BLUE SKY STORY (1)
青い空と母のような優しい風は、この村を象徴するようなものだ。山奥にある小さな村。マザー村では、春になるとその年の無病息災を願って村全体でお祭りが行われる。大火を囲い、皆で宴を行うそのお祭りは村人の大きな楽しみになっていた。一年に一度のお祭りということもあり、村人達はその準備に追われていた。
そのお祭りの大火を灯すという大きな仕事を与えられた、レイオ・レイウォールは大火に使用する木の調達に近くの山に来ていた。
「村長いわく、このあたりにいい木があると聞いたが…」
大きな岩を登ったその先には大きなたくましい木々がたくさんあった。
「よし!やっと見つけた!少しいただいてくぜ、
山の神様よ。」
レイは大きなノコギリを出し、たくましい木を切りはじめた.......。
レイは両親を知らない。生まれたてのレイがマザー村の前に手紙と一緒に置かれていた。
その手紙を見た村長がレイを引き取り、これまで大切に育ててくれたのである。小さい頃はやんちゃな子どもだったという。鷹の上に乗って大空を羽ばたいたという話は今でも語り継がれる話である。17歳になったレイは穏やかで優しい青年へと成長しつつ、村長はその成長に感心していた。
ガターーーーーーーーーーーーン!!!!
レイは木を切り倒した。
「やっと!終わったぜ!早くまとめて村に帰んないとな。」
レイは細かく切り、たくさんの木材を手に入れた。
「やべぇ!もうこんなに日が落ちてる!村にいそがねぇと!!!!」
レイは駆け足でその場を後にした。