アラサーウーマン
2 件の小説アラサーウーマン
初めまして。 もうどうしようもない時 とか、自分じゃ感情を 変えられないとか、 何かに没頭したい時とかに。 あなたはひとりじゃないです。 人生には想像も絶するような こともおこりますが せめてここだけは 想い思われの世界で ひとりでもはっぴーに なれますように。 思いのままに綴ってるだけですが 少しでも良いと思ってもらえたら ♡やコメント下さい。 皆さんの声が糧となり 私の原動力になります。 宜しくお願いします🙇♀️
たんぽぽになりたくて頑張るのをやめた。(2)
皆が想像する至って 普通と呼べるであろう オムライスの味だったが 今までの人生で最高にうまかったあの味を 私は一生忘れないだろう。 それから店を出て散歩をしていたら よく野菜を送ってくれていたおじさんの家が 売りに出されていることに気がついた。 確かにいつからか 私の自宅に野菜は届かなくなっていた。 "それがいつからだったのか" わからない自分に 胸がチクリと痛んだ 野菜よりも、もっと大切な 暖かい感情をもらっていたのに。 ちゃんと感じていたのに 心は生きている。 意思を持っている ということをいつの間にか 忘れていたのかもしれない。 そこから先は心の赴くままに足を進めた。
たんぽぽになりたくて頑張るのをやめた。
いつからだろう。 "頑張る''ということをやめたのは。 頑なに強く張れば張るほど 強固とならず 余計に跳ね返ってくる、 そんな人生だった。 頑張れば頑張るほど 死を近くに感じた。 だから頑張るということをやめた。 やめた瞬間自由を手にいれた気がした。 どこまでも飛んでいけるような ふわふわした感覚だったのを 今でも覚えている。 まず、自身が少しでも嫌悪感を 感じることを片っ端からやめてみた。 朝起きて支度をして仕事に行く。 初めにこれをやめた。 さすがに社会人なので 一心上の都合によりと 一報をいれた。 清々しさと共に冷や汗をかいた 一気に不安感が押し寄せてきた。 これから働かずして 生きていけるのだろうか。 ほとんどの人が行っている 仕事をするという行為を やめるということは 並大抵のことではない。 まさに短楽的といっていいだろう。 異常者と呼ばれても 致し方がなかった。 しかしそんな恐怖と引き換えに 心は浮き足だっていた。 この日の朝の清々しさを 私は一生忘れないだろう。 それから私は街に出た。 ずっと仕事ばかりで 街にでることは ほとんどなかった。 ずっと同じ場所に 暮らしていたとは 思えないほど 外の世界は広く 知らないことばかりで驚いた。 貯金は少ししていたために 無駄遣いしない程度に 軽く昼食をとった。 この日の昼食は喫茶店に入り オムライスを食べた。 目と鼻の先にあったのに 初めて入った店だった。 (続)