしない、誰だが分からないが敵討ち………こっから反撃開始だ!」 パァン ?「…………」 化け物はかなり満足していた。久しぶりの獲物が2体も現れてどうやって食べるか考えているところだった 佐々木「………おーい! こっちだぞ、ナメクジみたいな化け物!」 ?「………!」 佐々木「こうして会うのは初めてだな! 趣味の悪いことしやがって………怪我人には遠慮しろ馬鹿野郎!」 ?「…………」 佐々木「相変わらずこういう化け物は何も言わないな。折角、大声で啖呵切ったのに……」 ?「………!」 ドシャン! 佐々木「おっとっと、おんぶしてる人に攻撃するとは中々ですね」 パァン 佐々木「………やっぱり銃弾が効かないってのはズルいな!」 ?「…………」 ダァン! 佐々木「佑月くん! 大丈夫か、良かった………でも追い詰めて勝った気ですか?」 ?「…………?」 佐々木「どうやら貴方は耳が悪いらしい………今、キッチンの換気扇を全部回してるんですよ。そして、仕掛けた罠ならそろそろのはず………」 ドカァン‼︎ ?「!」 佐々木「今だ!」 佑月「ん………な、何の音だろ?」 佐々木「良かった、起きましたね! 早速ですが行きますよ!」 佑月「え⁉︎ いきなり引っ張らないで下さいよ!」 佐々木「走らないと貴方も死にますよ!」 佑月「…………ハァハァ……結構走りましたね」 佐々木「えぇ、此処まで走れば暫くは来ないでしょう」 佑月「でもあの化け物は怖かった………何か知ってますか?」 佐々木「ただの人喰い野郎ですよ。まぁその為に仕掛けて来たんですがね」 佑月「仕掛け? 何したんですか?」 佐々木「それは………………です」 佑月「え⁉︎ それって良いんですか……?」 佐々木「良いわけないでしょう。ですが、やらなきゃ喰われるだけです」 佑月「確かにそうですね………ならやりましょう!」 ギシ……ギシ…… 佐々木「決行の時は早いですね……」 佑月「………来た! 今です!」 佐々木「………は?」 佑月「さ、佐々木さん? どうしたんですか⁉︎」 佐々木「な、なぜあの人が………」 佑月「貸してください! 私がやります!」 カチッ 佑月「付けたので急いで逃げますよ!」 佐々木「あ、はい!」 佑月「お願い、早く………!」 ドカァン‼︎‼︎ 佐々木「今です! 窓に飛び込めー!」 ドカァン‼︎‼︎ 佑月「……………う、うーん」 佐々木「…………大丈夫ですか?」 佑月「えぇ、何とか………凄い燃えてますね」 佐々木「敵討ちも果たして、生きてるので百点満点ですよ」 佑月「しっかし、世の中にはあんな化け物も居るんですね………でも良くあんな作戦思いつきましたね。キッチンにあるガス管を全部出し切って換気扇を回して屋敷中にガスを充満させた………それで火を付けて爆発を起こすなんて」 佐々木「キッチンの時限式爆発を起こすのは大変でしたよ…………貴方も早く忘れた方が良いですよ」 佑月「そうする事にします。でも何で最後に立ち止まったんですか?」 佐々木「…………あの化け物、何に見えました?」 佑月「え? ナメクジみたいな感じでしたけど……」 佐々木「やっぱりそうですよね………(私には何故か最後、“李さん”に見えた)」 佑月「とりあえずさっさと帰りますか!」 佐々木「えぇ、ただもう夜も明けそうなので街中まで行って運転代行頼みますか」 佑月「次こそ良い景色見せてあげます!」 佐々木「流石にもう懲り懲りだな………」 ケース2 囚われ屋敷 続く

