Novelee

N

Novelee
読む
発見
募集
ログイン
メニュー

雷都

1 件の小説
Profile picture

雷都

よろしくお願いします🙇

2025年8月からNoveleeを利用しています
1 フォロー中3 フォロワー

星空

夜になると、昼間には見えなかったものが見えてくる。 街の明かりが少しずつ消えていくころ、空にはいくつもの星が浮かび始める。遠く、遠くにあるはずなのに、暗闇の中では不思議なくらい近く感じる。 月は何も言わない。ただ静かに夜を照らしている。 その光を眺めていると、今日一日の出来事が少しずつ遠ざかっていくような気がした。 嬉しかったことも、悲しかったことも、言葉にできなかった気持ちも、夜空にそっと溶けていく。 星は、誰かに見てもらうために輝いているわけではないのかもしれない。 ただそこにあるだけで、暗い夜を少しだけ美しくしている。 僕もそんなふうに生きられたらいいと思った。 誰かのために無理をして輝くのではなく、自分らしく静かに光っていられるような人に。 夜は深くなっていく。 それでも空には、変わらず星がある。 見えない日があっても、消えたわけではない。 きっと僕も同じなのだと思う。 見えない場所で、今日も小さく光っている。

5
0