こたP

3 件の小説
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こたP

昭和歌謡大好き19歳

日米嫁姑バトル

この物語は一言でいうと グローバルな嫁姑バトルである。 物語の主人公である。 久田家は郁美56歳、文治58歳の夫婦と 瑛太26歳と妻キャサリン24歳の夫婦が 主人公である。昨年,瑛太とキャサリンは 豪勢な結婚式を日米で挙げたのだが 郁美はキャサリンを毛嫌いしてる。 「手塩に育てた息子をなんで異国の娘に 取られなあかんねん。 アメリカはな私のお祖父様が 戦争で殺されたんや 恨み憎みしかあらへん」 という考えだ文治は 「戦争は日本も悪い俺かてアメリカ兵に ひいじいちゃん殺されたやけど喧嘩両成敗や」 と瑛太も「お母ちゃんキャサリンは お母ちゃんとも仲良くしたい 言ってくれてるし キャサリンのご両親かて ウチの娘をよろしくとバッグを もらったんちゃうん?」と キャサリンはキャサリンで 「瑛太、私の両親の事はいいの 瑛太が好きだから その瑛太をそこまで育ててくれた ご両親に感謝したいだけ私だって お母様の立場なら反対するわ。 大切に育てた子供の結婚相手 私なんてお母様から見たら落第だもん。 学歴がない器量は悪い 瑛太くらなものよ 私なんか嫁にもらってくれるのわ」と 反対や嫌味を言われる度に燃えるのが 男女なのである。 そんなある日 郁美が風邪をひいてしまったのである。 デリケートな郁美は体を壊し 寝込むことが多々ある。 家には看病する者が キャサリンしかいなく 郁美の好物の 雑炊、すりりんご、寒天を キャサリンが作って出したのである。 郁美は驚き 「キャサリンさんあんたが作ったんか?」と 「はい瑛太さんにお袋が風邪ひいた時は これを作ってくれるんやと 聞いたことがありまして レシピを調べ作りました。 お口に合いませんでしたか?」と 今の日本人でも使わない 綺麗な日本語に郁美は涙を流し 「キャサリンさん今まで イケズしてごめんなさい 一人息子が取られると思うと 寂しゅうてアラばかり探していたんや 心では感謝していたんや」 するとキャサリンが微笑みながら 「知っていましたよ。 文句はおっしゃっても米粒1つ 残さないで多べて下さったていたし なのでいつか認めさそうと 今日挑みました。」 敵の方が一枚上だったのだ。 これなら息子を任せれると思った 郁美であった。 日米の女同士が仲良くなる事で 共同戦線を張られて 男同士の苦労が始まるかも 知れない。 それはまた別の話しであるが 男はつらいよと昔の人は よく言った物である。

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日米嫁姑バトル

ママの白杖

皆さんは白杖という言葉をご存知 だろうか?盲目の方が使う杖の事である。 この物語の主人公、花田佐江27歳は 4歳の娘、ゆき を持つママなのだが 3年前、網膜剥離になり目はかすかに は見えるのだが外を出たりする時は 白杖がないと歩けないのである。 夫の茂は単身赴任でおらず 両親も遠く頼れない 佐江ひとりで ゆき の面倒をみたりしないと いけない幼稚園に行かせているのだ。 園児たちに 「ゆきちゃんのママは 若いのにどうして お杖を付いてるの?」 と悪気なく言われる事があり 佐江は気にしないのだが  ゆき が 泣きそうになり見かけた先生が 「これは杖じゃなく白杖って言って サングラスや眼鏡をつけるのと 一緒で大切なものなのょだから それを馬鹿にしたりしないの ゆきちゃんのママは立派な人よ もちろん皆のママ、パパも立派よ だから感謝しましょう」と機転を 効かしてくれたので上手くいった のであるが実は ゆき には 佐江 が 視力が良くないとは言わずに 足が悪いと話していたのである。 自分の顔が母親に見られてないと 知るとショックを受けてはいけないと 案じたからである。なのですぐに 茂に電話して帰ってきて貰ったの である。「すまない ゆき を騙す様に したのはパパだママは悪くない だってな大好きなママが ゆき を あまり見れないって知ったら 傷つくだろうだから足を悪い事に したんだだけど体が自由に動けない 人とかに優しい気持ちを持って 欲しくてそれだけは忘れないで。」 「わかった優しい人になる これからは ゆき がママの白杖に なる。」と言ってくれ2人で お出かけする日が増えたのである。