1
0
佐々木航太郎の心霊事件簿 ケース2

佐々木航太郎の心霊事件簿 ケース1

私の名前は佐々木航太郎。最近、別世界にワープしたりタコの化け物と会ったり、変な事象が多々起こっている………これから話すのはそんな事すら霞む心霊体験である ケース1 きさらぎ駅 ?「…………ふぅー、何とか今回の原稿も終わりましたね!」 佐々木「間に合って良かったですよ………ありがとうございますね、佑月くん」 佑月「いえいえ、私が弟子として貴方に申し込んだんですからこのくらいは当然ですよ!」 佐々木「張り切るのは良い事ですが無理しないようにね。まぁ皆伝とはいかないけど随分上手くなってますよ」 佑月「それも佐々木先生のおかげです! それで話は変わるんですけど……心霊って興味ないですか?」 佐々木「…………私が執筆するジャンルと季節分かっていますか?」 佑月「えぇ、それはもう人情系と重々承知していますし春だって分かってます………だけど、失礼だけど他のジャンルに挑戦してみるのも良いんじゃないですか?」 佐々木「ふむ………まぁ言ってることも一理ありますね。だけど私に心霊経験なんてありませんよ(まぁ似たようなことはあるけど)」 佑月「そこは大丈夫です! 近くの喫茶店に心霊の専門家を呼んでるので行ってきて下さい! 家に篭りっぱなしじゃ体にも悪いですよ!」 佐々木「仕事が早いのは良いことだけど複雑な気分………あ、ちょっと押さないで!」 ?「あ、貴方が佐々木航太郎さんですか?」 佐々木「えぇ、そうですよ。失礼ですが、貴方の名前は何ですか?」 ?「私の名前は李丹です。佑月さんから説明されたと思いますが心霊の専門家ですよ」 佐々木「……名前的に中国人ですか?」 李「えぇ、ただ生まれが中国なだけで育ちは日本です」 佐々木「なるほど、訛りがないのも納得です」 李「さて、早速本題に入りますが………きさらぎ駅は知っていますか?」 佐々木「きさらぎ駅………ネットである程度は知ってますね。確か、架空の駅ですよね」 李「説明が省けて良かったです………今、そのきさらぎ駅に行く方法が出てきてるんです」 佐々木「………架空の存在じゃなかったんですか?」 李「そのはずですが、行ったという証言が出てきているんです」 佐々木「なるほど………それで私に行ってほしいということですか」 李「えぇ、ただどうすれば良いか分かっていれば無事帰れるので安心して下さい」 佐々木「なら良いよ………とはなりませんが、興味あるのも事実ですね」 李「ありがとうございます、ではこれを……」 佐々木「これは……電話番号?」 李「はい、それが私の番号です…………今資料が手元にないので後日説明致します……ただ、これだけは覚えていてください」 佐々木「?」 李「何があっても振り返らず、前に進んでください」 佐々木「……………」 終電の電車内−−− 佐々木「はぁ……出版社に原稿だけ出す気だったのに図書館に寄ってたらこんな時間か………しかし、きさらぎ駅か。そんな場所あってたまるかって話だな………」 ガタンゴトン 佐々木「終電の時間だし流石に眠くなってきたな………ちょっとだけ仮眠とるか……」 佐々木「ん……ふぁぁーあ………良く寝たな……あれ、ここどこだ? 電光掲示板に何も表示されてない……回送なら回送って出るはずなのに」 ………次はきさらぎ駅、きさらぎ駅です 佐々木「⁉︎ きさらぎ駅ってあの⁉︎」 プシューーー その音がすると佐々木の目の前のドアが開き、ホームが見えた 佐々木「………なんだここ………ってあれは看板? ここがきさらぎ駅で、けんせとやみ……マズイ! 今すぐ出なきゃ!」 佐々木がギリギリのところでホームに飛び込んだ瞬間、ドアは閉まり電車は“やみ”と書いてある方へ向かっていった 佐々木「…………一応、情報収集しといて良かった。確か、けんせはこの世って意味でやみは……あの世。あのまま乗ってたら…………とりあえず通じるか分からないけど電話かけてみるか」 プルルルル 李「………こんな夜中に何のようですか?」 佐々木「あぁ、すいませんね。単刀直入に言うと、今きさらぎ駅なる場所にいます」 李「きさらぎ駅⁉︎ どうやって行ったんですか?」 佐々木「えっと……〇〇行き、〇△電車の終電に乗りました」 李「なるほど………行き方はあってますね」 佐々木「マジか………不運が過ぎる気がしますね」 李「とりあえず今どこにいますか?」 佐々木「今は駅のホームにあるベンチに座ってて…」 ?「おい」 佐々木「⁉︎………」 李「佐々木さん? どうしました?」 佐々木「後ろから声が………壁に密着しているのに」 李「え⁉︎ そんな情報はないはず……」 佐々木「……こうなったら一か八かだ!」 佐々木は覚悟を決めて、勢いよく振り返った 佐々木「………ふぅー、誰もいなくて良かった」 李「かなり大胆な賭けをしますね」 佐々木「それが私です……ん? 何か文字が……くなど?」 李「くなど……ですか?」 佐々木「えぇ、確かくなどって………村などに悪いものが入ってこないように内と外の境界を守る神だったような……」 李「それは初めて知りました………良い神様なんですね」 佐々木「どうでしょうね……くなど神は黄泉と縁がありますし、来な処……来てはいけない場所って意味もありますから」 李「………とりあえずホームから降りて、やみ駅の方に向かって下さい。そうすれば帰れるはずです」 佐々木「え? けんせの方じゃないんですか?」 李「……すいません、間違えました。けんせの方です」 佐々木「なら良いんですが」 佐々木「あ、トンネルがありましたよ!」 李「そこが帰り道っぽ……い……です………ね」 佐々木「あれ? おーい、李さん?」 李「ザー…………ザーーーー」 ブツッ 佐々木「………圏外になっちゃったか。仕方ない、進むとするか………そういえばトンネルの名前ってなんだ?」 トンネルの上には伊佐椥という名前が書かれた看板があった 佐々木「……いざなぎ? いざなぎトンネルって事か………聞いた話だと振り返ってはいけないのか。あと電車来たら怖いから線路上は歩かないでおこ」 佐々木「全くもう………30分は歩いたぞ。終わりが見えないな、流石に恐怖感が来ますよ」 ドン……ドン…… 佐々木「ん? 太鼓の音……?」 ドン…ドン……! 佐々木「マズイ、近づいてくる!」 ドンドン! 佐々木「足鍛えといて良かった! でも真後ろまで音が来てる!」 ドンドンドン! 佐々木「もう流石に疲れてき……なんだアイツ⁉︎」 佐々木が走っていると、お坊さんの格好をしているが一本足の何かが立っていた 佐々木「何者かは分からないが、止まるわけにはいかない! このまま走り抜ける!」 ダゴッ 佐々木「ガハッ……⁉︎(マズイ、意識が………)」 佐々木「…………見知らぬ天井だ………なんてやってる場合じゃないか。ここどこだ?」 ガララ 佑月「失礼しま…って佐々木さん⁉︎ 起きたんですか⁉︎」 佐々木「え、えぇ……なんでここに?」 佑月「話は後です! ナースコールを!」 結局、落ち着いた後に聞いた話だと私が入院している理由は一本足の何かを通り過ぎた時の衝撃の怪我ではなく、乗っていた〇△電車の脱輪事故が原因らしい………奇跡的に軽傷だったけど考えたら、きさらぎ駅自体私が見てた悪夢だった………かもしれないな。因みに、色々調べてみたらあの一本足は“くなどの神”の可能性が高かった。どうやらある地域ではくなど神が一本足の男であるという伝承があり、境界線を守る神だからあの世とこの世の境目に立って、私の背中を押してくれた………ってのが私の思いついた持論です。ま、誰に話すわけでもなく思いついただけですが、助けられたのは事実だからお礼参り行くとしますかね 病院屋上−−− 佑月「………いやー、しかし軽傷で良かったですね。あと5日くらいで退院できるらしいですよ」 佐々木「この生活も思ったより良いんですがね。あとタバコ一本くれませんか?」 佑月「吸わないから持ってませんし、持ってたとしても流石に病人に渡すわけにはいけませんよ。と言うか、タバコ吸うんですか?」 佐々木「たまにですけどね………しかし、八つ当たりだけど李さんに文句の一つでも言ってやりたいな」 佑月「李さん? それ誰ですか?」 佐々木「………え? いや、貴方が紹介してくれたじゃないですか」 佑月「そんな人知りませんが………もしかしたら事故で記憶がおかしくなってるんですかね」 プルルルル 佑月「ん? すいません、ちょっと電話出てきます」 佐々木「……………(全く、私の周りには妖怪だか怪異が多いな………でも、やみ駅って指示されて知らなかったら殺されそうになったけど、振り返ってはいけないと忠告もされた…………まぁ良いか、次会った時に聞けば良い話だな。少なくとも……味方ではないかな?)」 佑月「すいません、戻りました!」 佐々木「あぁいや、大丈夫ですよ。仕事の電話ですか?」 佑月「まぁそんなところです。そんな事より、良い場所知ってますから佐々木さんの快気祝いに行きましょうよ!」 佐々木「お、良いですね。どこにあるんですか?」 佑月「この近くの〇〇って居酒屋です!」 佐々木「なるほど……結構近いから良い場所ですね」 何てことを思いながらも、もうこんな奇妙な体験をすることはないだろう………また弟子の佑月くんと小説を書き続けるだろう −−−そう思っていた 続く

