あすかけいこ

1 件の小説
Profile picture

あすかけいこ

小説を書きたくて書きます。 色々自伝とかも書きます よろしくお願いします

夜のティータイム

夜のティータイム 2022年5月7日0時45分 母親が亡くなった 早すぎる死である 亡くなったお母さんは病院でチューブを抜かれ 綺麗な顔になっていた 父親は泣き崩れ 私と弟は車へ行き 「これが線香がわりだ…」とタバコを吸った 涙が溢れそうだがタバコを吸い誤魔化した手は震えていた やむなくして安置所へ向かう母 弟がついていき見送る そして霊柩車が来た 母親はいつも家に帰りたいと言っていた 「やっと家に帰ってきたね」 母親は白い布団を被せられまるで寝ているようだった 2日間部屋にいれると言うことで1日目は弟が隣の床で寝た 私は弟を察して「いいよ。そこで寝な」 弟はずっと母親の頭を撫でていた 2日目は私が寝た お母さんこんなに綺麗なのに早かったね もっと楽しいことしたかったね そして眠りについた 通夜の時弟とお母さんの好きなお菓子を棺桶に入れてあげようとタバコをふかしながら言った 夜中2時空いてる店は少ない しかし探し回ったがお菓子はみつけれどお皿がない… 弟はお母さんの好きだったカエルを折り紙で折ろう そして折り紙を買いに行き明け方まで一緒に折った だが私はうまく折れず弟に何で折れないんだ! と言われながら大爆笑をしながら折った こんなに弟と笑い合ったのはどれくらい前のことだろう… そして通夜が明けついに葬儀が始まった お母さん最後の時 出棺のアナウンスが告げられみながお母さんのところへ駆け寄った 最後涙を流さない弟が泣きながら 「お母さん大好きだよー!」 と最後の別れを告げた 弟はお母さんを一番愛していた 火葬が終わり小さな箱に入ったお母さん こんなに小さくなっちゃったんだね… 人は早かれ遅かれいつか死ぬ もうみんな悟っていた 家へまた帰ってきたらお母さん とある土曜日 土曜日はお父さんが帰ってこない日 私はいつものように夕ご飯を作りお母さんと美味しいね と言いながら食事を取った 私の持病として食事を食べると血糖が上がり倒れてしまうか嘔吐するしかなかった 今日はきちんと食べが相変わらずベッドへ倒れ込んだ そして夢を見た 白い布団がかけられた遺体かとなったお母さんが話しかけてきた 音楽が聴きたいな… 私はお母さんがいつも使っていたラジカセによく聞いていたCDを入れ流した もう冬が来たよ、お母さんが亡くなって半年くらい 暖かい紅茶を淹れるね そして夜のティータイムが始まった…

5
0