さん創作

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さん創作

時間があるときに少しでも読んでってください

晴天の星

「あの星の向こうには何があるんだろう」 小さい頃言ったことを未だに鮮明に覚えてる。 きっと答えは返ってこなかった。 宇宙は広いから。 だけどきっと、その頃の僕にとっては この世界も同じように広く感じていた 「永遠と続く草原」 「黒色の海」 「虹色の砂漠」 そんな今となってはありもしないと分かるものも、 存在しているんだと信じていた ちっぽけな脳内地図で過ごした一桁代の人生は 今となっては考えられないほど自由で どんなことでもできると思ってた 大人になるにつれ子供の心はなくなっていく あの頃は絶対に忘れないって誓ったこと 無限大の想像力もあっという間に形を無くし 形に囚われ生きている 変わったのは環境だろうか 変えてしまったのは僕らだろうか いづれにせよ僕らは成長した なのに星の向こうは見えてこない それでも 「僕らは同じ空を見上げている」

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哀色

待ちに待った夏が来た 高校初めての夏だ 私は友人を連れて海に行こうと決めていた  私含め四人のこのグループは みんなで場所を決めて、泊まるところを考えた 学生だけで行く親いらずの遊びは どこか『冒険』みたいだったと思う 予定日までは長く感じたが、なってみれば早かった 私の住みは沖縄で、すぐ近くに海がある いつもと変わり映えない景色なのに、今日の僕らにとっては新鮮で、何処か儚さも感じるような気がした 海での時間はあっという間だったが記憶には良く残ったと思う。 楽しかった 泊まりは海近の海の家、学生の僕らにとっては安価で 泊まりやすいところだからだ 着いた頃には午後5時で、風呂に入る頃には8時を過ぎていた 少し話すとすぐ恋バナになった 学生だから仕方ない みんなそれぞれのタイプを発表する 「優しい子」 「美人」 「低身長」 「笑った顔が可愛い子」 「家事ができる子」 みんな違ってみんないい こんなくだらない事を話し合ってる時も きっと何処かでこの当たり前ではなく 当たり前な幸せを噛み締めていた そんなこともあり、寝ようと思ったときには午前2時を過ぎていた  「海、行ってみようぜ」 誰もが思いもよらぬ発言に戸惑いながらも ワクワクしてその提案に乗った 毎秒10個の足跡が砂浜につく 海の家から徒歩5分のその海は 日の出ていた頃の海とはまた違った姿を見せつけていた 淡々と流れる時間に抗うまでもなく 2時30分「丑三つ時」を過ぎた 一人いない 一 二 三 四 さっきまでは5人いたのに 頭で考えるまでもなく、心で気づいた 『僕らは、四人で来たんだった」 1日で仲良くなったその幽霊は きっと戦争に駆り出された僕らと同い年 海の家に帰ろうとする僕らの背中には 皆どこか哀しい色を纏っていた ※追記 最初ホラーの短編小説を書く予定だったのですが、 10分で作ったこともあり、どこか話の路線がずれてしまいました。 楽しんでもらえたら幸いです。

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