2
0
佐々木航太郎の心霊事件簿 ケース1

学園喧嘩道 後書き

かなりお待たせしましたが、やっと喧嘩道完結です! 最初に青春喧嘩道を投稿したのが去年の1月17日なので、もう1年強は続いていますね。私のスランプがなければもっと早く完結できたかと思うと少し申し訳ないです…………だけど何とか完結できました! そういう訳で次は裏話や今後を書いていきます ・学園喧嘩道について 本来、学園喧嘩道の構想は1〜4条みたいに学校の悩みを解決していきながら蜘蛛みたいな悪の組織を倒す的な物語にしようとしてたんですが、結果的にはああなりました。ただ、最初の構想段階ではバッドエンドになる予定だったので変えて良かったです ・最終章について 最終章は撃が復活する所までは予定通りだったんですが、それからの展開にかなり悩みました。結局、隕石と戦う感じになったんですが、それまでは撃の葬式エンドだったり、孫が撃たちの想いを受け継いで冒険を続けていく風に考えていました。なのであの終わり方は自分で決めておいて少しだけ納得がいってません ・キャラについて マジで沢山出しすぎました。今作から「」の上に名前を付けるようにしたので、モブとかにもかなり名前がついています。自分でも主要キャラじゃないのはほぼ覚えてません。ただ、これからは少しキャラの裏話をしていきます。撃たちは未来の裏話を 槌会撃 撃は10年後会った時は見た目が変わってなく、一瞬で10年後まで来たという展開にしようと思いましたが止めました。その後は、零と結婚して子供を産んでいます。ついでに復活後は学校の教師をしていました。因みに、最終章後も3年くらいは生きてます 八幡縁 縁は良い大学を出て、サラリーマンに。菜乃花とは大学2年あたりに付き合い始め、そろそろ結婚を考えているらしい。実は、撃が死んだ時、一番悲しんでいた 白石(黒川)きぃ 現在はパティシエ志望。結構早いタイミングで蓬と付き合って結婚。料理はかなり美味いが、量が毎食馬鹿みたいにあるので食費を何とかしなければと考えている。多分、子供は5人くらいできる 黒川蓬 元弓道日本一、今は弓道のコーチやら色々やっていて、結構お金も稼いでいる。結婚生活は充実しているが食事の量が多いのが少し悩み。学園喧嘩道から弓道とバイト設定がほぼ無くなった 真希零 自分で言うのも何だけど、機械事変の犯人はこじつけ設定だった。エンジニアの仕事は機械の知識を活かしてかなり稼いでいます。最終章では10年経って現代に馴染んだということで話し方がきぃみたいになってます 守護者 ラスボス的な立ち位置だったけど弱いし小物感が凄い。もうちょい良いやつにしたかったけど無理だったキャラ。最後は、撃と零に殴られて消し飛びました 佐々木航太郎 蛍との決戦か転生のタイミングで殺す気でしたが、もうちょっと書きたいなーと思ったので無理矢理生き残らせました。因みに、佐々木編最終章後の物語を書きましたが解釈不一致が凄すぎてやめました。あと撃と大体6歳差ですが最終章の時、佐々木って生きてるかなと不安になりました。監獄編もうちょい続けたかった 識律縁 特殊能力として相手の考えてる事が分かりますが無駄設定になりました。苦労役で拳法の使い手でもあります。因みに、2番目に好きなキャラで1番好きなキャラは普通に撃 紅梨 イメージとしては小さい球体の機械。戦闘スーツに変身できる機能を持っていて、それのサポート役をしていた。因みに、佐々木を認識した防衛システムは完全にぶっ壊れていた。元々登場させない予定だった ・今後について もう喧嘩道は書かないつもりです。その代わり番外編を書いたり、新シリーズとして佐々木で何か書きたいと考えています! もし長編シリーズを書くとしたら新キャラでミステリーとかSFを書きたいと考えています。ただ、どっちみち青春物語にはしたいです それでは皆さん、また今度!