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ママの白杖

故郷の味

この物語の主人公は 京都の先斗町にある 花柳界の人気芸者 雪村アリサ24歳である。 アリサは見た目が美しいのは 勿論の事、料理,お茶,お華 全て師範級のサバサバとした 粋な竹を割った様な美人である。 アリサの得意料理が家庭料理で お茶を入れるのも得意で 美味しい味噌汁やお茶を 求めて色々な男がアリサを 求めて来るのである。 そんなある日 林田民子という27歳の女が 乗り込んで来たのである。 「私の夫を返してや」 「御主人ならもう 帰りましたよ。 お宅の御主人は美味しい 味噌汁やお茶を飲みたい言って 家に来るんだす。 夫を取られたなかったら 紐で縛るか繋ぎ止めたら どうだす。お宅の御主人も 美味しい味噌汁とお茶を 飲みたい言って家に来るんだす。 努力もせんと人に文句を言うのは どうだすか?まあ奥様も この味噌汁とお茶どうぞ」 アリサお手製の味噌汁と 近所に売っているごく普通の お茶を林田にアリサは 出したのである。 「あぁ美味しい負けました 私も努力します。努力も 足らんといけず言ってすんまへん 私にも美味しい味噌汁やお茶の こしらえ方教えてくれまへんか?」 「それは喜んで 実は花柳界はやめて屋台で 味噌汁やおにぎりを売る店 やろう思ってお金もバックボーンも ありますんで。あとご主人が来たら いっときます。こんな可愛い奥様 文句つけたらバチ当たるって」 「美しさも女性としての魅力も アリサさんには負けます。 屋台でお味噌やお茶を販売する。 それはええだすな。 故郷の味、お袋の味に飢えていはる 男ハンぎょうさんおる思います。 私らみたいな主婦かて たまには料理から手離れたい時とか 便利やし仕事帰りのOLやサラリーマン ウォーターサービスの人がポケットマネー で気楽に本格的な家庭料理を 味わえるんはええかもね。」 「ありがとうございます。 頑張れそうやわ。 屋台の名前はね じゃぱにーずかふぇアリサ なんてどないだす。」 「えぇぇ私の友達夫婦にも 夫にも宣伝させます。夫に故郷の味を 私に改心をさせてくれて ありがとさん」と言って帰っていった 女の敵は女で味方もまた女である。 故郷の味を貴方にお袋の味を 求め先斗町には仕事帰りの連中が 故郷の味を懐かしみ帰って来たのである。 女性も男性もやはり故郷が 懐かしいのであろう。 少し懐かしい故郷を思い出して 代行サービスを使ってでも 仕事を辞めたいなんて思う人が 少しでも減ればいいと思う アリサである。 じゃぱにーずかふぇアリサは 林田の見立て通り 仕事終わりのサラリーマンからоⅬから ウォーターサービスの人だけでなく 昔の芸者仲間や芸者時代のお客さんが 来てくれるのである。 そんな時にとある美しい女性が 「アリサちゃん」と来たのである。 宮下そら という美しく たよやかで気品で美しく 料亭そら というお店の女将さんである。 アリサと同じ 花柳界からお店を出した人で 年も27歳で押しも押されもしない 人気店の女将である。 そんな そらが 「アリサちゃん実はな私 故郷に戻らなあかんねん。 実はパパが病気で 面倒を見ないとあかんねや」 「そら姐さんの 故郷は確か兵庫の豊岡の 温泉街でしたよね。」 「せや夢千代日記の モデルの街で一時もてはやされた 昔もあったみたいやけど ブームはすぐに終わってな それでもリピート客で 成り立っているんや。」 「そら姐さんも夢千代さん 顔負けの美人だす。 お店はどうするんですか?」 「ありがとう アリサちゃんも いつも可愛いで お店はアリサちゃんに 任せたいんや」 「それはありがたい話ですが 断ります。 私はお店でなく 色々な所で手軽な 家庭料理を提供したいんだす。」 「せやったなお店は売って そのお金をアリサちゃんにあげるわ。 実家に帰ったら お金の心配はいらないし 車に乗っての商売なら トラブルかてぎょうさん あるやろせやから。」 「ありがとうございます。 そら姐さんの思いに応える ように頑張ります。」 今日も、じゃぱにーずかふぇアリサには 故郷の味を求めたお客が 沢山集まるのである。 お客の中には料亭そら から沢山のお客さんが 来てくれるのである。 そら に感謝し そらの父の心配をする アリサである。 「アリサちゃん味噌汁 今日の実は何?」 「今日は肝臓にいい しじみの味噌汁です。」 「アリサちゃんの 味噌汁は格別や 他の味噌汁とは 味が全然違うんや。 やっぱり美人が作ると 違うな。」 「アラそんな事 言って奥様に言いつけますわよ。」 「そんなアリサちゃん 味噌汁飲んだら帰るよ」 「碌なお構いも出来ませんが ごゆっくりなさって下さいね。 奥様にお土産も 用意してますからね。」 「ありがとう アリサちゃんの 手作り家の女房が 好きなんだ。」 そんな風に老若男女に 愛されるのがアリサの 魅力であろう。

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