パーマパパ
3 件の小説足アート
足跡なんて気にしたこと無かった。 ただの靴の跡、汚れくらいにしか思ってなかった。 でも…… 君が産まれてからは全てが変わった 小さい足でよちよちと歩いた跡 小さな小さな靴の跡 砂浜を不思議そうに歩いた跡 雨の日に水溜りに突撃していく長靴の跡 新雪をズボズボ駆け回った跡 全部がキラキラ輝いてる 『足のアート』
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いつも帽子に
ギラギラと照りつける太陽 泥だらけのユニフォーム スタンドからの大声援 乱れる呼吸と心拍数 たったあと一球が果てしなく感じる 帽子をとり腕で汗を拭う 帽子の裏には 滲んだ“全国制覇”の文字と 手縫いのおまもり 何度この帽子に助けられてきたのだろう… フーッと息を吐き 大きく振りかぶり 腕を振り抜く 『ストライク バッターアウト』
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ベルの音
『リリリリリリ……』 7時に目覚ましのベルを止め朝ごはんを食べる 『キーンコーンカーンコーン』 始業と終業のベルを聞き 『チリンチリン』 自転車のベルを鳴らして公園へ 『ゴーンゴーン』 午後5時を知らせるベルで家に帰る 『リリリリリリ……』 6時に目覚ましのベルを止め朝ごはんを食べる 『キーンコーンカーンコーン』 始業と終業のベルを聞き 『チリンチリン』 休みの日はデートで喫茶店へ 『ゴーンゴーン』 祝福の鐘の音が響く 『リリリリリリ……』 5時に目覚ましのベルを止め朝ごはんを作る 『キーンコーンカーンコーン』 子供たち元気に勉強してるかな？ 『チリンチリン』 自転車のベルを鳴らしてスーパーへ 『ゴーンゴーン』 午後5時を知らせるベルで子供の帰りを待っている ガチャ…『ただいまー』
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