1
0

青春喧嘩道 最終章

零「…………あ、おはよー」 縁「あぁ、おはよう。蓬ときぃはどうした?」 零「もう先に行ってるらしいね」 縁「そうか、しかしこうして会うのも久しぶりだな」 零「うん……じゃあやろうか、撃の墓参り」 最終章 青春終結録 蓬「あ、縁くんおはよー! 思ったより早かったね」 縁「あぁ、蓬もきぃも久しぶりだな。元気にしてるか?」 きぃ「えぇ、お陰様で仕事も順調ですよ!」 零「きぃちゃーん! ちょっとこっち来て!」 きぃ「あ、分かったー! じゃあちょっと行ってくるね」 蓬「行ってらっしゃーい」 縁「…………仲良さそうで安心したよ」 蓬「まぁまだ新婚って感じだからねー」 縁「実際、子供は考えているのか?」 蓬「いきなり聞いてくるねー………まぁ結構稼げてるから後1、2年経ったらかな。そっちは菜乃花ちゃんとはどう?」 縁「そろそろプロポーズしようと思っているな」 蓬「おー、良いね! 菜乃花ちゃんって結構肉食な感じするからもっと早いと思ったけどね」 縁「それは否定しきれないな」 きぃ「おーい、水持ってきたよ!」 縁「ならそこに置いてくれ! さて、では掃除を始めようか」 零「…………でも悲しいね、本当は死んでないはずなのに墓が建てられるってのは」 きぃ「気持ちは分かりますがこの世界から居なくなったので便宜上は死亡なんですよね」 蓬「もうあれから10年か………今何してんのかな」 縁「案外元気にしてるのかもな。何はともかく私たちができるのは祈ることだけだ」 零「そういう所は昔から変わってないね」 縁「私はそういうものだ………そういえば、献花はどこにある?」 蓬「あ! 車に置いてきちゃった……2人で取りに行くからちょっと待ってて!」 きぃ「ちょっと行ってきます!」 縁「じゃあ私は先に水を換えてくるよ」 零「はーい…………撃、あれから10年、色んなことがあったよ。縁は大学に行って今はバリバリの社会人で菜乃花と交際中らしいね。蓬はスポーツ推薦で大学に行って無事日本1位になったよ、ただ世界は諦めて今は弓道のコーチをやってて1年前くらいにきぃちゃんと結婚したらしい。高校卒業と同じくらいに付き合ったから結構長かったね……きぃちゃんは専門学校に行ってスイーツ店で修行しながら主婦もやってるらしいよ………私は今エンジニアやってて順調に稼いでる。もう機械事変なんて忘れ去られたよ……」 縁「おーい、水汲んできたぞ」 零「あ、ありがとう! あとは花を待つだけだね」 縁「あぁ………しかし大丈夫か?」 零「? 何が?」 縁「いや、お前が何か悲しそうな顔してたような気がしてな……」 零「………当たり、まぁちょっと感傷的になってただけだよ」 縁「………そんな感傷的な時にすまないな」 零「ん? どういう事?」 縁「これから行くのは……西海高校だ」 数時間後−−− 零「…………まさか、本気で来るとはね」 縁「実は私たちが作った特別生徒会にOBとして見にきてほしいと連絡が来てな………皆が集まる日に行こうと決めていたんだ」 きぃ「因みに、私たちも知らされてませんでしたね」 縁「あぁ、黙っていて悪かったな」 蓬「別に大丈夫だよー。ただ、僕は久しぶりって気がしないね」 零「そういえば西海の弓道部のコーチもやってるんだっけ?」 蓬「そうだよ、皆素直だからやりやすいね」 縁「とりあえず生徒会室に行くとするか」 ?「…………お待ちしておりました、私が10代目西海特別生徒会会長である坂本義邦です。そしてこっちが副会長の鳥海霧子です」 鳥海「本日は忙しい中来ていただきありがとうございます」 ?「それで僕が書記兼活動役の明石です」 縁「あぁ、ご丁寧な挨拶感謝する」 きぃ「…………思ってるより丁寧だった」 蓬「まぁ基本撃くんが先に突っ込んで僕らが止めたり釣られて挨拶する感じだったからね」 坂本「………10年ほど前の初代会長の訃報についてはお悔やみ申し上げます」 零「もう良いよ、かなり前のことだからある程度区切りはついたしね。そんな事より今の特別生徒会はどうなってるの?」 鳥海「今の特別生徒会は長年の活動と実績により本当の生徒会と同等レベルの力を持ち、生徒会が学校のイベントや物品関係を行い、私たちが学生たちの悩み解決や部活動関係を行っています」 蓬「結構任せられることが増えたんだね」 零「………でも何で私たちが呼ばれたんだろ?」 明石「実は、悩み相談のことですけど一番解決できたのも満足度が高かったのも皆さんだったのでアドバイスをお願いしたいんです」 縁「ふむ、私たちに務まるかは分からないが尽力しようか」 零「あ、私ちょっとお手洗い行ってきていい?」 坂本「えぇ、どうぞ。場所は大丈夫ですか?」 零「覚えてるから良いよー」 屋上−−− 零「はぁ、アドバイスといっても撃が主人公みたいに解決してくだけだったからな…………良い天気だ………撃、君は今どこで何してるのかな……………また会いたいよ」 グワン 零「ん? 何だこの音……?」 ?「………………ウォォォー⁉︎」 零「え?」 ドッゴーン! 零「………イテテ、何が落ちてきたんだ? もしかして隕石?」 ?「痛ってー……………何か既視感あるけどここどこだ?」 零「………………げ、撃?」 ?「あ?……………お、お前は……零?」 零「撃!」 撃「うわ! 痛てて……いきなり抱きつくなよ。だけど久しぶりだな、零」 零「…………うん」 撃「……10年ぶりに会ったんだし顔上げてくれねぇか?」 零「バカ、そのくらい察しろ」 撃「…………あぁ、そりゃすまねぇな…………ただいま」 零「…………おかえり」 撃「………落ち着いたか?」 零「うん、さっきと比べたらね………でも久々に会ったにしては嬉しくなさそうだね?」 