【原神夢】ある日、君の面影を見た。(放浪者)
【注意:キャラ崩壊、夢ストーリー、放蛍要素あり】
名高い旅人の少女はテイワット大陸各地に名を残し、旅の最期にその旅人のお兄さんである血縁者と共に、元の場へ戻った__
__それから、何十年経ったのか………
僕はただの人形であり、行く宛の無き放浪者。僕のこの身体が完全に壊れない限り、この世に存在しているのと同じになる。
そして名高き旅人と別れを告げてから、数十年後………
僕は変わらず放浪し風景を眺めていた時、突如目の前に現れたのは、風元素の神の目を持ったある者に似た少女__
?「待って!そっちには人が…っ!」
そんな声と同時に振り向くと、複数の魔物のキノコンが僕から離すように吹き飛ばされた。
?「はぁ…良かった、間に合った……大丈夫?怪我は無い?」
僕は彼女の姿に一瞬呆然としてしまった。この少女はあの頃の名高き旅人に似ていた。
放浪者「………僕に心配なんていらない。」
?「そっか、ごめんね!巻き込んじゃって…それじゃ私は……」
放浪者「いや、待て。」
お互い見知らぬ相手なのに、僕は咄嗟に彼女の腕を掴み、引き寄せてしまった。何故だ、どうしてこんな事をしてしまった……
?「えっと……なんでしょうか…??」
ほら、彼女が驚いているじゃないか。ほんと、僕って惨めだなぁ。
放浪者「っ…悪かった。あまりにも酷い幻覚が見えてしまってね……」
?「幻覚……そうなんだ。なにか嫌なこと思い出させちゃったならごめんね…!!」
放浪者「君は謝らなくていい。これは僕の責任に過ぎない…」
?「あ、せっかくだし…私とお友達にならない?」
放浪者「お友達…?」
お友達…そんなの、僕には要らない存在だ。だって、僕と友達になった者はほとんどすぐに無くしてしまったからね。
放浪者「…僕には、そんなものいらない。でも…」
?「でも?」
放浪者「……名前くらいは知っておいてあげるよ。何せ、さっき僕を助けてくれたしね。」
マリー「そっか、じゃあ…私の名前はマリー。君は?」
放浪者「僕は……好きに呼んでくれて構わない。ただの放浪者に過ぎないからね。」
マリー「名前が無いんだ…なら、レイって名前で良いかな?」
放浪者「君がそれで良いなら、僕は良いよ。」
マリー「ふふっ…よろしくね、レイ!」
放浪者「…あくまでも名を知るだけだ。勘違いするな。」
性格は似てないけど、容姿は遥かに似た少女。僕はあんな事を言うが、内心は少し……複雑だった。
次、君とはいつ会えるのだろうか。