撃「馬鹿いえ、滅茶苦茶嬉しいに決まってんだろ。これでも心の中じゃ泣いてんだぜ」 零「なら嬉しいな………それで? 10年間何してたの?」 撃「そうだな………消えた後、俺は時空間?って感じの場所に漂ってたんだ。それでたまに穴が開くから興味本位で入ってみたら俺らがいたんだよ! そんで考えてみたら並行世界って事に気づいたから見つけた穴に片っ端から入ってたらここに出たんだ!」 零「………相変わらず変わらないね」 撃「俺が縁みたいな性格になったらどうするよ?」 零「………やっぱ変わってなくて良かった」 撃「ハハハ! そういえば、この世界の俺はどうなってんだ?」 零「普通に死んでお墓が建ってるよ。ただ、残念ながら英雄扱いにはなってないけどね」 撃「マジかー………死んでるとは思ってたけど、銅像の一つでも建っててほしかったぜ!」 零「思ったより強欲だね………でもこれからが大変だよ? なんせ死人が生き返ったんだからね」 撃「ゾンビに思われるかな。ま、驚かせるならそれも悪かねぇな」 零「今、下に縁たちと10代目特別生徒会の人がいるから早速驚かせようか」 撃「お、アイツら来てんのか! そりゃ楽しみだな!」 零「…………それじゃ早速行くとしようか」 撃「あぁ………しっかし、まあアイツみたいな敵が現れんのかな」 零「そうしたらまた叩き潰せば良いよ………いつもの5人でね」 撃「ハッ、そりゃ言えてるな」 零「じゃあ行こうか………10年ぶりにね」 撃「今度は離れたりしないさ」 零「その言葉信じるよ?」 撃「あぁ、今度は一生守ってやるよ」 数十年後−−− TV「……………繰り返します! 現在、隕石が迫ってきており、被害予想範囲は日本全域です! 外にいる方は屋内へ避難、屋内にいる方は机の下や…」 プツッ 零「…………どうする? このままだと皆死ぬと思うけど」 撃「それはどうだろうな? それにもう老いぼれの俺らには何もできねぇさ………あ、その茶取ってくれ」 零「はいはい、それじゃ任せるしかないかな」 撃「あぁ、俺らみたいに馬鹿やりながら世界救う奴も出てくるさ………俺らの孫みたいにな」 零「遺伝子が強く出過ぎちゃったね」 プルルルル 零「誰だろ…………もしもし?……………了解、アンタ達も大変なもんだね」 ガチャ 零「その孫たちから救援要請だよ。助けに来てくれってさ」 撃「全く、もう動けねぇのに手の掛かるやつらだぜ………だが、それでも孫は可愛いもんだ」 零「また正月にお年玉出してあげようか」 撃「じゃあ行くとするか、リハビリ代わりにな!」 撃「…………あれ? お前らも呼ばれたのか?」 縁「あぁ、日本の危機だし孫に呼ばれたからな」 蓬「やっぱり皆孫バカなんだね」 きぃ「私たちも人のこと言えないけどね」 撃「…………しっかし、こんな老いぼれになってまで集まるとは面白い運命だな」 零「命と隕石、どっちが先に消えるかな?」 撃「あっちに決まってるさ、俺らがいるんだからよ!」 蓬「なら全世界に見せるとしようか。僕らの戦いをさ」 きぃ「えぇ、孫たちにも武勇伝だけじゃなくて本物を見せましょう!」 縁「どういう作戦で行く?」 零「簡単だよ。いつもみたいに大人のような作戦で子供みたいにぶっ飛ばすんだよ!」 撃「分かってるじゃねぇか………お前ら良く聞けとけよ! あの隕石を遥か彼方にぶっ飛ばすぞ! 準備は良いか⁉︎」 「「「「おう!」」」」 撃「なら見せてやろうぜ、最後の喧嘩道を!」 蓬「……………エネルギー充電完了! いつでも行けるよ!」 撃「良し、じゃあ飛ばしてくれ!」 蓬「生きて帰ってきてね、撃くん!」 バシュン! 撃「ウォォォア⁉︎ こりゃ老体には効くもんあるな!」 縁「やっと来たか、後は任せた! 宇宙の彼方までかっ飛ばしてやれ!」 撃「おう、場外ホームランかましてやるぜ!」 零「それを叶える為に行くよ、出力120%!」 ガキィン‼︎ 撃「ウォォォーオ‼︎」 零「どう、行けそう⁉︎」 撃「無茶言うなよ、やった事ねぇだろ! バカでけぇ隕石をぶっ飛ばすなんてよ!」 零「まぁそうだけど今どうにか出来るのは撃しかいない! 頑張っ……って下見て!」 撃「何だよ………ってあれは⁉︎」 「頼む、頑張ってくれー!」 「今この世界を救えるのはアンタしかいないんだ!」 「それをぶっ飛ばしてやってくれ、撃ー!」 菜乃花「アンタ達は勝つわ! アンタ達を見ていた私が言うから間違いないわ!」 華原「そんな事言ってる暇あったら応援しなよ! 撃、頑張れー‼︎」 健吾「あぁ、今勝てる可能性があるのはアイツだけだ! 勝ったら盛大に祝ってやる!」 識「…………この勝負、どっちに賭けますか?」 佐々木「そんなの聞くまでもない。撃の勝ちに一点張りだ!」 零「日本中が私たちの勝ちを望んでるよ」 撃「…………ならそれに応えなきゃな! 零、お前は離れてな!」 零「………なるほどね。じゃあ後は任せたよ、槌会撃!」 撃「おうよ! 良いか隕石、良く聞けよ!」 ゴォォォォ‼︎ 撃「テメェが誰かの恨みで落ちてきたのか、それともただ落ちてきたのか知らねぇけどよ……」 ゴォォォ! 撃「俺の街に………俺の星に! 落ちてきてんじゃねぇー‼︎」 カッキーン‼︎ 華原「……………か、勝った?」 菜乃花「………ほ、本当に打ち返した……」 健吾「……! アイツの勝利だ!」 ワァァァァー‼︎‼︎ 撃「…………やっぱ勝ちってのは悪くねぇな」 零「………戦うんじゃなくて救うことで全国統一を果たすとはね」 撃「まだまだ人生、捨てたもんじゃねぇな………俺の喧嘩、どうだった?」 零「相変わらず喧嘩っていうのかは分からないけど………見てて飽きないね」 撃「フッ………見てたか隕石! この喧嘩……俺たちの勝ちだ!」 最終章 青春喧嘩道 終

2
0
青春喧嘩道 最終章

学園喧嘩道 第十五条

第十五条 青春終着点 撃「………おーい、きぃ! 起きろ!」 きぃ「ん………あ、おはようございます!」 蓬「もう昼だよー。だけどあの衝撃で良く寝たままで居たね」 きぃ「? あの衝撃って?」 蓬「多分外見た方が早いかな」 きぃ「何だろ………って菜乃花ちゃんの所⁉︎」 縁「あぁ、つまり現代に戻ってきたってことだ」 撃「じゃあさっさと出て、零のところに行こうぜ! 結構置きっぱにしてたから誰かに持ってかれるかもしれねぇ!」 縁「確かにその可能性はあるな……良し、とりあえずこの電車を降りようか」 撃「…………菜乃花が居ると思ったんだが居ないな」 蓬「多分あっちも避難したんじゃないかな。まぁ居たら説明が難しいから良いような気はするね」 縁「あぁ、急いで学校まで戻ろう。零が無事とも限らない」 撃「良し、全速力で駆け抜けるぜ!」 蓬「………しかし、街が若干荒れてるね」 きぃ「やっぱり国がパニックだから暴動も起こしやすいんでしょうかねー」 縁「恐らくそうだろうな。見つからないようにしなければ……」 撃「今の俺たちなら大丈夫だろ! 見つかってもぶっ飛ばしてやるぜ!」 蓬「その心意気だけは尊敬だね……」 撃「………一応着いたが、なんかおかしいな」 きぃ「えぇ、避難所なので人がかなり居るはずなのに何も音がしませんね」 蓬「多分、配給が来てるとかで移動してるんじゃない?」 縁「可能性はあるな。それは気になるが、まず零を復活させるのが先決だろう」 撃「………お前も仲間思いになったもんだな」 縁「初めは蜘蛛の親玉を仲間にするなど言語道断だと思ったが、一緒にいたら情も湧くもんだ」 きぃ「ならやってやりましょう!」 撃「……………零! 良かった、パッと見じゃ無事だな」 縁「あぁ、後はパーツを付け替えるだけで良いはずだ」 きぃ「………と言うか、なんで銃弾とか血が落ちてるんですかね……」 蓬「なんか暴動が起こったのかな? でも零ちゃんには傷ないみたいだね」 撃「それが幸いなところだな。えっーと………ここのパーツを取り替えれば良いのか」 縁「あの博士の話によれば、そこの心臓部だからあってるな」 撃「良し………生きかえってくれ、零!」 カシャン! 零「………………」 蓬「………成功……した……のかな?」 きぃ「何も反応ないけど…」 零「……………エラーが発生しました、これより初期化して再起動を開始します」 撃「は⁉︎ おい、ちょっと待て!」 蓬「う、うそ」 きぃ「………そんなのってありなんですか……」ポロポロ 縁「……きぃ………」 撃「………神様、死んでも恨むぜ」 零「………………これってゲンコツくらう感じ?」 撃「‼︎ 零、意識が⁉︎」 零「折角だから驚かそうと思ったけど……」 きぃ「れ、零ちゃーん‼︎」 零「おっとっと、いきなり抱きついてくれるとはね」 きぃ「そんな事言わないでください! 本当に生き返ってくれて嬉しいんですよ……」 零「………悪い事してごめんね。私もまた会えて嬉しいよ」 縁「本当に悪い冗談だな」 蓬「ホントホント、心臓止まりそうになったよ」 撃「まぁとりあえず言っとかなきゃな……」 きぃ「えぇ、そうですね!」 零「?」 「「「「おかえり、零!」」」」 零「………うん、ただいま!」 その頃−−− 玲央「………何とか避難できたが、ネット使えないってのはキツイな」 正太「まぁそうだね。結局、何が原因なんだろ」 ラジオ「…………皆さん、速報です! 今丁度理由は不明ですが電気設備等が復旧しました! 繰り返します…」 玲央「マジか⁉︎ 正太、スマホはどうだ⁉︎」 正太「つ、繋がってるよ! さっきまで反応なかったのに……」 撃「……………うぉ、眩し。さっきまで曇りだったのに快晴になってんな………さてと、これからどうするよ? 縁ときぃは復旧の連絡、蓬は放送室で呼びかけ行ったがよ」 零「うーん、一旦待機で良いんじゃない? 別にできることも無さそうだし」 撃「まぁ言う通りだな」 零「…………それでアンサーもらえる?」 撃「ん? 何の答えだ?」 零「私が気絶する前に言ったじゃん……君が好きって」 撃「ちょ、おま………今聞くことかよ」 零「僕は機械だからね。空気読めって言われても難しいね」 撃「感情たっぷり出してるのに良く言うぜ」 零「それで返事は?」 撃「………あー、それはな…………あぁ、もう良い、俺は悩むなんて柄じゃねぇからな! よく聞いとけよ、真希零!」 零「………うん、しっかり聞くよ」 撃「知ってるとは思うが俺はごちゃごちゃしてるのは嫌いだから簡潔に言うぞ………零! 俺はお前に殺されかけたが、それ以上にお前といるのが楽しかったし嬉しかった! だからこれからも一緒に居たい! だから……付き合ってくれ!」 零「……うん、よろしくお願いします」 撃「………いつもみたいに照れ隠しで余計な一言いわねぇんだな」 零「付き合って一言目がそれ? デリカシーってもんがないね」 撃「………お前の調子が戻ってきてくれて嬉しいぜ」 零「そりゃどうも…………まぁとはいえ恋人っぽい事なんて分からないけどね」 撃「確かに何するもんなんだろうな」 零「うーん、ハグとかキスとかかな?」 撃「ハグならまだしもキスって早すぎないか?」 零「そうなのかなー………ん? あれ何?」 撃「ん? な、何だ? 空に切れ目が……」 バリン! ?「探したぞ、槌会撃‼︎」 撃「お、お前はあん時いた守護者! 何しに来やがった⁉︎」 守護者「復讐だよ、殴ってパーツも奪い合いやがって! マキナ、お前も覚悟しておけ!」 撃「ハッ、口調がおかしくなってんな! あと殴ったのは俺じゃねぇぞ」 守護者「もはや関係ない! 全員地獄に送ってやる!」 零「ヒステリックは怖いもんだね」 撃「それに関しては同意だな。さて、久しぶりに共闘といくか?」 零「良いね、私たちなら負けなしだ!」 守護者「ふっ、お前ら死ぬぞ?」 撃「やってみろ、人間を……俺らを舐めんなよ!」 守護者「………グッ、ちょこまかと動きやがって!」 撃「ハッ、でもお前も中々やるじゃねぇかよ……」 零「ギリギリだけど敵を褒めてる場合?」 撃「生憎、これが俺の喧嘩だ!」 ドゴォ‼︎ 守護者「……カハッ……‼︎」 撃「零、今だ! あれやるか⁉︎」 零「もちろん!」 零「この拳で!」 撃「決めてやる!」 「「会心ストレート!」」 ドッゴーン‼︎‼︎ 守護者「グッハーー‼︎」 零「………勝ったの…かな?」 撃「あぁ、動いてねぇ。俺らの勝利だ!」 零「はぁ、生き返って早々死ぬかと思ったよ」 撃「そいつは杞憂だったな」 守護者「…………クソ、こうなったら!」 グワン 撃「な、何だあの渦?」 守護者「どうせ死ぬなら道連れだ! 撃、お前だけは赦しはしない! 未来に連れていくぞ!」 撃「や、ヤベェ! 体が浮いてく!」 零「撃! 待ってて、今助ける!」 守護者「もう遅い! このままタイムワープして…」 ヒュン! 守護者「ぐ、グワー! う、腕に矢が……!」 零「この矢ってまさか……」 蓬「そのまさかだよ。撃くん、助けるよ!」 縁「蓬、もう少し上の方だ!」 蓬「了解! きぃちゃん、そっちもお願い!」 きぃ「はい! この大岩で撃さんを離せ、ドイショー‼︎」 守護者「危ない! もう構ってる暇はない、行くぞ!」 零「………やるしかない! 撃、アイツの体をこっちに向けて!」 撃「任せとけ、ふんぬー!」 守護者「な、何をする気だ⁉︎」 零「守護者、お前は一つ大きなミスを犯した。それは槌会撃という人間に会ったことだよ………喰らっとけ、ロケットパンチ!」 守護者「く、クソ野郎どもがー‼︎」 バァン‼︎‼︎ 零「…………地獄で嘆いてな」 撃「………俺の真似が上手くなったか?」 零「君に影響されまくったよ」 縁「撃! 助かって本当に良かった……」 蓬「うん、連れていかれると思ったよ」 撃「………すまねぇが、もう手遅れらしい」 きぃ「え、どういうことですか……?」 撃「俺の足を見てくれ、薄くなってるだろ?」 縁「ほ、本当だ……」 撃「ちょっとだけあの渦に触れちまったからもう手遅れなんだろうな。だから……未来に行ってるぜ」 蓬「そんな……」 撃「お前らそんな悲しむなよ。お前らが成長したらまた会えるさ!」 きぃ「そういう問題じゃ…」 縁「いや、撃の言うことはあっている」 きぃ「え?」 縁「撃はもうどう頑張っても未来に行ってしまう。ならば、私たちが笑顔で送り出してやるのが筋というものだ」 蓬「………そうだね。撃くん、これ僕の宝物」 きぃ「私からもこれどうぞ!」 撃「ありがとうな、付けることにするわ」 縁「私からはこの時計を贈ろう」 撃「これ高そうなのに良いのか?」 縁「あぁ、折角だから構わない」 零「………撃、こっち見て」 撃「ん?」 ギュ 撃「な、いきなり何だよ!」 零「……いつ会えるかも分からないんだから良いでしょ?」 撃「………その通りだな………これやるよ」 零「これは……ハンカチ?」 撃「あぁ、オイル漏れでも拭いとけ」 零「…………ありがと」 撃「じゃあ俺はそろそろ行くとするか」 零「………うん、行ってらっしゃい!」 縁「あぁ、また未来で会おう!」 蓬「しっかり待っててよね!」 きぃ「その時はお腹いっぱい食べましょう!」 撃「あぁ、少しの間お別れだ!」 零「またね、撃」 私はこの最高の青春物語を忘れることはないだろう 第十五条 青春スタートライン

1
0
学園喧嘩道 第十五条

喧嘩道番外編

番外編 風紀の王 撃「………はい、俺の勝ち!」 蓬「あー、負けちゃった!」 撃「へっへーん、俺はババ抜きじゃ負け無しなんだよ」 蓬「………なんか前きぃちゃんに負けてたような」 撃「…………記憶にねぇな」 蓬「政治家みたいな事言ってるねー。そういえば、縁くんときぃちゃんはどうしたんだっけ?」 撃「確か委員会会議に出席するとか言ってたな」 蓬「そういや風紀委員会だったね」 撃「………今思うと、風紀委員会って縁ときぃの2人しか見た事ねぇな」 蓬「まぁ仕方ないんじゃない? かなり活動ありそうだし部活動もあるしね」 撃「良し、ならどうせ暇だし見に行ってみるか! 蓬はどうする?」 蓬「うーん、まぁ折角だし着いて行ってみるよ」 撃「なら決まりだな!」 蓬「…………ここが会議場所らしいね」 撃「あぁ、少しだけど縁の話し声もするぜ」 蓬「でもどうやって覗くの? 扉も完全に閉まってるから開けたらバレるよ」 撃「それについてはしーっかりと考えがあるぜ」 蓬「?」 蓬「………なるほど、窓から覗くってことね」 撃「あぁ、ここが一階で良かったぜ」 蓬「でも念の為、木の枝持って行こっと」 縁「……………なのでもう少し見回りを増やしたほうが…」 撃「なんか人数少ねぇな」 蓬「確かに縁くんときぃちゃん、あともう一人だけだね」 撃「あの座ってるやつは誰だろうな」 蓬「うーん、後ろ姿だけでは分からないね」 縁「………というわけです。何かご質問はありますでしょうか?」 ?「…………そうだな、見回りの事だがA地区は私がやるから他をC地区に回せ。そして後ろにいる2人、隠れてないで出てこい」 縁「後ろ? って撃と蓬じゃないか! 何してるんだ!」 蓬「バレちゃったかー……」 撃「(俺らのこと見えてなかったはずなのに……アイツ何者だ?)」 縁「…………それで? 何で覗いてたんだ?」 蓬「ちょっと暇でトランプやってたら、風紀委員会見に行こうって事になってね」 縁「はぁ、そんなくだらない事で」 きぃ「まぁまぁ、別にそんな困ることでもありませんし」 ?「………それで槌会撃、そして黒川蓬くん。君らの話は良く聞いているよ」 撃「……俺らはあんたのこと全く知らないけどな」 ?「ふむ、確かに言ってなかったな。私は西海高校風紀委員会会長“春夏冬那智”である」 撃「………春夏冬、珍しい名前だな。よろしく頼むぜ」 春夏冬「あぁ、お前たちに頼むこともあるかもしれない」 蓬「やっぱり人数あんま居ないの?」 縁「悲しいが他の委員会に行かれてあまり来てないな」 春夏冬「だが覚えておけ」 撃「あ?」 春夏冬「風紀委員会をあまり舐めるなよ」 撃「……しっかり覚えておくよ」 蓬「………ふぅ、凄い緊張感あったね」 縁「まぁその気持ちは分かる。あの人に会うと震えがしてくるよ」 きぃ「私も軽口は言えませんね……」 撃「と言うか結局、アイツ何年生だ? 見た目は3年生っぽいが」 縁「………そういえば聞いたことなかったな」 きぃ「必死に思い出そうとしても名前以外出てきせんね……」 蓬「なんかちょっと不穏な感じがしてきたよ……」 撃「なら調べてみようぜ! アイツがどんな人間かってのを!」 縁「良いだろう、なら2手に別れて調査してみよう」 蓬「…………前来た生徒情報保管室にまた来ることになるとはね」 きぃ「でもここなら流石にあるはずですね!」 蓬「オーラ的に3年っぽいからそこから見てこっか」 きぃ「………うーん、分かりやすいはずですけどいないですね」 蓬「一応1、2年も確認したけどそんな苗字は無かった………あの人、本当に何者だ?」 きぃ「………あ、ありました!」 蓬「え、本当⁉︎」 きぃ「ありました……けどこれ」 蓬「…………なるほど、そういう事か」 撃「…………おーい、千葉健吾! 居たら開けてくれ!」 健吾「………おー、撃と縁か。久しぶりだな」 撃「おう! 誠とは仲良くやってるか?」 健吾「あぁ、お前らのお陰で何とかな。最近、一緒に遊園地行ったよ」 撃「思った100倍は満喫してんな」 縁「………考えたな、確かに長く西海にいるから知っててもおかしくないという事か」 撃「あぁ、つーわけで健吾、春夏冬って名前の奴知らねぇか」 健吾「春夏冬? 珍しい苗字だな………一応知ってるがアイツじゃないぞ」 縁「アイツじゃない? どういう事だ?」 健吾「ヒントをだすと……アイツには兄がいるんだぜ」 撃「! 真逆……縁、行くぞ!」 縁「あぁ、急がなければ!」 健吾「…………気をつけろよ、アイツはお前と同じ匂いがするぜ」 春夏冬「………また4人で集まって何のようだ」 撃「………アンタの正体が分かったからだ」 春夏冬「………………」 撃「結論から言うぞ。テメーの本当の名前は春夏冬“龍太”だ!」 蓬「………名簿を見たら名前と顔が違って、更に調べてみたら那智って子は…」 春夏冬「もう良い………後は私が話す」 撃「……なら頼むぜ」 春夏冬「…………私には確かに那智という2歳差の兄がいて西海高校の風紀委員会に入っていた。そしてその時の私は所謂不良というもので親からは期待されていなかったが、兄だけは気にかけてくれた。しかし、兄が2年生に上がるときに行方不明になってしまってな……親はそれで精神を壊し、私のことを那智と思うようになったんだ」 きぃ「………それで龍太さんは那智さんに身分も成り代わって暮らしているんですね」 縁「………行方不明になった那智さんは見つかったんですか」 春夏冬「それが分かったら何も苦労してないんだ」 撃「………つーか、アンタは何で那智のマネしてるんだ? 親に対する温情か?」 春夏冬「それは秘密だ………しかし、ここまで暴くとはやってくれたな」 撃「………お前ら下がってろ、コイツはただもんじゃねぇぞ」 春夏冬「一つ覚えとけ。人の核心に迫る時は死を覚悟しなきゃいけないってことをだ!」 撃「グハッ‼︎ ハッ、インテリに見えてやるじゃねぇかよ……!」 春夏冬「かかってきやがれ、昭和ヤンキー!」 きぃ「…………もう止めてください、死んじゃいますよ⁉︎」 撃「うるせぇ! 止めてくれるな、きぃ!」 縁「貴方もです会長、人殺しになりますよ!」 春夏冬「もう関係ねぇ! 最早、俺に生きる意味はねぇ! だから離せ!」 ドサッ 春夏冬「くたばりやがれ、槌会撃!」 撃「来やがれ、春夏冬!」 ガシッ! 「「グエッ!」」 健吾「…………全く、この高校にはせっかちが多すぎるぜ」 きぃ「ち、千葉さん! ありがとうございます!」 蓬「はぁ、これで少し一件落着ってとこかな」 撃「離せ健吾! 俺は決着つけなきゃいけねぇんだよ!」 千葉「おい縁、水あるか?」 縁「え? 一応、ペットボトルのはありますが……」 健吾「良し、ちょっとくれ」 バッシャーン! 「「冷た!」」 健吾「これで頭冷えたろ。とりあえず状況教えてくれ」 健吾「…………なるほどな、まぁ大体は察しついてたがよ………とりあえず撃、お前が謝れ」 撃「あ、何で俺が…って痛って⁉︎」 健吾「お前の行動力に助けられたことはあるが、今回は踏み込みすぎたのが原因だ」 撃「………確かにな……龍太、すまねぇな」 健吾「お前もだぞ、春夏冬。気持ちは分かるが撃も死にそうだったんだからな」 春夏冬「………それに関してはこっちも……ごめん」 健吾「ハァ、手のかかる奴らだぜ」 蓬「凄い、あの2人を落ち着かせた……」 縁「やはり不良は強いものに従う精神があるのかもな」 健吾「………だが春夏冬、言いずらいが恐らくお前の兄貴は…」 春夏冬「いや、もう分かっている。撃との喧嘩で吹っ切れた」 きぃ「?」 春夏冬「俺は退学しようと思ってる」 縁「⁉︎ 何言ってるんですか! 貴方はこの高校に必要な人物ですよ!」 きぃ「そうですよ、貴方が那智さんか龍太さんかどうかは関係ないんです! 私たちにとっては貴方が西海の風紀委員会会長です!」 春夏冬「…………みんな」 撃「俺もアンタみたいな実力者には退学してほしくないな」 蓬「ちょっとはぶれてほしいものだね……因みに僕も同感」 春夏冬「…………ありがとう」 健吾「(………こんな堅物も涙流すもんなんだな)」 その後、会長は退学を取りやめましたけど学校を休んで両親に現実を見るよう説得しているらしいです。全校生徒に那智さんのことを言おうかどうか会議しましたけど私たちの秘密にしておくことになりました。だけど、今会長不在になっているので…… 縁「………さて、始めようか」 きぃ「はい、お願いします! 縁会長代行!」 番外編 風紀の王

1
0
喧嘩道番外編

喧嘩道 番外編

番外編 凸凹ロマンティック 夏が少し過ぎた頃−−− 縁「…………おーい、菜乃花いるか?」 菜乃花「ん? こんな呼び方するのは………やっぱりアンタ達ね」 縁「少し違うな、今日は私一人だけだ」 菜乃花「あら、珍しい。どういう風の吹き回しか知らないけど上がってけば? お茶くらいなら出してあげる」 縁「ならお言葉に甘えるとしよう」 菜乃花「………はい、お茶どうぞ」 縁「あぁ、ありがとう。しかし良いのか? 家に入れてしまって………海の家でも良かったんだが」 菜乃花「今日は風が強いでしょ? 流石に私でもそういう気遣いはあるわよ」 縁「………初対面の時とは似ても似つかないな」 菜乃花「ちょっと一発殴って良いかしら?」 縁「おっと、本気で申し訳ない。だからその上げた拳を下ろしてくれないか?」 菜乃花「はぁ……で、何が目的で来たの?」 縁「あぁ、少しお願いしたいことがあってな」 菜乃花「お願い?」 縁「実はそこにあるショッピングセンターで有名な和菓子屋が限定品としてお菓子を出すから買うために手伝ってほしいんだ」 菜乃花「………それ私いるの?」 縁「あぁ、撃と蓬の誕生日プレゼント探しに行った事があったんだが「縁ってマジでプレゼントセンスねぇな……」と結構本気で言われてしまってな………」 菜乃花「なるほどね、つまり私に選ぶのを手伝ってほしいって訳?」 縁「あぁ、頼めないか?」 菜乃花「別にそれは構わないけど、誰に渡すつもりなの?」 縁「それは……恩師だ、そう恩師。久しぶりに会う機会があるから何か贈り物したくてな」 菜乃花「ふーん………そういうのなら私なんかじゃなくてきぃちゃん誘ったら?」 縁「いや、軽く誘ってみたんだが用事があるらしく無理だったんだ」 菜乃花「へぇ………まぁ良いわ、折角だし付き合ってあげる。ピークも過ぎたから案外暇だしね」 縁「ありがとう、感謝するよ。詳細はまた追って連絡するよ」 菜乃花「分かったわ、気をつけて帰ってね」 菜乃花「………って言われたんだけど誘われた?」 きぃ「いや、誘われてないねー」 菜乃花「やっぱそうなのね! まずまず恩師って言った時点で詰まってたし絶対嘘よ!」 きぃ「うーん、恩師じゃないなら誰に渡すんだろうね?」 菜乃花「そこが謎なのよね………でも隠すってことは多分女性関係でしょうね」 きぃ「あー、でも縁さんなら気にしなさそうだけどねー」 菜乃花「誰にでも隠したいものがあるってもんじゃない?」 きぃ「じゃあ行かないの?」 菜乃花「…………それは行く」 出かける当日−−− 縁「(9時に此処に集合で会ってるよな………少し早く来すぎたな、先にトイレでも行っておくか)」 縁「………ふぅ、って菜乃花!」 菜乃花「あ、縁。おはよ」 縁「あ、あぁ、おはよう。待たせて悪かったな」 菜乃花「大丈夫だよ。私も今来たところだから」 縁「なら良いんだが(………なんか今日、雰囲気かなり違うな?……まぁ綺麗ではあるが)」 菜乃花「………(……色々考えて相手の女性より良く思わせて見返してやるって考えて、本気のオシャレしてきたけどいざ来てみたら凄い恥ずかしい! これどうすれば良いの……顔赤くなりそう……)」 撃「…………アイツら、何で黙って見つめ合ってんだ?」 蓬「縁くんは女性経験無さそうだから分かるけど、菜乃花ちゃんは何だろうねー」 撃「なんか酷くなりそうな予感はするぜ」 きぃ「覗き見してる方が酷いとは思いますけどね……」 蓬「それを教えた人が言うー?」 菜乃花「と、とりあえず行こ! もうすぐ開店するんでしょ!」 縁「あ、あぁ、そうだな。とりあえず店まで行ってみるか」 菜乃花「………え、まだ開いてない⁉︎」 縁「……どうやら今日だけ夕方からオープンするみたいだな。情報不足だった、申し訳ない」 菜乃花「いや、大丈夫よ。でもこの後どうする?」 縁「そうだな………折角来たんだし遊んでいくか。そっちは大丈夫か?」 菜乃花「予定空けてきたから勿論よ」 縁「此処は……ゲームセンター?」 菜乃花「そうよ、私はクレーンゲームが大得意なんだから! 縁は得意なのとかあるの?」 縁「いや、元々ゲームセンターなんて来た事がなかったからな……」 菜乃花「そういやアンタの家まぁまぁ厳しかったわね。なら教えてあげるわ」 縁「あぁ助かる、一度やってみたかったものでな」 菜乃花「………初めてなのに私より取れてるのなんかムカつくわ」 縁「いや、菜乃花の教え方が上手いだけさ」 菜乃花「………そう言われると怒りづらいわね」 菜乃花「………じゃあ私はナポリタンお願いします」 縁「こっちはカルボナーラで……あとMサイズのピザをお願いします」 菜乃花「ここのイタリアン料理は結構美味しいのよね」 縁「友達と行ったりするのか?」 菜乃花「いや、行ったりはするけど基本は一人で巡ったりする事が多いわね」 縁「なるほどな、なら今度は私がお勧めの店に案内するか」 菜乃花「アンタの料理の好みは分からないけど、私の口に会うことを願ってるわ」 縁「あぁ、楽しみにしておけ」 撃「…………思ったより順調にデート楽しんでんな」 蓬「良い事なのになんかつまんないみたいだね」 撃「そりゃそうだろ。あの堅物とツンデレの出掛けだからハプニングなんかありそうなもんなのに何も無いんだからよ」 きぃ「まぁ失礼ですけど、私もハプニングは起こるって思ってましたね…」 撃「うーん……あ、そうだ!」 菜乃花「ごめん、ちょっとお手洗い行ってくるわ」 縁「あぁ分かった。ならそこのベンチで待ってるぞ」 菜乃花「了解」 縁「…………遅いな。結構混んでいるのか?」 ?「ヘイヘイ、そこの兄ちゃん! ちょっと金貸してくんね?」 ?「若しくは女待ち? なら紹介してくれよ!」 縁「…………ハァ、何してんだ馬鹿ども」 ?「ば、バカだって⁉︎ 何言いやがる!」 縁「さっさと下手な変装をやめろ」 撃「あっ!………バレちまったな」 蓬「しょうがないよ、まずまず声変えてないんだし」 縁「良くそれで来ようと思ったな……それで何で此処にいるんだ?」 撃「あぁそれは…な⁉︎」 ギリギリ 菜乃花「誰だか知らないけど私の大事な友達に……手出してんじゃないわよ!」 ドガシャーン‼︎ 蓬「こ、後頭部掴んでぶん投げた……に、逃げろー!」 菜乃花「二度と来るんじゃないわよ!」 縁「………け、結構強いんだな」 菜乃花「自分でもここまでとは思ってなかったけどね………まぁチンピラに絡まれてたみたいだし良いでしょ?」 縁「………うーん、まぁ良いか。多分大丈夫だろ」 菜乃花「というか、もうすぐ和菓子屋が開店する時間帯ね」 縁「もうそんな時間だったか。なら行くとするか」 菜乃花「何とか買えて良かったわね」 縁「あぁ、他の客も沢山いたからな」 菜乃花「まぁ何にせよこれで当初の目的達成って訳ね」 縁「今日はついてきてくれてありがとうな。お陰様でこっちも楽しかった」 菜乃花「………いきなり畏まってどうしたのよ。私も楽しかったんだから気にする必要なんて無いわ」 縁「そう言ってくれると嬉しいな………これ開けてみてくれ」 菜乃花「これは……箱? 何だろ?……ってこれは!」 縁「良い反応するやつだな」 菜乃花「……綺麗なブローチ、いきなり何で?」 縁「後から聞いたんだが、私が親に転校させられそうになった時、両親に凄く抗議の電話入れたらしいな」 菜乃花「あ、そういえば……」 縁「……私はそれが嬉しかった。騒動が終わった後もかなり不安で頭が一杯だったから私の心の支えになってくれたんだ」 菜乃花「……………」 縁「だから……まぁ……その礼だ。受け取ってくれるか?」 菜乃花「うん……どう、似合ってる?」 縁「あぁ、綺麗だ」 菜乃花「………ねぇ、一つ聞いて良い?」 縁「ん? 何だ?」 菜乃花「その和菓子、結局誰に渡す気なの? 多分恩師じゃないんでしょ」 縁「……私の周りには鋭い人が多いな………まだ時間はあるか?」 菜乃花「う、うん。あるよ」 縁「なら着いてきてくれ」 菜乃花「………ここって」 縁「墓場だ、そして此処に私の祖父母が眠っている。今日が二人の誕生日なんだ」 菜乃花「! 誕生日同じ日だったんだね」 縁「あぁ………最後に見た時は笑ってたな」 菜乃花「………線香やってあげるから、ちょっと退いてなさい。掃除用の水取ってきてくれない?」 縁「……すまないな」 菜乃花「…………全く、あんな泣き顔じゃ笑われちゃうっての………縁の祖父母さん、アイツは感情を表に出さないし結構な堅物なんですよ……だから困ってても助けを求めない。本当にダメ男よりダメな困った男ですよ。でもほっとけないのはちょっと惚れた弱みかな……」 蓬「………一時はどうなるかと思ったけど、何とか成功したっぽいね」 きぃ「菜乃花ちゃんも中々粋なことしてますねー」 撃「ま、投げられたのは納得行ってねぇけどな」 番外編 凸凹ロマンティック

3
0
喧嘩道 番外編

優しさ

私は良く優しいと言われる ただ、この優しさについて偶に考える 僕から優しさが無くなったらどうなるんだろうかと 怒るのだろうか、悲しむのだろうか、驚くのだろうか それ目当ての人は離れていくのか 優しさが無くなった自分は自分なのか 優しさは呪いだ

5
4